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人材養成 workshop

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ANTEP(アジア原子力教育訓練プログラム)

ワークショップ


FNCA 2006 人材養成 ワークショップ

FNCA 2006 人材養成ワークショップ 概要


  2006 年度の FNCA 人材養成ワークショップ( WS )は、 2006 年 7 月 31 日から 8 月 4 日にかけて、中国・深センにおいて開催されました。本 WS は文部科学省( MEXT )と中国国家原子能機構( CAEA )との共催により、中国広東核電集団公司( CGNPC )と日本原子力研究開発機構( JAEA )が実施しました。

 初日の開会セッションでは、 CGNPC の He Yu 社長の代理として 管理研修センター課長でプロジェクトリーダーでもある Mr. Chen Gang 、文部科学省の藤田健一 原子力国際協力官、 CAEA 支社長の Mr. Rong Jian の3名が開会挨拶を行いました。

 WS には、中国、インドネシア、韓国、マレーシア、タイ、フィリピン、ベトナムおよび日本から 8 カ国の人材養成( HRD )担当のプロジェクト・リーダー( PL ) 1 名ずつのほか、総勢 18 名が参加しました。

 WS 前半は、 2006 年 3 月 1 日から 3 日に開催された第 7 回コーディネーター会合の報告と各国のカントリーレポートの発表がありました。

 

 WS 後半は、町 FNCA 日本コーディネーターから「 FNCA 進捗状況と展望」と題して FNCA 全体活動の紹介とアジア原子力教育訓練プログラム( ANTEP )に関する大臣級会合での議論、アジア・太平洋地域協力協定( RCA )との協力関係の現状、および IAEA の アジア原子力技術教育ネットワーク (ANENT) の活動について発表がありました。

 

 また、第 2 回アンケートの調査結果をもとに、 ANTEP のパイロット(試行)プログラムに関する協議を中心に進め、放射線防護と放射性廃棄物管理、放射線応用(医学、工業等)、加速器利用、研究炉利用、原子力発電計画等の分野で 49 項目が合意されました。今後、合致したプログラムを提供する国とニーズのある国との間で、研修・研究の内容、派遣・受入れの条件などについて協議・合意して、可能な限り早期に実施すること、当事国間の協議の進捗状況を報告することが合意されました。

  今回の WS においてまとめられた議事録は、 2007 年 3 月に東京で開催される第 8 回 FNCA コーディネーター会合に報告されることとなりました。また、次回( 2007 年度)の WS 開催について、インドネシアから開催の申し入れがあり、参加者の合意が得られました。
 また、 WS の一環として、広東大亜湾原子力発電所と嶺澳原子力発電所を視察しました。


以上



FNCA2006人材養成ワークショップ議事録(案)

2006年7月31日〜8月4日
中国、深セン

 「 FNCA 2006 人材養成ワークショップ」が、中国国家原子能機構及び文部科学省の主催、 中国広東核電集団公司及び日本原子力研究開発機構のホストにより、 2006 年 7 月 31 日〜 8 月 4 日の 5 日間にわたり、中国の深セン において開催された( Appendix 1参照)。
  本ワークショップ初日の開会セッションでは、中国広東核電集団公司 He Yu 社長に代わって Chen Gang 中国プロジェクトリーダーが歓迎の挨拶を行い、文部科学省研究開発局原子力計画課藤田健一国際原子力協力官、中国国家原子能機構 Rong Jian 部長が引き続き開会の挨拶を行った。
  本ワークショップには、中国、インドネシア、韓国、マレーシア、タイ、フィリピン、ベトナム、日本から、各国1名ずつの人材養成の責任者であるプロジェクトリーダー 8 名、オブザーバー 3 名、他 7 名の合計 18 名が参加した( Appendix 2 参照)。
昨年度ワークショップにて提案され、 2006 年 3 月 1 〜 3 日に開催された第 7 回コーディネーター会合において合意されたテーマに基づき作成されたカントリーレポートを、本ワークショップ初日と 2 日目に各国プロジェクトリーダーが発表した。レポートのテーマは以下の通りである。

  1. 各国の人材養成に関する原子力分野の最近の話題について
  2. 2nd ANTEP アンケートの結果及び ANTEP に提供可能な研修プログラムの紹介と人材養成におけるニーズについて
  3. ANTEPとの係り方
  4. ANTEP への経済的出資について

