2015年度 FNCA 放射線治療プロジェクトワークショップ 概要
2015年12月1日 - 12月4日
ベトナム、ハノイ
ワークショップ概要
期間:2015年12月1日- 4日
開催地:ベトナム、ハノイ
主催:ベトナム国立がん病院(K病院)および文部科学省(MEXT)
共催:ベトナム原子力研究所(VINATOM)
参加人数:33名(バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナム)
2015年度FNCA放射線治療ワークショップが2015年12月1日から4日にかけてベトナムのハノイで開催されました。本ワークショップは、ベトナム国立がん病院(K病院)と文部科学省(MEXT)およびベトナム原子力研究所(VINATOM)によって共催されたものです。バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナムから計33名が参加しました。
開会式
K病院放射線治療科乳がん・婦人科がん部門の副部長であるTo Anh Dung氏が本セッションの司会を務め、ベトナム原子力研究所(VINATOM)国際協力部部長代理のBui Dang Hanh氏とK病院副院長のBui Cong Toan氏よりそれぞれ歓迎の辞が述べられました。最後に、放射線医学総合研究所(NIRS)フェローおよび前理事の辻井博彦氏より祝辞が述べられました。辻井氏は2015年8月に逝去された前FNCA日本コーディネーターの町末男氏への哀悼の意を表しました。
K病院放射線治療科頭頸部がん部門のNgo Thanh Tung氏が「ベトナムにおける上咽頭がんに対する化学放射線療法の現状」と題した特別講演を行い、ベトナムにおける上咽頭がんの発生率、年間治療患者数といった現状について述べ、同院で実施した3種類のレジメン(NPC-I NCCN NPC-III)による治療結果を発表しました。
局所進行子宮頸がんに対する拡大照射野を用いた放射線治療と同時併用化学療法の第II相試験(CERVIX-IV)
プロトコールCervix-IVは、抗がん剤を同時併用しながら、傍大動脈リンパ領域を含んだ拡大照射で放射線治療を行い、骨盤腔リンパ節への転移が見られる局所進行子宮頸がんに対する予防的放射線治療の有用性を確認するものです。2009年1月から、治療開始後に2-4週に予防照射を開始するようにプロトコールを変更したことで安全性が向上し、遂行しやすい治療になりました。
本プロトコールに登録されている登録患者は103名で(本ワークショップ時点での数。国別では、バングラデシュ(31名)、中国(7名)、インドネシア(9名)、日本(20名)、韓国(7名)、マレーシア(5名)、モンゴル(8名)、フィリピン(4名)、タイ(4名)およびベトナム(8名)。)103名中、91名の患者が評価可能とされました。
評価可能の91名の内、48名の病期はステージIIBであり、43名はIIBでした。いずれの患者もCT(または超音波)で評価したところ骨盤内リンパ節転移陽性、膨大動脈リンパ節陰性であった。グレード3*1の白血球減少は、19名(21%)に発生しました。グレード3/4の悪心、嘔吐は3名(3%)に発生しました。これらの毒性は管理が可能とされるレベルでした。化学療法を4サイクル以上実施していたのは74名(81%)でした。2年、5年局所制御率(LC)はそれぞれ96%、92%でした。2年、5年無増悪生存率(PFS)*2はそれぞれ77%、58%、2年、5年全生存率(OS)はそれぞれ90%、69%でした。
治療の安全性および有効性を評価するためにはより長い追跡調査期間が必要とされました。
CERVIX-IVの臨床データに関する自由討議が行われました。
インドネシアの患者は、電話またはソーシャルワーカーを通じた評価のみを実施するので、患者の状態を判定することが困難であったことが報告されました。一方、韓国の症例では異なる化学療法計画を用いていたため、これらの症例が本試験の解析に含まれるのか否かについて討議されました。また、腫瘍サイズ、骨盤内リンパ節転移数、化学療法施行サイクル数、IGBTの使用などのパラメータについて、サブアナリシスを実施することも提案されました。
本臨床試験は目標登録症例数100例を達成したので、症例登録はストップし、今後は経過観察を行うことになります。
※1 グレード:有害事象の重症度を意味する。有害事象共通用語規準(CTCAE)では、グレード(Grade)は1〜5まである。
※2 無増悪生存率(PFS): 治療中(後)、がんの進行が見られない状態で患者が生存している期間の長さ。
子宮頸がんに対する新プロトコール(Retro CERVIX-V)
昨年度のワークショップでの合意に基づいて、子宮頸がんに対する新たなプロトコールでは、「3次元画像誘導小線源治療(3D-IGBT)」を扱っていくこととなりました。
FNCA参加国の放射線治療施設における3D-IGBTの実行可能性を確認すべく、最初に所属施設での子宮頸がんに対する小線源治療の現状についてカントリーレポートが発表されました。
