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放射線治療 ワークショップ

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ワークショップ


FNCA 2017 放射線治療ワークショップ

2017年度FNCA放射線治療プロジェクトワークショップ
概要

2017年10月25日〜10月28日
フィリピン、マニラ


ワークショップ概要

期間:2017年10月25日〜28日
開催地:フィリピン、マニラ
主催:ホセ・R・レイエス記念医療センター(JRRMMC)および文部科学省(MEXT)
共催:フィリピン原子力研究所(PNRI)
参加人数:32名(バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナム)

 2017年度 FNCA放射線治療ワークショップが2017年10月25日から28日にかけてフィリピンのマニラで開催されました。本ワークショップは、ホセ・R・レイエス記念医療センター(JRRMMC)と文部科学省(MEXT)およびフィリピン原子力研究所(PNRI)によって共催されたものです。バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナから32名が参加しました。

集合写真

開会式
 JRRMMCの放射線治療科会長のMiriam Joy Calaguas氏が本セッションの司会を務め、ワークショップが正式に開会しました。Calaguas氏よりプロジェクト活動の経緯について紹介しました。続いて、FNCAフィリピンコーディネーターのSoledad S. Castañeda氏、日本コーディネーターの和田智明氏、およびPNRIの所長のCarlo A. Arcilla氏よりそれぞれ挨拶が行われました。

 本プロジェクトリーダーの加藤真吾氏(埼玉医科大学国際医療センター)が基調演説を行い、文部科学省の道川祐市氏が挨拶を述べ、FNCAおよび日本政府が実施する人材育成プログラムについて紹介しました。
 最後に、フィリピン放射線治療学会(PROS)会長のDennis V. Doromal氏が、「フィリピンの放射線治療の概要」と題した特別講演を行い、フィリピンにおける癌治療に関する様々な統計学的データを紹介しました。

Calaguas氏の写真  日本人参加者の写真

局所進行子宮頸がんに対する拡大照射野を用いた放射線治療と同時併用化学療法の第II相試験(CERVIX-IV)
 プロトコールCervix-IVは、抗がん剤を同時併用しながら、傍大動脈リンパ領域を含んだ拡大照射で放射線治療を行い、骨盤腔リンパ節への転移が見られる局所進行子宮頸がんに対する予防的放射線治療の有用性を確認するものです。2009年1月から、治療開始後に2-4週に予防照射を開始するようにプロトコールを変更したことで安全性が向上し、遂行しやすい治療になりました。

 本プロトコールに登録されている登録患者は106名で(本ワークショップ時点での数。国別では、バングラデシュ(32名)、中国(8名)、インドネシア(9名)、日本(20名)、カザフスタン(1名)、韓国(7名)、マレーシア(5名)、モンゴル(8名)、フィリピン(4名)、タイ(4名)およびベトナム(8名))、106名中、94名の患者が評価可能とされました。
 日本より、データ概要について発表がありました。
評価可能な94名のうち、50名の病期はステージIIBであり、44名はIIIBでした。いずれの患者もCTまたは超音波で評価したところ骨盤内リンパ節転移(PLN)陽性、傍大動脈リンパ節(PALN)陰性でした。全治療期間の中央値は57日でした。A点平均線量*1は81.9 Gyでした。化学療法を4サイクル以上実施したのは76名(81%)でした。グレード3*2の白血球減少は19名(20%)、グレード4の好中球減少は1名に発生していました。晩期有害事象については、グレード3のS状結腸/直腸障害が2名、グレード3の小腸障害が2名に見られました。治療後2年以上経過観察されていた症例は97%でした。2年および5年局所制御率(LC)はそれぞれ96%および91%、2年および5年無増悪生存率(PFS)はそれぞれ77%および65%、2年および5年全生存率(OS)はそれぞれ91%および77%でした。

※1 A点線量:従来の腔内照射における病巣の線量基準点(A点)は、原発巣の治療効果を表す線量のこと。
※2 グレード:有害事象の重症度を意味する。有害事象共通用語規準(CTCAE)では、グレード(Grade)は1〜5まである。

