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放射線治療 ワークショップ

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ワークショップ


FNCA 2022 放射線治療ワークショップ

2022年度 FNCA放射線治療プロジェクトワークショップ
概要・報告

2022年9月29日〜10月2日 
モンゴル、ウランバートル


期間:2022年9月29日〜10月2日
開催:モンゴル、ウランバートル 及び オンライン
主催:国立モンゴルがんセンター(NCCM)、モンゴル原子力委員会(NEC)、 文部科学省(MEXT)
参加人数:42名(バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、 韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナム)

 2022年度FNCA放射線治療ワークショップが2022年9月29日〜10月3日にかけてモンゴルのウランバートルで開催されました。本ワークショップは、国立モンゴルがんセンター(NCCM)、モンゴル原子力委員会(NEC)、及び文部科学省(MEXT)によって共催されたものです。バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ及びベトナムから42名が参加しました。なお、初日の9月29日のセッションは、対面会合とオンライン会合のハイブリッド形式で行われました。

集合写真1

開会セッション
 モンゴル国立がんセンター(NCCM)執行役員、放射線腫瘍医/本プロジェクトのモンゴルリーダーであるUranchimeg Tsegmed氏が開会セッションの司会を務めました。初めに、NCCMのセンター長のErdeekhuu Nansalmaa氏より参加者を歓迎する挨拶が述べられました。続いてモンゴル原子力委員会(NEC)外務部長Munkhtuya Baasanjav氏、モンゴル保健省(MOH)医療調整局の紹介・一次医療課長Navhcaa Gombodorj氏からも歓迎の挨拶がありました。その次にFNCA日本アドバイザーの玉田正男氏が開会の挨拶を行い、最後に、本プロジェクトの日本リーダーである加藤眞吾氏(埼玉医科大学)が挨拶を行いました。

NCCMメンバー玉田氏

局所進行子宮頸がんに対する3次元画像誘導小線源治療(3D-IGBT)の前向き観察研究 (CERVIX-V)
 プロトコールCERVIX-Vは、腫瘍がある子宮腔内での照射をより正確かつ安全に行える新しい治療法です。アプリケータ(管)を腔内に入れた状態でCTやMRIで撮影することにより、アプリケータと腫瘍、周囲臓器との位置関係を把握することができ、そのCTやMRIを専用の治療計画装置に取り込むことで、周囲臓器への照射線量を抑えつつ腫瘍に高線量を集中投与するため、患者の副作用を減らすメリットがあります。

 2017年よりCERVIX-Vは開始し、本ワークショップ時点において、プロトコールに登録されていた患者数は89名でした。
 各国患者数は、バングラデシュ2名、中国10名、インドネシア9名、日本12名、カザフスタン6名、韓国0名、マレーシア11名、モンゴル4名、フィリピン8名、タイ27 名、ベトナム0名です。

 登録患者の臨床データのまとめが報告されました。
 CERVIX-Vの予備解析として、追跡期間が6ヵ月を超える73名の患者についての解析が行われ、他の8名は追跡期間が6ヵ月を満たしませんでした。
  すべての患者が3D-GBTの治療を受け、うち26名には組織内照射が併用されました。目標線量と比較すると、93%の患者がその線量を満たしています。
  毒性に関しては、グレード3*の急性期血液毒性が18名(25%)、グレード3の急性期非血液毒性が2名(3%)の患者に見られました。グレード4または重度の急性期毒性は見られませんでした。これまでのところグレード3または重度の晩期毒性は見られませんでした。
  追跡期間中央値27ヵ月における局所領域制御(LC)率、無憎悪生存(PFS)率、全生存(OS)率は、それぞれ91%、75%、87%でした。12名に局所領域再発があり、そのうち5名は所属リンパ節での再発であり、7名に局所再発が見られました。

 CERVIX-Vの患者の追跡期間について、臨床経過観察の頻度と追跡期間中の画像診断技法に関する議論が行われ、本臨床研究担当者より、臨床経過観察の頻度と画像診断技法は研究実施機関のプロトコールに従うべきであるが、より高い頻度の経過観察が理想的である旨が説明されました。

*グレード:有害事象の重症度を意味する。有害事象共通用語規準(CTCAE)では、グレード(Grade)は1〜5までがある。

会場全体写真セッションの様子

上咽頭がんに対する導入化学療法と同時併用化学放射線療法(CCRT)の第U相試験(NPC-III)
 プロトコールNPC-IIIは、頸部リンパ節に転移のある上咽頭がん症例に対し、導入化学療法を行った後、放射線療法と化学療法を同時併用するプロトコールです。放射線療法と化学療法を同時併用した後で、化学療法を追加するプロトコール(NPC-I)との違いは、化学療法の順番を同時併用の前に行う点にあります。

 本プロトコールへ登録されている登録患者数は120名です(バングラデシュ1名、中国9名、インドネシア12名、日本0、カザフスタン0名、韓国0名、マレーシア31名、モンゴル0名、フィリピン7 名、タイ 0 名、ベトナム60名)。また120症例のうち、新規の症例は10例です。

 登録患者の追跡調査データの概要が発表されました。
 本臨床試験の主要エンドポイントは3年全生存(OS)率です。2019年に患者登録が終了しており、登録されたすべての患者がすでに主要エンドポイント評価期間に達しています。NPC-IIIをNPC-Iと比較すると、局所制御率は劣っていましたが、全生存(OS)率は同等でした。最終解析に際し、欠落しているデータがいくつかあります。

 NPC-IIIがNPC-Iと比べて、局所再発率が高くなっている点が指摘され、複数の理由が可能性として挙げられました。結果として、すべてのデータが提出され解析準備ができた段階で徹底的な調査を行う必要がある、ということで合意されました。
 また、提出されていないデータ収集方法や、まだ疑問の余地のあるデータ確認方法としてオンライン会議が提案されました。

