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多国間共同研究(2)「ランの耐虫害性」 <メモランダム>(和文仮訳)
 
2002年8月26日〜27日
中国・北京
 
FNCA突然変異育種プロジェクトの多国間共同研究計画(2):「ランの耐虫性」のプログラム立上げ会合が、2002年8月26、27日の両日、中国・北京で開催された。同会合には、中国、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムおよび日本の6ヶ国からプロジェクト・リーダーと専門家が出席し、研究作業をいかに効率的に実施するかについて議論がなされた。
 同会合では、各国からランの育種研究の現状について発表された。一連の報告によれば、各国の関心が高く、実験材料として用いられているランの種類は、主にシンビディウムとデンドロビウムである。誘発突然変異と害虫、とくにスリップスへの抵抗性を持つ突然変異体の選抜技術について、詳細報告および議論がなされ、最終的にデンドロビウム(ハイブリッド)が多国間共同研究計画(2)の育種対象として選定された。
 また、当初の参加国をインドネシア、マレーシアおよびタイとすることになった。中国とベトナムは、有望な突然変異体が開発された時点で本共同研究計画に協力する。また、各国がそれぞれ1種類のクローンを提供・交換し、共通のスターティング・マテリアルとすることが合意された。
 多国間共同研究計画(2)のためのガンマ線照射については、タイがカセサート大学(KU)のガンマ照射サービス・原子力技術研究センター(GISC)での照射を受け入れるとともに、マレーシアも2004年に完成予定のマレーシア原子力庁(MINT)のガンマ・グリーンハウスの共同利用を申し出た。
 
テーマ 「ランの耐虫性」
参加国 インドネシア、マレーシア、タイ
対象種 デンドロビウム(ハイブリッド)
作業期間 2003年度〜2007年度
 
- 多国間共同研究計画(2)「ランの耐虫性」-
 2003年度
・育種材料の評価および特定
・クローン材料の交換
・組織培養したクローンへの照射
 2004年度
・PLB(原茎体)への照射<1>
・放射線感受性および最適線量の特定
・選抜法の開発(in vitro)
・照射済みPLBの増殖(3つの二次培養)<1>
 2005年度
・PLBへの照射 <2>
・選抜法の開発(in vitro)<継続>
・照射済みPLBの増殖(3つの二次培養)<2>
・選抜のため苗木を温室に移植<1><中間報告>
 2006年度
・選抜法の開発(in vivo)
・in vitroでの耐虫性を持つクローンの選抜
・選抜のため苗木を温室に移植<2>
 2007年度
・in vivoでの耐虫性を持つクローンの選抜<1および2>
・クローンの耐虫性の野外試験<1>
・耐虫性を持つクローンの組織培養<最終報告>
 
  【脚注】
  原茎体(プロトコルム)クローン培養の際、親となる細胞片を分離して培地に置床した後に出てくる仮根のこと。
プロトコルムは膨らみ、頂点から子葉を出し、根がでて苗に育つが、それに伴ってプロトコルムは消失する。
  in vitro 研究対象を自然のままでおいた状態。
  in vitro 研究対象の生体の一部を容器内に取り出した状態。


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