 また、「 ANTEP プログラムへの人員派遣に国際的な奨学金制度または研究奨励制度を利用するメソッドについて」や「日本の大学における博士号取得の支援制度について」の発表も行われ、 ANTEP に適用できるフェローシッププログラムの可能性についてより一層理解を深めた。また、各国から提案されたニーズとプログラムを調整するためのグループ討論をより活発なものにするために、 2nd ANTEP アンケート集計結果と提案されたニーズとプログラムの合致の可能性についての発表が為された。
  3 日目には、町末男 FNCA 日本コーディネーターがワークショップに加わり、 「 FNCA の進捗状況と展望」について発表を行い、アジア諸国における原子力分野の人材養成に係る資源の有効利用のためにも、 IAEA/RCA と FNCA 間の協力が重要であると言及した。
  2 日目のグループ討論結果に基づき、 3 日目及び 4 日目はニーズとプログラムの合致度のよい ANTEP のパイロットケースについて活発な議論が行われ、合致の正確性を期すため、マッチングの可能性のあるケースをニーズ志向に再編成した。 ANTEP のパイロットケース案を Appendix 3 に示す。詳細な計画については、各国それぞれの関連組織機関と討議することがワークショップ内で合意された。各プロジェクトリーダーは、 Appendix 3 にリストアップされたパイロットケースを実現させるための努力をし、 Appendix 4 (PDF/171KB) に基づく必要な行動をとることに合意した。
  第 7 回コーディネーター会合において提示された将来活動計画を Appendix 5 (PDF/80KB) に示す。追加のニーズとプログラムは次回のワークショップに提出されることとなった。
  ワークショップ最終日には、 Daya Bay 原子力発電所と Lingao 原子力発電所の視察が行われ、 5 日間のワークショップは成功裏に閉会した。参加者は主催者に対し、すばらしい準備と温かいもてなしに謝意を表した。

備考

  本ワークショップにおいて、インドネシアから 2007 年 10 月に FNCA2007 人材養成ワークショップ開催の申し入れがあり、参加者はインドネシアの申し入れに対して合意し、謝意を表した。 この議事録は、本ワークショップ参加者全員の合意が得られており、 2007 年 3 月に東京で開催される第 8 回 FNCA コーディネーター会合に報告される。


以上


2006年度人材養成ワークショッププログラム


主   催: 中国国家原子能機構(CAEA)
文部科学省(MEXT)
実施機関: 中国広東核電集団公司(CGNPC)     
日本原子力研究開発機構(JAEA)
日   程: 2006年7月31日(月)〜8月4日(金)
開催場所: 中国・広東省深セン 市 深セン 麒麟山庄



7月31日(月)
8:30-9:00 参加者登録
9:00-11:00 開会セッション
9:00-9:10 歓迎挨拶
中国広東核電集団公司 人材開発部管理研修センター 課長 Chen Gang
9:10-9:20 開会挨拶
文部科学省 研究開発局 原子力計画課 国際原子力協力官 藤田健一
9:20-9:30 開会挨拶
中国国家原子能機構 支局長Rong Jian
9:30-9:40 参加者紹介
9:40-10:10 ワークショップの進め方および第7回FNCAコーディネーター会合の結果報告
松鶴秀夫 日本プロジェクトリーダー(PL)
10:10-10:30 集合写真撮影
コーヒーブレイク
10:30-17:55 発表セッション1-カントリーレポートの発表「HRDに関する最近の話題と2nd ANTEPアンケートに対するプログラムとニーズの紹介」
議 長:Rapieh Aminuddin
10:30-11:00 Chen Gang 中国PL  
11:00-11:30 Li Tiqiang 中国 
11:30-12:10 Karsono インドネシアPL
12:10-13:30 昼食
議 長:VU Dang Ninh
13:30-14:10 Eui-Ji Lee 韓国PL
14:10-14:50 Rapieh Aminuddin マレーシアPL
14:50-15:30 Sompron Chongkum タイPL
15:30-15:50 コーヒーブレイク
議 長:Somporn Chongkum
15:50-16:30  Corazon C. Bernido フィリピンPL
16:30-17:10  VU Dang Ninh ベトナムPL


8月1日(火)
9:00-14:45  発表セッション1−カントリーレポートの発表(続き)
議 長:Karsono
9:00-9:20 日本の提案するプログラム
日本原子力研究開発機構 生田優子
9:20-9:40 原子力機構における研究開発活動について
日本原子力研究開発機構 竹内浩
9:40-10:00 原子力機構の実施した17年度の交流制度の実績について
日本原子力研究開発機構 濱田省三
10:00-11:00 発表セッション2−国際的なフェローシップと国際プログラムについて
議 長:Karsono
10:00-10:30 フェローシップ制度等によるANTEPプログラム参加費用の支援方法
Rapieh Amiunddin
10:30-11:00 日本の大学における博士号取得の支援制度について
東京工業大学 有冨正憲
11:00-11:20 コーヒーブレイク
11:20-12:00 発表セッション3−2nd ANTEPアンケートの調査結果のまとめ
議 長:Somporn Chongkum
11:20-12:00 2nd Questionnaireの調査結果のまとめ (質疑応答を含む)
日本原子力研究開発機構 生田優子
12:00-13:30 昼食
13:30-17:20  討論セッション1−ANTEPマッチングのためのグループ討論
議 長:松鶴秀夫
グループA:タイ・マレーシア     グループB:ベトナム・日本
グループC:フィリピン・インドネシア グループD:中国・韓国
13:30-14:20 (1) A−B、C−D (50分)
14:20-14:30 中間報告 グループA・B
14:30-14:40 中間報告 グループC・D
14:40-15:30 (2) A−C、B−D (50分)
15:30-15:40 中間報告 グループA・C
15:40-15:50 中間報告 グループB・D
15:50-16:10 コーヒーブレイク
16:10-17:00 (3) A−D、B−C
17:00-17:10 中間報告 グループA・D
17:10-17:20 中間報告 グループB・C


