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核セキュリティ・保障措置 workshop

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ワークショップ

FNCA 2024 核セキュリティ・保障措置ワークショップ

FNCA 2024 核セキュリティ・保障措置プロジェクトワークショップ
概要

2024年10月8-10日
カザフスタン、クルチャトフ




2024年度の核セキュリティ・保障措置プロジェクトのワークショップが、カザフスタン国立原子力センターと日本の文部科学省(MEXT)の主催の下、2024年10月8日より10日までカザフスタンのクルチャトフで、ハイブリッド形式で開催されました。

集合写真

【ワークショップ】

カザフスタン国立原子力センター副総裁 (科学担当)のVladimir Vityuk 氏及びFNCA日本アドバイザーの坪井裕氏から開会の挨拶があり、ワークショップが開始されました。

ワークショップの様子 オンライン参加者

続いて参加者の自己紹介が行われ、今回のワークショップにはオーストラリア、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナムの10ヵ国が参加し、参加人数は計31名でした。

ワークショップの様子

次に日本プロジェクトリーダーである堀雅人氏によりアジェンダの確認が行われ、8つのセッションが実施されました。

【テクニカルビジット】

テクニカルビジットとして、研究炉コンプレックス「バイカル-1」及び材料試験用トカマク装置(KTM)などのNNC施設を視察しました。

テクニカルビジットの様子 テクニカルビジットの様子

 


FNCA 2024 核セキュリティ・保障措置プロジェクトワークショップ
会議報告

2024年10月8-10日
カザフスタン、クルチャトフ



セッション1&2:カントリーレポート

議長:日本、カザフスタン

9カ国(インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナム)が、保障措置及び核セキュリティの実施、核セキュリティ文化及び人材育成の推進に関する2023年のワークショップ以降の進展及び改善に関する最新情報を伝えるそれぞれのカントリーレポートを発表した。
すべての国が、保障措置と核セキュリティの人材育成を強化するための、国際組織又は地域組織及び他国との緊密な協力を行っている旨の報告をした。ほぼすべての国が、IAEA、他の国々及び他の機関との二国間・多国間協力を通して、自国の核セキュリティ・保障措置体制を継続的に改善するための活動を実施していた。
カントリーレポートのまとめは、セッション6のカントリーレポートサマリーで扱っている。

セッション3:放射線・核セキュリティに関する議論

議長:韓国
発表:ベトナム、マレーシア、タイ、モンゴル

このセッションでは、ベトナム、マレーシア、タイ、モンゴルの4参加国が、放射線・核セキュリティに関する課題や良好事例を紹介した。続いて、カザフスタンが核セキュリティに関する課題や良好事例を紹介した。

1) ベトナム
Tuan氏が、ベトナムにおける国家による核セキュリティ管理のための規制枠組みと、最前線のセキュリティ確保を図る上での規制機関や機能機関などの当局間の実施メカニズムについて発表した。同氏は、現場活動における可搬式放射線源の使用によるセキュリティ上の脅威、放射線源のライフサイクル管理から最終処分まで、輸出時の規制上の管理外物質(MORC)の防止・検知・対応、国境における輸入管理、及びサイバー攻撃、内部脅威、核セキュリティ文化などの施設レベルでのセキュリティ上の懸念などを含む、MORCの管理におけるいくつかの課題について要約した。また同氏は、国内の核セキュリティインフラの強化に向けた核セキュリティ文化と情報交換のさらなる推進のために、国際的な協力ネットワークが重要な役割を果たすことを主張している。

2) マレーシア
Lydia Ilaiza Binti Saleh氏は、放射性物質セキュリティの規制監督について発表した。同氏は、マレーシアが、放射線源の安全とセキュリティに関する行動規範を、ライセンス条件、放射線防護プログラム、セキュリティ計画に統合していることを説明した。2010年基本安全放射線防護をはじめとするマレーシアの法的枠組みは、放射性物質の盗難、紛失、妨害破壊行為の防止に重点を置いている。査察手順は段階的アプローチに従っており、セキュリティ対策の遵守と現地の法執行機関との連携を確保している。これらの査察では、物理的な障壁を評価し、セキュリティ対策を検証し、国際的な安全基準に沿って要員の適切なトレーニングを確実に行う。

