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食品産地偽装防止 ワークショップ

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ワークショップ

FNCA 食品産地偽装防止プロジェクトワークショップ

FNCA2022 年度食品産地偽装防止プロジェクトオンラインワークショップ
概要

2022年12月19日


2022年6月開催のFNCAコーディネーター会合において、「食品産地偽装防止プロジェクト」と題する新規のプロジェクトを2022年度よりスタートすることが合意され、本プロジェクトの最初となるワークショップが2022年12月19日にオンラインで開催されました。

ワークショップの様子 ワークショップの様子

オーストラリア原子力科学技術機構(ANSTO)が主導する本プロジェクトは、サプライチェーンにおける食品産地偽装事例を抑止するために、FNCA参加国で利用可能な原子力技術を使用した食品産地調査技術プラットフォームを構築することを目的としています。本ワークショップにはFNCA参加国から6カ国が参加し、ANSTOのデバシシュ・マズムデール氏が司会を務めました。会合の議長は、ANSTOの国際協力プログラム(International Cooperative Program)ディレクターであるアラン・ブリンデル氏及びANSTOの水リサーチ・マネージャー(Water Research Manager)であるパトリシア・ガッド氏が務めました。

FNCA日本コーディネーターである和田智明氏が、第22回FNCAコーディネーター会合で承認されたこのANSTO主導プロジェクトの意義を紹介しました。本プロジェクトは、FNCA参加各国と協力して、サプライチェーンとその支援事業、FNCA参加国間の取引における詐欺行為を減らすために、地域フィンガープリント・データベースを開発することを目的としています。

プロジェクトリーダーであるデバシシュ・マズムデール氏が、「食品産地偽装防止プロジェクト」をFNCA参加国に紹介し、今後4年間のマイルストーンと作業計画の概要を説明しました。

作業計画およびマイルストーン

フィンガープリント・データベースの開発を開始するために、本プロジェクトでは共通の水産食品1点と農作物1点を選定すべきだという提案がなされました。

次表には、各FNCA参加国が関心を有する可能性のある食品品目を挙げています。表に挙げた食品品目は以前の調査及び各国から寄せられた情報に基づいています。

 

調査結果 プロジェクトのために希望する生産品
農産品 水産品
オーストラリア     バラマンディ
バングラデシュ エビ(シュリンプ)
ヒルサ・フィッシュ
(ヒルサ・イリッシュ)
マンゴー、スパイスパウダー
茶、米、蜂蜜
   
中国 本プロジェクト不参加
インドネシア 米、白コショウ、
蜂蜜、ドリアン
   
日本 オブザーバーとして参加
カザフスタン 穀草類、蜂蜜、植物油
アルコール含有生産品
   
韓国    
マレーシア 水産品
エビ(シュリンプ/プローン)
魚類(シーバス + ハタ)
   
モンゴル    
フィリピン マンゴー、コーヒー、
カカオ、蜂蜜、ハラール
有機食品
   
タイ ココナッツ果汁、コーヒー豆
シーバス
   
ベトナム エビ(シュリンプ)
カイヤン、バサ、マグロ
コーヒー、米
カシュー、マンゴー
ドラゴンフルーツ、スイカ
ライチ、リュウガン(竜眼)
   

 


FNCA2022 食品産地偽装防止プロジェクト
オンラインワークショップ
プログラム

2022年12月19日


13:00-13:30

セッション1: 開会セッション
議長: Mr. Alan Brindell (オーストラリア)

  1. 開会及び歓迎挨拶: Mr. Alan Brindell (オーストラリア)
  2. FNCA参加国と協力する食品産地偽造防止研究に関するANSTOの展望:
    Ms. Patricia Gadd (オーストラリア)
  3. 参加者紹介
  4. アジェンダ採択: Mr. Alan Brindell (オーストラリア)
13:30-14:10

セッション2: FNCA プロジェクトの活動及び食品産地偽装防止プロジェクトの紹介
議長: Ms. Patricia Gadd (オーストラリア)

  1. FNCA プロジェクトの活動及び第22回コーディネーター会合 (10分):
    Mr. Wada Tomoaki (FNCA日本コーディネーター)
  2. 食品産地偽装防止プロジェクトの紹介 (30分):
    Dr. Debashish Mazumder (オーストラリア)(PL)
14:10-15:30

セッション3: 議論及びプロジェクトの実施
Dr. Debashish Mazumder 及び全体参加者
議長: Mr. Alan Brindell (オーストラリア)

  1. 作業計画及びマイルストーン
  2. 参加国における国家チームの立ち上げ及び協力者の選定 (研究機関、大学、政府等)
  3. 分析及びデータベース開発のための食品品目の選定
  4. 知識キャップの特定及び分析フレームワークの確立
  5. 閉会挨拶: Mr. Alan Brindell (オーストラリア)



FNCA2022食品産地偽装防止プロジェクト オンラインワークショップ
参加者リスト

2022年12月19日


オーストラリア

Dr. Debasish Mazumder (PL)
NST-Environment
ANSTO

Mr. Alan Brindell
Director
Corporate Affairs/Director International Cooperative Program
ANSTO

Ms. Patricia Gadd
NST-Environment
ANSTO

Ms. Jennifer van Holst
ANSTO

Ms. Ashley Hill
ANSTO

Ms. Pippa Ainley
ANSTO
FNCA Coordinator of Australia

インドネシア

Dr. Rindy Panca Tanhindarto (PL)
National Research and Innovation Agency(BRIN)

Mr. Totti Tjiptosumirat
National Research and Innovation Agency(BRIN)
FNCA Coordinator of Indonesia

Ms. Henny Widyastuti
National Research and Innovation Agency(BRIN)

フィリピン

Dr. Angel T. Bautista VII (PL)
Philippine Nuclear Research Institute (PNRI)

タイ

Dr. Sasiphan Khaweerat
Thailand Institute of Nuclear Technology (TINT)

Mr. Chakrit Saengkorakot
Thailand Institute of Nuclear Technology (TINT)

ベトナム

Mr. Vo Thi Anh
Vietnam Atomic Energy Institute (VINATOM)

日本(オブザーバー)

和田 智明 氏
FNCA日本コーディネーター

玉田 正男 氏
FNCA 日本アドバイザー

小畠 享司
文部科学省

中原 里紗
文部科学省

崔 貞娥
原子力安全研究協会

 



オンラインオープンセミナー



オンラインオープンセミナーとして、FNCA食品産地偽装防止プロジェクトのオーストラリアメンバーであるDr. Debashish Mazumder(ANSTO)がプレゼンテーションを行いました。

※本内容に関するお問い合わせ(2023年3月31日まで):

Forum for Nuclear Cooperation in Asia