8月2日(水)
9:00-10:15 発表セッション4
議 長: Corazon C. Bernido
9:00-9:15 討論の経緯と合意点についてのブリーフィング
松鶴秀夫
議 長:松鶴秀夫
9:15-10:15 FNCAの進捗状況と展望
FNCA日本コーディネーター 原子力委員会委員 町末男
10:15-10:35 コーヒーブレイク
10:35-12:00 討論セッション2− 今後のマッチング可能なニーズとプログラムについての検討・Needs & Programの調整及び合致の検討
議 長:Corazon C. Bernido
10:35-12:00  Needs & Programsの調整および合致の検討
12:00-13:30 昼食
13:30-17:30 討論セッション2(続き)
議 長:Eui-Jin Lee
13:30-17:30 全体討論
(コーヒーブレイク20分)


8月3日(木)
9:00-12:00 討論セッション2(続き)
議 長:Chen Gang
9:00-12:00 全体討論
(コーヒーブレイク20分)
12:00-13:30 昼食
13:30-14:30 討論セッション3−ANTEPの今後の活動計画についての全体討論
議 長:Karsono
13:30-14:30 全体討論
14:30-14:50 コーヒーブレイク
14:50-16:30 討論セッション4−WSおよびANTEP活動計画(案)のまとめ
議 長:Chen Gang
14:50-16:30 全体討論
16:30-17:30 結論セッション−WSおよび今後の活動計画案のまとめ
議 長:Chen Gang
16:30-17:30 議事録採択


8月4日(金)
10:00-10:30 閉会セッション
司 会:China
10:00-10:15 閉会挨拶 Chen Gang
10:15-10:30 閉会挨拶 松鶴秀夫
13:30- テクニカルツアー
広東大亜湾原子力発電所、Lingao原子力発電所


2006年度FNCA人材養成参加者リスト


[ 中国 ]

Mr. CHEN Gang
プロジェクトリーダー
中国広東核電集団公司( CGNPC )人材開発部 管理研修センター 課長
Mr. Li Tiqiang
中国広東核電集団公司( CGNPC )人材開発部 部長

[インドネシア]

Mr. KARSONO
プロジェクトリーダー
インドネシア原子力庁( BATAN )教育研修センター センター長

[韓国]

Mr. Eui-Jin LEE
プロジェクトリーダー
韓国原子力研究所( KAERI ) 原子力訓練センター 国際研修プログラム 部長

[マレーシア]

Ms. Rapieh Binti AMINUDDIN
プロジェクトリーダー
マレーシア原子力庁( MINT )人材養成開発部 部長

[フィリピン]

Dr.(Ms.) Corazon Casenas BERNIDO
プロジェクトリーダー
フィリピン原子力研究所( PNRI )副所長

[タイ]

Dr. (Mr.) Somporn CHONGKUM
プロジェクトリーダー
タイ原子力庁( OAP )副長官

[ベトナム]

Mr. VU Dang Ninh
プロジェクトリーダー
ベトナム原子力委員会( VAEC ) 総務部 部長

[日 本]

町 末男
FNCA 日本コーディネーター
内閣府 原子力委員会委員

藤田 健一
文部科学省 研究開発局 原子力計画課 国際原子力協力

宮澤 堅一
文部科学省 研究開発局 原子力計画課 国際協力担当 調査員

松鶴 秀夫
プロジェクトリーダー
(独)日本原子力研究開発機構 原子力研修センター センター長

有冨 正憲
東京工業大学  原子炉工学研究所 教授

濱田 省三
(独)日本原子力研究開発機構 国際部 国際交流課長

生田 優子
(独)日本原子力研究開発機構 原子力研修センター 教官

 

<オブザーバー>

Mr. AI Desheng
大学院教育訓練センター センター長

竹本 高敏
タイ国チュラロンコン大学工学部環境工学課
国立大学法人東京工業大学 原子炉工学研究所 客員助教授

竹内  浩
(独)日本原子力研究開発機構 国際部 部長

< 事務局 >

大友 昭敏
(独)日本原子力研究開発機構 原子力研修センター 国際研修グループ グループリーダー

大内 玲
(独)日本原子力研究開発機構 原子力研修センター 国際研修グループ

福本多喜子
( 社 ) 日本原子力産業協会 国際・産業基盤強化本部( ACC )副主管


Forum for Nuclear Cooperation in Asia