3) タイ
Harinate Mungpayaban氏は、タイにおける放射線及び核セキュリティについて発表した。同氏は、平和目的のための原子力エネルギー法、及び放射線安全に関する省令B.E. 2561に基づく規制枠組みの概要を説明した。セキュリティ管理計画には、放射性物質防護のための検知、遅延、対応措置に関する目標に対応する段階的なセキュリティレベル(A、B、C)が含まれる。セキュリティレベルは、遠隔療法やガンマナイフのような高度な防護(レベルA)から、より危険性の低い基本的な防護(レベルC)までさまざまなレベルに分かれている。対応計画には、即時の検知、対応要員との連絡、現地部隊との連携が含まれる。タイの多層的なセキュリティ措置により、放射性物質防護に関する国際的な安全基準の遵守が確保されている。

4) モンゴル
Gerelmaa Gombosuren氏は、モンゴルの放射線及び核セキュリティについて発表した。同氏は、核物質の防護に関する条約や原子力事故の早期通報に関する条約などの国際条約に基づくモンゴルの義務について概説した。モンゴルは、2009年原子力エネルギー法や2015年に制定された放射線安全に関する規則など、放射線源の取得、流通、セキュリティを管理するための規制枠組みを履行している。統合核セキュリティ計画は、法的枠組みの強化と、違法な核活動の検知と防止を目的としている。国境放射線管理システムは、国境の港に100台の放射線モニターを設置することで改善された。また同氏は、全国的な核セキュリティの強化に向けた、トレーニングプログラム、核物質防護の改善、放射線検知器の使用など、多様な利害関係者による協力も強調した。

5) カザフスタン
Andrey Syssaletin氏は、カザフスタンの核鑑識の能力開発について発表した。カザフスタンはかつてソ連最大の核兵器基地であったが、独立後に自主的に貯蔵武器を放棄した。現在NNCは、放射性物質の特定と追跡を行う国家核鑑識ライブラリ(NNFL)の設立に重点を置きながら、核鑑識の能力開発に取り組んでいる。
このプロジェクトには、核物質の化学分析、微細構造分析、同位体分析などの分析能力の向上、及び国内外の研究所との緊密な連携が含まれる。主な成果として、核セキュリティの強化を目的とした核物質データベースであるNNFLの創設が挙げられる。またNNCは、核鑑識手法の改善を目的とした、試料の共有、ガンマ分光分析共同作業における国際協力にも取り組んでいる。
カザフスタンは、核鑑識において著しい進歩を遂げ、さまざまな核鑑識国際会議で国際的な専門家から得た好意的なフィードバックがこれを裏付けている。NNCは引き続き、核物質の同定とセキュリティに不可欠なツールとなる調査能力の拡大、検索アルゴリズムの開発、NNFLデータベースの改善を行う計画である。

6) 本ワークショップでのショート机上演習の概要
野呂氏(ISCN/JAEA)は、本ワークショップ2日目に開催される放射線セキュリティに関する机上演習(TTX)の概要について発表した。TTXでは、仮想の国でのシナリオを設定し、プレイヤーにはインジェクトとディスカッションの質問が与えられる。質問に応じて、プレイヤーはロールプレイングを行うか、又は自分の国を代表する。プレイヤーは将来改善するための核鑑識能力におけるギャップを特定し、各機関間の調整が奨励された。

セッション4:保障措置の実施に関する議論

議長:インドネシア
発表:日本、オーストラリア

1) 2023年の輸出/輸入管理とAP申告の調査に関するレポート
Siregar氏(ISCN/JAEA)は「2023年輸出/輸入管理とAP申告の調査サマリー」について発表した。この調査は2023年6月1日から7月30日まで実施され、FNCA参加国10カ国からフィードバックが得られた。同氏は、そこから得られたいくつかの課題と貴重な経験に言及した。次に同氏は、この調査結果と、課題に対応することを含めた実践的な経験を共有すること、そして保障措置追加議定書及び大量破壊兵器機材識別に係るオンライン地域トレーニング(AP-CIT)を実施することを推奨した。