FNCA参加国で最も多く使用されているのはCTによる3D-IGBTで、多くの参加施設で、全ての患者に対し、小線源治療の実施の度に3D治療計画が実施されています。目標線量については、A点線量および高リスク臨床標的体積(HR-CTV)のD90を算出することが最も多く、線量はHR-CTVのD90に基づいて処方されていました。リスク臓器(OAR)に対する線量については、国際放射線単位測定委員会(ICRU)の直腸、膀胱線量、直腸および膀胱D2ccの両者を算出することが最も多く、処方線量は直腸および膀胱D2ccの線量制限に基づいて最適化されていました。
3D-IGBTは参加施設の大半で技術的に実行可能とされましたが、膨大な作業量、人手不足、および治療計画に回せる時間の限界など、いくつか困難な点が見られました(付表1を参照)。
表1. FNCA加盟国における子宮頸がん3D-IGBTの実施状況
(略語:小線源治療、IR-CTV中リスク臨床標的体積、CTコンピュータ断層撮影、MRI磁気共鳴画像、Xp X線撮影、Fr分割、D90目的体積の90%に到達する最低線量、D2cc最も照射される組織の体積2ccに到達する最低線量)
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BTの種類 |
3D-IGBTの適応 |
個別3D計画 |
目標線量算出/処方 |
OAR線量算出 |
A点 |
HR-CTV D90 |
IR-CTV D90 |
直腸ICRU |
膀胱ICRU |
直腸D2cc |
膀胱D2cc |
バングラデシュ1 |
3D-CT |
個別判断 |
毎回 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
バングラデシュ 2 |
3D-CT |
個別判断 |
毎回 |
○ |
× |
× |
× |
× |
○ |
○ |
中国 |
3D-CT |
全例 |
毎回 |
× |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
インドネシア |
3D-CT |
全例 |
毎回 |
○ |
○ |
× |
× |
× |
○ |
○ |
日本 |
3D-CT |
全例 |
毎回 |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
カザフスタン |
2D-Xp/3D-CT |
全例 |
毎回 |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
韓国 |
3D-CT/3D-MRI |
全例 |
初回のみ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
マレーシア |
3D-CT |
全例 |
毎回 |
× |
○ |
× |
× |
× |
○ |
○ |
モンゴル |
2D-Xp |
|
|
○ |
× |
× |
○ |
○ |
× |
× |
フィリピン |
3D-CT/3D-MRI |
個別判断 |
毎回 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
タイ |
3D-CT/3D-MRI |
全例 |
毎回 |
× |
○ |
× |
× |
× |
○ |
○ |
ベトナム |
2D-X p |
|
|
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
続いて、国際原子力機関地域協力協定(IAEA/RCA)の「RCA地域医おける3D-IGBT支援」プロジェクトについての発表がありました。
本プロジェクトは2012年〜2015年まで実施され、RCA加盟国15ヵ国が参加したことが紹介されました。(15ヵ国:オーストラリア、バングラデシュ、中国、インド、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、パキスタン、フィリピン、タイ、シンガポール、ベトナム)
また、本プロジェクトの下で4つの地域訓練コース(RTC)およびいくつかの国内訓練コースが開催され、放射線腫瘍科医と内科医に対して3D-IGBT分野の訓練を実施されました。放射線腫瘍科医および内科医121名が地域訓練コースの研修を受け、「2D小線源治療から3D高線量率小線源治療への移行」ガイドラインが策定されました。
RCA加盟国で3D-IGBTを実施した施設は2012年の12%から2015年の20%に増加しました。
日本より、子宮頸がんに対する3D-IGBTのレトロスペクティブ研究*3(Retro CERVIX-V)が提案されました。本レトロスペクティブ研究は、FNCA参加国間で3D-IGBTの方法を検討するために実施することとし、小線源治療時の標的体積およびOARに対する線量の評価に用いられる線量体積ヒストグラムパラメータ、全骨盤に対する外照射の線量、小線源治療の目標線量の計画、また実際に標的体積とOARに到達する線量などが対象となります。また、本研究の目標は、FNCA加盟国間で子宮頸がんに対する3D-IGBTについてのコンセンサスを策定し、CERVIX-Vの基盤とすることであることとしました。
