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放射線治療 ワークショップ

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ワークショップ


FNCA 2011 放射線治療ワークショップ

2011年度 FNCA 放射線治療プロジェクトワークショップ
概要

2012年1月10日〜1月13日
中国 蘇州・上海


 2011年度放射線治療ワークショップが2012年1月10日から13日にかけ中国の蘇州および上海において開催されました。本ワークショップは、中国国家原子能機構(CAEA)、中国蘇州大学(SUDA)及び日本の文部科学省が共同で開催したものです。バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ及びベトナムのFNCA10カ国、および国際原子力機関(IAEA)から原子力科学技術に関する研究、開発及び訓練のための地域協力協定(RCA)参加国であるインド、パキスタン、スリランカの3カ国計27名が参加しました。 本プロジェクトは、アジア地域で患者が多い子宮頸がん、上咽頭がん等に対する統一・基準化されたプロトコール(治療手順)を、参加国間の国際共同臨床試験を通じて確立し、アジア地域の放射線治療の水準向上をめざすことを目的としています。

開会式
 蘇州大学医学部放射線医学防護学院院長のCAO Jianping氏が司会を務め、同大学副学長のGE Jianyi氏の歓迎挨拶のあと、CAEAのREN Meizhen氏、放射線医学総合研究所元理事及び日本プロジェクトリーダーの辻井博彦氏より開会の挨拶が行われました。
 復旦大学上海がんセンター元センター長/陽子線・重粒子線治療センターセンター長のJIANG Guo-liang氏が、「肝臓がんの放射線療法:復旦大学上海がんセンターの経験」と題した特別講演を行い、上海がんセンターにおける放射線治療技術の確立、臨床データ、放射線誘発肝疾患の予測が紹介されました。

局所進行子宮頸がんに対する化学放射線療法の第II相試験 (CERVIX-III)
 プロトコールCERVIX-IIIは、リニアック等を使って外側から患者に照射する外照射と、密封した小さな放射線源を体内に挿入し、内側から患部を照射する内照射という標準的な2つの放射線治療法に加え、抗がん剤による化学療法を同時に行うものです。本プロトコールには第IIB期の患者60名とステージIIIB期の患者60名の計120名が登録されています。2011年末時点でのフォローアップ率98% (117名/120名)で、グレード3-4の遅発毒性として、直腸と膀胱の合併症がわずか8%認められただけでした。5年の局所制御率は、全体で76.8%、ステージIIB期で89.6%、ステージIIIB期で64.6%でした。また、5年全生存率は、全体で55.1%、ステージIIB期で63.3%、ステージIIIB期で346.6%でした。病気分類、経過観察における検査、化学療法、子宮腔内照射(ICBT)、予後因子、患者の追跡調査システムについて意見交換が行われ、治療前後には患者の腹部のCT検査を行うことが参加者に推奨されました。また、本プロトコールについてまとめた論文が国際学術誌に投稿されることが紹介されました。

   

局所進行子宮頸がんに対する化学放射線療法の最近のトピックス・将来の展望
 本セッションは、子宮頸がんに対する今後の研究の方向性を考えていく趣旨で設けられました。まず始めに、放射線医学総合研究所(NIRS)の子宮頸がんへの取り組みとして、放医研における1968年〜1986年の子宮頸がん化学放射線療法を受けた患者の長期成績および2次がんリスクの追跡調査の結果、また近年(2002年〜2008年)の臨床成績が発表されました。患者の一部が治療後に新たな悪性腫瘍を発症したことが補足説明されました。
 次に、局所進行子宮頸がんの化学放射線療法の現状の見通しとして、群馬大学における画像ベースの子宮腔内照射について報告がありました。また、腔内照射と組織内刺入*1を組み合わせた複合型小線源治療についても言及されました。
 最後に、子宮頸がん療法に対する今後の展望として、現在欧米で進行中の同時化学放射線療法(CCRT)後のアジュバント化学療法*2、また、骨盤への強度変調放射線治療 (IMRT)の前向き研究の2つが提案されました。

*1 組織内刺入:放射線原を密封した金属製の針やワイヤーなどを病素部に直接刺入してがん細胞の死滅を図る治療法
*2 アジュバント化学療法:治療の確率を上げるために放射線治療の終了後に行う化学療法

局所進行子宮頸がんに対する拡大照射野を用いた放射線治療と同時化学療法の第II相試験(CERVIX-IV)
 プロトコールCERVIX-IVは、抗がん剤を同時併用しながら、傍大動脈リンパ領域を含んだ拡大照射野で放射線治療を行い、骨盤腔リンパ節への転移が見られる局所進行子宮頸がんに対する予防的放射線治療の有用性を確認するものです。2009年1月から、治療開始後2-4週に予防照射を開始するようにプロトコールを変更したことで安全性が向上し、遂行し易い治療になりました。
 本プロトコールへ登録されている登録患者は67名で、その内63名が評価可能と判断されました。(ただし、本セッションでは、バングラデシュ19名、中国4名、インドネシア6名、日本16名、韓国7名、マレーシア1名、フィリピン4名、タイ4名、ベトナム3名の、合計64名分が発表されました。)
 リンパ節転移陽性症例に関しては、CERVIX-IVは、治療後2年間の無増悪生存*3の割合がCERVIX-IIIよりも良好であることが示されました。本臨床試験は、長期の追跡調査を行い、目標症例数100例を目指し患者登録を募ることとしました。

