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核セキュリティ・保障措置 workshop

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ワークショップ

FNCA 2019 核セキュリティ・保障措置ワークショップ

FNCA 2019 核セキュリティ・保障措置プロジェクトワークショップ
概要

2019年11月26日 -11月28日
フィリピン、マニラ市




2019年度の核セキュリティ・保障措置プロジェクトワークショップが文部科学省(MEXT)とフィリピン原子力研究所(PNRI)の主催の下、2019年11月26日より11月28日まで、フィリピンのマニラで開催されました。

集合写真

【ワークショップ】

FNCAフィリピンコーディネーターであるフィリピン原子力研究所(PNRI)原子力研究ディビジョン長のLucille V. Abad 氏、FNCA日本コーディネーターの和田智明氏から開会の挨拶がありました。続いて参加者の自己紹介が行われ、今回ワークショップはバングラデシュ、インドネシア、カザフスタン、日本、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、およびベトナムの9ヵ国が参加し、参加人数は計19名でした。次に日本プロジェクトリーダーである日本核物理管理学会会長、前日本原子力研究開発機構シニアーアドバイザーの千崎雅生氏によりアジェンダの確認が行われ、8つのセッションが実施されました。

ワークショップの写真

【核鑑識に関する机上演習(Table Top Exercise : TTX)】

今回ワークショップにおける特別プログラムとして、11月28日には日本原子力研究開発機構核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN/JAEA)の協力で核鑑識に係る机上演習が実施されました。

机上演習の写真

【テクニカルビジット】

11月28日はテクニカルビジットとして、PNRIの研究炉(PRR-1)と電子線照射施設を視察しました。

テクニカルビジットの写真

 

 


FNCA 2019核セキュリティ・保障措置プロジェクトワークショップ
会議報告

2019年11月26日〜28日
フィリピン、マニラ



セッション1、2:カントリーレポート

議長:マレーシア

 9ヵ国(バングラデシュ、インドネシア、日本、カザフスタン、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナム)より、2018年度ワークショップ以降の核セキュリティ・保障措置の実施、核セキュリティ文化の促進、キャパシティ・ビルディングの取り組みについてカントリーレポートが発表された。
 すべての国々が国際機関または地域的機関および他の国々と緊密に協力して、保障措置・核セキュリティ分野のキャパシティ・ビルディングの強化に取り組んでいることが報告された。ほぼすべての国が国際原子力機関(IAEA)や他の国々および他の機関との二国間協力及び多国間協力を介して、自国の核セキュリティ・保障措置体制の整備を進めている。

セッション3:核鑑識に関する報告および議論

議長:フィリピン
発表:日本、タイ

  1. 日本原子力研究開発機構核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN/JAEA)主催の核鑑識に関する地域トレーニングコースにおける核鑑識に関する机上演習(TTX)に関する報告(日本原子力研究開発機構 木村祥紀氏)
     本プロジェクト参加国へのアンケート調査結果を受けて、ISCN/JAEAの主催で2019年1月に開催された核鑑識に関する地域トレーニングコース(RTC)について報告された。
     アンケートはFNCA参加国間で各国の核鑑識能力の現状を共有すること、およびFNCAの枠組みでの活動に対する各国のニーズを明らかにすることを目的に実施したものである。
     核鑑識に関する地域トレーニングコースは、12ヶ国から専門家や規制当局の担当者等が16名参加した。本コースは講義及び机上演習(TTX)、ならびにISCN/JAEA施設見学で構成された。アンケートの結果では核鑑識に関する国家体制の構築、核鑑識分析ラボラトリの整備、核鑑識分析結果の解釈に関する能力が各国の共通課題であった。これに基づくと今回のトレーニングコースは成功であった。なお、文部科学省の研究者育成事業でISCN/JAEAが2ヶ月間受け入れたタイ原子力庁(OAP)の専門家が本コースの教材作成に貢献した。
     次のステップとして、核鑑識に関する実地演習を2020年5月にタイで開催する。
     トレーニングコースの案内の伝達ルートについてバングラデシュから問題が提起され、参加対象者および関心を持っている国々まで案内が至らないという懸念が寄せられた。この課題については、トレーニングコースの主催機関内でさらに議論する予定である。
  2. 本ワークショップにおける机上演習の概要説明(日本原子力研究開発機構 野呂尚子氏)
     ワークショップ3日目の11月28日に予定されている机上演習の概要が説明された。ここでは、机上演習のシナリオが予測されないよう、詳細は開示されなかった。
  3. 核鑑識に関する実地演習(2020年)に関する計画(タイ原子力庁 アリーラク・ルエアンゴレン氏)
     2020年5月にタイで開催予定の核鑑識に関する実地演習の計画について発表された。また、タイにおける核鑑識実施の背景情報が示された。2020年5月に開催予定のトレーニングコースについては、ISCN/JAEAが2019年1月に実施した地域トレーニングコースと同様の構成(核鑑識に関する講義、対話式のTTXならびに核鑑識に関する情報及び良好事例の共有)を検討している。

