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放射線加工・高分子改質 ワークショップ

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ワークショップ

FNCA 2015 電子加速器利用ワークショップ

FNCA2015 電子加速器利用プロジェクトワークショップ
-天然高分子の放射線加工-
概要

2016年2月8日〜2月11日
フィリピン、マニラ


WS参加者

 2015年度の電子加速器利用ワークショップは、フィリピン原子力研究所(PNRI)および文部科学省共催のもと、2016年2月8日〜11日の4日間、フィリピンのマニラにて開催されました。 本ワークショップへは、FNCA 8カ国(バングラデシュ、インドネシア、日本、カザフスタン、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ)からの参加がありました。

 ワークショップはPNRI所長のアルマンダ・デラローサ氏、文部科学省の青木萌氏、FNCA日本アドバイザーの南波秀樹氏による歓迎の挨拶で開会しました。ワークショップでは、植物生長促進剤(PGP)および超吸水材(SWA)の実用化と新たな研究に関する各国のカントリーレポートが発表されました。現時点で、PGPは6カ国が、SWAは3カ国がすでに実用化を達成しています。PGPおよび/もしくはSWAの実用化を目指して研究を重ねている国々は、実用化の過程だけではなく研究開発の過程でもそれぞれ異なる問題に直面していることが分かりました。カントリーレポートサマリーは添付4パートA(PGP)添付4パートB(SWA) を参照。

プレゼンテーション1 プレゼンテーション2

 「持続可能な発展のための放射線技術の利用に関するオープンセミナー」が2月10日、PNRIにて開催されました。本セミナーには、フィリピン国内の農業/工業分野の研究機関および大学から約50名の参加があり、フィリピン(2名)、日本(1名)、タイ(1名)より計4名の研究者が発表を行いました。オープンセミナーサマリーは添付3(英語 のみ)を参照。

オープンセミナー オープンセミナーの参加者

 オープンセミナーの後、ワークショップ参加者達はテクニカルビジットでPNRIのγ線および電子線照射施設を視察しました。施設の責任者により、準商業用の多目的γ線施設に関する説明が行われ、施設内で製造されている製品が紹介されました。次は、2015年12月に始動したばかりの電子線照射設備を見学しました。電子線加速器(2.5MeV、100kW)を持つこの施設は、異なる高分子材料の放射線加工に関する研究開発活動に利用されています。カラギーナンの製造過程、すなわちカラギーナン溶液の製造から液体処理システムへの溶液の注入に至るまでが実演されました。ワークショップサマリーは議事録を参照。

カラギーナン溶液 農業従事者

 

 


FNCA2015 電子加速器利用プロジェクトワークショップ
プログラム

2016年2月8日〜2月11日
フィリピン、マニラ

1日目(2月8日)

開会セッション
09:00 – 09:30 参加登録
09:30 – 10:00 歓迎および開会の挨拶
Dr Alumanda Dela Rosa(フィリピン原子力研究所 所長)
青木萌氏(文部科学省)
南波秀樹氏(FNCA日本アドバイザー)
10:00 – 10:20 参加者自己紹介/集合写真

セッション 1 : FNCAの概要
議長: Mr Sergey Kotov(カザフスタン)
10:20 – 10:50  FNCAの活動と2015年度の大臣級会合
南波秀樹氏(FNCA日本アドバイザー)
10:50 – 11:20 電子加速器利用プロジェクトの成果と課題
玉田正男氏(日本原子力研究開発機構)
11:20 – 11:35 コーヒーブレイク

セッション2 : 植物生長促進剤(PGP)実用化に向けた課題に関するカントリーレポート
(発表10分 + 質疑応答15分)
議長: Dr Marita Binti Talib(マレーシア)
11:35 – 12:00 バングラデシュ 
12:00 – 12:25  カザフスタン
12:25 – 12:50 モンゴル
12:50 – 13:15 フィリピン
13:15 – 14:15 昼食