乳がんに対する寡分割放射線療法の第U相試験 (術後放射線療法 (PMRT)/BREAST-I) & (全乳房照射(WBI) / BREAST-I)
 プロトコールBREAST-Iは、局所進行乳がんに対する乳房切除後の胸壁と鎖骨上窩への領域照射を行う治療法(HF-PMRT)と早期乳がんに対する乳房温存術後の全乳房照射(HF-WBI)において、1回の照射線量を通常よりやや増加させることにより、総線量を低下させて治療期間を約3分の2に短縮する治療法(HF-WBI)のふたつに別れます。この治療法は多くの先進諸国で乳房照射に使われ、治療効果が同等で有害事象が同等かやや少ないことがわかってきています。

術後放射線療法(PMRT)
 登録されている患者は222名です。(国別では、バングラデシュ84名、中国13名、インドネシア0名、日本15名、カザフスタン20名、韓国0名、マレーシア0名、モンゴル26名、フィリピン18名、タイ0名、ベトナム46名)

 222名中、221名がプロトコールに沿った治療を完了しており解析対象です。
 急性期有害事象として、皮膚については、グレード1が62%、グレード2が10%、グレード3が5%の患者に見られました。皮下組織については、グレード1が16%、グレード2が2%、肺については、、グレード1が6%、心臓については、グレード1が9%の患者に見られました。追跡期間は1〜114ヵ月で、中央値は64ヵ月です。
 晩期有害事象として、皮膚については、グレード1が42%、グレード2が1%、皮下組織については、グレード1が16%、グレード2が2%、乳房についてはグレード1が5%、肺についてはグレード1が6%、心臓についてはグレード1が2%の患者に発生しました。
 局所領域再発が6件、遠隔転移が30件、乳がんによる死亡が17件、併発性の死亡が9件報告されました。5年の局所領域制御(LC)率、無憎悪生存(PFS)率、全生存(OS)率は、それぞれ96.3%、78.0%、90.1%です。

全乳房照射(WBI)
 登録されている患者は227名です。(国別では、バングラデシュ31名、中国6名、インドネシア16名、日本134名、カザフスタン14名、韓国9名、マレーシア0名、モンゴル3名、フィリピン0名、タイ14名、ベトナム0名)

 227名すべての患者(腫瘍228箇所)がプロトコールに沿った治療を完了しており、解析対象です。
 急性期有害事象として、皮膚については、グレード1が80%、グレード2が11%、グレード3が2%、皮下組織については、グレード1が11%、肺については、グレード1が1%の患者に発生しました。追跡期間は6〜113ヵ月で、中央値は65ヵ月です。
 晩期有害事象として、皮膚については、グレード1が21%、グレード2が1%、皮下組織については、グレード1が10%、乳房についてはグレード1が9%、肺についてはグレード1が2%の患者に発生しました。追跡期間が3年を超える患者の整容性は、「優」が147名、「良」が75名、「可」が3名、「不可」が3名でした。
 局所領域再発が1件、遠隔転移が6件、乳がんによる死亡が3件、併発性の死亡が9件報告されました。5年の局所領域制御(LC)率、無憎悪生存(PFS)率、全生存(OS)率は、それぞれ99.6%、95.1%、96.0%です。

VNM&KAZセッション議長唐澤先生タスボラット氏

新規臨床試験
 2019年度ワークショップで、がんの骨転移と脳転移に対する緩和的放射線治療が新たな臨床試験として提案されました。プロトコール案の作成にあたり、2020年にはメンバーの所属する病院の治療の現状についてアンケート調査が実施されました。

1) 骨転移に対する緩和的放射線治療
 牧島弘和氏より、骨転移に対する緩和的放射線治療についての2つのアンケートからなる調査研究が提案されました。

 本調査研究の目的は、有痛性の骨転移に対する放射線治療における現在の治療法とその実施理由について理解することです。第1の調査はFNCA参加施設を対象とするもので、よく知られている線量/分割照射それぞれの基準を尋ね、実際の治療記録から使用割合を確認することで、これらの施設における現在の治療法の実態を把握しようとするものです。
 第2の調査は、FNCA参加国における放射線治療施設を対象とするもので、モデル臨床症例をもとに望ましいとされる線量/分割ととその理由を尋ねることによって、FNCA参加国における放射線腫瘍医の基本的考え方を理解しようというものです。
 アンケート調査の概念が議論され、「8Gy/1Fr」のレジメンが、期待余命の短い症例で使用されない理由を確認する必要があることが示唆されました。

 本アンケート調査の提案は合意されました。詳細なアンケートは全メンバーに送付されることとなっています。

2) 脳転移に対する緩和的放射線治療
 タイのKullathorn Thephamongkhol氏より、非小細胞肺の多発脳転移における全脳照射の付加価値予測モデルの臨床研究が提案されました。
 本臨床試験の背景、試験デザイン、適格基準、各種予測因子、エンドポイント、サンプルサイズ及び統計解析について説明されました。データの入手可能性、特にバイオマーカーのステータスの入手可能性、必要なサンプルサイズ、ならびにFNCA施設で使用されているその他の予測モデルについて議論されました。
 最終的に、本臨床試験が、次のFNCA研究(BRAIN-I)として受け入れられました。本臨床試験に基づき、プロトコールを完成する予定です。またこの臨床試験は後ろ向き研究であり、倫理審査委員会(IRB)の承認を得た上で、2023年より開始される予定です。量子科学技術研究開発機構(QST)が本試験のデータセンターになります。