*3 無増悪生存:治療中(後)、がんの進行が見られない状態で患者が生存している期間の長さ

   

外部照射治療の品質保証/品質管理(QA/QC)
 本活動は、多国間の共同研究を効果的に行うため、各施設が信頼できる線量測定法を整備することを目指して、子宮頸がん治療に係る線量測定や線源の放射能校正等のQA/QCを対象としています。本ワークショップでは、日本と韓国から発表報告がありました。
 日本からは、2011年12月にIAEA/RCAからオブザーバー参加しているパキスタンのパキスタン原子力委員会(PAEC)核医学腫瘍研究所(INMOL)を訪問し、2ビーム*4においてガラス線量計および電離箱を用いて測定が行ったことが報告されました。結果は1%で最適範囲内でした。 今後は標準的なQAに加えて、ウエッジフィルタ*5を用いた照射野のQA/QCやチャートチェック*6によるQA/QC法を検討し、アジア諸国の各施設への展開を目指すことが述べられました。
 韓国からは、国内の放射線治療の現状が報告され、放射線治療の需要が増している一方、現場の人材が不足していることが問題点として挙げられ、特に医学物理士の不足が述べられました。また、QA/QCの必要性、IMRTの手法および結果、画像誘導放射線療法(IGRT)*7、治療システム、呼吸同期照射法*8、小線源療法のQAについても説明されました。

*4 ビーム: 放射線治療のための装置リニアックが照射することができる放射線エネルギーの件数。 (補足)リニアックは1台につき大体2種類のエネルギーの放射線を照射することができ、エネルギーは、がんが主に体の中のどの程度の深さにあるかにより選ばれる。
*5 ウェッジフィルタ:照射野内で放射線強度に傾斜をつけるためのくさび型のデバイスで、リニアックのヘッドに取り付けて使用する。必要な放射線強度の傾斜に応じて最適な角度のウエッジフィルタを選択する。
*6 チャートチェック:患者CT撮影から治療計画、位置決め、照射に至るまでの治療の流れに沿って、それぞれの品質管理項目を確認すること
*7 画像誘導放射線治療(IGRT):放射線治療時に画像情報を取得し、位置誤差を補正しつつ正確に治療を行う治療技術
*8 呼吸同期照射法:放射線治療時に患者の呼吸運動を連続的に監視して、一定の呼吸周期の時にのみ放射線が照射されるように制御する方法

    

上咽頭がん(TxN2-3)に対する化学放射線療法の第II相試験(NPC-I)
 プロトコールNPC-Iは、上咽頭がんで首のリンパ節に転移があり予後因子*9が重篤な症例に対し、放射線療法と化学療法を併用して行い、その後更に、再発・転移防止のためにアジュバント化学療法を行うプロトコールです。これまでに登録された121名の患者の中で86名の生存患者の経過観察期間中央値は43ヶ月でした。5年局所生存率及び全生存率はそれぞれ79%および52%でした。N2とN3*10の間、T1-2とT3-4*10の間、また、骨シンチ*11の有無においては、全生存期間に大きな差は見られませんでした。また、参加国で調査された放射線単独治療の成績と比較して、現在のFNCAプロトコールでは生存率の改善も見られました。

*9 予後因子: 回復見込みの判断材料となる疾患の種類、症状、病期、病理像、部位、遺伝子、合併症、年齢等の要素
*10 TNM分類表:がんの進行度を数字と共に、どのくらいの大きさになっているか、周辺のリンパ節にどれほど転移しているか、遠隔臓器への転移はあるか、の3つの要素で決める国際的な規約 (T: 原発腫瘍、N: リンパ節転移、M: 遠隔転移)。
*11 骨シンチ:骨シンチグラフィーの略。放射線同位元素を体内に投与し、体内から放出される放射線から骨の画像を撮影する検査。がんの骨への転移の検査などがある。

上咽頭がん(T3-4、N0-1)に対する化学放射線療法の第II相試験(NPC-II)
 プロトコールNPC-IIは、頭蓋の方に局所的に進行した上咽頭がんで、首のリンパ節に転移がなく予後因子が軽微な症例に対し、放射線療法と化学療法を併用して行うプロトコールです。アジュバント化学療法を実施しない点がNPC-Tとの違いです。参加各国から、本プロトコールへの合計70名の登録患者のデータが発表されました(バングラデシュ0名、中国0名、インドネシア13名、日本0名、韓国0名、マレーシア6名、フィリピン0名、タイ1名、ベトナム50名) 。3年局所制御率は68%、3年全生存率は79%であり、重篤な副作用は認められませんでした。意見交換において、本プロトコールへの患者登録が遅れていることを考慮して、3次元化学放射線療法(3DCRT)およびIMRTで治療されている患者も登録に含めることとしました。

   

