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放射線治療 ワークショップ

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ワークショップ


FNCA 2014 放射線治療ワークショップ

2014年度 FNCA 放射線治療プロジェクトワークショップ
概要

2014年11月4日〜11月7日
日本、青森県弘前市


ワークショップ概要

期間:2014年11月4日〜7日
開催地:日本、青森県弘前市
主催:文部科学省(MEXT) 共催:国立大学法人弘前大学
参加人数:35名(バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナム、IAEA/RCAからの参加国:インド)

 2014年度 FNCA放射線治療ワークショップが2014年11月4日から7日にかけて青森県弘前市で開催されました。本ワークショップは、文部科学省(MEXT)および弘前大学によって共催されたものです。バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナムから、また国際原子力機関(IAEA)からのオブザーバーとして、原子力科学技術に関する研究、開発および訓練のための地域協力協定(RCA)の加盟国であるインドからの参加を合わせて計35名が参加しました。

開会式
 弘前大学大学院医学研究科放射線科学講座教授の煦范ヌ尋氏が本セッションの司会を務め、文部科学省研究開発局核不拡散科学技術推進室長の山村司氏の開会挨拶に次いで、
弘前大学理事(研究担当)および副学長の柏倉幾郎教授より歓迎の辞が述べられました。最後に放射線医学総合研究所(NIRS)フェローおよび前理事の辻井博彦氏より祝辞が述べられました。

 FNCA日本コーディネーターの町末男氏が、第14回大臣級会合および第15回コーディネーター会合の結果を発表し、FNCAの10プロジェクトの活動について概要を説明しました。発表において、本プロジェクトがFNCAの最も成果の上がっているプロジェクトの1つであると述べました。

  弘前大学大学院医学研究科長および社会医学講座教授の中路重之氏が、「青森県における短命返上の試み」と題した特別講演を行い、日本で最も寿命が短い青森県住民の寿命を延ばすためのCOI STREAM(革新的イノベーションプログラム)における複数の試み、また、青森県民の寿命を延ばす複数の戦略について発表しました。

 

局所進行子宮頸がんに対する拡大照射野を用いた放射線治療と同時化学療法の第U相試験(CERVIX-IV
 プロトコールCervix-IVは、抗がん剤を同時併用しながら、傍大動脈リンパ領域を含んだ拡大照射で放射線治療を行い、骨盤腔リンパ節への転移が見られる局所進行子宮頸がんに対する予防的放射線治療の有用性を確認するものです。2009年1月から、治療開始後に2-4週に予防照射を開始するようにプロトコールを変更したことで安全性が向上し、遂行しやすい治療になりました。
 本プロトコールに登録されている登録患者は95名で(本ワークショップ時点で) 、91名の患者が評価可能とされました。(ただし、本セッション内では、バングラデシュ(28名)、中国(7名)、インドネシア(6名)、日本(20名)、韓国(7名)、マレーシア(5名)、モンゴル(3名)、フィリピン(4名)、タイ(4名)およびベトナム(8名)の合計92名分が発表されました。)
 評価可能の91名の内、51名はステージIIB、40名はステージIIIBで、患者68名(75%)に4サイクルが超えるシスプラチンを投与され、28名(32%)にグレード3*1の白血球減少症が発現しました。2年間および5年間の局所制御率(LC)は、それぞれ96%および91%であり、2年間および5年間の無増悪生存率(PFS)*2はそれぞれ75%および55%でした。ステージIIBとステージIIIBの局所制御率に差はありませんでしたが、ステージIIBの2年全生存率は94.9%であるのに対し、ステージIIIBでは82.3%であり、5年全生存率はステージIIBで73.8%であるのに対し、ステージIIIBでは55.0%でした。
 CERVIX-IVの臨床データに関する自由討議が行われ、急性毒性および遅発性毒性の評価は慎重に検討するべきでとされました(韓国の患者1名が同時化学放射線療法(CCRT)の 8ヵ月後にS状結腸に穿孔が生じたため)。また、2年間および5年間の全生存率の結論にはさらにフォローアップ期間が必要であるとされました。

※1 グレード:有害事象の重症度を意味する。有害事象共通用語規準(CTCAE)では、グレード(Grade)は1〜5まである。

※2 無増悪生存率(PFS): 治療中(後)、がんの進行が見られない状態で患者が生存している期間の長さ

子宮頸がんに対する新プロトコール(CERVIX-V
 子宮頸がんに対する新プロトコールの実行可能性を評価するために、2つの新プロトコールが発表され、討議されました。
 最初に、「3D画像誘導小線源治療(3D-IGBT)」のレビューがあり、各国よりそれぞれの施設で実施した3D-IGBTの実行可能性調査について報告されました。
 次に、「IAEA/RCA子宮頸がんに対する3次元画像誘導小線源治療に関する地域訓練コース」に基づいて3D-IGBTについての講演がありました。講演では、標的体積の概念、各標的(HRCTV、OAR)の詳細および事例について詳しく述べられました。

 討議では、各国に固有の問題、たとえば、最初の小線源療法時のCT、小線源療法の全セッション時のCT、診断時および最初の小線源療法時のMRI、ならびに小線源療法の全セッション時の超音波についての質問が挙がりました。また各国に対して、自施設でIGBTを行えるかどうかが問われ、バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピンおよびタイは、自施設で3D-IGBTが実行可能であるとの回答でした。

