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放射線育種

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放射線育種サブプロジェクト

バナナ耐病性育種サブプロジェクト

活動期間:2004年〜2010年
参加国:バングラデシュ (2007年〜)、インドネシア (〜2006年)、日本、マレーシア、フィリピン、ベトナム



 バナナは日本で最も消費量の多い果物として知られていますが、アジア各国では果実としてだけでなく、料理にも多く利用され、世界的にも主要な食用作物となっています。また、熱帯産の輸出産品としても重要です。

 その一方で、多くのバナナ品種は3倍体であり、種子ができないため、耐病性に関する品種改良が進んでいません。そのため、フザリウム萎凋病やバナナバンチートップ病といった病気に弱く、収量や品質の低下が問題となります。このような理由から、バナナの品種改良には放射線を利用した突然変異育種が有効とされ、耐病性に優れたバナナ品種の作出が期待されています。

フザリウム萎凋病に感染したバナナ

マレーシアにおけるバナナの圃場試験の様子
葉が黄色く枯れているのが発病株

 「バナナの耐病性」のテーマは、マレーシアを中心としてバングラデシュ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、日本の6ヶ国が参加し、深刻な病害であるフザリウム萎凋病やバナナバンチートップ病に対し耐病性に優れた品種の開発を目指して2004年にスタートしました。(「バナナの耐病性」立上げ会合(2003年・フィリピン)討議メモ(仮訳)

 活動は、各国で個別に決められていた照射量・人工接種・評価方法を統一し、情報の共有化を図ることから始められました。ワークショップとは別に専門家会合を開催し、活発な活動を行った結果、ほとんどの参加国で耐病性に優れた突然変異系統が育成され、マレーシアおよびフィリピンでは商業化利用に向けた技術移転にも成功したため、2010年に活動を終了しました。

バナナ耐病性育種専門家会合(2008年、マレーシア)

 今後、各国で育成された変異系統が、新品種として登録・普及され、あるいはさらなる育種母材として発展的に広く利用されていくことが期待されています。

 2011年3月には活動成果をまとめた成果書「Achievement of Sub-Project on Disease Resistance in Banana」が発行されました。(サブプロジェクト『バナナの耐病性育種』成果書)





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