上咽頭がん(T3-4、N0-1)に対する同時化学放射線療法の第I / II相試験(NPC-III)
 プロトコールNPC-IIIは、頸部リンパ節に転移のある上咽頭がん症例に対し、導入化学療法を行った後、放射線療法と化学療法を同時併用するプロトコールです。放射線療法と化学療法を同時併用した後で化学療法を追加するプロトコール(NPC-I)との違いは、化学療法の順番を同時併用の前に行う点にあります。本プロトコールへ登録されている22名の患者のデータが発表されました。(ただし、本セッションでは、各国からはそれぞれ、バングラデシュ1名、中国2名、インドネシア4名、日本0名、韓国0名、マレーシア6名、フィリピン5名、タイ0名、ベトナム10名で、合計28名分が発表されました。)全体のデータにおいて、放射線療法の中断率は27%でした。また、CCRT(4サイクル以上)の完遂率は60%、導入化学療法/CCRTの有害事象はほとんどの参加国で容認できるものでした。
 本プロトコールCCRTの有害事象について意見交換が行われました。導入化学療法とCCRTの間に3〜4週間の間隔を空けることが強調されました。その他に、多くの国でNPCの治療にIMRTが使用されていることから、本プロトコールの臨床試験でも使用が容認されました。今後も120名まで患者登録を目指していくこととなりました。

   

新規加盟国からのカントリーレポート、FNCAとIAEA/RCAの協力
 今年度から新たにFNCAの参加国となったモンゴルからカントリーレポートとして、モンゴル国立がんセンターのNavchaa Gombodorj氏よりモンゴルの放射線治療の現状について発表がありました。
 また、IAEA/RCAからのオブザーバー参加者として、パキスタン原子力委員会(PAEC)核医学腫瘍研究所(INMOL)のNaseem Akhtar氏とスリランカ国立がん研究所のYasantha ARIYARATNE氏がそれぞれ、自国の放射線治療の現状を発表しました。インドのタタ記念センターShyam Kishore SHRIVASTAVA氏は、自国の放射線治療の現状と共に、現在進行中の子宮頸がんに対するランダム化研究の発表をしました。


Gombodorj Navchaa氏
(モンゴル)

Naseem Akhtar氏
(パキスタン)

M.A.Yasantha Ariyaratne氏
(スリランカ)

Shyam Kishore SHRIVASTAVA氏
(インド)

今後の予定等
 次回のワークショップは、タイにて2013年1月14日〜18日(仮)に行われることが決まりました。また、今後の臨床研究対象になりえる乳がんのデータを発表することが提案されました。

一般公開講座
 ワークショップの一環として、蘇州大学において一般公開講座が開催され、1) FNCA 放射線治療プロジェクトの活動内容、2) 中国の放射線治療の現状、3) 食道がんに対する化学放射療法、4) フィリピンにおける頭頸部がん、5) GFI(Groningen Frailty Index)を評価ツールとした老年腫瘍学、6) 日本の炭素イオン放射線療法、の6テーマについて講演が行われました。大学関係者、学生、医師などおよそ70名が参加しました。

   

テクニカルビジット
 最終日に、参加者達は蘇州大学附属第一医院(蘇州)と復旦大学上海がんセンター(上海)を訪問し、病院概要の説明を受けた後、放射線治療の現場を見学しました。

    


2011年度 FNCA 放射線治療プロジェクトワークショップ
議事録

2012年1月10日〜1月13日
中国 蘇州・上海


(1) アジア原子力協力フォーラム(FNCA)/第3回原子力利用の基盤整備に向けた取組に関する検討パネルの合意に従って、2011年度FNCA 放射線治療ワークショップが2012年1月10日から13日にかけて中国の蘇州および上海において開催された。会合は中国国家原子能機構(CAEA)、中国蘇州大学(SUDA)、日本文部科学省(MEXT)によって共催された。FNCA の10加盟国、すなわち、バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナムから、また国際原子力機関(IAEA)からのオブザーバーとして原子力科学技術に関する研究、開発および訓練のための地域協力協定(RCA)の3加盟国、すなわち、インド、パキスタン、スリランカが同ワークショップに参加した。

開会式

(2) 蘇州大学医学部放射線医学防護学院院長であるCAO Jianping氏が司会を行った。冒頭、蘇州大学副学長・蘇州大学附属第一医院院長のGe Jianyi氏が蘇州大学を代表して開会の挨拶を行い、ワークショップは公式に開会した。Ge Jianyi氏は、本ワークショップの目的はアジアにおける子宮頸がんおよび上咽頭がんの放射線療法および化学放射線療法の臨床標準化に焦点を当てることであると述べた。主催者である蘇州大学はこのワークショップの成功のために全力を尽くすことを伝えた。

 続いて、中国国家原子能機構(CAEA)副事務局長のRen Meizhen氏が挨拶を行った。FNCAは加盟国が原子力分野で協力するために非常に重要な多国間の基盤であり、この観点から核協力を推進する上で重要な役割を果たしてきたと強調した。次いで、放射線医学総合研究所(NIRS)の前理事である辻井博彦氏が挨拶を行った。