 CERVIX-IVの臨床データに関する自由討議が行われました。
 Cervix-IVの結果はCervix-IIIよりも良好であり、遠隔転移の患者は減少していました。一方で、治療後の患者追跡調査の際にはCTを必要とすることが確認されました。今年度時点の中途解析では、ステージIIBとステージIIIBの間で全生存期間(OS)には差が見られませんでした。傍大動脈リンパ節の予防照射の結果は良好であり、毒性を強めることなく良好な結果をもたらしていました。

プレゼンテーションの写真1  プレゼンテーションの写真2

局所進行子宮頸がんに対する3D画像誘導小線源治療の前向き観察研究(CERVIX-V)
 プロトコールCervix-Vは、腫瘍がある子宮腔内での照射をより正確かつ安全に行える新しい治療法です。アプリケータ(管)を腔内に入れた状態でCTやMRIで撮影することにより、アプリケータと腫瘍、周囲臓器との位置関係を把握することができ、そのCTやMRIを専用の治療計画装置に取り込むことで、周囲臓器への照射線量を抑えつつ腫瘍に高線量を集中投与するため、患者の副作用を減らすメリットがあります。

 本プロトコールは、2017年5月にNIRSの治験倫理委員会(IRB)に承認されました。

 NIRSにおける承認に続き、各国における、現在の準備状況、当面の課題やCERVIX-Vを実施するにあたっての問題点が、以下の通り発表されました。

バングラデシュ: 2施設が参加予定であり、うち1施設ではすでにIRBにより承認済み、もう1施設ではまだ準備中である。現場研修および追跡調査のQCが必要。

中国: IRB書類を作成中である。
インドネシア: 1施設でIRB承認済み、1施設で承認を待っている。
カザフスタン: 1施設でIRB承認済み、患者1名が登録済みである。
韓国: IRB書類を翻訳中であり、提出予定である。プロトコールは現在実施中の臨床試験と競合するおそれがある。
マレーシア: 1施設でIRB承認済みである。
モンゴル: 3D-IGBTがまだ利用可能でなく、導入準備を進めている。
フィリピン: IRB申請を提出、修正し、承認を待っている。
タイ: IRB書類を翻訳中である。
ベトナム: IRB書類はまだ提出されていない。

 CERVIX-Vに関する討議が行われました。
 臨床試験で全骨盤照射にIMRTを使用することが承認された他、アジュバント*3(放射線治療後)またはネオアジュバント*4(放射線治療前)化学療法や、シスプラチン以外の同時併用化学療法は認められないことが確認されました。また、全ての腔内照射の際には必ず3D-IGBTで行われることが重要であると強調されました。

※3 アジュバント化学療法:術後化学療法とのこと。治療の効果を高めるために放射線治療終了後に行う化学療法。
※4 ネオアジュバント化学療法:術前化学療法とのこと。放射線治療前に行う化学療法

 すべての参加国が実地研修の必要性について賛同したものの、その枠組み作りが課題とされたことについて、日本よりFNCA放射線治療ワークショップ中に3D-IGBTの現場研修を実施することが提案されました。

3D-IGBTの品質保証/品質管理(QA/QC)
 本活動は、多国間の共同研究を効果的に行うため、各施設が信頼できる線量測定法を整備することを目指して、子宮頸がんに関わる線量測定や線源の放射線校正等の品質保証/品質管理(QA/QC)を対象としています。  新しい子宮頸がんプロトコールで3D-IGBTを扱っていくことに伴い、各国の治療施設における訪問調査を行うことが予定されています。

 日本より、3D-IGBTの訪問調査計画について紹介されました。調査すべき点として、アプリケータのコミッショニング、線源位置の確認、および線源の較正が挙げられました。これらの手順を実施するにあたり、新たに設計された水ファントム*5が現在準備の段階にあります。

※5 水ファントム:患者を水と想定して放射線計測に用いられることを想定した水槽のことで、水槽内でアプリケータと線量計を入れて放射線計測を行う。

 フィリピンのJulius Cezar ROJALES氏(聖ルークス医療センター、シニア医学物理士・アンシラリーサービス副院長)より、フィリピンにおける3D-IGBTの現状について発表されました。