小線源治療における品質保証/品質管理(QA/QC)
 本活動は、多国間の共同研究を効果的に行うため、各施設が信頼できる線量測定法を整備することを目指して、子宮頸がんに関わる線量測定や線源の放射線校正等の品質保証/品質管理(QA/QC)を対象としています。
CERVIX-Vで3次元画像誘導小線源治療(3D-IGBT)を扱っていくことに伴い、2019年より、各国の治療施設における3D-IGBTにおける線量調査が実施されています。

 モンゴルでのワークショップの開催に合わせ、NCCMでも本調査が予定されていましたが、CTシミュレータに関する技術的な問題があり、調査は別の機会に延期されました。
 代替の線量調査として、小線源治療装置の品質保証に関する基本的な測定が実施されました。線源強度、アプリケータオフセット、線源間隔精度に関する測定を実施し、許容範囲内の良好な結果が得られたことが報告されました。

IGBT線量監査-1IGBT線量監査-2IGBT線量監査報告

外部照射治療(EBRT)における品質保証/品質管理(QA/QC)
 小線源治療におけるQA/QCに加え、外部照射治療(放射線を体の外部に照射する治療)における線量調査も実施されました。
 電離箱を用いた外部線量測定監査と蛍光ガラス線量計(RDG)を用いた基準線量の相互比較を行うものです。
 線量測定の結果、既定の線量と測定された線量の差が、6MVと10MVのビームでそれぞれ-1.29%、0.29%で、許容範囲内の線量であることが報告されました。日本でRGDの積算線量測定値の読み取りが行われ、その結果が報告される予定です。

オープンレクチャー
 2日目にワークショップの一環であるオープンレクチャーが開催されました。
 1)FNCAの概要と紹介、2)モンゴル保健省(MOH)による腫瘍学・放射線腫瘍学発展のための実施政策、3)子宮頸がんに対する化学放射線療法4)乳がんに対する放射線治療、5)肝細胞癌に対する放射線治療、6) モンゴルにおけるリニアックに基づく新技術開発、7)モンゴルにおける局所進行子宮頸がんに対する3D-IGBT、9) 緩和的放射線治療、8) 粒子線治療、の計9講演が行われました。

オープンレクチャー-1オープンレクチャー-2オープンレクチャー-3

モンゴル国立がんセンター(NCCM)放射線腫瘍科へのテクニカルビジット.
 ワークショップ3日目に、NCCMの放射線腫瘍科へのテクニカルビジットが行われました。

テクビジ-1テクビジ-2

3次元画像誘導小線源治療(3D-IGBT)のハンズオントレーニング
 テクニカルビジットの後、3D-IGBTのハンズオントレーニングがNCCMにて実施されました。本トレーニングは、日本、モンゴル、タイの放射線腫瘍医及び医学物理士によって行われました。日本の放射線腫瘍医がNCCMのスタッフとFNCAメンバーに対し、3D-IGBTに関する講義を行った。実証に役立つ2症例を使ってトレーニングが行われました。また、ファントムを用いたアプリケータ挿入のトレーニングも行われました。

ハンズオントレーニング-1ハンズオントレーニング-2ハンズオントレーニング-3

将来計画
 ワークショップ最終日の4日目に参加者はワークショップセッションを振り返り、今後の計画について話し合いました。

  • NPC-IIIは、すべてのデータが提出され、確認された段階で最終報告が行われます。また、牧島弘和氏の主導で査読付き国際的学術誌に提出される論文が作成されます。
  • 国際原子力機関(IAEA)/原子力科学技術に関する研究、開発及び訓練のための地域協力協定(RCA)のRAS6/098におけるIAEAとの協力が奨励されました。
  • 2023年度のワークショップは日本の埼玉医科大学及びQSTで開催されることが合意されました。

ワークショップ議事録草稿
 ワークショップ議事録(案)が草稿されました。
 日本プロジェクトリーダーの加藤眞吾氏が本ワークショップの総括を行いました。また、閉会の挨拶を行い、ワークショップは閉会しました。

EBRT線量調査報告議事録作成騎馬像

 

 


2022年度FNCA放射線治療プロジェクトワークショップ
議事録

2022年9月29日-10月2日
モンゴル・ウランバートル


(1) 第22回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)コーディネーター会合の合意に従って、2022年度FNCA放射線治療ワークショップが2022年9月29日〜10月2日にかけてモンゴルのウランバートルで開催された。会合は、モンゴル国立がんセンター(NCCM)、モンゴル原子力委員会(NEC)、及び文部科学省(MEXT)の共催で開催された。FNCA参加国であるバングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ及びベトナムの11ヵ国からの代表者が本ワークショップに参加した。

開会式
(2) モンゴル国立がんセンター(NCCM)執行役員、放射線腫瘍科/放射線腫瘍医であるUranchimeg Tsegmed氏が開会セッションの進行役を務めた。

NCCMのセンター長であるErdenekhuu Nansalmaa氏が挨拶し、参加者を歓迎した。

モンゴル原子力委員会(NEC)外務部長である Munkhtuya Baasanjav氏も参加者を歓迎する挨拶を行った。

保健省(MOH)医療調整局の紹介・一次医療課長であるNavchaa Gombodorj氏も歓迎の挨拶を行った。

FNCA日本アドバイザーの玉田正男氏が開会の辞を述べた。

放射線治療プロジェクトのプロジェクトリーダーである加藤眞吾氏が挨拶した。

(3) 続いて個々の参加者が紹介された。

(4) アジェンダが採択され、議長と報告者が選出された。

セッション1:局所進行子宮頸がんに対する3次元画像誘導小線源治療(3D-IGBT)の前向き観察研究(CERVIX-V)
(5) 量子科学技術研究開発機構(QST)量子生命・医学部門量子医科学研究所重粒子線治療研究部骨盤部腫瘍臨床研究グループ医長である小此木範之氏がCERVIX-Vの臨床データ解析の要約を発表した。