本レトロスペクティブ研究について討議が行われ、実施することが合意されました。3D-IGBTを実施する各国の参加者は、少なくとも5名の3D-IGBT治療患者のデータをデータセンターに提出することとしました。症例報告書(CRF)はデータセンターより提供されます。
※3 レトロスペクティブ研究: 遡及的研究、後ろ向き研究のこと。最初に疾病にかかった人を「症例」として選び、その集団に対して、性別や年齢などが類似している健康な人を「対照」として選んで、両者の生活習慣などを過去に遡って「後ろ向き」に調査する手法を指す。
上咽頭がんに対する同時併用化学放射線療法(CCRT)の第U相試験(NPC-III)
プロトコールNPC-IIIは、頸部リンパ節に転移のある上咽頭がん症例に対し、導入化学療法を行った後、放射線療法と化学療法を同時併用するプロトコールです。放射線療法と化学療法を同時併用した後で、化学療法を追加するプロトコール(NPC-I)との違いは、化学療法の順番を同時併用の前に行う点にあります。
本プロトコールへ登録されている登録患者は61名です(本ワークショップ時点の数。国別では、バングラデシュ(1名)、中国(8名)、インドネシア(12名)、日本(0名)、カザフスタン(0名)、韓国(0名)、マレーシア(13名)、モンゴル(0名)、フィリピン(7名)、タイ(0名)、ベトナム(20名)。)登録患者61名分の内、ワークショップ前に提出・解析された58名分のデータについて発表されました。
年齢の中央値は47歳であり、いずれのネオアジュバント化学療法*42-3サイクルを100%の遵守率で受けていたのに対し、同時併用化学療法は4サイクル以上で76%の遵守率を示しました。放射線治療の全治療期間の中央値は56日でした。機器の故障による治療の中断は24名、毒性による中断は8名でした。グレード3/4の白血球減少が導入期に11%、同時療法期に20%発生し、グレード3の悪心・嘔吐が9%発生しました。晩発毒性として、グレード3口腔乾燥症が5名で発生しました。再発は、原発部位7.3%、リンパ節部位14.5%、および遠隔部位19%で認められました。
2年局所制御率(LRC)は85.6%、3年LRCは75.1%でした。2年無遠隔転移率(DMF)は83.8%、3年DMFも同率でした。2年無増悪生存率(PFS)は76.3%、3年PFSは66.7%でした。2年全生存率(OS)は79.7%、3年OSも同率でした。
これらの結果をNPC-I試験の結果と比較すると、DMF率とOS率は向上し、LRC率は低下していましたが、いずれも統計学的有意差は認められませんでした。目標登録数は120名であるが、今までのところまだ半数程度の症例集積状況です。
以下の点について討議されました。
1. |
一部の国において登録の問題がある。その要因として化学療法のプロトコールが異なる、放射線治療の分割法が異なる、NPCの発生率が低い、リニアックが利用できない、治験が競合するなどが挙げられる。 |
2. |
放射線治療の線量分割にばらつきがある。10%未満のばらつきは許容可能とみなすので、69.96 Gy 33分割は許容できる。しかし、すべての試験者はできるだけプロトコールを遵守しなければならない。 |
3. |
放射線治療に化学療法を導入するタイミング、および化学療法の総用量も検討すべきである。 |
本臨床試験を継続した場合の利益と不利益について討議がなされ、登録をさらに1年続けることが決まりました。来年はNPCに対する新規プロトコールの案も検討すべきとされました。
※4 ネオアジュバント化学療法:術前化学療法。外科的切除前に行われる化学療法のこと。
放射線治療における品質保証/品質管理 (QA/QC)
本活動は、多国間の共同研究を効果的に行うため、各施設が信頼できる線量測定法を整備することを目指して、子宮頸がん治療に係わる線量測定や線源の放射線校正等の品質保証/品質管理(QA/QC)を対象としています。本ワークショップでは、日本とベトナムから発表報告がありました。
日本より、2006年度から実施された11ヵ国16施設の外部照射用46ビーム(4〜18 MV)で行なわれたガラス線量計を用いたリニアック(X線を発生させる装置)出力の測定調査結果のまとめが報告されました。校正条件について実測線量と計算線量の比の平均値が0.4%、標準偏差が1.5%と優良な結果が得られました。品質保証のための線量監査の必要性が再認識され、本調査結果を、学術雑誌に投稿することが要望されました。
続いて、子宮頸がんに対する新プロトコールとして3D-IGBTを扱っていくことを受け、小線源治療の事故報告書からの教訓について発表が行われました。勧告内容として以下が紹介されました。
・ |
書面化された包括的品質保証プログラムが不可欠である。 |
・ |
品質保証手順の遵守は過誤発生数の低下に資する。 |
・ |
法規制で義務化されていなくても、院内放射線安全委員会を設置し、規制当局および保健当局と連携する必要がある。 |
・ |
メンテナンスは品質保証に不可欠な要素である。 |
・ |
手順の外部監査によって良質で安全な診療が強化され、潜在的な過誤の原因が特定される。 |
・ |
すべての重要な手順の目的を確認および検証することによって、正しい患者の正しい部位に正しい線量を確実に照射することができる。 |