(3) 復旦大学上海がんセンター元センター長、陽子線・重イオン線治療センター長のJiang Guo-liang氏が、「肝臓がんの放射線療法:復旦大学上海がんセンターの経験」と題して特別講演を行い、上海がんセンターにおける放射線治療技術の確立、臨床データ、放射線誘発肝疾患(RILD)の予測について紹介した。

(4) 4名の新メンバーである、モンゴルのGombodorj Navchaa氏、インドのShyam Kishore SHRIVASTAVA氏、パキスタンのNaseem Akhtar氏、スリランカのYasantha Ariyaratne氏が自己紹介を行った。

(5) アジェンダが採択され、セッション議長と書記係が選出された (プログラム参照) 。

セッション1: 局所進行子宮頸がんに対する化学放射線療法の第II相試験(CERVIX-III)

(6) 放射線医学総合研究所(NIRS)重粒子医科学センター病院医師の若月優氏がCERVIX-IIIのプロトコールを紹介し、さらに追跡調査データの概要についても紹介した。本プロトコールには120症例が登録されており、その半数はステージIIB期であり、残りの半数はIIIB期であった。2011年末時点でのフォローアップ率は98%(117/120例)であった。グレード3-4の遅発毒性は、直腸合併症がわずか8%に認められただけであった。5年後局所制御率は、全体、ステージIIB期、ステージIIIB期でそれぞれ76.8%、89.6%、64.6%であった。5年全生存率は、全体、ステージIIB期、ステージIIIB期でそれぞれ55.1%、63.3%、46.6%であった。

(7) セッション後の自由討議で、病期分類、経過観察における検査、化学療法、子宮腔内照射(ICBT)、予後因子、患者の追跡調査システムに関連する意見および質問があった。治療前後に患者の腹部のCT検査を行うことがメンバーに奨励された。

セッション2: 局所進行子宮頸がんに対する化学放射線療法の最近のトピックス及び将来の展望

(8) 最初に、若月優氏が子宮頸がんに対するNIRSの取り組みを紹介し、長期および追跡調査の結果について発表した。さらに、患者の一部が子宮頸がん治療後に新たな悪性腫瘍を発症したことを説明した。
 群馬大学重粒子線医学研究センター教授の大野達也氏が、局所進行子宮頸がんの化学放射線療法の現状の見通しを紹介し、CT/MRIを用いた画像ベースの子宮腔内照射について説明した。また、腔内照射と組織内刺入を組み合わせた複合型小線源治療法についても言及した。
 その後、埼玉医科大学国際医療センター放射線腫瘍科教授の加藤真吾氏が、放射線治療に関する将来の展望について説明した。加藤氏は、同時化学放射線療法(CCRT)後のアジュバント化学療法および骨盤への強度変調放射線治療(IMRT)の前向き研究の2つを提案した。

(9) その後、これらの提案についての自由討議が行われた。

セッション3: 局所進行子宮頸がんに対する拡大照射野を用いた放射線治療と同時化学療法の第II相試験(CERVIX-IV)

(10) 加藤真吾氏がCERVIX-IV のプロトコールを紹介した。局所進行子宮頸がんに対する拡大照射野を用いた放射線治療と同時化学療法の第II相試験(CERVIX-IV)の臨床データが参加各国の代表者により発表され、患者数は以下の通りであった。バングラデシュ(19名)、中国(4名)、インドネシア(6名)、日本(16名)、韓国(7名)、マレーシア(1名)、フィリピン(4名)、タイ(4名)、ベトナム(3名)。
 NIRS重粒子医科学センター病院治療課第三治療室長、唐澤久美子氏が臨床データの概要を紹介した。全参加国から登録された総患者数(67名)のうち(63名)は評価可能であるとされた。

(11) Cervix-IVの臨床データに関する自由討議が行われた。リンパ節転移陽性症例において、治療後2年間の無増悪生存の割合は、Cervix-IVがCervix-IIIと比較して勝っていることが示されている。しかし、この試験ではさらに長期の追跡調査を行い、患者登録を募ることが必要である。

セッション4: 外部照射治療の品質保証/品質管理(QA/QC)

(12) 10治療施設にて行われたガラス線量計を用いた相互比較測定の概要に関する報告が、NIRS重粒子医科学センター物理工学部重粒子設備室室長の福田茂一氏より発表された。今年度は、パキスタン原子力委員会(PAEC)の核医学腫瘍研究所(INMOL)の2ビーム(6 & 15MV)においてガラス線量計および電離箱を用いて測定を行った。結果は1%以内であった。

 今後は標準的なQAに加えて、ウエッジフィルターのQAおよびチャートチェックを行うことが提案された。

 次に、韓国原子力医学院(KIRAMS)の医学物理士・上級研究員であるKum Bae Kim氏が、韓国の放射線治療の現状を発表した。次いで、QA/QCの必要性、IMRTの手法および結果、画像誘導放射線療法(IGRT)、治療システム、呼吸同期照射法、小線源療法のQAを報告した。

セッション5: 上咽頭がん(any T、N2-3)に対する化学放射線療法の第II相試験(NPC‐I)