3D-IGBTのプロトコールは、実行可能性の程度に基づいて作成され、翌年に発表される予定です。

また、もう一つの新プロトコールである、「局所進行腺がんおよび腺扁平上皮がんのCCRTに関する第II相試験」について発表があり、少数の加盟国で収集した局所進行腺がんまたは腺扁平上皮がんの臨床データが要約されました。Gynecologic Oncology Group (GOG)の大規模なレトロスペクティブデータ*3、中国の大規模な無作為化試験のデータおよび日本のシスプラチンとパクリタキセル週1回の同時放射線化学療法による第U相試験について最新情報について発表され、討議がありました。局所進行腺がんおよび腺扁平上皮がんのプロトコールは次回の会合でさらに討議される予定です。

 最後に「3D-IGBT」および「局所進行腺がんおよび腺扁平上皮がんのCCRTに関する第II相試験」2つのプロトコールに関する自由討議が行われました。

※3 レトロスペクティブデータ:現在から過去に遡って集めたデータ

 

外部照射療法の品質保証/品質管理
 本活動は、多国間の共同研究を効果的に行うため、各施設が信頼できる線量測定法を整備することを目指して、子宮頸がん治療に係わる線量測定や線源の放射線校正等の品質保証/品質管理(QA/QC)を対象としています。本ワークショップでは、日本と韓国から発表報告がありました。11ヵ国16設備の46ビーム(4〜18 MV)で行なわれたガラス線量計を用いたリニアック(X線を発生させる装置)出力の測定調査の概要が報告されました。本年度はタイのバンコクにあるマヒドール大学シリラート病院で測定が行われました。今後は、参加国の主催施設からさらに調査を行う予定です。

続いて、「蛍光ガラス線量計のコミッショニング技術支援」と題した発表報告があり、IAEAの線量校正センターの世界的な活動について、二次線量標準機関(SSDL)のネットワークおよび放射線治療実施病院への郵送による監査を含めた紹介がありました。IAEA(TLD:熱蛍光線量計を使用)とNIRS(RGD:蛍光ガラス線量計を使用)における測定線量の最近の相互比較結果では、きわめて良好な一致が示されました。

 最後に韓国より、韓国原子力医学院(KIRAMS)における乳がん患者に対する放射線療法のプロトコール、放射線治療計画、固定方式およびQAについて発表がありました。

FNCAIAEA/RCAの協力
IAEA/RCAからのオブザーバーとして、インド代表であるBidhu Kalyan MOHANTI氏より「インドにおける放射線治療の状況」と題したカントリーレポートが発表されました。報告では、インドのような低中所得国(LMIC)では、がんの発現率が高いことを報告し、インドと日本などとのがんの放射線治療の比較を行いました。同氏の所属するフォーティス・メモリアル・リサーチ・インスティテュートで進行中の臨床試験に関しても報告がありました。

上咽頭がんに対する同時化学放射線療法(CCRT)の第U相試験(NPC-III
 プロトコールNPC-IIIは、頸部リンパ節に転移のある上咽頭がん症例に対し、導入化学療法を行った後、放射線療法と化学療法を同時併用するプロトコールです。放射線療法と化学療法を同時併用した後で、化学療法を追加するプロトコール(NPC-I)との違いは、化学療法の順番を同時併用の前に行う点にあります。
 本プロトコールへ登録されている登録患者は55名です(本ワークショップ時点)。(ただし本セッション内では、バングラデシュ(1名)、中国(5名)、インドネシア(10名)、日本(0名)、カザフスタン(0名)、韓国(0名)、マレーシア(9名)、モンゴル(0名)、フィリピン(7名)、タイ(0名)、ベトナム(20名)で合計52名分が発表されました)。登録患者55名分中、1名は治療が不完全のため、54名分のデータが解析されました。
NPC-III(導入化学療法)の局所制御率は、NPC-I(アジュバント化学療法*4)の局所制御率よりも悪くありませんでしたが、NPC-I とNPC-IIIで無増悪生存率(PFS)および全生存率(OS)に差は認められませんでした。患者数がまだ少ないので、データの蓄積が必要とされています。

 討議では、治療による毒性の問題が討議されました。導入化学療法では、患者の100%が完了したのに対し、同時化学療法の遵守率は低く、76%が4サイクル以上を完了しただけでした。患者の28%は、主として毒性のため放射線療法が中断されました。装置の故障率は、以前のNPC-I試験より低いものでした。少数の施設から報告された若干の毒性には、他の施設と比べるとかなり高いと思われるものがあり、毒性の重症度評価に用いられた基準が治療施設間で一様ではない可能性が懸念されました。次回のワークショップで、毒性の重症度評価に関する講演を行い、臨床像を提示することが提案されました。本試験に予定される総患者数は120名です。さらに70名の患者を募集する必要とされています。