 また、日本より、FNCAの多臨床施設研究の症例をウェブからデータベースに登録するための新システム(電子データキャプチャシステム)の準備状況について報告がありました。いくつかの課題は残っているものの、ウェブサイトはすでに稼働しているので、参加国はサイトにアクセスして問題点があれば報告することとされました。

プレゼンターの写真1 参加者の写真1 参加者の写真2

上咽頭がんに対する同時併用化学放射線療法(CCRT)の第II相試験(NPC-III)
 プロトコールNPC-IIIは、頸部リンパ節に転移のある上咽頭がん症例に対し、導入化学療法を行った後、放射線療法と化学療法を同時併用するプロトコールです。放射線療法と化学療法を同時併用した後で、化学療法を追加するプロトコール(NPC-I)との違いは、化学療法の順番を同時併用の前に行う点にあります。

 本プロトコールへ登録されている登録患者は108名です(本ワークショップ時点の数。国別では、バングラデシュ(1名)、中国(8名)、インドネシア(12名)、日本(0名)、カザフスタン(0名)、韓国(0名)、マレーシア(25名)、モンゴル(0名)、フィリピン(7名)、タイ(0名)およびベトナム(55名)。)
 今年新たに43例が追加されました。

 日本より、登録患者の追跡調査データの概要が発表されました。

 追跡調査期間の中央値は38ヵ月(2〜73)で、年齢の中央値は47歳でした。100%の患者が2〜3サイクルのネオアジュバント化学療法を受けたのに対し、4サイクル以上の同時併用化学療法を受けた患者は75%でした。放射線治療の全治療期間の中央値は55日(範囲44〜232日)でした。29%の患者において放射線治療が15日以上中断したものの、その原因は主に機械の故障、治療計画の立て直しおよび有害事象によるものでした。ネオアジュバント化学療法施行期間において、グレード3/4の血液毒性が16%の患者に生じ、非血液学的毒性が22%の患者に生じました。同時併用の期間では、グレード3/4の血液毒性が25%の患者に生じ、非血液学的毒性が34%の患者に生じました。グレード3の晩期有害事象が10%の患者に見られ、主に唾液分泌障害と皮下組織障害でした。

有効性結果:3年生存率の結果:OSは73%で、局所領域再発率は22%でした。無遠隔転移率(DMF)は78%で、無増悪生存率(PFS)*6は70%でした。これらの結果をNPC-I試験の結果と比較すると、DMF率とOS率は向上し、局所制御率は低下していましたが、いずれも統計学的な有意差は認められず、再発は主に遠隔転移(17%)であったものの、NPC-I試験(28%)に比べると低い値でした。

※6  無増悪生存率(PFS):治療中(後)、がんの進行が見られない状態で患者が生存している期間の長さ

 現在までのところ108名が登録され、目標数の120名にほぼ到達したため、さらに1年登録を継続することが決定されました。データセンターが各参加センターと緊密に連絡を取ることで症例集積状況を把握し、目標数に到達したらその旨を通知することとなりました。

会場の写真  プレゼンターの写真2

乳がんに対する寡分割放射線療法の第II相試験(術後放射線療法 BREAST-I/PMRT)
 プロトコールBREAST-Iは、局所進行乳がんに対する乳房切除後の胸壁と鎖骨上窩への領域照射を行う治療法(HF-PMRT)と早期乳がんに対する乳房温存術後の全乳房照射(HF-WBI)において、1回の照射線量を通常よりやや増加させることにより、総線量を低下させて治療期間を約3分の2に短縮する治療法(HF-WBI)のふたつに別れます。これの治療法は多くの先進諸国で乳房照射に使われ、治療効果が同等で有害事象が同等かやや少ないことがわかってきています。

 本セッションでは、BREAST-IのPMRTプロトコールの症例データについての発表、討議が行われました。
 本プロトコールへ登録されている登録患者は171名です(バングラデシュ(77名)、中国(13名)、インドネシア(2名)、日本(8名)、カザフスタン(36名)、韓国(0名)、マレーシア(0名)、モンゴル(25名)、フィリピン(10名)、タイ(0名)およびベトナム(0名))。