セッション4:追加議定書(AP)実施の良好事例に関する報告及び議論(AP実施の良好事例に基づく効率的なキャパシティ・ビルディング)

議長:バングラデシュ
発表:カザフスタン、モンゴル、タイ

 本セッションでは、カザフスタン、モンゴルおよびタイが追加議定書(AP)実施の良好事例に関する発表を行った。これに続き、ISCN/JAEAのパペチュア・ロドリゲス氏より、参加国に対して行ったAP実施の良好事例の調査結果が発表され、円卓討議が行われた。
 参加国は、調査結果を取りまとめた良好事例集作成のための次のステップに関する提案に合意した(2020年3月末までに第1版ドラフト発行、2020年4月末までに参加国のコメント受け付け(期限は2週間延長の可能性あり)、2020年5月末までに最終ドラフトまとめ、2020年6月末までに最終レビュー)。良好事例集には、守秘義務の範囲内でAPの実施で得た教訓を盛り込む。

セッション5:特別講義

議長:モンゴル
発表:日本、フィリピン

  1. 原子力分野における日本の人材育成の取り組み(東京大学 上坂充氏)
     日本における原子力人材育成の経験として、「原子力人材育成ネットワーク(JN-HRD.NET)」の活動について発表された。「原子力人材育成ネットワーク」は2010年11月に設立された。
     参加機関数は2013年9月30日時点で71機関であった。運営委員会が年に2回開催され、「原子力人材育成ネットワーク」の活動について議論を行っている。本ネットワークの目的は、原子力人材育成および限られたリソースに関する情報を共有し、原子力人材育成に関する日本国内協力および国際協力を促進し、原子力人材育成活動を効果的かつ効率的に推進し、原子力人材育成について、一貫した体制またはプログラムを確立することである。
     本ネットワークには、人材育成戦略の策定を行う戦略ワーキンググループと、人材育成活動の情報収集、検討、結果および評価を行う分科会が設置されている。初等中等教育、高等教育機関における基礎的な原子力教育、海外の新規原子力導入国への支援、国際的視野を持った人材育成を対象とした4つの分科会がある。この4つの分科会は、それぞれ、小中高生の原子力への関心を高めること、学生の原子力工学分野への関心を促進すること、原子力新規導入国の有望な若手技術者に国際的な教育経験を提供すること、原子力マネジメントスクールを実施することを目的としている。本ネットワークは日本の産官学の関係機関から成っており、日本の学生や技術者、外国人のための原子力人材育成を支援している。
     この発表は、日本の原子力人材育成活動についてFNCA参加国と共有する良い機会となり、参加国からは、自国でもこのような人材育成ネットワークを構築していきたいとの意見がなされた。
  2. フィリピンにおける放射線源のセキュリティ(フィリピン原子力研究所 マリア・テレサ・サラビト氏)
     放射線源のセキュリティに関するフィリピンの経験について発表された。
     自国が、ひいては世界的に核テロリズムに対抗していくためには、適切で有効な核セキュリティ体制を構築することが重要である。
     マニラ港のターミナルオペレーター及びセブ港の港湾局にはポータルモニターが設置されている。また、2014年にフィリピン警察が移動式検出システムを採用した。フィリピンは核セキュリティに対抗するためのグローバル・イニシアティブ(GICNT)、大量破壊兵器及び物質の拡散に対するグローバルパートナーシップ、ならびに核セキュリティサミットに積極的に協力している。
     また、国家安全保障会議、フィリピン警察、フィリピン国防軍(フィリピン陸軍、フィリピン空軍)、関税局、国立沿岸監視センター及び港湾局(マニラ、セブ)等の関係機関が一体となって大規模イベントに対応している。
     各施設が核セキュリティに対する認識の向上を続けていくことで、核セキュリティ文化を向上させることが必要である。