目標患者登録数は100名である。2017年5月から2022年9月までの間に89名の患者がCERVIX-Vに登録された。このうち81名が適格であった。FNCA参加国からの患者登録数は、バングラデシュ2名、中国10名、インドネシア9名、日本12名、カザフスタン6名、韓国0名、モンゴル4名、マレーシア11名、フィリピン8名、タイ27名、ベトナム0名である。患者登録の期限は2023年11月である。
CERVIX-Vの予備解析として、追跡期間が6ヵ月を超える73名の患者についての解析が行われた。他の8名は追跡期間が6ヵ月に満たなかった。すべての患者が3D-IGBTの治療を受けた。うち26名は組織内照射が併用された。目標線量との比較では、93%の患者がその線量を満たした。
毒性に関しては、グレード3の急性期血液毒性が18名(25%)、グレード3の急性期非血液毒性が2名(3%)の患者に見られた。グレード4又は重度の急性期毒性は見られなかった。これまでのところグレード3又は重度の晩期毒性は見られなかった。
追跡期間中央値27ヵ月における局所領域制御(LC)率、無増悪生存(PFS)率、全生存(OS)率は、それぞれ91%、75%、87%であった。局所領域再発が12名で生じ、うち5名は所属リンパ節での再発であり、7名は局所再発であった。

続いてCERVIX-Vについての討論が行われた。

 -加藤眞吾氏がCERVIX-V研究の進捗状況についてコメントした。局所再発パターンに関するコメントも行った。
 -AFM Kamal Uddin氏(国立耳鼻咽喉研究所(ENT)放射線腫瘍科)がコメントし、バングラデシュの新たながんセンター(Labaidがん病院・スーパー・スペシャリティ・センター)を本研究に加えることを提案した。CERVIX-Vのプロトコールはすでに病院の治験審査委員会(IRB)によって承認された。
 - CERVIX-Vの患者の追跡期間について、臨床経過観察の頻度と追跡期間中の画像診断技法に関する議論が行われた。小此木氏が、臨床経過観察の頻度と画像診断技法は研究実施機関のプロトコールに従うべきであるが、より高い頻度の経過観察が理想的だろうと答えた。

セッション2:上咽頭がんに対する導入化学療法と同時併用化学放射線療法(CCRT)の第II相試験(NPC-III)
(6) 筑波大学医学医療系放射線腫瘍学講座講師の牧島弘和氏がNPC-IIIの臨床データ解析の要約を発表した。

このプロトコールには120名の患者が登録された。国別の患者登録数は、バングラデシュ1名、中国9名、インドネシア12名、日本0名、カザフスタン0名、韓国0名、マレーシア31名、モンゴル0名、フィリピン7名、タイ0名、ベトナム60名である。

本臨床試験の主要エンドポイントは3年全生存(OS)率と設定されている。
患者登録は2019年に完了した。NPC-IIIの患者登録総数は120名である。登録されたすべての患者がすでに主要エンドポイント評価期間に達している。NPC-IIIをNPC-Iと比較すると、局所制御率は劣っていたが、全生存(OS)率は同等であった。最終解析にとって欠落しているデータがいくつかある。

続いてNPC-IIIの臨床データに関する公開討論が行われた。

 -大野達也氏(群馬大学大学院医学系研究科腫瘍放射線学教授)が、NPC-I試験に比べて局所再発率が高くなっている理由を尋ねた。複数の理由が寄与している可能性があるが、すべてのデータが提出されて解析の準備ができた段階で、徹底的な調査を行う必要があるということで合意された。
 -大野氏は、まだ提出されていないデータの収集方法や、まだ疑問の余地のあるデータの確認方法についても尋ねた。そのための有効で効率的な方法として、オンラインビデオ会議が提案された。

セッション3-4:乳がんに対する寡分割放射線療法の第II相試験(術後放射線療法(PMRT)及び 全乳房照射(WBI)/ BREAST-I)
(7) 東京女子医科大学医学部放射線医学講座放射線腫瘍学分野教授で基幹分野長である唐澤久美子氏が、PMRT / BREAST-Iの臨床データ解析の要約を発表した。要約は以下のとおりである。

2013年2月から2019年10月までの間に222名の患者が登録された。各国の患者登録数は、バングラデシュ84名、中国13名、インドネシア0 名、日本15 名、カザフスタン20名、韓国0名、マレーシア0名、モンゴル26名、フィリピン18名、タイ0名、ベトナム 46名であった。1名を除く全員がプロトコールの治療を完了し、解析の対象となった。急性期有害事象は、皮膚のグレード1が62%、グレード2が10%、グレード3が5%、皮下組織のグレード1が16%、グレード2が2%、肺のグレード1が6%、心臓のグレード1が9%の患者に発生した。追跡期間は1〜114ヵ月で、その中央値は64ヵ月である。晩期有害事象は、皮膚のグレード1が42%、グレード2が1%、皮下組織のグレード1が16%、グレード2が2%、乳房のグレード1が5%、肺のグレード1が6%、心臓のグレード1が2%の患者に発生した。局所領域再発が6件、遠隔転移が30件、乳がんによる死亡が17件、併発性の死亡が9件あった。5年の局所領域制御(LC)率、無増悪生存(PFS)率、全生存(OS)率はそれぞれ96.3%、78.0%、90.1%である。