 日本より、PMRT臨床データの概要が発表されました。
 56ヵ月の間にHF-PMRT群の患者全171名が登録され、このうち164名が評価可能でした。すべての患者に対してプロトコールに基づく治療が完了し、年齢の中央値は49歳(範囲、24〜80歳)でした。患者92名(56%)が右側乳がんで、臨床病期はそれぞれIIAが65名(40%)、IIBが60名(37%)、IIIAが35名(21%)、IIIBが3名(2%)、およびIIICが1名(1%)でした。治療期間の中央値は21日(範囲、16〜256日)でした。治療中断はしたのは7名でした。グレード2以上の急性期皮膚炎が3名(1%)に認められ、グレード1の急性皮下毒性は16名(10%)に認められました。グレード1の急性心毒性は3名(2%)に、グレード1の晩期心毒性は4名(2%)に、グレード1の晩期肺毒性が11名(7%)に、それぞれ認められました。5名に局所再発が、13名に遠隔転移が、8名も乳がんによる死亡が確認されました。

 臨床データに関する討論が行われました。
 一部のデータに関して内容が不足しているか、登録シートに間違って記入されているものが見られるため、共同研究者全員にデータを再確認し訂正した上でデータを送信するよう求めるとともに、来年まで患者登録を続けることが求められました。

参加者の写真3 プレゼンターの写真3 プレゼンテーションの写真3

乳がんに対する寡分割放射線療法の第II相試験/温存術後乳房全照射(BREAST-I/WBI)
 本セッションでは、BREAST-Iの早期乳がんに対する乳房温存術後の全乳房照射(HF-WBI)についての症例データについての発表、討議が行われました。

 本プロトコールへ登録されている登録患者は234名です(バングラデシュ(31名)、中国(6名)、インドネシア(16名)、日本(138名)、カザフスタン(14名)、韓国(10名)、マレーシア(0名)、モンゴル(3名)、フィリピン(0名)、タイ(16名)、およびベトナム(0名)。)。

 日本より、WBI臨床データの概要が発表されました。
 56ヵ月の間にHF-WBI群の235の乳病巣が登録され、本ワークショップで分析できた乳病巣データは226でした。1名を除いてすべての患者がプロトコールに基づく治療を完了しました。年齢の中央値は49歳(範囲、24〜79歳)で、患者114名(50%)は右乳がんでした。臨床ステージ0が38名(17%)、IAが116名(51%)、IBが3名(1%)、IIAが49名(22%)、およびIIBが20名(9%)でした。患者163名が腫瘍床に対する追加放射線療法を受けました。治療期間の中央値は26日(範囲、18〜54日)で、治療中断したのは8名だけでした。グレード2以上の急性期皮膚炎が26名(11%)で認められました。晩期有害事象に関しては、グレード2の肺毒性が1名、グレード2の皮膚障害が1名、グレード2の皮下毒性が1名に見られました。また、1名に局所再発、3名に遠隔転移、2名に乳がんによる死亡が確認されました。

 臨床データに関する討論が行われました。
 一部のデータに関して内容が不足しているか、登録シートに間違って記入されている可能性があるため、共同研究者全員にデータを再確認し訂正した上でデータを送信することが求められました。また、本プロトコールは、目標症例数200例に達したため、登録を締め切ることにすべての共同研究者が同意しました。

今後の計画およびワークショップ議事録の原案作成
 日本より、FNCAワークショップでの3D-IGBT現場研修の実施が提唱され、すべてのFNCA参加国がこれに同意しました。現場研修コースは、放射線腫瘍科医1名/2名および医学物理士1名/2名および現地のホストが担当することが求められます。

 次回のワークショップは、仮予定として、2018年11月11日からバングラデシュで開催することとなりました。

テクニカルビジット
 3日目に、聖フランシス・カブリーニ・医療センター(バタンガス州)へ、また、聖ルークス医療センター(グローバルシティ)の放射線治療施設を訪問しました。