(13) 大野達也氏がプロトコールおよび追跡調査データの概要を紹介した。121名の登録患者中86名の生存患者の経過観察期間中央値は43ヵ月である。5年局所制御率および全生存率はそれぞれ79%および52%であった。N2 とN3の間、T1-2とT3-4の間、また、骨シンチの有無においては、全生存期間に有意な差異は認められなかった。過去のデータと比較して、現在のFNCAプロトコールでは生存率の改善が認められた。

(14) 次いで、NPC(Tを問わず、N2-3)(NPC‐I)のプロトコールの概要および追跡調査データに関する自由討論が行われた。

セッション6: 上咽頭がん(T3-4、N0-1)に対する化学放射線療法の第II相試験(NPC-II)

(15) 唐澤久美子氏がプロトコールNPC-IIを紹介した。NPC(T3-4、N0-1)に対する化学放射線療法の第II相試験(NPC-II)の臨床データが参加各国の代表者によって発表された。以下の患者数が報告された:バングラデシュ(0名)、中国(0名)、インドネシア(13名)、日本(0名)、韓国(0名)、マレーシア(6名)、フィリピン(0名)、タイ(1名)、ベトナム(50名)。大野達也氏が(70)症例の臨床データの概要を発表した。

(16) 次いで、NPC(T3-4、N0-1)(NPC-II)の臨床データに関する自由討論が行われた。 本プロトコールの患者登録が遅れていることから、3次元化学放射線療法(3DCRT)およびIMRTで治療されている患者を含めることについて、多くの国が意見を述べた。これらの患者を含めることで合意した。

セッション7: 上咽頭がんに対する同時化学放射線療法(CCRT)の第II相試験(NPC-III)

(17) 唐澤久美子氏がプロトコールNPC-IIIを紹介した。NPCに対するCCRTの第II相試験(NPC-III)の臨床データが参加各国の代表者によって発表された。以下の患者数が報告された:バングラデシュ(1名)、中国(2名)、インドネシア(4名)、日本(0名)、韓国(0名)、マレーシア(6名)、フィリピン(5名)、タイ(0名)、ベトナム(10名)。唐澤氏が臨床データの概要およびFNCA NPC-IIIの臨床試験結果の評価を発表した。この臨床試験には22名の患者が登録されていた。放射線療法の中断率は27%であり、導入同時化学放射線療法(2または3サイクル)の完遂率は100%であった。CCRT(4サイクル以上)の完遂率は60%であった。導入化学療法/CCRTの有害事象は参加国の大半で容認できるものであった。

(18) 次いで、 NPC-IIIに対するCCRTの第II相試験の臨床データに関する自由討議が行われた。プロトコールCCRTの有害事象について討議がおこなわれ、導入化学療法とCCRTの間に3〜4週間の間隔をあけることが強調された。多くの国がNPCの治療にIMRTを使用していることから、唐澤氏がプロトコールでIMRTの使用を容認したらどうかと提案した。これらの臨床試験には120名まで患者を登録する必要がある。

セッション8: 新規加盟国からのカントリーレポート、FNCAとIAEA / RCAの協力

(19) モンゴルの放射線治療の現状に関する報告が、モンゴル国立がんセンター臨床科次長Gombodorj Navchaa氏によって発表された。
 パキスタン原子力委員会(PAEC)核医学腫瘍研究所(INMOL)の主任研究員Naseem Akhtar氏より、パキスタンの放射線治療の現状が発表された。
 スリランカ国立がん研究所(マハラガマ)の顧問臨床腫瘍医であるYasantha ARIYARATNE博士によって、スリランカの放射線治療の現状が発表された。
 最後に、「ステージIII子宮頸がんのための同時化学放射線療法に関する報告;第III相ランダム化比較試験」(進行中の試験の予備データ発表)が、インドのタタ記念病院放射線科長Shyam Kishore SHRIVASTAVA氏によって報告された。

セッション9: 将来計画、その他の活動

(20) 次回ワークショップ、同スケジュール、その他の活動に関して、以下の事項について協議の上、合意された。
1: 次回ワークショップは2013年1月14〜18日(仮)にタイで開催することに同意した。
2: 辻井氏は、メンバー国に対して、プロトコール研究を国内の会合で発表することが可能であり、当該雑誌への発表に関しては日本のFNCA事務所に連絡を入れるよう、重ねて確認した。
3: 論文執筆の際の著者に関して討論が行われ、第一著者および責任著者の役割を明確化した。第一著者を指名することが望まれる。今後、新しい情報を含むデータを発表できるような研究を施行することが望ましい。
4: 将来計画の一環として、ランダム化比較試験が提案された。
5: 新メンバーからの意見が求められ協議された。他の組織ではほとんど見られない多施設国際共同臨床試験のこのような非常に良好な結果は辻井氏のリーダーシップ下のもとで成し遂げられたことが強調された。
6: 本ワークショップのすべての参加者が日本およびメンバー国により提供される財政的援助に感謝した。しかし、この重要なプロジェクトを引き続き成功させるためには、日本を含むすべての加盟国がこれらの国々の財政的援助を強化することが望まれる。

(21) プロジェクトのその他の活動に関して、以下の項目が提案された;
1. 発症率が最も高いがんとして、乳がんの臨床研究が討論された。
2. 辻井氏は、次回FNCAワークショップで乳がんに関するデータを発表するように、各国に提案した。
3. 肝臓がんと骨転移に関する討論が行われた。