2) 2024年9月のAP-CITに関するレポート
野呂氏(ISCN/JAEA)は、2024年9月に実施されたIAEA保障措置追加議定書及び大量破壊兵器機材識別に係るオンライン地域トレーニング(AP-CIT)の結果を報告した。このAP-CITは、2023年の輸出管理とAP申告に関する調査で示されたAP付属書IIに記載の品目の機材識別に対するトレーニングの必要性に応えるため、ISCN/JAEAがINSA/KINACと協力して企画したものである。同氏は、コースの内容と参加者のコメントを紹介し、このトレーニングコースに参加者が満足していることを示した。ISCN/JAEAとINSA/KINACが共同で取り組んだこのトレーニングは、FNCA参加国のキャパシティ・ビルディング支援ニーズを特定し、FNCA参加国を支援するためのリソースと専門知識を共有する良好事例となった。

3) 先進的保障措置に関するASNO/IAEAマスタークラス(2024年6月)及び査察官認定に関するレポート
Robertson氏は、2024年6月にシドニーで開催された先進的保障措置に関するASNO/IAEAマスタークラス、及びASNOの査察官認定について報告した。これは、ASNOが資金提供と運営を行い、IAEA保障措置局が実施した初のマスタークラスであり、アジア諸国から13名の保障措置専門家が参加した。その目的は、参加国が自国における保障措置義務の履行を改善するのを支援することである。このクラスは毎年異なるテーマで実施される。オーストラリアでは、安全上の理由から、すべての査察官は任命される前に資格を取得する(訓練を受ける)必要がある。同氏は、査察官の訓練と能力開発計画を紹介した。

4) 円卓討議:各国の保障措置実施の課題
議長:日本
発表:インドネシア、カザフスタン
FNCA参加国4カ国(インドネシア、フィリピン、バングラデシュ、カザフスタン)が、自国での保障措置実施において直面した課題に関する情報を提供することが予定されていたが、事情によりインドネシアとカザフスタンからの発表のみとなった。

  1. インドネシア
     インドネシアでは自国で保障措置を実施する上で大きな課題を抱えていない。しかし、研究施設が国の規制機関に提出するAP申告を完成させるために研究者から情報を入手することは難しい。
     この課題を解決するためにいくつかの提案がある。
    1. 研究施設は、研究に関して書面での情報を研究者に依頼する
    2. 研究施設は、研究者が研究のための予算を提案する際に、研究者から情報を収集することを必要とする
  2. カザフスタン
     カザフスタンのNNCは、IAEAが要求する、放射性廃棄物に含まれる少量の核物質の報告に課題を抱えている。IAEAに報告する必要がある放射性廃棄物に含まれる核物質の量と放射能に関して、IAEAからまだ何の情報も得ていない。
     本会議では、カザフスタンのNNCはIAEAとこの問題について協議することが提案された。

セッション5:2024年コーディネーター会合の結論と今後の核セキュリティ・保障措置プロジェクト3カ年計画

進行:日本

NSSPの概要、2023年のNSSPの活動、2020〜2023年の成果、及び2024〜2025年のアクションプランが日本プロジェクトリーダーから報告された。今後3年間のNSSプロジェクト計画(アクションプラン2024〜2025)が議論され、参加者は、核セキュリティの分野ではドローンや核鑑識、保障措置の分野では放射性廃棄物及び廃炉における保障措置などのトピックを今後の活動に盛り込むことを提案した。アクションプラン2024〜2026と本会議の参加者からの提案に基づき、次年度以降もNSSPの活動が実施されることが確認された。

セッション6:カントリーレポートサマリー

Khairul氏(BRIN)が、(セッション1及び2からの)カントリーレポートのまとめを行った。編集事項及びコメントが受け取られ、カントリーレポートサマリーに組み入れられた。カントリーレポートサマリーは本ワークショップの会議報告に添付され、FNCAウェブサイトに掲載される。

セッション7:放射線セキュリティに係る机上演習

進行:日本

本ワークショップでの特別イベントとして、放射性物質のセキュリティに関する机上演習(TTX)を、ワークショップに参加したFNCA参加国とともに実施した。TTXに関する背景情報が、進行役であるISCN/JAEAの野呂氏によって紹介された。TTXでは、放射性物質のセキュリティに必要な能力について論じ、ギャップを特定するために、架空の核セキュリティ事象のシナリオを使用した。TTXの進行は野呂氏が務めた。進行役のリードにより、参加者は各国の放射線セキュリティ体制と事例を共有した。活発な討論により、FNCA参加国内の指定関連組織又は責任を有する関連組織が対処又は強化するべき重要な問題が明らかにされた。