セッション3 : PGP実用化に向けた課題
議長: Dr Darmawan Darwis(インドネシア)
14:20  – 14:35 リードスピーチ(セッション2のまとめ)
Dr Salma Sultana(バングラデシュ原子力委員会)
14:35 – 15:20 討議
15:20 – 15:35 コーヒーブレイク

セッション4 : PGP実用化後のフォローアップおよび新たな研究に関するカントリーレポート
(発表10分 + 質疑応答10分)
議長: Dr Amartaivan Tsenddavaa(モンゴル)
15:35 – 15:55 インドネシア
15:55 – 16:15 日本
16:15 – 16:35 マレーシア
16:35 – 16:55 タイ

 

2日目(2月9日)

セッション5 : PGP実用化および、新たな研究の着手状況と課題
議長: Mr Sergey Kotov(カザフスタン)
09:30 – 09:45 リードスピーチ(セッション4のまとめ)
Dr Darmawan Darwis(インドネシア原子力庁)
09:45 – 10:30 討議
10:30 – 10:45 コーヒーブレイク

セッション6: 超吸水材(SWA)に関するカントリーレポート
(発表10分 + 質疑応答15分)
議長: Dr Phiriyatorn Suwanmala(タイ)
10:45 – 11:10 バングラデシュ
11:10 – 11:35 インドネシア
11:35 – 12:00 カザフスタン
12:00 – 12:25 マレーシア
12:25 – 13:25 昼食
13:30 – 13:55 モンゴル
13:55 – 14:20 フィリピン

セッション7: SWAに関するカントリーレポートおよび将来の可能性とニーズ分析
(発表10mins + 質疑応答5分)
議長: Dr Salma Sultana(バングラデシュ)
14:20 – 14:35 日本
14:35 – 14:50 タイ

セッション8: 三年間でのSWA実用化に向けた課題
議長: Mr Sergey Kotov(カザフスタン)
14:50 – 15:05 リードスピーチ(セッション6&7のまとめ)
Ms Charito Aranilla(フィリピン原子力研究所)
15:05 – 15:50 討議
15:50 – 16:05 コーヒーブレイク

セッション9 : オリゴキトサンのイネと唐辛子への利用に関するガイドライン
議長: 玉田正男氏(日本)
16:05 – 16:35 リードスピーチ
田口光正氏(日本原子力研究開発機構)
16:35 – 17:20 討議

 

3日目(2月10日)

オープンセミナー 「持続可能な発展のための放射線技術の利用」
09:00 – 09:30 参加登録
09:30 – 09:50  歓迎および開会の挨拶
Dr Alumanda Dela Rosa(フィリピン原子力研究所 所長)
青木萌氏(文部科学省)
南波秀樹氏(FNCA日本アドバイザー)
09:50  – 10:00 集合写真
10:00  – 10:35 フィリピンにおける工業および農業への放射線加工利用(質疑応答10分を含む)
Dr Lucille V. Abad(フィリピン原子力研究所 原子力研究ディビジョン 化学研究セクション長)
10:35 – 11:10 日本における工業および環境への放射線加工利用の研究開発(質疑応答10分を含む)
玉田正男氏(日本原子力研究開発機構)
11:10 – 11:20 コーヒーブレイク/小展示
11:20 – 11:55 タイにおける放射線加工の産業・農業利用の成功事例(質疑応答10分を含む)
Dr Phiriyatron Suwanmala(タイ原子力技術研究所)
11:55 – 12:30 イネの主要害虫や病害に対する抵抗性誘導剤としての放射線処理したカッパカラギーナンおよびキトサンに関する生物学的効率評価
Dr Gil Magsino(フィリピン大学ロスバニョス校)
12:30 – 13:45 昼食およびテクニカルビジット準備
13:45 – 17:00 テクニカルビジット(フィリピン原子力研究所)

 

4日目(2月11日)

セッション10: 放射線加工に関するFNCAプロジェクトとIAEA/RCAプロジェクトの連携
議長: Dr Amartaivan Tsenddavaa(モンゴル)
09:30 – 09:50  リードスピーチ
Dr Marina Binti Talib(マレーシア原子力庁)
09:50 – 10:20 討議

