FNCA 放射線育種 ワークショップが、 文部科学省( MEXT )の主催により、 2006 年 9 月 11 日より 15 日まで、 群馬県高崎市の(独)日本原子力研究開発機構( JAEA )高崎量子応用研究所 において開催された。中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、そしてオブザーバーとしてバングラデシュより計 18 名が参加した。

初日の開会セッションでは、 文部科学省研究開発局原子力計画課調査員の宮澤堅一氏 が開会挨拶を行い、次いで 日本のプロジェクトリーダーである中川仁氏が歓迎の挨拶を述べ、その後引き続き FNCA 放射線育種プロジェクトの概観について発表を行った。
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| 宮澤堅一氏 |
中川仁氏 |
引き続き、セッション 1 では、「ソルガム・ダイズの耐旱性」サブプロジェクトについて、各参加国より 2006 年度の進捗状況とこれまでの成果について報告が行われ、最終報告がまとめられた。さらに、参加国によって本サブプロジェクトの評価が行われ、 耐旱性の新品種やさらなる育種のための母材となる可能性の高い突然変異系統が育成され、当初のプロジェクトの目的を達成したため、今年度で終了することが合意された。
セッション 2 では、「バナナの耐病性」サブプロジェクトについて、主導国であるマレーシアの PL より、本年 7 月にフィリピンで開催したバナナ耐病性専門家会合の概要について報告が行われた。
セッション 3 では、「ランの耐虫性」サブプロジェクトについて、各参加国より 2006 年度の進捗状況の報告が行われ、進捗状況がまとめられた。
3 日目のセッション 4 では、町末男 FNCA コーディネーターより、 FNCA の展望と本プロジェクトについての見解について基調講演が行われ、続いて 4 件の特別講演が日本とバングラデシュより行われた。
その後のセッション 5 では、新規サブプロジェクト「成分改変または品質改良育種」について、中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、ベトナムから提案 が発表され、議論の結果イネのアミロース含有量を中心とした成分改変/品質改良育種をテーマに行うことで合意された。研究計画がまとめられ、参加国は中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、ベトナム(タイ、フィリピンとバングラデシュは検討中)とし、期間は 2007 年度から 2011 年度の 5 年間とした。さらに、育種材料や情報、研究者の交換を各参加国間で行うことを合意し、また、日本、韓国、マレーシアの照射施設の利用が提案された。
最終日のセッション 6 では、本プロジェクトの今後の計画について討議が行われ、放射線育種論文データベースの構築が提案された。また、ソルガムとダイズの耐旱性育種について最終報告書を発行することが合意された。
なお、来年度のワークショップは韓国で、ラン耐虫性専門家会合は来年 8 月にマレーシアで開催することとなった。
テクニカルビジットでは、 JAEA 高崎量子応用研究所の照射施設の視察が行われた。また、長野県中信農業試験場、長野県畜産試験場の視察が行われた。
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