(8) 唐澤氏は次に、WBI / BREAST-Iの臨床データ解析の要約を発表した。要約は以下のとおりである。

2013年2月から2018年10月までの間に227名の患者が登録された。各国の登録数は、バングラデシュ31名、中国6 名、インドネシア16名、日本134名、カザフスタン14名、韓国9名、マレーシア0名、モンゴル3名、フィリピン0 名、タイ14名、ベトナム0名であった。すべての患者(腫瘍228箇所)がプロトコールの治療を完了し、解析の対象となった。急性期有害事象は、皮膚のグレード1が80%、グレード2が11%、 グレード3が2%、皮下組織のグレード1が11%、肺のグレード1が1%の患者に発生した。追跡期間は6〜113ヵ月で、その中央値は65ヵ月である。晩期有害事象は、皮膚のグレード1が21%、グレード2が1%、皮下組織のグレード1が10%、乳房のグレード1が9%、肺のグレード1が2%の患者に発生した。追跡期間が3年を超える患者の整容性は、優が147名、良が75名、可が3名、不可が3名であった。
局所領域再発が1件、遠隔転移が6件、乳がんによる死亡が3件、併発性の死亡が9件認められた。5年の局所領域制御(LC)率、無増悪生存(PFS)率、全生存(OS)率はそれぞれ99.6%、95.1%、96.0%である。

セッション5:新規臨床試験
 -骨転移に対する緩和的放射線治療
(9) 牧島弘和氏が、骨転移に対する緩和的放射線治療についての2種類のアンケート調査の概要を提案した。

2種類のアンケート調査の目的は、有痛性骨転移に対する放射線治療における現在の治療法とその実施理由について理解することにある。第1の調査はFNCA参加施設を対象とするもので、よく知られている線量/分割照射の基準を尋ね、実際の治療記録から使用割合を確認することで、これらの施設における現在の治療法の実態を把握しようとするものである。第2の調査は、FNCA参加国における放射線治療施設を対象とするもので、モデル臨床症例をもとに望ましい線量/分割とその理由を尋ねることによって、FNCA加盟国における放射線腫瘍医の基本的な考え方を理解することを試みる。

続いてその概念についての討論が行われた。
 -大野氏が、8Gy/1Fr レジメンが期待余命の短い症例で使用されない理由を確認する必要があることを示唆した。

すべてのメンバーがその提案に合意し、牧島氏より詳細なアンケートが全メンバーに送付されることになった。

 -脳転移に対する緩和的放射線治療
(10) Mahidol大学医学部Siriraj病院放射線科放射線腫瘍学分野の講師であるKullathorn Thephamongkhol氏が、非小細胞肺癌の多発脳転移における全脳照射の付加価値予測モデルの臨床研究を提案した。
同氏は、この臨床試験の背景、試験デザイン、適格基準、各種予測因子、エンドポイント、サンプルサイズ及び統計解析について説明した。データの入手可能性、特にバイオマーカーのステータスの入手可能性、必要なサンプルサイズ、ならびにFNCA施設で使用されているその他の予測モデルについて、議論が行われた。最終的に、この臨床試験が次の FNCA研究(Brain-I)として受入れられた。この議論に基づき、Kullathorn Thephamongkhol氏が完全なプロトコールを作成することになった。この後ろ向き研究は、IRBの承認を得た上で、来年開始される。量子科学技術研究開発機構(QST)がこの試験のデータセンターの役割を果たす。

セッション6-1:小線源治療のためのQA/QC
(11) NCCMにおいて、Bambang Haris Suhartono氏、KIM, Kum Bae氏、Muzzamer Bin Mohammad Zahid氏、Pitchayut Nakkrasae氏、福田茂一氏、中路拓氏、水野秀之氏、Enkhtsetseg Vanchinbazar氏ならびに NCCMの医学物理士たちにより、3D-IGBTのための線量監査が実施された。線量監査は、線源強度、アプリケータ・オフセット及び線源の位置の確認で構成されており、3D-IGBTのEnd to End試験が予定されていたが、CTシミュレータに関する技術的問題のために不可能であったことから、実施は次の可能な機会に延期された。

セッション6-2:公開講座
(12) 線量監査と並行して、NCCMにおいて公開講座が開催された。

(13) Uranchimeg Tsegmed氏がこのセッションの進行役を務め、 NCCMの放射線腫瘍科長であるMinjmaa Minjgee氏が開会の挨拶を行い、聴衆を歓迎した。

(14) 玉田正男氏がFNCAに関する講義を行った。同氏は、FNCAの概略を紹介し、進行中の7つのプロジェクトの活動状況と達成事項について説明した。

(15) モンゴル保健省(MOH)のNavchaa Gombodorj氏が、腫瘍学・放射線腫瘍学の発展のために同省が実施してきた政策についてのスピーチを行った。

(16) 加藤眞吾氏が、子宮頸がんに対する化学放射線療法についての講演を行った。

(17) 唐澤久美子氏が、乳がんに対する放射線治療についての講義を行った。

(18) 韓国原子力医学院(KIRAMS)の放射線腫瘍学科長のJANG Wonil氏が、肝細胞がんに対する放射線治療についての講演を行った。

(19) Uranchimeg Tsegmed氏が、モンゴルにおけるリニアックに基づく新技術の開発について話した。

(20) NCCM放射線腫瘍科、放射線腫瘍医のErdenetuya Yadamsuren氏が、モンゴルにおける局所進行子宮頸がんに対する3D-IGBTを紹介した。

(21) Kullathorn Thephamongkhol氏が緩和的放射線治療について語った。

(22) QST量子生命・医学部門QST病院治療診断部長である若月優氏が、粒子線治療についての講演を行った。

(23) 最後に、加藤眞吾氏がそれらの講演についてコメントし、聴衆に対し閉会の挨拶を行った。

セッション7:NCCM放射線腫瘍科(DRO)へのテクニカルビジット
(24) Uranchimeg Tsegmed氏よりNCCMの概要がワークショプ参加者に対して紹介された。
Minjmaa Minjgee氏よりNCCMの放射線腫瘍科(DRO)の概要が紹介された。
ワークショップ参加者がNCCMの放射線腫瘍学の複数の現場を訪れた。