※4 アジュバント化学療法:治療の効果を高めるために放射線治療終了後に行う化学療法

乳がんに対する寡分割放射線療法の第U相試験(BREAST-I
 プロトコールBREAST-Iは、早期乳がんに対する乳房温存術後の全乳房照射(HF-WBI)、あるいは局所進行乳がんに対する乳房切除後の胸壁と鎖骨上窩への領域照射(HF-PMRT)で、1回の照射線量を通常よりやや増加させ、総線量を低下させて治療期間を約3分の2に短縮する治療法です。この治療法は多くの先進諸国で乳房照射に使われ、治療効果が同等で有害事象が同等かやや少ないことがわかってきています。
BREAST-Iの臨床データについて、各国より以下の患者数が報告されました。
 バングラデシュ(WBI:13名、PMRT:37名)、中国(WBI:5名、PMRT:2名)、インドネシア(WBI:1名、PMRT:0名)、カザフスタン(0名)、日本(WBI:42名、PMRT:0名)、韓国(WBI:2名、PMRT:0名)、マレーシア(0名)、モンゴル(WBI:0名、PMRT:4名)、フィリピン(WBI:0名、PMRT:1名)、タイ(WBI:1名、PMRT:0名)およびベトナム(0名)。総患者数は、WBI(64名)およびPMRT(44名)でした。
HF-WBIを受けた患者のステージ別では、ステージ0〜IIBで0:6 名、IA:35名、IB:1名、IIA:15名およびIIB:8名で、ステージ別のHF-PMRT患者は、ステージIIA:23名、IIB:16名、IIIA:4名および不明:1名でした。

 乳がん患者108名の臨床データの概要が発表されました。104名の患者がリニアックの6MV X線、4名がコバルト60ガンマ線による放射線療法を受けました。また、線量均等化手法として、99名にフィールド イン フィールド法※5、5名にIMRT、4名にウェッジフィルタ※6が適用されました。全ての患者が治療に対する忍容性は良好で、グレード3または4の皮膚毒性、皮下毒性および肺毒性は認められまず、グレード2の急性皮膚炎が15%のみに認められた程度でした。追跡調査では、グレード2または3の遅発性毒性が認められました。HF-WBI群200名中64名およびHF-PMRT群200名中44名が過去21ヵ月に登録されています。

 討議において、本寡分割放射線療法の短期間の成績に関しては、従来法と同等の安全性および有効性が認められる、とされました。最終的な結論を得るためには、さらに長期のフォローアップと多くの患者が必要になります。

※5 フィールドインフィールド法: 照射野の中に小さな照射野をつくり、線量の均一性を保つためやブースト照射のためにそこに線量を配分する方法
※6 ウエッジフィルタ: 体厚の違う部位の線量を均一にするためにリニアックのガントリーヘッドに取り付けるくさび型の金属。体厚の差によって様々な角度のものを用いる。

 

オープンセミナー
 ワークショップの一環として、弘前大学医学部コミュニケーションセンターでオープンセミナーが開催され、1)文部科学省におけるアジア諸国を中心とした原子力人材育成の取組み、2)放射線の工業・農業・環境保全分野での利用、3)FNCA放射線治療プロジェクトの紹介、4) 子宮頸がんに対する3次元誘導小線源療法、5) フィリピンにおける子宮頸がんの現況、6) dMLCによる追尾照射のための位置予測アルゴリズムの開発および7) 放射線医学における細胞遺伝学的線量評価の現況をテーマに講演が行われました。

 

テクニカルビジット
 3日目には、弘前大学医学部付属病院のテクニカルビジットを行い、放射線科学講座を訪問し、次いで高度救命救急センターを訪問した。また、六ヶ所村の日本原燃(株)の広報センター、ウラン濃縮工場、低レベル放射性廃棄物埋設センター、再処理工場の中央制御室および高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターを訪問しました。

  

今後の予定等
 次回ワークショップは、2015年11月30日〜12月5日(仮)にベトナムで開催することとなりました。
 子宮頸部の局所進行腺がんおよび腺扁平上皮がんに関する討議を、まず確実な次の子宮頸がんのプロトコールとして、引き続き討議することが合意されました。参加者は、地域および国際的な会議でFNCAの活動、業績および成果に関する情報を普及させることが奨励されました。

閉会
 MEXT研究開発局研究開発戦略官(核融合・原子力国際協力担当)付調査員の青木萌氏と辻井博彦氏も閉会の辞を述べ、ワークショップは閉会しました。


2014年度 FNCA 放射線治療プロジェクトワークショップ
議事録

2014年11月4日〜11月7日
日本、青森県弘前市


(1)アジア原子力協力フォーラム(FNCA)第15回FNCAコーディネーター会議の合意に従って、2014年度 FNCA放射線治療ワークショップが2014年11月4日から7日にかけて青森県弘前市で開催された。会合は文部科学省(MEXT)および弘前大学によって共催された。FNCAの11加盟国、すなわち、バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイおよびベトナムから、また国際原子力機関(IAEA)からのオブザーバーとして、地域協力協定(RCA)の加盟国であるインドが参加した。

開会式
(2)弘前大学大学院医学研究科放射線科学講座教授の煦范ヌ尋氏が本セッションの司会を行った。

文部科学省研究開発局核不拡散科学技術推進室長の山村司氏が本ワークショップを公式に開催した。同氏は、過去22年にわたるアジア人患者の治療成績および生活の質の改善に対する寄与の見地から放射線治療に関するFNCAの活動の着実な進歩を強調した。同氏はまた、この会合で活動を促進するための手段を討議するべきであると述べた。