セッション11: 第5フェーズ(2015〜2017年度)の将来計画
議長: 田口光正氏(日本)
10:20 – 10:35 リードスピーチ
玉田正男氏(日本原子力研究開発機構)
10:35 – 11:35 セッション5(PGP)に関する討議とまとめ
11:35 – 12:35 セッション8(SWA)に関する討議とまとめ
12:35 – 13:35 昼食
13:40 – 14:25 ガイドラインに関する討議
14:25 – 14:45 コーヒーブレイク

セッション12: サマリー
議長: Ms Charito T. Aranilla(フィリピン)
14:45 – 15:45 ワークショップサマリーに関する討議
15:45 – 16:00 ワークショップサマリーの採択

閉会セッション
16:00 – 16:20 閉会の挨拶
Dr Alumanda Dela Rosa(フィリピン原子力研究所 所長)
南波秀樹氏(FNCA日本アドバイザー)




FNCA2015 電子加速器利用プロジェクトワークショップ
-天然高分子の放射線加工-
参加者リスト

2016年2月8日〜2月11日
フィリピン、マニラ


バングラデシュ

Dr Salma SULTANA(サルマ・スルタナ)
バングラデシュ原子力委員会(BAEC)
主席科学専門官
*プロジェクトリーダー

インドネシア

Dr Darmawan DARWIS(ダルマワン・ダルウィス)
インドネシア原子力庁(BATAN)
アイソトープ利用・放射線技術センター
放射線加工部 部長
*プロジェクトリーダー

日本

玉田 正男 氏
国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構
原子力科学研究部門
高崎量子応用研究所 所長
*プロジェクトリーダー

田口 光正 氏
国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構
原子力科学研究部門 量子ビーム応用研究センター
先端機能材料創製研究ディビジョン 生体適合性材料研究グループ
リーダー

青木 萌 氏
文部科学省 研究開発局 研究開発戦略官付(核融合・原子力国際協力担当)
調査員

南波 秀樹 氏
FNCA日本アドバイザー

カザフスタン

Mr Sergey KOTOV(セルゲイ・コトフ)
JSC原子力技術パーク
主幹事
*プロジェクトリーダー

マレーシア

Dr Marina Binti TALIB(マリナ・ビンティ・タリブ)
マレーシア原子力庁
マネージャー
*プロジェクトリーダー

モンゴル

Dr Amartaivan TSENDDAVAA(アマルタイヴァン・トセンダヴァー)
モンゴル国立大学
教養学部 教授
*プロジェクトリーダー

フィリピン

Dr Alumanda M. DELA ROSA(アルマンダ・M・デラローサ)
フィリピン原子力研究所(PNRI)
所長
*FNCAフィリピンコーディネーター

Ms Charito T. ARANILLA(チャリトー・T・アラニラ)
フィリピン原子力研究所(PNRI)
上級科学専門研究員
*プロジェクトリーダー

Ms Lorna S. RELLEVE(ロルナ・S・レレヴ)
フィリピン原子力研究所(PNRI)
上級科学専門研究員

Mr Jordan F. MADRID(ジョーダン・F・マドリッド)
フィリピン原子力研究所(PNRI)
科学専門研究員II

Ms Bin Jeremiah D. BARBA(ビン・ジェレミア・D・バルバ)
フィリピン原子力研究所(PNRI)
科学専門研究員I

Ms Veriza Rita C. CRUZ(ヴェリーザ・リタ・C・クルス)
フィリピン原子力研究所(PNRI)
科学研究補佐

Mr Jay B. CERNECHEZ(ジェイ・B・セルネチェス)
フィリピン原子力研究所(PNRI)
科学研究助手

タイ

Dr Phiriyatorn SUWANMALA(フィリヤトロン・スワンマラ)
タイ原子力技術研究所(TINT)
プロジェクトリーダー
*プロジェクトリーダー

事務局

谷田 彩子
公益財団法人 原子力安全研究協会
国際研究部



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