(22) IAEA /RCAオブザーバー:この会合への参加者として、インド、パキスタン、スリランカから、本会合へ出席するオブザーバーを指名し、資金援助を行い、さらに、FNCA の活動を強化するための有意義な意見および提案を行ったことに対して、FNCAはIAEAに感謝を表明した。これらの国々は、FNCAプロトコール研究に積極的に参加する意志を表明した。IAEAはこれらの研究活動に引き続き協力すると思われる。

セッション10: ワークショップの議事録草稿

(23) 書記によって示された議事録の草稿について、協議の上、修正が行われた。議事録はワークショップ参加者によって満場一致で採択された。

閉会

(24) 辻井博彦氏が閉会の辞を述べ、その中で本プロジェクトの将来に対する期待ならびに中国およびすべての参加国に感謝を表明し、公式にワークショップを閉会した。

セッション11: 一般公開講座

(25) ワークショップの一環として、蘇州大学で一般公開講座が開催された。開会式では、蘇州大学医学部学部長教授のJiang Xinghong氏の代理として、CAO Jianping氏が歓迎挨拶を述べた。

(26) 最初の講演として、加藤真吾氏がFNCA放射線治療プロジェクトを紹介する講演を行った。

(27) 中国の放射線治療の現状というテーマで、蘇州大学附属第一医院のZhou Ju-ying氏が講演を行った。

(28) 食道がんに対する化学放射線療法のテーマで、(財)杜の都産業保健会 一番町健診クリニック所長の山田章吾氏が講演を行った。

(29) フィリピンの聖ルーク医療センター放射線科長のMiriam Joy C. Calaguas氏がフィリピンの頭頸部がんに対する放射線療法について講演を行った。

(30) サラワク総合病院放射線・放射線がん治療・緩和ケア部上級顧問腫瘍臨床医のC.R. Beena DEVI氏は、老年腫瘍学の評価ツールとしてのGroningen Frailty Index (GFI)について講演した。

(31) 最終講演として、群馬大学大学院医学系研究科の中野隆史氏が、日本の炭素イオン放射線療法について講演した。

(32) 辻井博彦氏の閉会の挨拶をもって公開講座は閉会した。

セッション12: 蘇州大学附属第一医院のテクニカルビジット

(33) 参加者は蘇州大学付属第一医院のテクニカルビジットを行った。病院の概要および放射線腫瘍科が紹介され、放射線腫瘍科の見学を行った。

セッション13: 復旦大学上海がんセンター

(34) 参加者は上海復旦大学附属がん臨床研究センターのテクニカルビジットを行った。病院および放射線腫瘍科の紹介後、病院内の見学を行った。その後、放射線腫瘍科、乳がんセンター、病理・臨床検査科を訪問した。


2011年度 FNCA 放射線治療プロジェクトワークショップ
プログラム

2012年1月10日〜1月13日
中国 蘇州・上海



1日目 1月10日(火) 西安交通リバプール国際会議センター
08:30 - 09:00 レジストレーション
09:00 - 10:00

09:00 - 09:05


09:05 - 09:10

09:10 - 09:15

09:15 - 09:40


09:40 - 09:50
09:50 - 09:55
09:55 - 10:00
オープニングセレモニー
司会: CAO Jianping 氏 (中国)
歓迎挨拶
  Ge Jianyi氏 蘇州大学附属第一病院院長
  蘇州大学副学長 (中国)
開会挨拶
  Ren Mei-zhen氏 中国国家原子能機構(中国)
挨拶
  辻井 博彦氏 (日本プロジェクトリーダー)
特別講演:
“:復旦大学上海がんセンターにおける肝細胞がんの放射線治療”
  Jiang Guo-liang氏 復旦大学上海がんセンター元センター長 (中国)
新メンバー紹介
アジェンダ採択
集合写真
10:00 - 10:15 休憩
10:15 - 11:00 セッション 1: 局所進行子宮頸がんに対する化学放射線療法の第II相研究 (CERVIX-III)
共同議長: Nana Supriana氏 (インドネシア) 、唐澤久美子氏 (日本)
1) プロトコール及び追跡データのまとめ
    若月 優 氏 (日本)
2) ディスカッション (毒性に関するコメント含む)
11:00 - 12:00 セッション 2: 局所進行子宮頸がんにおける最近のトピックス、今後の展望について
共同議長: Kullathorn Thephamongkhol氏 (タイ)、Gombodorj Navchaa氏 (モンゴル)
1) 放医研の事例の紹介
    若月 優 氏 (日本)
2) 近況のトピック
    大野 達也 氏 (日本)
3) 今後の展望
    加藤 真吾 氏 (日本)
4) ディスカッション
12:00 - 13:00 昼食
13:00 - 15:00 セッション 3: 局所進行子宮頸がんに対する拡大照射野による化学放射線療法の第II相研究(CERVIX-IV)
共同議長: Rey H. de los Reyes氏 (フィリピン)、中野 隆史 氏 (日本)
1) プロトコール紹介
    加藤 真吾 氏 (日本)
2) 各国からの臨床データの発表
    バングラデシュ
    中国
    インドネシア
    日本
    韓国
    マレーシア
    フィリピン
    タイ
    ベトナム
3) 臨床データのまとめ
    唐澤 久美子 氏 (日本)
4) ディスカッション
15:00 - 15:15 休憩
15:15 - 17:00 セッション 4: 外照射治療のQA/QC
共同議長: Tang Tieng Swee氏 (マレーシア)、Kum Bae KIM 氏 (韓国)
- 外照射治療のQA/QC、現地訪問調査報告
    福田 茂一 氏 (日本)
- 外照射治療のQA/QC・韓国の放射線治療の現状
    Keum Bae Kim氏 (韓国)
ディスカッション
 