テクニカルビジットの写真1 テクニカルビジットの写真2 テクニカルビジットの写真3

オープンレクチャー
 4日目には、フィリピン肺センターにて、ワークショップの一環として、JRRMMCの放射線治療科の大学院課程と連携し、放射線治療の国際的な課題と題したオープンレクチャーを開催しました。
 1)FNCAの概要と紹介、2)ホーチミンがん病院におけるNPCプロトコールの変遷と結果、3)乳がん治療における寡分割放射線療法、4)子宮頸がんにおけるIGBTの役割、5)本日のアジアにおける放射線治療の先端技術、の5つの講演の他、子宮頸がん症例における治療法についてのパネルディスカッションが設けられました。

 加藤真吾氏の挨拶をもってオープンレクチャー、およびワークショップは閉会しました。

公開セミナーの写真1 公開セミナーの写真2


2017年度FNCA放射線治療プロジェクトワークショップ
議事録

2017年10月25日-28日
フィリピン、マニラ


(1)アジア原子力協力フォーラム(FNCA)第18回FNCAコーディネーター会議の合意に従って、2017年度FNCA放射線治療ワークショップが2017年11月8日から11日にかけてフィリピンのマニラで開催された。会合はフィリピン原子力研究所(PNRI)、ホセ・J・レイエス記念医療センター(JRRMMC)および文部科学省(MEXT)の共催で開催された。FNCAの11加盟国、すなわち、バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイおよびベトナムの代表者が本ワークショップに参加した。

開会セッション
(2)Miriam Joy Calaguas氏(JRRMMC放射線治療科会長)がセッションの司会進行を務め、ワークショップが正式に開会した。プロジェクトの経緯について紹介があった。

FNCAフィリピンコーディネーターのSoledad S. Castañeda氏から歓迎の挨拶が述べられた。

FNCA日本コーディネーターの和田智明氏から開会の挨拶があった。

放射線治療プロジェクトリーダーの加藤真吾氏が挨拶をし、基調演説を行った。

Carlo A. Arcilla氏(フィリピン原子力研究所(PNRI)所長)が挨拶を述べた。

文部科学省の道川祐市氏が挨拶を述べ、FNCAおよび日本政府が実施する人材育成プログラムについて紹介した。

(3)Dennis V. Doromal氏(フィリピン放射線治療学会(PROS)会長)が、「フィリピンの放射線治療の概要」と題した特別講演を行い、フィリピンにおける癌治療に関する様々な統計学的データを紹介した。

(4)個々の参加者が自己紹介を行った。

(5)アジェンダが採択され、議長と書記が選出された(Annex 1参照)。

セッション1: 局所進行子宮頸がんに対する拡大照射野を用いた放射線治療と同時併用化学療法の第II相試験(CERVIX-IV)
(6)小此木範之氏(国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)放射線医学総合研究所(NIRS)病院婦人科腫瘍科長)が、局所進行子宮頸がんに対する拡大照射野を用いた同時併用化学放射線療法の第II相試験(CERVIX-IV)のプロトコールを発表した。

各参加国の代表者よりCERVIX-IVの最新臨床データが発表され、以下の患者数が報告された。バングラデシュ(32名)、中国(8名)、インドネシア(9名)、日本(20名)、カザフスタン(1名)、韓国(7名)、マレーシア(5名)、モンゴル(8名)、フィリピン(4名)、タイ(4名)およびベトナム(8名)。総患者数は(106名)であった。

続いて小此木氏は追跡調査データの概要を発表した。本日時点で計106名の症例が本試験に登録されており、うち12症例は評価不適当であった。

評価可能な94症例のうち50名の病期はステージIIBであり、44名はIIIBであった。いずれの患者もCTまたは超音波で評価したところ骨盤内リンパ節転移(PLN)陽性、傍大動脈リンパ節(PALN)陰性であった。全治療期間の中央値は57日であった。A点平均線量は81.9 Gyであった。化学療法を4サイクル以上実施したのは76名(81 %)であった。グレード3の白血球減少は19名(20%)、グレード4の好中球減少は1名に発生した。晩期有害事象については、グレード3のS状結腸/直腸障害が2名、グレード3小腸障害2名で観察された。治療後2年以上経過観察されていた症例は97%であった。2年および5年局所制御率(LC)はそれぞれ96%および91%であった。2年および5年無増悪生存率(PFS)はそれぞれ77%および65%であった。2年および5年全生存率(OS)はそれぞれ91%および77%であった。

