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「アジアの発展に役立つ原子力を考える」講演会開催報告

2008年8月

 「アジアの発展に役立つ原子力を考える」講演会を、文部科学省主催、日本原子力研究開発機構共催で、2008年8月1日(金)午後2時から福井大学(福井県・福井市)総合研究棟13階会議室にて開催しました。

福井大学   会場
福井大学と会場

 講演会には福井市の一般の方々、福井大学の学生、各国からの留学生など、計130名が参加し、各界で活躍されている3名の専門家の方から、原子力における平和利用の現状や将来展望を紹介いただきました。

講演会プログラム(PDFファイル/10KB)

 講演に先立ち、主催者である文部科学省より大臣官房審議官である櫻井繁樹氏から開会挨拶をいただきました。さらに、FNCA参加国であるフィリピン科学技術省の大臣であるエストレーリャ・アラバストロ氏より挨拶をいただきました。

櫻井大臣官房審議官 アラバストロ科学技術大臣
櫻井大臣官房審議官 アラバストロ科学技術大臣
   

 その後、FNCA日本コーディネーターの町末男氏から「アジアの中の日本」と題して、原子力技術が参加国の社会・経済の発展、生活の向上にどのような効果をもたらしているかなど、原子力の平和利用における現状と今後の展望に関するお話をいただきました。

アジアの中の日本(PDFファイル/19KB)

   

 次に、独立行政法人 農業生物資源研究所 放射線育種場長の中川仁氏から「アジアの豊かな農業をめざして」と題して、放射線を利用した突然変異育種研究の成果と魅力が紹介され、放射線育種研究における現状の今後の展望に関するお話しをいただきました。

アジアの豊かな農業を目指して(PDFファイル/ 21KB)

   

 そして、独立行政法人 放射線医学総合研究所 理事の辻井博彦氏から「切らないで「がん」を治す放射線治療」と題して、アジアの発展途上国おけるがん治療の現状や課題が紹介され、放射線を利用した治療法の現状と今後の展望についてお話しをいただきました。

切らないで「がん」を治す放射線治療(PDFファイル/22KB)

 最後に、福井大学に在学中のアジア人留学生を交えた質疑応答が行われ、原子力の平和利用におけるより正しい理解を広げるために有効な手段や、放射線を利用して開発された農作物が人間に与える副作用についてなど様々な質問がよせられ、活発な意見交換が行われました。

マレーシアからの留学生 質疑応答の様子
マレーシアからの留学生 質疑応答の様子
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