2日目 1月11日(水) 西安交通リバプール国際会議センター
09:00 - 10:00 セッション 5: 上咽頭がんに対する化学放射線療法の第U相研究 (any T N2-3) (NPC-I)
共同議長: Chul-Koo Cho氏 (韓国)、Miriam Joy C.Calaguas氏 (フィリピン)
1) プロトコールと追跡データのまとめ
    大野 達也 氏 (日本)
2) ディスカッション
3) 評価及び治療成績結果 (毒性に関するコメント含む)
10:00 - 10:15 休憩
10:15 - 12:00 セッション 6: 上咽頭がんに対する化学放射線療法の第II相研究 (T3-4 N0-1) (NPC-II)
共同議長: Beena C.R.Devi 氏(マレーシア)、Kullathorn Thephamongkhol氏 (タイ)
1) プロトコール紹介
    唐澤 久美子 氏 (日本)
2) 各国からの臨床データの発表
    バングラデシュ
    中国
    インドネシア
    日本
    韓国
    マレーシア
    フィリピン
    タイ
    ベトナム
3) 臨床データのまとめ
    大野 達也 氏 (日本)
4) ディスカッション
12:00 - 13:00 昼食
13:00 - 16:00 セッション 7: 上咽頭がんに対する化学放射線療法第II相研究 (NPC-III)
共同議長: Xu Xiaoting氏 (中国)、Dyah Erawati氏 (インドネシア)
1) プロトコールのレビューと紹介
    大野 達也 氏 (日本)
2) 各国からの臨床データの発表
    バングラデシュ
    中国
    インドネシア
    日本
    韓国
    マレーシア
    フィリピン
    タイ
    ベトナム
3) 臨床データのまとめ
    唐澤 久美子 氏 (日本)
4) ディスカッション
16:00 - 16:30 休憩
16:30 - 18:00 セッション 8: 新メンバー国からのカントリーレポート、 FNCAと IAEA/RCAの協力
共同議長: 加藤 真吾氏(日本)、Cao Jianping氏(中国)
1) モンゴルにおける放射線治療の現状
    Gombodorj Navchaa 氏 (モンゴル)
2) パキスタンにおける放射線治療の現状
    Naseem Akhtar 氏 (パキスタン)
3) スリランカにおける放射線治療の現状
    Merenchi Arachchige Yasantha Ariyaratne氏 (スリランカ)
4) ステージIIIの子宮頸がんのための同時化学放射線療法(進行中の臨床試験予備データ発表)
    Shyam Kishore Shrivastava氏 (インド)
5) ディスカッション
 
3日目 1月12日(木) 西安交通リバプール国際会議センター
09:00 - 09:30 セッション 9: 将来計画、その他の活動について
セッション議長: 辻井 博彦 氏 (日本)
09:30 - 09:45 休憩
09:45 - 11:45 セッション 10: ワークショップ議事録の草稿
共同議長: Miriam Joy C. Calaguas氏 (フィリピン)、Beena C.R Devi 氏(マレーシア)、Tang Tieng Swee氏 (マレーシア)
1) ディスカッション
2) 議事録の採択
11:45 - 12:00 閉会セッション
閉会の挨拶
  辻井 博彦 氏 (日本プロジェクトリーダー)
12:00 - 14:00 昼食、 蘇州大学へ移動
14:00 - 17:30

14:00 - 14:30
14:30 - 14:50
セッション 11: 公開講座
司会: Cao Jianping氏 (中国)
レジストレーション
オープニングセレモニー
歓迎挨拶
  Cao Jianping氏 (※Jiang Xinghong氏 蘇州大学医学部学部長の代理挨拶)
14:50 - 15:10

15:10 - 15:30

15:30 - 15:50
1) FNCA放射線治療プロジェクトの紹介
    加藤 真吾 氏 (日本)
2) 中国における放射線治療の現状
    Zhou Ju-ying氏 (中国) (蘇州大学附属第一病院放射線治療科)
3) 食道がんに対する化学放射線療法
    山田 章吾 氏 (日本)
15:50 - 16:10 休憩
16:10 - 16:30

16:30 - 16:50

16:50 - 17:10

17:10 - 17:30
4) フィリピンにおける頭頸部がん放射線治療
    Miriam Joy C. Calaguas氏 (フィリピン)
5) 老年腫瘍学: 高齢者のがん
    Beena C.R.Devi氏 (マレーシア)
6) 日本における炭素イオン放射線療法
    中野 隆史 氏 (Japan)
閉会セッション
閉会の挨拶
  辻井 博彦 氏(日本プロジェクトリーダー)
 