(7)続いて、Cervix-IVの臨床データに関する討議が行われた。Cervix-IVの結果はCervix-IIIよりも良好であり、遠隔転移の患者は減少していた。一方、治療後の患者追跡調査の際にはCTを必要とすることが確認された。今年度時点の中途解析では、ステージIIBとステージIIIBの間で全生存期間(OS)には差がみられなかった。傍大動脈リンパ節の予防照射の結果は良好であり、毒性を強めることなく良好な結果をもたらしていた。

セッション2: 局所進行子宮頸がんに対する3D画像誘導小線源治療の前向き観察研究(CERVIX-V)
(8)Cervix-Vに対するプロトコールが小此木氏により紹介され、レビューされた。プロトコールは2017年5月にNIRSの治験倫理委員会(IRB)によって承認された。

(9)各国から、現在の準備状況、当面の課題やCERVIX-Vを実施するにあたって困難な点について発表された。
バングラデシュ:2施設が参加予定であり、うち1施設ではすでにIRBにより承認済み、もう1施設ではまだ準備中である。実践訓練および追跡調査のQCが必要であると提案した。
中国:IRB書類を作成中である。
インドネシア:1施設でIRB承認済み、1施設で承認を待っている。
カザフスタン:1施設でIRB承認済み、患者1名が登録済みである。
韓国:IRB書類を翻訳中であり、提出予定である。プロトコールは現在実施中の臨床試験と競合するおそれがある。
マレーシア:1施設でIRB承認済みである。
モンゴル:3D-IGBTがまだ利用可能でなく、導入準備を進めている。
フィリピン:IRB申請を提出、修正し、承認を待っている。
タイ:IRB書類を翻訳中である。
ベトナム:IRB書類はまだ提出されていない。

(10)続いてCERVIX-Vに関する討議が行われた。臨床試験で全骨盤照射にIMRTを使用することが承認された。アジュバント(治療後)またはネオアジュバント(治療前)化学療法や、シスプラチン以外の同時併用化学療法は認められないことが確認された。また、全ての腔内照射の際には必ず3D-IGBTで行われることが重要であると強調された。

(11)すべての参加国が実地研修の必要性について賛同したが、その枠組み作りが課題であった。加藤真吾氏が、FNCA放射線治療ワークショップ中に3D-IGBTの現場研修を実施することを提案した。

セッション3: 3D-IGBTの品質保証/品質管理(QA/QC)
(12)水野秀之氏(QST、NIRS計測・線量評価部主任研究員)より、3D-IGBTの監査計画が紹介された。監査すべき点として、アプリケータのコミッショニング、線源位置の確認、および線源の較正が挙げられた。これらの手順を実施するにあたり、新たに設計された水ファントムを現在準備中である。

(13)Julius Cezar ROJALES氏(聖ルークス医療センター、シニア医学物理士・アンシラリーサービス副院長)により、フィリピンにおける3D-IGBTの現状について発表された。

(14)福田茂一氏(QST、NIRS、臨床研究クラスタ、放射線品質管理室研究統括)が、電子データキャプチャシステムの準備状況について報告した。まだいくつか課題は残っているが、ウェブサイトはすでに稼働しているので、参加国はサイトにアクセスして問題点があれば報告するよう促した。

セッション4:上咽頭がんに対する同時併用化学放射線療法(CCRT)の第II相試験(NPC-III)
(15)牧島弘和氏(QST、NIRS臨床研究クラスタ重粒子線治療研究部骨盤部腫瘍臨床研究チーム医師)が、上咽頭がん(NPC)に対するCCRT第II相試験(NPC-III)のプロトコールを紹介した。各参加国の代表者より最近の臨床データが発表された。