セッション8:線量監査(小線源治療のためのQA/QC)についての報告
(25) QST量子生命・医学部門QST病院放射線品質管理室技術員である中路拓氏が、前日にNCCMで実施された小線源治療のための線量監査について報告した。アプリケータ・オフセットと線量強度に関する品質管理(QC)テストで、結果が許容範囲内であることが確認された。しかしNCCMでは、技術的問題のために、今回、3D-IGBTのためのEnd to Endテストが不可能であった。
続いて小線源治療のためのQA/QCについてのディスカッションが行われた。

水野氏が2023年3月末までにオンサイトの監査を実施することを提案した。

セッション9-1:3D-IGBTに関するハンズオントレーニング
(26) 3D-IGBTに関するハンズオントレーニングがNCCMにおいて実施された。そのトレーニングは、村田和俊氏(QST量子生命・医学部門QST病院治療診断部治療課医長)が、日本、タイ、モンゴルの数名の放射線腫瘍医及び医学物理学士と共に主導した。
村田氏がNCCMのスタッフとFNCAメンバーに対し3D-IGBTに関する講義を行った。実証に役立つ2症例でのハンズオントレーニングが行われ、その後にファントムを用いたアプリケータ挿入のトレーニングが行われた。

セッション9-2:外部照射治療のためのQA/QC
(27) ハンズオントレーニングと並行して、NCCMにおいて外部放射線治療のための線量監査が実施された。それは、電離箱を用いた外部線量測定監査と蛍光ガラス線量計(RDG)を用いた基準線量の相互比較であった。
これらの監査は日本、モンゴル、韓国、インドネシアの医学物理士によって行われた。

セッション10:線量監査(外部照射治療)についての報告
(28) QST量子生命・医学部門QST病院放射線品質管理室室長である福田茂一氏が、前日に実施された線量監査について報告した。外部線量測定監査の結果、規定の線量と測定された線量の差が、6MVと10MVのビームでそれぞれ-1.2%と0.29%であった。それらは許容範囲内の線量であった。日本においてRGDの積算線量測定値の読み取りを行うため、1ヵ月以内にRGD線量測定監査の結果が報告されるということも言及された。

セッション11:今後の計画
(29) 参加者が4日間のワークショップセッションを振り返り、プロジェクトの今後の計画について話し合った。
 -NPC-IIIについては、すべてのデータがデータセンターに提出され、確認された段階で最終報告が行われる。牧島弘和氏が、査読付き国際的学術誌に提出される報告書の作成を主導する。
 -国際原子力機関(IAEA)/原子力科学技術に関する研究、開発及び訓練のための地域協力協定(RCA)のRAS 6/098におけるIAEAとの協力が奨励された。
 -次回ワークショップが日本の埼玉医科大学及びQSTで開催されることが合意された。

セッション12:ワークショップ議事録のドラフト作成
(30) ワークショップ参加者がワークショップでの議論を振り返った。
議事録のドラフトが報告者より提出され、議論が行われ、修正が加えられた。議事録のドラフトはワークショップ終了後に回覧され、最終決定される。

(31) 加藤眞吾氏が今回のワークショップについて総括した。同氏は、モンゴル及びワークショップ参加者に対する感謝の意も表明した。
同氏の閉会の挨拶によりワークショップは閉幕した。

 


2022年度FNCA放射線治療プロジェクトワークショップ
プログラム

2022年9月29日(木)〜10月2日(日)
モンゴル、ウランバートル


1日目 2022年9月29日(木)
場所:ケンピンスキーホテル・カーンパレス・ウランバートル & ZOOM

9:30-10:00
レジストレーション
10:00-11:00 開会セレモニー / 開会セッション
 司会進行:Uranchimeg Tsegmed 氏 プロジェクトリーダー(モンゴル)
10:00-10:10 歓迎挨拶/Erdenekhuu Nansalmaa氏 国立モンゴルがんセンター長 (モンゴル)
10:10-10:20 歓迎挨拶/Munkhtuya Baasanjav氏 モンゴル原子力委員会(NEC)外務部長(モンゴル)
10:20-10:30 歓迎挨拶/Navchaa Gombodorj氏 保健省(MOH)医療調整局紹介・一次医療課長 (モンゴル)
10:30-10:35 開会挨拶/玉田正男氏 (日本), FNCA 日本アドバイザー
10:35-10:40 挨拶/ 加藤眞吾氏(日本), FNCAプロジェクトリーダー
10:40-10:50 メンバー紹介
10:50-10:55 アジェンダ採択
10:55-11:00 集合写真
11:10-11:30 休憩
11:30-11:50 セッション 1: 局所進行子宮頸がんに対する3次元画像誘導小線源治療(3D-IGBT)の前向き観察研究 (CERVIX-V)
共同議長: Sharif Ahmed氏(バングラデシュ) & To Anh Dung氏(ベトナム)
1) 臨床データのまとめ/小此木範之氏(日本) 
2) Q & A / 議論
11:50-12:10 セッション 2: 上咽頭がんに対する同時併用化学放射線療法 (NPC-III)
共同議長: Winnie Nyek Ping Ng氏(マレーシア) & Rosdiana Binti Abd Rahim氏(マレーシア)
1) 臨床データのまとめ/牧島弘和氏(日本)
2) Q & A /議論
12:10-12:30 セッション 3-4: 乳がんに対する寡分割放射線療法の第U相試験/術後放射線療法(PMRT /BREAST-I) & 温存術後乳房照射 (WBI /BREAST-I)
共同議長: Yevgeniya Kossymbayeva氏 (カザフスタン) & Nguyen Cong Hoang 氏(ベトナム)
1) 臨床データのまとめ/ 唐澤久美子氏 (日本)
2) Q & A /議論
12:30-13:30 昼食
13:30-15:10 セッション 5: 新規臨床試験
共同議長: 加藤眞吾氏 (日本) & Tasbolat Adylkhanov氏 (カザフスタン)
13:30-14:00 1) 骨転移に対する緩和的放射線治療のプロコール紹介/
 牧島弘和氏 (日本)
2) 議論
14:00-15:10 3) 脳転移に対する緩和的放射線治療プロコール紹介 /
 Kullathorn Thephamongkhol 氏(タイ)
4) 議論
15:10-15:15 閉会挨拶/ Uranchimeg Tsegmed氏 (モンゴル)
夕食