弘前大学理事(研究担当)および副学長の柏倉幾郎教授が歓迎の辞を述べた。同氏は、がん治療における原子力エネルギーの利用の重要性を強調した。

放射線医学総合研究所(NIRS)フェローおよび前理事の辻井博彦氏が祝辞を述べた。FNCA参加国を代表して、当初ベトナムで開催される予定であった今年度のワークショップを開催する弘前大学医学部に感謝の辞を述べた。福島の原子力発電所での事故後の核政策を紹介するために、青森県上北郡六ヶ所村の日本原燃(株)の見学をテクニカルビジットに含めた。

(3)FNCA日本コーディネーターの町末男氏が、第14回大臣級会合および第15回コーディネーター会合の結果を発表し、FNCAの10プロジェクトの活動について概要を述べた。同氏は、放射線治療プロジェクトは、FNCAの最も成果の上がっているプロジェクトの1つであることを報告した。

(4)弘前大学大学院医学研究科長および社会医学講座教授の中路重之氏は、「青森県における短命返上の試み」試みと題して特別講演を行った。同氏は、日本で最も寿命が短い青森県住民の寿命を延ばすためのCOI STREAM(革新的イノベーションプログラム)における複数の試みについて講演し、青森県民の寿命を延ばす複数の戦略を発表した。

(5)個々の参加者が自己紹介を行った。

(6)アジェンダが採択され、セッション議長および書記係が選出された(プログラム参照)。

セッション1:局所進行子宮頸がんに対する拡大照射野を用いた放射線治療と同時化学療法の第U相試験(CERVIX-IV
(7)NIRS重粒子医科学センター病院重粒子設備室の若月優氏が局所進行子宮頸がん(CERVIX-IV)に対する拡大照射野を用いた放射線治療と同時化学療法の第U相試験CERVIX-IVのプロトコールを発表した。

CERVIX-IVの最新の臨床データが各参加国の代表者により報告され、以下の患者数が報告された。バングラデシュ(28名)、中国(7名)、インドネシア(6名)、日本(20名)、韓国(7名)、マレーシア(5名)、モンゴル(3名)、フィリピン(4名)、タイ(4名)およびベトナム(8名)。

次いで、若月優氏が追跡調査データの概要を発表した。患者95名が登録され、91名が評価可能であり、51名はステージIIB、40名はステージIIIBであった。患者68名(75%)が4サイクルを超えるシスプラチンを投与され、28名(32%)にグレード3の白血球減少症が発現した。2年間および5年間の局所制御率(LC)は、それぞれ96%および91%であり、2年間および5年間の無増悪生存率はそれぞれ75%および55%であった。ステージIIBとステージIIIBの局所制御率に差はなかった。しかし、ステージIIBの2年全生存率は94.9%であるのに対し、ステージIIIBでは82.3%であり、5年全生存率はステージIIBで73.8%であるのに対し、ステージIIIBでは55.0%である。

(8)CERVIX-IVの臨床データに関する自由討議が行われた。急性毒性および遅発性毒性の評価は慎重に検討するべきである(韓国の患者1名がCCRT 8ヵ月後にS状結腸に穿孔が生じた)。2年間および5年間の全生存率の結論にはさらにフォローアップ期間が必要である。

セッション2:子宮頸がんに対する新プロトコール(CERVIX-V
(9)子宮頸がんに対する新プロトコールの実行可能性を評価するために、2つの新プロトコールが発表され、討議された。

(10)最初に、埼玉医科大学国際医療センター放射線腫瘍科教授の加藤真吾氏が「3D画像誘導小線源治療(3D-IGBT)」のレビューを行った。次に、各国がそれぞれの施設で実施した3D-IGBTの実行可能性調査について報告した。

若月優氏は、IAEA/RCA子宮頸がんに対する3次元画像誘導小線源治療に関する地域訓練コースに基づいて3D-IGBTについて講演した。本講演では、標的体積の概念、各標的(HRCTV、OAR)の詳細および事例について詳しく述べている。

次いで討議を行った。群馬大学重粒子線医学推進機構重粒子線医学センター教授の大野達也氏は、各国に固有の問題、たとえば、最初の小線源療法時のCT、小線源療法の全セッション時のCT、診断時および最初の小線源療法時のMRI、ならびに小線源療法の全セッション時の超音波について質問した。各国は、自施設でIGBTを行う能力について質問を受けた。バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピンおよびタイは、自施設で3D-IGBTが実行可能であると報告した。

3D-IGBTのプロトコールは、実行可能性の程度に基づいて作成され、翌年に発表される予定である。

次に、若月優氏はもう一つの新プロトコールである、局所進行腺がんおよび腺扁平上皮がんのCCRTに関する第U相試験について発表した。同氏は、少数の加盟国で収集した局所進行腺がんまたは腺扁平上皮がんの臨床データを要約した。GOGの大規模なレトロスペクティブデータ、中国の大規模な無作為化試験のデータおよび日本のシスプラチンとパクリタキセル週1回の同時放射線化学療法による第U相試験について最新情報が発表され、討議された。局所進行腺がんおよび腺扁平上皮がんのプロトコールは次回の会合でさらに討議される予定である。