各参加国の代表者より、NPC-IIIの最新臨床データが発表され、以下の患者数が報告された。バングラデシュ(1名)、中国(8名)、インドネシア(12名)、日本(0名)、カザフスタン(0名)、韓国(0名)、マレーシア(25名)、モンゴル(0名)、フィリピン(7名)、タイ(0名)およびベトナム(55名)。総患者数は108名であった。今年新たに43例が追加された。

(16)続いて牧島氏が追跡調査データの概要を発表した。

追跡調査期間の中央値は38ヵ月であった(2〜73)。年齢の中央値は47歳であった。100%の患者が2〜3サイクルのネオアジュバント化学療法を受けたのに対し、4サイクル以上の同時併用化学療法を受けた患者は75%であった。放射線治療の全治療期間の中央値は55日(範囲44〜232日)であった。29%の患者において放射線治療が15日以上中断したが、その原因は主に機械の故障、治療計画の立て直しおよび有害事象によるものであった。ネオアジュバント化学療法施行期間において、グレード3/4の血液毒性が16%の患者に生じ、非血液学的毒性が22%の患者に生じた。同時併用の期間では、グレード3/4の血液毒性が25%の患者に生じ、非血液学的毒性が34%の患者に生じた。グレード3の晩期有害事象が10%の患者に見られ、主に唾液分泌障害と皮下組織障害であった。

有効性結果:3年生存率の結果:OSは73%であった。局所領域再発率は22%であった。無遠隔転移率(DMF)は78%であった。PFSは70%であった。これらの結果をNPC-I試験の結果と比較すると、DMF率とOS率は向上し、局所制御率は低下していたが、いずれも統計学的な有意差は認められなかった。再発は主に遠隔転移(17%)であったが、NPC-I試験(28%)に比べると低い値であった。

目標登録症例数は120名であり、現在までのところ108名が登録されている。
目標数にほぼ到達したため、さらに1年登録を継続することが決定された。データセンターが各参加センターと緊密に連絡を取ることで症例集積状況を把握し、目標数に到達したらその旨を通知することとなった。

セッション5:乳がんに対する寡分割放射線療法の第II相試験(術後放射線療法(PMRT)/BREAST-I)
(17)河野佐和氏(東京女子医科大学助教)がPMRT/BREAST-Iのプロトコールの紹介およびレビューを行った。

(18)各参加国の代表者より術後放射線治療(PMRT)の第II相試験臨床データが発表され、以下の患者数が報告された。バングラデシュ(77名)、中国(13名)、インドネシア(2名)、日本(8名)、カザフスタン(36名)、韓国(0名)、マレーシア(0名)、モンゴル(25名)、フィリピン(10名)、タイ(0名)およびベトナム(0名)。PMRTの総患者数は171名であった。

(19)唐澤久美子氏(東京女子医科大学医学部放射線腫瘍学教授・講座主任)が、乳がん症例(171名)のPMRT臨床データの概要を発表した。

56か月の間にHF-PMRT群の患者全171名が登録され、このうち164名が評価可能であった。すべての患者に対してプロトコールに基づく治療が完了した。年齢の中央値は49歳(範囲、24〜80歳)であった。患者92名(56%)が右側乳がんであった。臨床病期はそれぞれIIAが65名(40%)、IIBが60名(37%)、IIIAが35名(21%)、IIIBが3名(2%)、およびIIICが1名(1%)であった。治療期間の中央値は21日(範囲、16〜256日)であった。治療中断は7名であった。グレード2以上の急性期皮膚炎が3名(1%)で認められ、グレード1の急性皮下毒性は16名(10%)で認められた。グレード1の急性心毒性は3名(2%)で認められ、グレード1の晩期心毒性は4名(2%)で認められた。グレード1の晩期肺毒性が11名(7%)で認められた。5名で局所再発が、13名で遠隔転移が、8名で乳がんによる死亡が確認された。

(20)続いて、臨床データに関する討論が行われた。一部のデータに関して内容が不足しているか、登録シートに間違って記入されていた。共同研究者全員にデータを再確認し訂正した上でデータを送信するよう求めるとともに、来年まで患者登録を続けるよう呼び掛けた。