2日目 2022年9月30日(金)
場所: 国立モンゴルがんセンター (NCCM)

ホテル出発、国立モンゴルがんセンター(NCCM)へ移動
08:45-09:00
レジストレーション
9:00-15:00 セッション 6-1: 線量調査 (3D-IGBTに対するQA/QC)
調査: 水野秀之氏 (日本)、福田茂一氏(日本)、中路拓氏(日本)
09:00-12:30 Session 6-2: 開会挨拶
司会進行: Minjmaa Minjgee氏 (モンゴル)
09:00-09:05 開会挨拶 / Uranchimeg Tsegmed氏 (モンゴル)
09:05-09:15 1) FNCAの概要と紹介 / 玉田正男氏 (日本)
09:15-09:25 2) 腫瘍学・放射線腫瘍学発展に向けての保健省による政策
 Navchaa Gombodorj氏 (モンゴル)
09:25-09:50 3) モンゴルにおけるリニアックに基づく新技術の開発 /
 Uranchimeg Tsegmed氏 (モンゴル)
09:50-10:15 4) 子宮頸がんに対する化学放射線治療/加藤眞吾氏 (日本)
10:15-10:45 5) 乳がんに対する放射線治療/ 唐澤久美子氏 (日本)
10:45-11:10 6) 肝細胞がんに対する放射線治療/ JANG Wonil氏(韓国)
11:10-11:30 休憩
11:30-11:55 7) モンゴルにおける局所進行子宮頸がんに対する3D-IGBT
/ Erdenetuya Yadamsuren氏 (モンゴル)
11:55-12:25 8) 緩和的放射線治療 / Kullathorn Thephamongkhol (タイ)
12:25-12:50 9) 粒子線治療 /若月優氏 (日本)
12:50-13:00 閉会挨拶 / 加藤眞吾氏 (日本)
13:00-14:00 昼食

3日目 2022年10月1日(土)
場所: 国立モンゴルがんセンター (NCCM)

ホテル出発、国立モンゴルがんセンター(NCCM)へ移動
09:00-10:00 セッション 7 : 国立モンゴルがんセンター(NCCM)放射線腫瘍学部門紹介
司会進行: Uranchimeg Tsegmed氏 (モンゴル)
1) NCCMの紹介/ Uranchimeg Tsegmed氏 (モンゴル) NCCM執行役員
2) 放射線腫瘍学科の紹介/ Minjmaa Minjgee氏(モンゴル)NCCM放射線腫瘍学部門長
3) 病院見学
4) 放射腫瘍学部門見学
10:00-10:30 セッション 8: 線量調査結果報告 (9月30日実施分)
共同議長: Bambang Haris Suhartono氏 (インドネシア) & Muzzamer Bin Mohammad Zahid 氏(マレーシア)
1) 線量調査結果報告 中路拓氏(日本)
2) Q& A /議論
10:30-10:50 休憩
10:50-12:30 Session 9-1: 3D-IGBTハンズ・オン・トレーニング
講師& 指導: 村田和俊氏 (日本)、若月優氏 (日本)、水野秀之氏 (日本)、Pitchayut Nakkrasae氏 (タイ)、& 加藤眞吾氏 (日本)
10:50-12:30 Session 9-2: 線量監査 (外部照射治療におけるQA/QC)
調査: . 福田茂一氏(日本)、中路拓氏(日本)
12:30-14:00 Lunch
14:00-16:00 Session 9-1: 3D-IGBTハンズ・オン・トレーニング (続き)
講師& 指導: 村田和俊氏 (日本)、若月優氏 (日本)、水野秀之氏 (日本)、Pitchayut Nakkrasae氏 (タイ)、& 加藤眞吾氏 (日本
14:00-16:00 Session 9-2: 線量監査 (外部照射治療におけるQA/QC) (続き)
調査: . 福田茂一氏(日本)、中路拓氏(日本)

4日目 2022年10月2日(日)
場所: テレルジ

ホテル出発、テレルジ国立公園へ移動
9:30-10:30 セッション 10 線量調査結果報告 (外部照射治療)
議長:Bambang Haris Suhartono氏 (インドネシア)
1) 線量調査結果報告/福田茂一氏 (日本)
2) Q& A /議論
10:30-10:50 休憩
10:50-11:50 Session 11: ワークショップ議事録草稿作成
共同議長: A.F. M Kamal Uddin氏 (バングラデシュ)& 牧島弘和氏 (日本)
1) 将来計画
2) WS 議事録案作成
3) 閉会挨拶 / 加藤眞吾氏 (日本) プロジェクトリーダー

5日目 2022年10月3日(月)

ウランバートル出発

 

2022年度放射線治療プロジェクトワークショップ
参加者リスト

2022年9月29日-10月2日
モンゴル、ウランバートル


バングラデシュ

Dr A.F.M. Kamal Uddin (PL)
Associate Professor, Radiation Oncology
National Institute of ENT

Dr Parvin Akhter Banu **オンライン
Senior Consultant
Clinical Oncology Department
Labeid Cancer Hospital and Super Specialty Center

Dr Sharif Ahmed
Associate Consultant
Clinical Oncology, Departmental Coordinator
United Hospital Limited

中国

Dr Xu Xiaoting **オンライン
Vice-Director of the Department of Radiation Oncology
The First Affiliated Hospital of Soochow University