(11)2つの新プロトコールに関する自由討議が行われた。

セッション3:外部照射療法の品質保証/品質管理
(12)11ヵ国16設備の46ビーム(4〜18 MV)で行なわれた、検証済みのガラス線量計を用いた相互比較測定の概要に関する報告が、NIRS重粒子医科学センター物理工学部重粒子設備室長の福田茂一氏より発表された。今年度は、タイのバンコクにあるシリラート病院で測定が行われた。今後は、参加国の主催施設からさらに調査を行うことになる。

(13)NIRS重粒子医科学センター主任研究員の水野秀之氏は、蛍光ガラス線量計のコミッショニング技術支援について報告した。IAEAの線量校正センターの世界的な活動について、二次線量標準機関(SSDL)のネットワークおよび放射線治療実施病院への郵送による監査を含めて紹介された。IAEA(TLD)とNIRS(RGD)の最近の相互比較結果では、きわめて良好な一致が示された。

(14)韓国原子力医学院(KIRAMS)医学物理士および上級研究員のKum Bae KIM氏とKIRAMS放射線治療科主任のWonil JANG氏 は、KIRAMSにおける乳がん患者に対する放射線療法のプロトコール、放射線治療計画、固定方式およびQAについて発表を行った。

セッション4FNCAIAEA/RCAの協力
(15)「インドにおける放射線治療の状況」に関するカントリーレポートが、インドの代表者であるBidhu Kalyan MOHANTI教授により発表された。同氏は、インドのような低中所得国(LMIC)では、がんの発現率が高いことを報告し、インドと日本などとのがんの放射線治療の比較を行った。同氏は、フォーティス・メモリアル・リサーチ・インスティテュートで進行中の臨床試験に関する報告も行った。

セッション5:上咽頭がんに対する同時化学放射線療法(CCRT)の第U相試験(NPC-III
(16)大野達也氏が上咽頭がんに対するCCRTの第U相試験(NPC-III)のプロトコールを紹介した。最近の臨床データが各参加国の代表者により発表され、以下の患者数が報告された。バングラデシュ(1名)、中国(5名)、インドネシア(10名)、日本(0名)、カザフスタン(0)、韓国(0名)、マレーシア(9名)、モンゴル(0名)、フィリピン(7名)、タイ(0名)およびベトナム(20名)。大野達也氏は、NPC-III試験の臨床データおよび評価の概要を発表した。NPC-III試験の患者54名が解析された。NPC-III(導入化学療法)の局所制御率は、NPC-I(アジュバント化学療法)のそれより悪かった。しかしながら、NPC-I とNPC-IIIで無増悪生存率(PFS)および全生存率(OS)に差は認められなかった。患者数が少なく、データの蓄積が待たれる。

(17)上咽頭がんに対する同時化学放射線療法(CCRT)の第U相試験の臨床データに関する自由討議が行われた。治療による毒性の問題が討議された。導入化学療法は、患者の100%が完了したが、同時化学療法の遵守率はきわめて低かった。76%が4サイクル以上を完了したに過ぎなかった。患者の28%は、主として毒性のため放射線療法が中断された。装置の故障率は、以前のNPC-I試験より低かった。少数の施設から報告された若干の毒性に関して、他の施設と比べるとかなり高いと思われるものがある。毒性の重症度評価に用いられた基準が治療施設間で一様ではない可能性が懸念された。次回のワークショップで、毒性の重症度評価に関する講演を行い、臨床像を提示することが提案された。最後に、この試験に予測される総患者数は120名である。さらに70名の患者を募集するためにいっそうの努力が必要である。

セッション6:乳がんに対する寡分割放射線療法の第U相試験(BREAST-I
(18)NIRS重粒子医学センター病院治療課第三治療室室長の唐澤久美子氏が、前回のワークショップで作成されたBREAST-Iのプロトコールのレビューを行った。プロトコールの紹介は唐澤久美子氏が行った。乳がんに対する寡分割放射線療法の第U相試験(BREAST-I)の臨床データが各参加国の代表者によって発表され、以下の患者数が報告された。バングラデシュ(WBI:13名、PMRT:37名)、中国(WBI:5名、PMRT:2名)、インドネシア(WBI:1名、PMRT:0名)、日本(WBI:42名、PMRT:0名)、カザフスタン( 0名)、韓国(WBI:2名、PMRT:0名)、マレーシア(0名)、モンゴル(WBI:0名、PMRT:4名)、フィリピン(WBI:0名、PMRT:1名)、タイ(WBI:1名、PMRT:0名)およびベトナム(0名)。総患者数は、WBI(64名)およびPMRT(44名)であった。

ステージ別にHF-WBIを受けた患者は、ステージ0〜IIBで0 : 6 名、IA:35名、IB:1名、IIA:15名およびIIB:8名であり、ステージ別のHF-PMRT患者は、ステージIIA:23名、IIB:16名、IIIA:4名および不明:1名であった。