セッション8:総括セッション

日本プロジェクトリーダーの堀雅人氏が、議論された内容及び行われた提案の要約を述べて、ワークショップを締めくくった。同氏は結びのことばの中で、2024年度のワークショップのホスト国を務めたカザフスタンに感謝の意を表した。また同氏は、2025年度のワークショップの主催国と時期は、関係国と調整の上後日発表すると述べた。
NNC副総裁(科学担当)のVladimir Vityuk氏は、FNCAの核セキュリティ・保障措置プロジェクトへのカザフスタンのコミットメントを確言した。同氏は、このプロジェクトの目標を達成するためのFNCAメンバー間の協力を奨励した。
結びのことばが述べられた後、ワークショップは閉会した。

テクニカルビジット

テクニカルビジットとして、研究炉複合施設「バイカル1M(Baikal-1M)」やその他のNNCの施設へ行き、非常に貴重な視察となった。

添付資料

  1. 会合プログラム
  2. 参加者リスト
  3. カントリーレポートサマリー

 


FNCA 2024 核セキュリティ・保障措置プロジェクトワークショップ
プログラム

2024年10月8-10日
カザフスタン、クルチャトフ




ワークショップ1日目: 10月8日(火)

09:30-10:20 開会挨拶
  - Vladimir Vityuk氏(カザフスタン国立原子力センター)
  - 坪井裕氏(FNCA日本アドバイザー)
参加者自己紹介、アジェンダ確認、集合写真
10:20-10:45 休憩

10:45-12:00

セッション1:カントリーレポート I
モデレーター:日本
  - インドネシア
  - 日本
  - カザフスタン
  - マレーシア
12:00-13:00 昼食

13:00-14:45

セッション2:カントリーレポート II
モデレーター:カザフスタン
  - モンゴル
  - フィリピン
  - 韓国
  - タイ
  - ベトナム
14:45-15:15

休憩

15:15-16:45 セッション3:放射線・核セキュリティに関する議論
モデレーター:韓国
<放射性物質セキュリティに関する課題/良好事例に関する国別報告>
  - ベトナム
  - マレーシア
  - タイ
  - モンゴル
<核セキュリティに関する課題/良好事例に関する国別報告>
  - カザフスタン
<本ワークショップでのTTXの概要>
< 討議 >

ワークショップ2日目: 10月9日(水)

09:30-12:00

セッション4:保障措置実施に関する議論
モデレーター:インドネシア
  - 輸出入管理とAP申告に関する2023年アンケートに関する報告
  - 2024年9月開催AP-CITトレーニングに関する報告
  - ASNO/IAEA先進的保障措置マスタークラス(2024年6月)および査察官認定に関する報告

モデレーター:日本
< 円卓討議 >
  - 自国における保障措置実施にかかる課題(インドネシア、カザフスタン)
12:00-13:00 昼食
13:00-13:30 セッション5:2024年コーディネーター会合の結論および今後の核セキュリティ・保障措置プロジェクト3カ年計画
モデレーター:堀雅人氏(日本プロジェクトリーダー)
13:30-14:00 セッション6:カントリーレポートサマリー
発表: Andrey Syssaletin氏(NNC)
14:00-14:30 休憩

14:30-16:30

セッション7:放射線セキュリティに係る机上演習
進行:日本原子力研究開発機構核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN/JAEA)

16:30-17:00 セッション8:総括
モデレーター:日本
  - ワークショップまとめおよび次回ワークショップ

< 閉会挨拶>
  - 堀雅人氏(日本プロジェクトリーダー)
  - Vladimir Vityuk氏(カザフスタン国立原子力センター)

ワークショップ3日目:10月10日(木)

08:00-18:00

テクニカルビジット(対面参加者のみ)
  - 研究炉コンプレックス「バイカル-1」とその他のNNC施設

 


