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セッション1の議長はタイのゴンサク・ヨドマニ科学技術省顧問が務め、本会合の共同議長である中国のチェン・チウファ国家原子能機構主任、日本の和田隆志内閣府大臣政務官の両氏より、第11回FNCA大臣級会合(MM)の主催者側代表として歓迎の挨拶が行われた。カザフスタンのエルラン・バトルベコフ国立原子力研究所第一副所長、およびモンゴルのソナム・エンフバット原子力エネルギー庁長官により、出席国を代表してスピーチが行われた。続いて第11回大臣級会合に参加した各出席国代表の自己紹介が行われ、日本の梶田直揮内閣府大臣官房審議官により、上級行政官会合の報告が行われた。また大臣級会合のアジェンダ案が説明され全会一致で正式に採択された。
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2. |
セッション2の議長は日本の和田隆志大臣政務官が務め、出席した全12カ国がそれぞれ、原子力発電と放射線利用の現状と今後の計画、およびFNCAの活動が果たす役割を中心とした、カントリーレポートを発表した。
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3. |
セッション3の議長はロン・ハッチングスオーストラリア原子力科学技術機構専務理事が務め、町末男FNCA日本コーディネーターがFNCA の各プロジェクトの進捗と年次計画、および2010年3月に日本で開催された第11回FNCAコーディネーター会合の概要を報告した。第3フェーズ検討パネルの第2回パネル会合議長を務めた、尾本彰原子力委員会委員が2010年7月に韓国で開催された第2回「原子力発電のための基盤整備に向けた取組に関する検討パネル」会合に関して報告を行った。
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4. |
セッション4の議長はフィリピンのマリオ・G・モンテジョ科学技術省大臣が務め、尾本彰原子力委員とフェン・イー中国核能行業協会副事務局長、の両氏がそれぞれリードスピーチを行い、FNCA参加国における原子力エネルギー利用の促進を進めるための協力について、円卓討議が行われた。
1) 規制面での協力を含む、人材養成のための協力強化、2) 安全性、セキュリティ、核不拡散/保障措置の調和、3) 他の国際的枠組みとの連携、などの討議が行われた。
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5. |
セッション5の議長は、インドネシアのシャムサ・アルディサスミタ研究技術省副大臣(科学技術ネットワーク)が務め、町末男日本コーディネーターとモハメド・ノール・モハメド・ユナスマレーシア原子力庁副長官がそれぞれリードスピーチを行い、FNCA参加国における放射線・アイソトープ応用のさらなる促進のための協力に関する次のような討議の方向性を示した。1) 社会・経済へ影響をもたらすためのFNCA の各プロジェクトの今後の課題、2) FNCAのこれまでの成果を含めた放射線・アイソトープの応用技術のエンドユーザへの技術移転の促進、3) 安全なアイソトープ供給のための地域ネットワークを含む、研究炉利用の効率化および新規研究炉計画のための地域協力の強化、などの討議が行われた。
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6. |
セッション6の議長はモハメド・ノール・モハメド・ユナスマレーシア原子力庁副長官が務め、近藤駿介原子力委員会委員長が、FNCA参加国に対し、原子力の科学・技術における協力強化に向けて活動するとの決議案を提示し、全会一致で採択された。
次のような活動計画も採択された。a) 第11回コーディネーター会合で提案された計画に従って、8つの分野にわたる第11回 FNCAプロジェクトを実行すること、b) 第12回大臣級会合が2011年に日本で開催されること、c) 第12回コーディネーター会合が2011年2月または3月に日本の福井で開催されること、d) 第3回「原子力発電のための基盤整備に向けた取組に関する検討パネル」会合をインドネシアで開催すること。
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7. |
セッション7(閉会セッション)の議長はリュウ・ヨンダ中国国家原子能機構国際協力部長が務め、第11回FNCA 大臣級会合の決議案と概要について確認がなされ、採択された。日本の近藤駿介日本原子力委員会委員長がFNCA大臣級会合の次回開催国の挨拶を行った。次に、報道向けの質疑応答セッションの後で、リュウ・ヨンダ中国国家原子能機構国際協力部長により閉会の挨拶が行われた。 |