(19)唐澤久美子氏が、乳がん患者108名の臨床データの概要を発表した。
104名の患者がリニアックの6MV X線、4名がコバルト60ガンマ線による放射線療法を受けた。線量均等化手法として、99名にフィールド イン フィールド法、5名にIMRT、4名にウェッジフィルターが適用された。全患者は治療に対する忍容性が良好で、グレード3または4の皮膚毒性、皮下毒性および肺毒性は認められなかった。グレード2の急性皮膚炎が15%のみに認められた。フォローアップではグレード2または3の遅発性毒性は認められなかった。HF-WBI群200名中64名およびHF-PMRT群200名中44名が過去21ヵ月に登録された。

(20)乳がんに対する寡分割放射線療法の第U相試験(BREAST-I)の臨床データに関する自由討議が行われた。参加者は、短期間の成績に関して、寡分割放射線療法は、従来法と同等の安全性および有効性が認められたことに合意した。最終的な結論を得るためには、さらに長期のフォローアップと多くの患者が必要である。

セッション7:オープンセミナー
(21)ワークショップの一環として、弘前大学医学部のコミュニケーションセンターでオープンセミナーが開催された。開会式では、中路重之氏と町末男氏が歓迎の挨拶を述べた。著明な演者が、非常に興味深い革新的な7つのトピックスを発表した。煦范ヌ尋氏とDyah Erawati氏が本セッションの司会を行った。

(22)山村司氏が、文部科学省におけるアジア諸国を中心とした原子力人材育成の取組みについて講演した。

(23)町末男氏が、放射線の工業・農業・環境保全分野での利用について講演した。

(24)唐澤久美子氏が、FNCAの放射線治療プロジェクトを紹介する講演をした。

(25)加藤真吾氏が、子宮頸がんに対する3次元誘導小線源療法について講演した。

(26)Rey. H. De Los Reyes氏は、フィリピンにおける子宮頸がんの現況について講演した。

(27)東北大学教授の本間経康氏は、dMLCによる追尾照射のための位置予測アルゴリズムの開発について講演した。

(28)弘前大学の有吉健太郎氏が最終講演を行った。同氏は放射線医学における細胞遺伝学的線量評価の現況について講演した。

(29)辻井博彦氏の挨拶をもってオープンセミナーは閉会した。

セッション8:弘前大学医学部付属病院のテクニカルビジット
(30)参加者は、弘前大学医学部付属病院のテクニカルビジットを行った。放射線科学講座を訪問し、次いで高度救命救急センターを訪問した。

セッション9:日本原燃のテクニカルビジット
(31)六ヶ所村の日本原燃(株)のテクニカルビジットも行った。広報センター、ウラン濃縮工場、低レベル放射性廃棄物埋設センター、再処理工場の中央制御室および高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターを訪問した。大変有益なテクニカルビジットであった。

セッション10:将来計画
(32)次回ワークショップおよびその他の活動に関して、以下の事項について協議の上、合意された。

1.

次回のワークショップを、2015年11月30日〜12月5日(仮)にベトナムで開催することに合意した。

2.

子宮頸部の局所進行腺がんおよび腺扁平上皮がんに関する討議を、まず確実な次の子宮頸がんのプロトコールとして引き続き討議することにも合意した。

3.

参加者は、地域および国際的な会議でFNCAの活動、業績および成果に関する情報を普及させることを強く奨励された。

セッション11:ワークショップの議事録起草
(33)書記によって示された議事録の草稿について、協議の上、修正が行われた。議事録はワークショップ参加者によって満場一致で採択された。

閉会
(34)MEXT研究開発局研究開発戦略官(核融合・原子力国際協力担当)付調査員の青木萌氏が閉会の辞を述べた。この後、辻井博彦氏が閉会の辞を述べた。ワークショップは公式に閉会した。


2014年度 FNCA 放射線治療プロジェクトワークショップ
プログラム

2014年11月4日〜11月7日
日本、 青森


1日目 2014年11月4日(火) 場所 : 弘前大学 医学部大会議室

8:30-9:00
レジストレーション
9:00-10:20
開会セレモニー
司会:煦范ヌ尋(日本)
9:00-9:05
開会の挨拶 /山村 司:文部科学省研究開発局核不拡散科学技術推進室室長 (日本)
9:05-9:10
歓迎の挨拶 /柏倉 幾郎:弘前大学理事(研究担当)・副学長 (日本)
9:10-9:15
挨拶 / 辻井 博彦:プロジェクトリーダー (日本)
9:15-9:30
FNCA活動の概要:“FNCA活動と成果及び2013-2014年度大臣級会合について”/町 末男:FNCA日本コーディネーター(日本)
9:30-10:00
特別講義:青森県における短命返上の試み:COI(Center Of Innovation) STREAMを活用して/中路重之:弘前大学大学院医学研究科長(日本)
10:00-10:10
メンバー紹介、アジェンダの採択、セッションチェアの確認
10:10-10:20
集合写真
10:20-10:40
休憩
10:40-12:20
セッション 1:局所進行子宮頸がんに対する拡大照射野を用いた放射線治療と同時化学療法の第II相試験 (CERVIX-IV)

共同議長: Dr. Parvin Akther Banu (バングラデシュ) & Dr.To Anh Dung (ベトナム)
1) プロトコールの紹介 /若月 優 (日本)
2) 各国からの臨床データの発表報告
バングラデシュ
中国
インドネシア
日本
カザフスタン
韓国
マレーシア
モンゴル
フィリピン
タイ
ベトナム
3) 臨床データのまとめ /若月 優 (日本)

