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放射線治療
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放射線治療プロジェクト
 

 日本で死因の30%を占めるがんの治療法としては、外科療法(手術)、化学療法(抗がん剤)、放射線療法などがありますが、患者に大きな負担をかける侵襲(しんしゅう)的な療法である外科療法や化学療法と比べて、放射線療法は患者の苦痛が少なく機能温存がはかりやすいなどクオリティー・オブ・ライフ生活の質の高い治療法です。
 アジア地域で患者が多い子宮頚がんを対象とし、統一・基準化された治療手順(プロトコル)を確立し、その治療成績を評価する国際共同臨床試行を通じて、子宮頚がんの標準的治療法を確立し、アジア地域の放射線治療の水準向上をめざすことを目的としています。これまでに「子宮頚がんのプロトコル」を作成しました。このプロトコルによる治療実績(210例)は5年全生存率が53%と世界的ならびに日本のデータに比肩する結果が得られています。
 また、放射線の加速多分割照射治療法(AHF)による共同臨床試行を2000年に開始し、5年生存率は66%との結果が得られています。


放射線治療による子宮頸がん患部の縮小
(左:治療前、右:治療後)

 さらに、子宮頚がんを対象とした放射化学療法(CRT)の標準治療手順による共同臨床試行も2003年からスタートし順調に進んでおり、2004年からは上咽頭がんを対象としたCRTが開始されました。
 また、各国の治療施設が信頼できる線量測定法を整備することを目的として、子宮頸がん治療に係わる線量測定や線源の放射能校正等のQA/QC調査を2003年より各国にて行い、2008年にはその調査結果も含めた「小線源治療の物理面におけるハンドブック」を作成しました。
 


  プロジェクト活動の流れ


Forum for Nuclear Cooperation in Asia