FNCA 2024 核セキュリティ・保障措置プロジェクトワークショップ
参加者リスト

2024年10月8-10日
カザフスタン、クルチャトフ


オーストラリア

Dr. Vanessa Robertson
Director, Nuclear Security Section
Nuclear Safeguards and Security Branch
Australian Safeguards and Non-Proliferation Office (ASNO)

インドネシア

Mr. Arief Sasongko Adhi
Nuclear Security and Safeguards Research Group Leader
Nuclear Energy Research Organization (ORTN)
National Research and Innovation Agency (BRIN)

日本

玉田 正男
FNCA日本コーディネーター

和田 智明
FNCA日本アドバイザー

坪井 裕
FNCA日本アドバイザー

青山 裕一
文部科学省

中原 里紗
文部科学省

堀 雅人
日本原子力研究開発機構核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN/JAEA)
上級技術専門官

野呂 尚子
日本原子力研究開発機構核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN/JAEA)
能力構築国際支援室長

Victor Hasoloan SIREGAR
日本原子力研究開発機構核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN/JAEA)

猪越 千明
公益財団法人 原子力安全研究協会

大津 奈都子
公益財団法人 原子力安全研究協会

カザフスタン

Dr. Vladimir Vityuk
Deputy Director General for Science
National Nuclear Center of the Republic of Kazakhstan

Mr. Arman Miniyazov
Head of Center for Technological Competences in Hydrogen Energy
National Nuclear Center of the Republic of Kazakhstan

Mr. Alexandr Ossintsev
Head of Department for Security Control and Non-proliferation 
National Nuclear Center of the Republic of Kazakhstan

Mr. Andrey Syssaletin
Head of the Safety Support Department
National Nuclear Center of the Republic of Kazakhstan

Mr. Ruslan Smail
Head of Special Projects Division 
National Nuclear Center of the Republic of Kazakhstan

Mr. Valery Skossarev
Head of Physical Protection and Safety Division of Security Support Department
National Nuclear Center of the Republic of Kazakhstan

Mr. Rakhat Nauryzbaev
Head of Information Security Division of Security Support Department
National Nuclear Center of the Republic of Kazakhstan

Ms. Aliya Izbaskhanova
Head of Division for Radiation Control of Nuclear and Industrial –Technical Objects
Branch Institute of Atomic Energy
National Nuclear Center of the Republic of Kazakhstan

Ms. Rimma Mukhamedzhanova
Head of Service for Accounting and Control of Nuclear Materials and Ionized Radiation Sources
Branch Institute of Atomic Energy
National Nuclear Center of the Republic of Kazakhstan

Ms. Yuliya Baklanova
Head of Group for Commercial Projects
Branch Institute of Radiation Safety and Ecology
National Nuclear Center of the Republic of Kazakhstan

Ms. Nurgul Kurmangaliyeva
Head of International Projects Support Group
National Nuclear Center of the Republic of Kazakhstan

韓国

Dr. Sang Jun Lee
Senior Researcher
Korea Institute of Nuclear Nonproliferation and Control (KINAC)

Mr. Dong-jin KIM
Researcher
Korea Institute of Nuclear Nonproliferation and Control (KINAC)

マレーシア

Ms. Lydia Ilaiza Binti Saleh
Head of Safety Section, Nuclear Installation Division
Department of Atomic Energy Malaysia (Atom Malaysia)

モンゴル

Ms. Gerelmaa Gombosuren
Senior Officer, Department of Nuclear Safety and Security
The Executive Office of the Nuclear Energy Commission
Government of Mongolia

フィリピン

Ms. Maria Teresa A. Salabit
Supervising Science Research Specialist
Philippine Nuclear Research Institute (PNRI)

Mr. John Richard Fernandez
Senior Science Research Specialist
Nuclear Safeguards and Security Section
Nuclear Regulatory Division
Philippine Nuclear Research Institute (PNRI)

タイ

Ms. Harinate Mungpayaban
Head, Security and Safeguards Technical Support Section
Office of Atoms for Peace (OAP)

ベトナム

Mr. Can Viet Tuan
Official of Legislation and International Cooperation Division
Vietnam Agency for Radiation and Nuclear Safety (VARANS)

 

 

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