12:20-13:20
昼食
13:20-15:50

セッション 2: 新プロトコール (CERVIX-V)
共同議長:Dr.Yaowalak Chansilpa (タイ) & Dr. Kullathorn Thephamongkhol (タイ)
1) 3次元画像誘導小線源治療(3D-IGBT)パイロット試験の紹介とレビュー /加藤 真吾(日本)
カントリーレポート / 若月 優(日本)
2) “プロトコールの実現可能性について“
バングラデシュ
中国
インドネシア
日本
カザフスタン
韓国
マレーシア
モンゴル
フィリピン
タイ
ベトナム
3) プロトコールについての講習 /若月 優(日本)
4) ディスカッション
5) 局所進行子宮頸部腺がんに対する同時化学放射線療法/第II相研究の紹介とレビュー/若月 優(日本)
6) 各国データのまとめ報告 /若月 優(日本)
7) ディスカッション

15:50-16:10
休憩
16:10-17:30
セッション 3:外照射治療のQA/QC

共同議長:Dr. Kum Bae Kim (韓国) & Dr. Hideyuki Mizuno (日本)
1) 外照射治療のQA/QC、現地訪問調査報告/福田 茂一(日本)
2) 蛍光ガラス線量計のコミッショニング技術支援 /水野秀之 (日本)
3) 乳がん治療 / Dr .Kum Bae Kim & Dr. Wonil JANG (韓国)
4) ディスカッション

17:30-18:00
セッション4: FNCAとIAEA/RCAの協力

共同議長:Prof. Cao Jianping (中国) & Dr. Savkhatova Akmaral (カザフスタン)
1) インドにおける放射線治療の現状とFortis_ Memorial Research Instituteでの臨床試験について / Prof Bidhu Kalyan MOHANTI (インド IAEA/RCA)
2) ディスカッション

2日目 2014年11月5日(水) 場所 : 弘前大学 医学部大会議室

9:30-11:30

セッション 5: 上咽頭がんに対する化学放射線療法第II相研究 (NPC-III)
共同議長:Dr. Xu Xiaoting (中国)&Dr. Lau Fen Nee (マレーシア)

1) プロトコールの紹介 / 大野 達也 (日本)
2) 各国からの臨床データの発表報告
バングラデシュ
中国
インドネシア
日本
カザフスタン
韓国
マレーシア
モンゴル
フィリピン
タイ
ベトナム
3) 臨床データのまとめ /大野 達也 (日本)
4) ディスカッション

10:30-10:50 休憩
10:50-12:30 セッション 6: 乳がん
共同議長:Dr. Gonchig Odontuya (モンゴル) & Dr. Erdenetuya Yadamsuren (モンゴル)

1) プロトコールの紹介 /唐澤 久美子 (日本)
2) 各国からの臨床データの発表報告
バングラデシュ
中国
インドネシア
日本
カザフスタン
韓国
マレーシア
モンゴル
フィリピン
タイ
ベトナム
3) 臨床データのまとめ /唐澤 久美子 (日本)
4) ディスカッション
12:30-13:40 昼食

その後、オープンセミナー会場へ移動 弘前大学 医学部コミュニケーションセンター

14:00-17:20 セッション 7: オープンセミナー -放射線の医学利用に関するオープンセミナー

司会: Yoshihiro Takai (日本) & Dyah Erawati (インドネシア)
14:00-14:20: レジストレーション
14:20-14:30: 開会セレモニー
開会の挨拶 /中路重之:弘前大学大学院医学研究科長(日本)
挨拶/ 町 末男:FNCA日本コーディネーター(日本)
14:30-14:50: 1) アジア諸国を中心とした原子力人材育成の取組 /山村 司 (日本)
14:50-15:10: 2) 放射線の工業・農業・環境保全分野での利用 / 町 末男 (日本)
15:10-15:30: 3) FNCA放射線治療プロジェクトの紹介 / 唐澤 久美子 (日本)
15:30-15:50: 4) 画像誘導小線源治療 (IGBT) / 加藤 真吾 (日本)
15:50-16:10 休憩
16:10-16:30: 5) フィリピンにおける子宮頸がんの現状 / Dr. Rey H.De Los Reyes (フィリピン)
16:30-16:50: 6) dMLCによる追尾照射のための位置予測アルゴリズムの開発/本間 経康 (日本)
16:50-17:10:7) 放射線被ばく医療における細胞遺伝学的線量評価の現状 /有吉 健太郎 (日本)
17:10-17:20: 閉会セッション
閉会の挨拶 /辻井 博彦 (日本)

3日目 2014年11月6日(木) 場所:弘前大学医学部付属病院 & 日本原燃(株)

08:30-10:00 セッション 8: テクニカルビジット(弘前大学病院)
  バスで六ヶ所村へ移動
13:30-15:50 セッション 9: テクニカルビジット(日本原燃の施設)

4日目 2014年11月7日(金) 場所:弘前大学


9:00-09:30 セッション 10: 将来計画
共同議長:Dr. Rey. H. De Los Reyes & Dr. Jaemelyn Marie O. Fernandez (フィリピン) & Dr .Navhcaa Gombodorj (モンゴル)
9:30-11:45

