FNCA

中性子散乱 (2004年度で中断)
プロジェクト選択:

MENU
image

中性子放射化分析
 +  プロジェクト紹介
 +  プロジェクトリーダー
紹介
メッセージ
 +  活動成果に関連した論文
リスト

終了・中断した研究炉利用プロジェクト

研究炉基盤技術(終了)
 + プロジェクト紹介
 + プロジェクトリーダー
   紹介
   メッセージ

Tc-99mジェネレータ(終了)
 + プロジェクト紹介

中性子散乱(中断)
 + プロジェクト紹介
 + プロジェクトリーダー
   紹介


ワークショップ
 2012年度
 2011年度
 2010年度
 2009年度
 2008年度
 2007年度
 2006年度
 2005年度
 2004年度
 2003年度
 2002年度
 2001年度
 2000年度
 1999年度


中性子散乱プロジェクト
 


  中性子散乱は、物資の構造解析において、軽元素、特に水素原子の位置を特定する手段として威力を発揮します。本プロジェクトでは、水素原子を多量に含む天然高分子を対象に構造解析を実施しました。

  天然ゴムや海藻から抽出した多糖類のカラギーナンの放射線改質など、放射線利用に関わる天然高分子の構造変化を中性子散乱で解明して見ようというのが目的でした。このため、小角中性子散乱 (Small Angle Neutron Scattering: SANS) という解析手段を活用しました。散乱雄角度と強度を測定解析して、ナノメーター領域の構造とそのサイズや分布などの情報を把握し、放射線による構造変化との相関を解明する研究を重点的に推進しました。日本のような原子炉の中性子強度が高く、且つ、測定設備が整備されているところでは、信頼出来るデータが取得でき、一連の実験である程度の結果が得られました。

 しかし、多くのアジア諸国では、設備・装置に課題があり、自国での研究推進が困難という状況でした。現状においては、研究の成果を役立てるというFNCAの活動を達成させることが困難であり、各国での設備・装置が稼動するまで中断すべき、という判断が2004年度末の第6回コーディネーター会議で指摘され、本プロジェクトは、設備・施設が整備されるまで、中断することになりました。


日本原子力研究所で実施された海外からのサンプルの小角中性子散乱測定









Forum for Nuclear Cooperation in Asia