セッション6:カントリーレポートサマリー

ISCN/JAEAの野呂尚子氏よりセッション1、2において発表されたカントリーレポートのサマリーが示され、追記や修正が行われた。カントリーレポートのサマリーは本ワークショップの会議報告に添付され、FNCAウェブサイトに掲載される。

セッション7:今後3年間(2020年度〜2022年度)の活動

議長:日本

 千崎雅生氏より、本プロジェクトの今後の3ヵ年計画に関する参加国へのアンケート調査結果について以下の通り発表された。

  1. 本プロジェクトの今後の方向性
    1. プロジェクトの背景
      • FNCA参加国における原子力平和利用の推進、核テロリズムの脅威の防止
      • 核セキュリティサミット(NSS)後の国際的リーダーシップの継続、NSSの際になされたコミットメント(4回のNSSのコミュニケ、行動計画、各国コミットメントおよび関連する共同声明等)の履行の推進
      • IAEA核セキュリティ国際会議(2020年2月10〜14日)
      • 決議履行(FNCA大臣級会合)
    2. 第19回FNCA大臣級会合(2018年12月6日)共同コミュニケ
       「加盟国の安全を確保するために、テロの脅威など、潜在的な攻撃に十分な対処ができる様、昨今注目されるサイバー攻撃に対してもろいとされる原子力施設のサイバーセキュリティを含む核セキュリティを早急に強化する必要を認め、」

      以下に向けて取り組むことを決定した(促進すべきテーマと活動)
      「加盟国全般で優先度の高い、農業・食品安全、環境保全、健康に関連する原子力科学と技術の応用に関するプロジェクト、及び加盟国の普遍的関心事である核セキュリティ(サイバーセキュリティを含む)、核の安全と保全文化の為の人材育成に関わるテーマについて、既存テーマを一層促進するのみならず、加盟国が幅広く関心を持ち、持続可能な発展に寄与するテーマを将来的に採択する。」
  2. 次期3ヵ年計画の概要
     以下の分野が次期3ヵ年計画として推奨される。
    1. 核セキュリティ:核鑑識、サイバーセキュリティ、内部脅威、核セキュリティ文化、放射線源及び放射性物質の輸送セキュリティ
    2. 保障措置:AP、保障措置の実施(少量の核燃料物質等)等
    3. 核セキュリティ・保障措置の共通事項
      • 中核的拠点(COE)でのキャパシティ・ビルディング(人材育成等):要員計画、要員のキャパシティ・ビルディングに特化した人材育成計画の策定、保障措置査察官のトレーニング(包括的保障措置協定、AP)、核セキュリティ向上のための指導者のトレーニング(サイバーセキュリティ、放射線源の輸送、核セキュリティ文化)
      • 原子力安全と核セキュリティのインターフェース
      • 最新技術及びデジタル時代(人工知能(AI)、ソーシャルネットワーキング、ビッグデータ等)
    4. IAEA、APSN等との国際協力を含め、ワークショップ開催国の個別の要望に応じた公開セミナー
    5. 我が国の関係省庁、FNCA参加国の関係省庁及び国際機関(IAEA等)からの支援および協力