セッション 11: 議事録の草稿
共同議長:Dr. Rey. H. De Los Reyes & Dr. Jaemelyn Marie O. Fernandez (フィリピン) & Dr .Navhcaa Gombodorj (モンゴル)
1)ディスカッション
2) 議事録採択

11:45-12:00 閉会セッション

閉会の挨拶 / 文部科学省 青木 萌 (日本)
閉会の挨拶 / 辻井 博彦 (日本)


2014年度 FNCA 放射線治療プロジェクトワークショップ
参加者リスト

2014年11月4日〜11月7日
日本、 青森


バングラデシュ

Dr. Parvin Akhter BANU
Chief Consultant
Delta Medical College & Hospital

中国

Prof. CAO Jianping (プロジェクトリーダー)
Professor / Deputy Director of Radiation Medicine & Protection
Medical College
Soochow University

Dr. XU Xiaoting
Associated Professor, Associated Chief Physician(Radiation Oncologist)
The First Affiliated Hospital of SooChow University

インドネシア

Dr. Dyah Erawati
Head of Radiotherapy Division
Dr. Soetomo General Hospital

日本

町 末男 氏
FNCA日本コーディネーター
(独)日本原子力研究開発機構 フェロー

辻井 博彦 氏(プロジェクトリーダー)
(独)放射線医学総合研究所
フェロー

煦 良尋 氏
弘前大学
大学院医学研究科 放射線科学講座
教授

唐澤 久美子 氏
(独)放射線医学総合研究所(NIRS)
重粒子医科学センター病院
治療課 第三治療室
室長

加藤 真吾 氏
埼玉医科大学
国際医療センター 放射線腫瘍科
教授

大野 達也 氏
群馬大学
重粒子線医学推進機構 重粒子線医学センター
教授

若月 優 氏
(独)放射線医学総合研究所(NIRS)
重粒子医科学センター病院
医長

福田 茂一 氏
(独)放射線医学総合研究所(NIRS)
重粒子医科学センター 
物理工学部 重粒子設備室 
室長

水野 秀之 氏
(独) 放射線医学総合研究所(NIRS)
重粒子医科学センター病院
主任研究員

柏倉 幾郎 氏
弘前大学理事(研究担当)・副学長

中路 重之 氏
弘前大学大学院医学研究科長

山村 司 氏
文部科学省研究開発局核不拡散科学技術推進室
室長

青木 萌 氏
文部科学省研究開発局
研究開発戦略官付 (核癒合・原子力国際協力担当)調査員  

福島 芳子 氏
弘前大学大学院保健学研究科
健康支援科学領域 健康増進科学分野
高度実践被ばく医療人材育成プロジェクト
プロジェクト講師

亀谷 禎清 氏(事務局)
弘前大学
医学研究科 事務長

笹川 亮子 氏(事務局)
弘前大学
大学院医学研究科 放射線科学講座 事務担当

山田 愛(事務局)
(公財)原子力安全研究協会
国際研究部

小池 亜紀(事務局)
(公財)原子力安全研究協会
国際研究部

カザフスタン

Dr. Savkhatova Akmaral (プロジェクトリーダー)
Head of the Department of Radiation Therapy
Kazakh Research Institute of Oncology and Radiology

韓国

Dr. Kum Bae KIM
Senior Researcher, Medical Physicist
Korea Institute of Radiological & Medical Sciences (KIRAMS)

Dr. Wonil JANG
Chief, Department of Radiation Oncology
Korea Institute of Radiological & Medical Sciences (KIRAMS)

マレーシア

Dr. Lau Fen Nee
Clinical Oncologist
National Cancer Institute,Putrajaya, Malaysia

モンゴル

Dr. Odontuya Gonchig (プロジェクトリーダー)
Head of Radiotherapy Department
National Cancer Center of Mongolia

Dr. Yadamsuren Erdenetuya
Radiation Oncologist of Raiothrapy Department
National Cancer Center of Mongolia

Dr.Navchaa Gombodorj
PhD student
Gunma University Graduate School of Medicine
(National Cancer Center of Mongolia)

フィリピン

Dr. Rey H. De los Reyes
Chief of Clinics and Professor
Far Eastern University-Dr. Nicanor Reyes Medical Foundation (FEU-NRMF)
Medical Specialist III
Jose R.Reyes Memorial Medical Center

Dr. Jaemelyn Marie O. Fernandez
Medical Officer III (3rd year Radiation Oncology Resident)
Radiotherapy Department
Jose R. Reyes Memorial Medical Center

タイ

Dr. Yaowalak Chansilpa (プロジェクトリーダー)
Associate Professor
Division of Radiation Oncology, Department of Radiology,
Faculty of Medicine
Siriraj Hospital, Mahidol University

Dr. Kullathorn Thephamongkhol
Lecturer
Faculty of Medicine
Siriraj Hospital, Mahidol University

ベトナム

Dr. To Anh Dung
Vice-Head
Breast and Gynecology Radiotherapy Department
National Cancer Hospital (K Hospital)

インド(IAEA/RCA)

Prof. Bidhu Kalyan Mohanti (オブザーバー)
Director and Head of Rdaition Oncology
Fortis Memorial Research Institute, Gurgaon, India


Forum for Nuclear Cooperation in Asia