4日目 1月13日(金) 蘇州大学附属第一病院、復旦大学上海がんセンター
09:00 - 12:00 蘇州大学附属第一病院へ移動
セッション 12: テクニカルビジット / 蘇州大学附属第一病院 放射線治療科
12:00 - 14:00 昼食、復旦大学(上海)へ移動
14:30 - 17:30 セッション 13: テクニカルビジット/ 復旦大学放射線治療科

2011年度 FNCA 放射線治療プロジェクトワークショップ
参加者リスト

2012年1月10日〜1月13日
中国 蘇州・上海


バングラデシュ

Mr. Md. Selim Reza
Principal Medical Officer
Center for Nuclear Medicine & Ultrasound
Bangladesh Atomic Energy Commission (BAEC)

中国

Prof. CAO Jianping (プロジェクトリーダー)
Professor / Director
School of Radiation Medicine Protection
Medical College
Soochow University

Dr. XU Xiaoting
Doctor
The First Affiliated Hospital of Soochow University

Dr. YANG Yu Xing
Deputy Director of Physician
Chang Zhou Tumor Hospital

インドネシア

Dr. SUPRIANA Nana (プロジェクトリーダー)
Radiation Oncologist, Medical Staff
Radiotherapy Department
Faculty of Medicine University of Indonesia
Dr. Cipto Mangunkusumo Hospital

Dr. Dyah Erawati
Head of Radiotherapy Department
Divisin of Radiotherapy
Dr. Soetomo General Hospital

日本

辻井 博彦 氏 (プロジェクトリーダー)
(独)放射線医学総合研究所(NIRS)
フェロー

唐澤 久美子 氏
(独)放射線医学総合研究所(NIRS)
重粒子医科学センター病院
治療課 第三治療室
室長

中野 隆史 氏
群馬大学大学院医学系研究科
病態腫瘍制御学講座腫瘍放射線学 教授
重粒子線医学研究センター センター長

加藤 真吾 氏
埼玉医科大学
国際医療センター 放射線腫瘍科
教授

山田 章吾 氏
(財)杜の都産業保健会 理事長
東北大学 名誉教授

大野 達也 氏
群馬大学
重粒子線医学推進機構重粒子線医学センター
教授

若月 優 氏
(独)放射線医学総合研究所(NIRS)
重粒子医科学センター病院
放射線腫瘍医

福田 茂一 氏
(独)放射線医学総合研究所(NIRS)
重粒子医科学センター物理工学部
重粒子設備室
室長

山田 愛 (事務局)
(公財)原子力安全研究協会
国際研究部

韓国

Dr. Chul Koo CHO (プロジェクトリーダー)
Director
Korea Institute of Radiological & Medical Sciences (KIRAMS)
Korea Cancer Center Hospital (KCCH)

Dr. Kum Bae KIM
Senior Researcher, Medical Physicist
Korea Institute of Radiological & Medical Sciences (KIRAMS)
Korea Cancer Center Hospital (KCCH)

マレーシア

Dr. TANG Tieng Swee (プロジェクトリーダー)
Senior Medical Physicist
Department of Radiotherapy & Oncology
Sarawak General Hospital

Dr. C.R. Beena Devi
Senior Consultant Clinical Oncologist
Department of Radiotherapy & Oncology
Sarawak General Hospital

モンゴル

Prof. Gombodorj Navchaa
Vice-Director in Charge of Clinic,
National Cancer Center of Mongolia

フィリピン

Dr. Miriam Joy C. Calaguas (プロジェクトリーダー)
Chairman, Department of Radiation Oncology
St. Luke's Medical Center

Dr. Rey H. De los Reyes
Associate Professor and Chairman, Department of Obstetrics and Gynecology,
Far Eastern University-Dr. Nicanor Reyes Medical Foundation (FEU-NRMF)
Medical Specialist III, Gynecologic Oncologist, Dept. of Obstetrics and Gynecology,
Jose R. Reyes Memorial Medical Center(JRRMMC)

タイ

Dr. Kullathorn Thephamongkhol
Lecturer
Faculty of Medicine Siriraj Hospital
Mahidol University

ベトナム

Dr. To Anh Dung
Vice-Head of Department, Breast and Gynecology
Radiotherapy Department
National Cancer Institute(K Hospital)

インド (IAEA/RCA)

Prof. Dr. Shyam Kishore SHRIVASTAVA (オブザーバー)
Professor & Head
Department of Radiation Oncology
Tata Memorial Hospital

パキスタン (IAEA/RCA)

Ms. Naseem Akhtar (オブザーバー)
Principal Scientist
Institute of Nuclear Medicine and Oncology (INMOL)
Pakistan Atomic Energy Commission (PAEC)

スリランカ (IAEA/RCA)

Dr. Merenchi Arachchige Yasantha Ariyaratne (オブザーバー)
Consultant Oncologist
National Cancer Institute




Forum for Nuclear Cooperation in Asia