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第4回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)大臣級会合は2003年12月2日と3日にかけて沖縄県名護市で、「人類と地球の未来のための原子力」を基調テーマに開催され、アジアの9カ国(オーストラリア、中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム)から平和目的の原子力研究開発利用に責任をもつ大臣ならびに上級行政官が参加した。同会合では海水淡水化施設ならびにミバエ対策事業所等への施設訪問を12月4日に行なった。
第4回FNCA大臣級会合は、茂木敏充科学技術政策担当大臣の開会挨拶で始まり、続いて牧野浩隆沖縄県副知事が歓迎挨拶を述べた。藤家洋一原子力委員長が会合議長を務めた。 |
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円卓討議ではFNCA各国の代表が、「放射線・ラジオアイソトープ利用の社会・経済的効果の増大」ならびに「持続可能な発展と原子力エネルギー」の2つのトピックスに関して見解を表明し、またコメントを述べた。 |
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第1のトピックに関する討議では、フィリピンのEstrella F. Alabastro 科学技術省長官がモデレーターを務め、またマレーシアのLaw
Hieng Ding科学技術環境大臣がリードオフ・スピーカーとして人々の生活の質(QOL)を向上させるために原子力技術が果たす重要な役割を紹介した。発表、討議、サジェスチョンは以下のように要約される。 |
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参加者の間では、健康、農業、工業、ならびに(水や大気の質を含む)環境の保全といった分野に放射線・ラジオアイソトープならびに原子力技術を利用することの重要性に関する全般的な合意が見られた。 |
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研究開発機関とエンド・ユーザー間の連携が重要であることが強調された。研究開発は事業化促進の観点をもつことが必要である。 |
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この連携を強化するため、FNCAではオープン・セミナーを開催している。FNCA各国にはプロジェクトのワークショップや会合の機会にオープン・セミナーを計画することを推奨する。 |
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放射線・ラジオアイソトープ技術を効果的に利用するためには、公衆への情報提供が非常に重要である。原子力研究機関は情報の伝播に重要な役割を担っている。 |
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FNCAとRCA(IAEA)の間のプロジェクト活動の調整が強く勧告された。 |
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円卓討議の後半では、日本の遠藤哲也原子力委員長代理がモデレーターならびにリードオフ・スピーカーを務め、発電ならびに放射線の利用をはじめとする、現代社会に原子力エネルギーが果たす重要な役割についての注意を喚起した。ここでの討議と結論は以下のように要約される。 |
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経済成長と人口増大によってFNCA各国ではエネルギーと電力の需要増大が予想される。エネルギー需要の増大に対処するにはFNCAの多くの国では原子力エネルギーが実現可能なオプションとなっている。 |
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この観点からは、これらの各国では持続可能な発展と原子力エネルギーの間に関連が存在するので、2013年からの第2約束期間ではCDMから原子力エネルギーを除外すべきではない。 |
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「アジアの持続可能な発展のための原子力エネルギーの役割」という新パネルを設置する提案は了承され、報告書の迅速な提出を希望する。 |
d. |
持続可能な発展と放射線・ラジオアイソトープならびに原子力の技術の利用の間の関係が確認された。 |
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わが国の永松荘一内閣府大臣官房審議官(科学技術政策担当)が、FNCA活動の進展と前日に開催された上級行政官会合(SOM)の要約を報告した。各国代表は、活動の目に見える進展に謝意を表明し、また将来計画を承認した。このSOMの要約報告書は大臣級会合によって承認された。
ソウルでの第3回FNCA会合の提案を受けて、「原子力科学技術利用のための人材養成戦略に関するハイレベル討議」がSOMで行なわれ、その要約が町末男日本FNCAコーディネーターから報告された。 |
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4. |
セッション3では、各国代表から「各国の原子力研究開発政策およびFNCA活動」に関するカントリーレポートが発表された。前半部分は日本の藤家洋一原子力委員長が、また後半部分はベトナムのHoang
Van Huay 科学技術省副大臣が議長を務めた。
このカントリーレポートでは、各国における原子力研究開発・利用の最近の進展状況と最近の政策が報告された。また、各国は自国の過去数年のFNCA活動を紹介し、目に見える進展を高く評価した。各国代表は、「国民の生活をよりよいものにする」というFNCAの目標を達成するための協力の重要性を再度強調した。 |
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第5回FNCA大臣級会合が開催されるベトナムの科学技術省副大臣Hoang Van Huang氏は会議は秋に開催すると述べ、各国からの大臣の参加を招請した。 |
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