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第3回 コーディネーター会合議事録(仮訳)


*平成 13 年度安全調査事業報告書作成時の中杉チェックでさらに修正したもの( 2002年5月11日)
  1. 第 3回FNCAコーディネーター会合が2002年3月6日〜8日、日本の内閣府、文部科学省の主催により東京にて開催された。

  2. 開会セッションにおいて、町末男 FNCA日本コーディネーターが開会の辞を述べた。また、遠藤哲也原子力委員長代理が歓迎の辞を述べた。

  3. 議事次第は、「原子力計装メインテナンスネットワーク」に関するプロジェクト提案を追加した後、提案どおり採択された。

  4. セッション議長が提案どおり採択された。会合議事録起草のため、 3名の報告者(A. Manoon氏、A. Dela Rosa氏および町末男氏)が指名された。

  5. セッション 1において、日本のFNCAコーディネーターの町末男氏が第2回FNCA本会合(大臣級会合および上級行政官会合)の成果を報告した。会合は、その報告を了解した。

  6. セッション2において、各国代表がカントリー・レポートを発表した。フォローアップの必要な発言は、次のようなものである:
  7. 1) オーストラリア代表が、プロジェクトが実り多い成果を得るための動機付け要因として、各国に「プロジェクト推進の中心的役割を持たせる」ことの重要性を指摘した。同代表はまた、 FNCAプログラムが国際原子力機関(IAEA)の技術協力局やアジア地域原子力協力協定(RCA)で行われているものと重複しないよう、常にレビューされるべきであると強調した。中国のFNCAコーディネーターが、毎年少なくとも一つの技術分野でワークショップないしセミナーを主催し、さらにこの協力につき貢献するよう最善を尽くすと中国政府が約束したことを紹介した。
    2) インドネシアおよびベトナムの FNCAコーディネーターが、「原子力計装メインテナンスネットワーク」および「原子力および原子力関連の分析技術を用いた海洋環境汚染の研究およびモニタリング、ならびにFNCAデータベース」をそれぞれ提案した。これらは、セッション6で討議された。
    3)  韓国代表が、 FNCA諸国に原子力損害賠償責任のスキームを確立することの必要性に言及した。タイのFNCAコーディネーターが、放射線安全の賠償責任スキームも同様に重要であると述べた。
    4) マレーシアの FNCAコーディネーターが、マレーシア政府は将来、FNCAの使用済放射線源管理プロジェクトにおけるボランティア国となることを考えていると述べた。
    5) フィリピンの FNCAコーディネーターが、2003年にラジオアイソトープ・放射線の農業利用に関するワークショップを、また、2003年に原子力安全文化に関するワークショップを主催することを申し出た。同氏は、フィリピン政府が2006年に第7回FNCA会合を開催することを提案した。  
    6) タイの FNCAコーディネーターが、2003年に人材養成(HRD)に関するワークショップを開催することを申し出た。

  8. セッション 3において、実施中の8分野における協力活動のプロジェクトのレビューが行われ、今後の作業計画が承認された。本会合は、FNCAの枠組下におけるワークショップ/会合の暫定的スケジュールを開催場所とともに合意した。

  9. プロジェクト管理で、会合中心の考え方から問題解決中心の考え方へと大きな転換をしたことにより、 FNCAプロジェクトは具体的な焦点をもつに至った。その結果、これらはFNCA諸国の技術的、社会経済的ニーズにさらに沿ったものとなるよう方向付けがなされた。

  10. その他重要な事項が討議された。

  11. セッション4で、原子力広報 (PI)および人材養成(HRD)に関するプロジェクト・リーダーにより提起された重要な問題が討議された。
  12. 1) PIの問題については、合同意識調査と国の情報伝達スキームの間の連携が広く討議された。本会合は、提案された合同意識調査計画に「国の広報スキームを構築し調整するため、合同調査の成果の分析を使用すべきである」という文言を追加し、この連携を各国の広報計画に反映することに合意した。さらにまた本会合は、地域スピーカーズ・ビュローと国の広報活動との連携を調整すべきことも示唆した。広報についての戦略計画を第3回FNCA本会合に承認を求めて提出することが合意された。
    2) HRDの問題につき、戦略計画に関する提案が広く討議された。本会合は、FNCA各国においてHRDに関する基礎データの調査をできる限り早期に実施することを承認した。本会合は、全般的戦略計画をこの討議を反映して改訂した上、第3回FNCA本会合に提出し承認を得ることに合意した。

  13. セッション5において、本コーディネーター会合は、第3回FNCA本会合に対し「アジアにおける持続可能な開発と原子力」に関するプロジェクトの採択を勧告することに合意した。中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、タイおよびベトナムのFNCAコーディネーターがこのプロジェクトを支持した。京都合意書のクリーン開発メカニズム(CDM)に関するセミナーを、このプロジェクトの活動として含ませるべきである。

  14. 「アジア原子力科学技術大学 (AINST)」の提案が討議された。本会合は、HRDに関する戦略計画の枠組の下でこの提案を考慮することに合意した。

  15. セッション6において、2件の新規提案すなわち、ベトナムによる「原子力および原子力関連分析技術を用いた海洋環境汚染の研究およびモニタリングならびにFNCAデータベース」、およびインドネシアによる「原子力計装メインテナンスネットワーク」が討議された。本会合は、日本のFNCAコーディネーターが、重複を避けまた補完性を強めるためIAEAと協議すること、またその考えられる開始の仕方について結果を各国のFNCAコーディネーターたちにコメントおよび提案を求めて報告することに合意した。

  16. セッション7において、日本のFNCAコーディネーターは、第2回FNCA本会合から持ち越されているFNCA活動の運営、とくにリード・カントリーの役割、プロジェクトの期間、およびプロジェクトの提案および選択の手続きに関する問題点を提起した。

  17. 韓国の代表は、 2002年10月30日〜31日に韓国のソウルで開催する予定の第3回FNCA本会合の準備状況に関して報告した。オプションとして10月29日に施設訪問を行う。同会合の基調テーマは、「次世代のための原子力」である。暫定的な会合開催場所としては、ソウルのCOEXビルのASEMホールが予定されている。

  18. 本会合は、文部科学省の閉会の辞をもって終了した。


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