FNCA 2007 放射線育種プロジェクト ワークショップ
概要
2007年11月19日〜23日
韓国 大田市
2007年度FNCA放射線育種プロジェクトワークショップが、平成19年11月19日(月)より11月23日(金)まで、韓国原子力研究所(KAERI)および日本文部科学省(MEXT)の主催により、韓国、大田市の韓国原子力研究所(KAERI)の原子力研修院において開催されました。バングラデシュ、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムの8カ国より計21名が参加しました。
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| ワークショップの参加者 |
【開会式、特別講演】
本ワークショップは、韓国原子力研究所(KAERI)先端放射線技術研究所(ARTI)バイオテクノロジー放射線研究センター長であるDr. Sung Kee Choの開会の挨拶により始まりました。
挨拶に続き、日本のプロジェクトリーダーである中川仁氏(農業生物資源研究所 放射線育種場長)より「FNCA放射線育種プロジェクトレビュー」が紹介されました。引き続き田中淳氏(日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門 バイオ応用技術研究ユニット長)より「イオンビーム育種技術の確立」、Dr. Geung Joo Lee(韓国原子力研究所(KAERI))より「キクにおける突然変異育種および遺伝子単離について」、Dr. Dong Sub Kim(韓国原子力研究所(KAERI))より「高アミノ酸蓄積型のイネ突然変異体について」の3講演が行われました。
【セッション2】 カントリーレポート
各国より、2007年度放射線育種研究活動のカントリーレポートがそれぞれ発表されました。
【セッション3】 サブプロジェクト バナナ耐病性育種
本プロジェクトはバングラデシュ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナムの5カ国が参加しており、Dr. Masrizal(インドネシア研究技術省)及びDr. Rusli Ibrahim(マレーシア原子力庁)よりサブプロジェクト「バナナ耐病性育種」について報告がなされ、インドネシアが2006年でプロジェクトを終了する事や、マレーシアでは現在、フザリウムによる病害のフィールドスクリーニングを支援している一般企業のJalur Lipur Sdn. Bhdとの共同研究を進めており、予定通り2008年までプロジェクトを継続する予定であることが報告されました。
その後、今後の予定として本サブプロジェクトにおける専門家会合をマレーシア、フィリピン、日本のいずれかの国にて2008年に開催することが提案され、本プロジェクトに参加した全ての国が最終報告書を提出しなければならないことなどの意見がまとめられました。
【セッション4】 サブプロジェクト ラン耐虫性専門家会合報告
Assoc. Prof. Arunee Wongpiyasatid(タイ、カセサート大学)より、平成19年8月7日(火)から10日(金)までタイ、バンコクにて開催されたサブプロジェクト「ラン耐虫性育種」専門家会合の報告がなされ、議論されました。
会合の報告として、未だ有望な変異種が得られていないため、2009年まで2年延長することが提案されましたが、本ワークショップにおいて、参加者の間で議論が交わされた結果、イオンビームを利用したランの品種改良プロジェクトが日本の原子力研究機構(JAEA)との間で進んでいるマレーシアのみが2009年までサブプロジェクトを2年継続することで意見がまとめられました。
【セッション7】 特別講演2 及びサブプロジェクトイネの品質改良育種
本セッションではまず、Dr. Young Sub Shin(韓国 農村振興庁(RDA))より「突然変異による遺伝資源とその利用」、Prof. Young Sang Lee(韓国 スンチョンヒャン大学)より「イネにおける機能性成分の解析方法」の特別講演が行われました。
引き続き、各国の参加者よりサブプロジェクト「イネ品質改良育種」における報告書、および計画書が発表されました。議論の後、本サブプロジェクトを始動するに当たり、諸規則や研究方法を定めた合意文書が作成されました。
【セッション6】 円卓討議
本セッションでは、3つのサブプロジェクトがそれぞれ進行する中で、各国代表としてのプロジェクトリーダーの義務、及び責任について議論され、サブプロジェクトの担当者からプロジェクトの進捗状況等の報告書をとりまとめること、プロジェクトリーダーとは、各国放射線育種研究者の代表者としての役割を担っており、各サブプロジェクトの担当者と連絡調整を行い、放射線育種プロジェクトが円滑に運営出来るよう努めることなどが確認されました。
【議事録】
また、議事録を作成し討議及び採択を行いました。これは2008年3月に東京で開催される第9回FNCAコーディネーター会合で報告される予定です。
【テクニカル・ビジット】
参加者たちはテクニカル・ビジットとして、全羅北道 井邑市にある韓国原子力研究所(KAERI)の先端放射線技術研究所(ARTI)を訪問し、研究活動についての説明を受けた後、研究室で実験器具や測定機器類およびガンマ線照射施設を視察しました。
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