セッション8:総括

 パペチュア・ロドリゲス氏より本ワークショップの会議報告案が提示された。本報告は後日、内容確認のためワークショップ参加者にメールで配布される。
 千崎雅生氏よりワークショップで議論された内容および行われた提案についてまとめが示され、ワークショップが締めくくられた。また、今後のプロジェクト活動案について参加国が意見を提供することが奨励された。そして、FNCA代表として閉会の言葉が述べられ、今回ワークショップのホスト国を務めたフィリピンに感謝の意が表された。2020年度ワークショップの開催国候補はタイであることが述べられた。

 ホスト国代表として、FNCAフィリピンコーディネーターであるフィリピン原子力研究所(PNRI)原子力研究ディビジョン長のLucille V. Abad 氏から、FNCA核セキュリティ・保障措置プロジェクトに対するフィリピンのコミットメントが述べられた。本プロジェクトの目的を達成するために、FNCA参加国間で協力することが奨励された。

 閉会の言葉が述べられた後、ワークショップは正式に終了した。

添付資料

  1. 会合プログラム
  2. 参加者リスト
  3. カントリーレポートサマリー
  4. 核鑑識に関する机上演習サマリー

 


FNCA 2019 核セキュリティ・保障措置プロジェクトワークショップ
プログラム

2019年11月26日〜11月28日
フィリピン、マニラ



ワークショップ1日目:11月26日(火)

9:30-10:20 開会挨拶
・ Lucille V. ABAD氏(FNCAフィリピンコーディネーター、フィリピン原子力研究所(PNRI)原子力研究ディビジョン長)
・ 和田智明氏(FNCA日本コーディネーター)
参加者自己紹介、アジェンダ確認、集合写真
10:20-10:40 休憩
10:40-12:00 セッション1: カントリーレポート I
<モデレーター: マレーシア>
・ バングラデシュ
・ インドネシア
・ 日本
・ カザフスタン
・ マレーシア
12:00-13:40 昼食
13:40-14:40 セッション2: カントリーレポートII
<モデレーター: マレーシア>
・ モンゴル
・ フィリピン
・ タイ
・ ベトナム
14:40-15:00 休憩
15:00-16:30 セッション3: 核鑑識
<モデレーター: マレーシア>
* 発表:
- 日本: 核鑑識に係る地域トレーニングコースにおける机上演習(TTX)の実施報告
- 本ワークショップにおけるショートTTXの概要
- タイ: 核鑑識に係る実地訓練トレーニングコース計画(2020年)
* 討議

 

ワークショップ2日目:11月27日(水)

9:00-10:40 セッション4: 追加議定書(AP)(AP実施の良好事例に基づくキャパシティ・ビルディング構築)
<モデレーター: バングラデシュ>
* 発表: カザフスタン、モンゴル、タイ
* 円卓討議
- 参加国へのアンケート調査結果
- 討議: 今後の活動について
10:40-11:00 休憩
11:00-12:10 セッション 5: 特別講義
<モデレーター: モンゴル>
* 特別講義
- 原子力分野における日本の人材育成の取り組み
- フィリピンにおける放射線源のセキュリティ
12:10-13:30 昼食
13:30-15:00 サマリーとりまとめ
15:00-15:20 セッション 6: カントリーレポートサマリーのまとめ
15:20-16:00 セッション 7: 今後3年間の活動
  <モデレーター: 日本>
  * 発表: 千崎雅生氏(FNCA核セキュリティ・保障措置プロジェクト日本プロジェクトリーダー)
* 討議
16:00-17:00 セッション 8: 閉会セッション
  <モデレーター: インドネシア>
  * リードスピーチ: 千崎雅生氏
16:00-16:20 閉会挨拶
  - 千崎雅生氏
- Lucille V. Abad 氏