インドネシア

Dr Henry Kodrat (PL) **オンライン
Development Coordinator
Department of Radiation Oncology, Faculty of Medicine,
Universitas Indonesia- Cipto Mangunkusumo Hospital

Mr Bambang Haris Suhartono
Medical Physicist of Radiotherapy Department
Dr. Soetomo General Academic Hospital

日本

和田 智明 氏 (コーディネーター) **オンライン
FNCA日本コーディネーター

玉田 正男 氏 (アドバイザー)
FNCA 日本アドバイザー

加藤 眞吾  氏 (PL)
埼玉医科大学
国際医療センター 放射線腫瘍科 教授

中野 隆史 氏 **オンライン
量子科学技術研究開発機構
量子生命・医学部門 部門長

唐澤 久美子 氏
東京女子医科大学
医学部 放射線医学講座 放射線腫瘍学分野
教授・基幹分野長

大野 達也 氏 **オンライン
群馬大学
大学院医学系研究科腫瘍放射線学
教授

若月 優 氏
量子科学技術研究開発機構
量子生命・医学部門 QST病院
治療診断部長

水野 秀之 氏
量子科学技術研究開発機構
量子生命・医学部門
QST病院 放射線品質管理室
上席研究員

小此木 範之 氏 **オンライン
量子科学技術研究開発機構
量子生命・医学部門
量子医科学研究所 重粒子線治療研究部
骨盤部腫瘍臨床研究グループ 医長

牧島 弘和 氏
筑波大学医学医療系
放射線腫瘍学講座 講師

村田 和俊 氏
量子科学技術研究開発機構
量子生命・医学部門QST病院
治療診断部 治療課 医長

福田 茂一 氏
量子科学技術研究開発機構
量子生命・医学部門QST病院
放射線品質管理室 室長

中路 拓 氏
量子科学技術研究開発機構
量子生命・医学部門QST病院
放射線品質管理室 技術員

熊谷 耕一 (文科省) **オンライン
文部科学省
研究開発局 研究開発戦略官(核融合・原子力国際協力担当)付調査員

中原 里沙 (文科省) **オンライン
文部科学省
研究開発局 研究開発戦略官(核融合・原子力国際協力担当)付
行政調査員

山田 愛 (事務局)
原子力安全研究協会 (NSRA)

カザフスタン

Prof.Tasbolat Adylkhanov (PL)
Consulting Professor
Head of the Department of Professional and Teaching Staff, National Research Oncology Center, Nur-Sultan City, Kazakhstan

Dr. Yevgeniya Kossymbayeva
Assistant of Clinical and Nuclear Medicine Department, Semey Medical University

韓国

Dr. JANG Wonil (PL)
Chief,
Department of Radiation Oncology
Korea Institute of Radiological & Medical Sciences (KIRAMS)

Dr. Kim Kum Bae
Chief Medical Physicist
Radiation Oncology Department
Korea Institute of Radiological & Medical Sciences (KIRAMS)

マレーシア

Dr. Winnie Nyek Ping Ng (PL)
Clinical Oncologist
National Cancer Institute (Institut Kanser Negara)

Mr. Muzzamer Bin Mohammad Zahid
Medical Physicist,
National Cancer Institutee (Institut Kanser Negara)

Dr. Rosdiana binti Abd Rahim
Clinical Oncologist
National Cancer Institute (Institut Kanser Negara)

モンゴル

Dr Uranchimeg Tsegmed (PL)
Chief of Operation Officers
Radiation Oncologist of Department of Radiation Oncology
National Cancer Centre of Mongolia (NCCM)

Dr Erdenetuya Yadamsuren
Radiation Oncologist of Department of Radiation Oncology
National Cancer Center of Mongolia (NCCM)

Dr. Minjmaa Minjgee
Radiation Oncologist of Department of Radiation Oncology
National Cancer Center of Mongolia (NCCM)

Mrs. Enkhtsetseg Vanchinbazar
Chief Medical Physicist of Department of Radiation Oncology
National Cancer Center of Mongolia (NCCM)

フィリピン

Dr Miriam Joy Calaguas (PL) **オンライン
Senior Consultant
Department of Radiation Oncology
St.Luke's Medical Center, Quezon City/ Bonifacio Global City 

Dr Rey H. De Los Reyes **オンライン
Dean & Professor, Institute of Medicine
Far Eastern University – Nicanor Reyes Medical Foundation (FEU-NRMF)

Honorary Consultant,
Department of Oterics and Gynecology
Jose R. Reyes Memorial Medical Center (JRRMMC)

Dr Jaemelyn Marie O. Fernandez **オンライン
Research Coordinator / Medical Specialist (Radiotherapy)
Department of Radiotherapy
Jose R. Reyes Memorial Medical Center

タイ

Dr Kullathorn Thephamongkhol
Lecturer
Division of Radiation Oncology,Department of Radiology
Faculty of Medicine, Siriraj Hospital, Mahidol University

Mr Pitchayut Nakkrasae
Medical Physicist
Division of Radiation Oncology,Department of Radiology
Faculty of Medicine, Siriraj Hospital, Mahidol University

Dr. Kyrhatii Trikhirhisthit ****オンライン
Radiation Oncologist
Sawanpracharak Hospital

Dr. Jiraporn Setakornnukul **オンライン
Radiation Oncologist
Division of Radiation Oncology, Department of Radiology
Faculty of Medicine, Siriraj Hospital, Mahidol University

ベトナム

Dr Nguyen Cong Hoang (PL)
Head of Radiation Oncology Department / Vice Director of National Radiation Oncology Centre
National Cancer Hospital (K Hospital)

Dr To Anh Dung
Head of Breast and Gynecology Radiotherapy Department, 
National Cancer Hospital (K Hospital)




Forum for Nuclear Cooperation in Asia