・ |
症例毎にピアレビューを実施することで品質が向上する。 |
最後に、ベトナムより、K病院内での放射線治療におけるQA/QC活動とベトナム国内の医学物理士の現状について発表が行われました。K-病院におけるQA/QC活動がIAEAとVINATOMの放射線安全性および線量測定調査に合格したこと、また、ベトナムにおいて医療および教育プログラムにおける医学物理士の役割と責任に関する第1回医学物理士会合が開催されたことが報告されました。
乳がんに対する寡分割放射線療法の第U相試験(BREAST-I)
プロトコールBREAST-Iは、早期乳がんに対する乳房温存術後の全乳房照射(HF-WBI)、あるいは局所進行乳がんに対する乳房切除後の胸壁と鎖骨上窩への領域照射(HF-PMRT)で、1回の照射線量を通常よりやや増加させ、総線量を低下させて治療期間を約3分の2に短縮する治療法です。この治療法は多くの先進諸国で乳房照射に使われ、治療効果が同等で有害事象が同等かやや少ないことがわかってきています。
本ワークショップ時点で、BREAST-IにはWBI(109名)、PMRT(103名)が登録されています。(ただし、本セッション内では、バングラデシュ(WBI:19名、PMRT:63名)、中国(WBI:6名、PMRT:7名)、インドネシア(WBI:6名、PMRT:0名)、日本(WBI:59名、PMRT:1名)、カザフスタン(WBI:10名、PMRT14名)、韓国(WBI:2名、PMRT:0名)、マレーシア(0名)、モンゴル(WBI:0名、PMRT:7名)、フィリピン(WBI:0名、PMRT:10名)、タイ(WBI:7名、PMRT:0名)およびベトナム(0名で、WBI(109名)およびPMRT(102名)が発表されています)
HF-WBIを受けた患者109名をステージごとに分けると、ステージ0:7名、I:58名、IB:2名、IIA:30名、IIB:13名でした。(110名いるのは、両胸に病巣がある患者1名を2名(2症例)としているためです)
73名の患者に追加線量が照射されました。また、最も多いリスク因子は年齢でした。急性毒性は軽度で、皮膚毒性はグレード1:82%、グレード2:13%、皮下毒性はグレード1:13%、グレード2:1%、肺合併症は非常に少数でした。遅発性皮膚毒性はグレード1:28%、遅発性皮下毒性はグレード1:13%、遅発性肺毒性グレード2:1%でした。
短期の追跡調査では転移1名、介入性死亡1名、乳がん死1名が見られましたが、局所制御は良好でした。
また、HF-PMRTを受けた患者103名はステージ別で、ステージIIA:44名、IIB:41名、IIIA:16名、IIIB:1名、IIIC:1名でした。
急性毒性の概要は皮膚毒性グレード1:75%、グレード2:1%、グレード3:2%、皮下毒性グレード1: 11%、肺毒性グレード1:2%、心毒性グレード1:1%でした。遅発性皮膚毒性グレード1:28%、遅発性皮下毒性グレード1:13%、遅発性肺毒性グレード2:1%。
短期の追跡調査では局所再発2名、遠隔転移4名、乳がん死2名が認められましたが、介入性死亡は見られませんでした。全般的に、治験登録は非常に活発とされました。短期の結果では、HF RTは従来法と比較して同等の安全性および有効性を示すと推測されますが、初期の結果を確認するには長期の追跡期間が必要とされます。
続いてBREAST-Iの臨床データについて自由討論が行われ、次の2点について討論されました。1つは皮膚毒性のグレードの明確化であり、もう1つは臨床的利点が同等と推定される治療法による社会経済学的利益でした。
本プロトコールにさらに200名の登録をしていくことに参加者全員が同意しました。
今後の予定等
次回ワークショップは、2016年11月8日-11月11日(仮)にインドネシアで開催することとなりました。
Retro Cervix-Vについては、前向き試験*5の実施前の調査として、各施設は5症例と対応する症例報告書を提出することが確認されました。
※5 前向き試験:臨床試験計画を立案し、ある時点から観察、あるいは介入行為を行い、データを収集する試験。臨床試験のこと。
閉会
辻井博彦氏が閉会の辞を述べ、ワークショップは閉会しました。
テクニカルビジット
3日目の午後、K病院のTan Trieuキャンパス、また、4日目には同院のQuan Su キャンパスを訪問し、放射線治療機器や治療の現場を見学しました。
オープンセミナー
2日目の午後にワークショップの一環として、K病院のTan Trieuキャンパスにてオープンセミナーが開催され、1)子宮頸がんの概要およびFNCA子宮頸がんプロトコールの紹介、2)乳がんの概要およびFNCA乳がんプロトコールの紹介、3)ベトナムにおける放射線治療の現状、4)子宮頸がんのための画像誘導小線源治療、5)バングラデシュにおける放射線治療の現状と求められる画一的プロトコール、6)韓国原子力医学院(KIRAMS)における肝細胞がんへの体幹部定位放射線治療の功績、7)粒子線治療と題した7講演が行われました。
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