 

ワークショップ3日目: 11月28日(木)

9:00-12:00 核鑑識に係るショート机上演習(Table Top Exercise : TTX)
<進行: 日本原子力研究開発機構核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN/JAEA)>
12:00-13:30 昼食
9:30-12:00 テクニカルビジット
フィリピン原子力研究所(PNRI)
- 研究炉、電子加速器照射施設

FNCA 2019 核セキュリティ・保障措置プロジェクトワークショップ
参加者リスト

2019年11月26日〜28日、
フィリピン、マニラ


バングラデシュ

Dr. Abid Imtiaz
Chief Scientific Officer & Head
Nuclear Safety Section
Nuclear Safety, Security and Safeguards Division
Bangladesh Atomic Energy Commission (BAEC)

インドネシア

Mr. Khairul
Senior Nuclear Security Officer
Center for Informatics and Nuclear Strategic Zone Utilization
National Nuclear Energy Agency (BATAN)

日本

Mr. WADA Tomoaki
FNCA Coordinator of Japan

Mr. SENZAKI Masao
President of Japan Chapter, Institute of Nuclear Material Management (INMM)
Former Senior Adviser, Japan Atomic Energy Agency (JAEA)

Prof. UESAKA Mitsuru
Professor
Nuclear Professional School, School of Engineering
The University of Tokyo

Mr. SUZUKI Tetsu
Deputy Director
Office for Nuclear Non-Proliferation Science and Technology,
International Nuclear and Fusion Energy Affairs Division,
Research and Development Bureau,
Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (MEXT)

Mr. NAOI Yosuke
Director
Integrated Support Center for Nuclear Nonproliferation and Nuclear Security (ISCN),
Japan Atomic Energy Agency (JAEA)

Ms. NORO Naoko
Integrated Support Center for Nuclear Nonproliferation and Nuclear Security (ISCN),
Japan Atomic Energy Agency (JAEA)

Ms. Perpetua Rodriguez
Integrated Support Center for Nuclear Nonproliferation and Nuclear Safety (ISCN)
Japan Atomic Energy Agency (JAEA)

Mr. KIMURA Yoshiki
Integrated Support Center for Nuclear Nonproliferation and Nuclear Safety (ISCN)
Japan Atomic Energy Agency (JAEA)

Ms. TAKANO Atsuko
International Affairs and Research Department
Nuclear Safety Research Association (NSRA)

カザフスタン

Mr. Alexandr Ossintsev
Head of Department of Non-Proliferation and Security Control
National Nuclear Center of the Republic of Kazakhstan

マレーシア

Ms. Noraini Binti Razali
Assistant Director
Policy and External Affairs Division
Atomic Energy Licensing Board (AELB)

モンゴル

Ms. Gerelmaa Gombosuren
Senior officer of the International Conventions and Treaties
Nuclear Energy Commission Government of Mongolia

フィリピン

Mr. Nelson P. Badinas
Officer in Charge
Nuclear Safeguards and Security Section (NSSS)
Nuclear Regulatory Division
Philippine Nuclear Research Institute (PNRI)

Ms. Maria Teresa A. Salabit
Science Research Specialist II
Nuclear Safeguards and Security Section (NSSS)
Nuclear Regulatory Division
Philippine Nuclear Research Institute (PNRI)

Mr. Rolando Y. Reyes
Nuclear Safeguards and Security Section (NSSS)
Nuclear Regulatory Division
Philippine Nuclear Research Institute (PNRI)

タイ

Dr. Areerak Rueanngoen
Nuclear Chemist
Security and Safeguards Technical Support Section
Regulatory Technical Support Division
Office of Atoms for Peace (OAP)

ベトナム

Mr. Can Viet Tuan
Officer
Nuclear Security & Safeguards Division
Vietnam Agency for Radiation and Nuclear Safety (VARANS)

 

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