セッション6:乳がんに対する寡分割放射線療法の第II相試験/温存術後乳房全照射(WBI/BREAST-I)
(21)河野佐和氏が温存術後乳房全照射(WBI)/BREAST-Iのプロトコール紹介とレビューを行った。

(22)各参加国の代表よりWBIの第II相試験の臨床データが発表され、以下の患者数が報告された。バングラデシュ(31名)、中国(6名)、インドネシア(16名)、日本(138名)、カザフスタン(14名)、韓国(10名)、マレーシア(0名)、モンゴル(3名)、フィリピン(0名)、タイ(16名)、およびベトナム(0名)。WBI総患者数は234名であった。

(23)唐澤久美子氏が乳がん症例(234名の患者と235の乳病巣)のWBI臨床データの概要を発表した。

56か月の間にHF-WBI群の235の乳病巣が登録された。本ワークショップで分析できた乳病巣データは226であった。1名を除いてすべての患者がプロトコールに基づく治療を完了した。年齢の中央値は49歳(範囲、24〜79歳)であった。患者114名(50%)は右乳がんであった。臨床ステージ0が38名(17%)、IAが116名(51%)、IBが3名(1%)、IIAが49名(22%)、およびIIBが20名(9%)であった。患者163名が腫瘍床に対する追加放射線療法を受けた。治療期間の中央値は26日(範囲、18〜54日)であった。治療中断は8名だけであった。グレード2以上の急性期皮膚炎が26名(11%)で認められた。晩期有害事象に関しては、グレード2の肺毒性が1名、グレード2の皮膚障害が1名、グレード2の皮下毒性が1名に見られた。1名に局所再発、3名に遠隔転移、2名に乳がんによる死亡が確認された。

(24)続いて臨床データに関する討論が行われた。
一部のデータに関して内容が不足しているか、登録シートに間違って記入されている可能性がある。
共同研究者全員にデータを再確認し訂正した上でデータを送信するよう求めた。登録を締め切ることにすべての共同研究者が同意した。

セッション7:今後の計画およびワークショップ議事録の原案作成
(25)加藤真吾氏によりFNCAのワークショップでの3D-IGBT現場研修の実施が提唱され、すべてのFNCA参加国がこれに同意した。現場研修コースは、放射線腫瘍科医1名/2名のおよび医学物理士1名/2名および現地のホストが担当する。

(26)次回のワークショップは、2018年11月11日からバングラデシュで開催予定である。

(27)書記によって提出された議事録の草稿について、協議の上、修正が行われた。議事録の草稿はワークショップ終了後に回覧され、仕上げられる。

(28)加藤真吾氏がすべてのセッションについてまとめ、コメントを述べた。

セッション8:聖フランシス・カブリーニ・医療センターへのテクニカルビジット
(29)参加者は、聖フランシス・カブリーニ・医療センター(バタンガス州)へのテクニカルビジットを実施した。

セッション9:聖ルークス医療センターへのテクニカルビジット
(30)参加者はさらに、聖ルークス医療センター(グローバルシティ)へのテクニカルビジットを実施した。

セッション10:オープンレクチャー
(31)JRRMMCの放射線治療科の大学院課程と連携し、放射線治療の国際的な課題と題したオープンレクチャーがフィリピン肺センターで開催された。

(32)Elisa B. Valdez氏(JRRMMC医療専門家チーフ)が歓迎の挨拶を述べ、Miriam Joy Calaguas氏が開会の挨拶をした。

(33)和田智明氏がFNCAについての講演を行った。FNCAの概要を紹介し、現在進行中の8プロジェクトの活動と実績について紹介した。

(34)Dang Huy Quoc Thinh氏(ホーチミン市がん病院副院長/放射線治療科長)が、同院におけるNPCプロトコールの推移と結果を紹介した。

(35)唐澤久美子氏が「乳がん:寡分割放射線療法実施の準備は出来ているか?」と題して講演を行った。

(36)大野達也氏(群馬大学重粒子線医学推進機構重粒子線医学センター教授)が子宮頸がんにおけるIGBTの役割について発表した。

(37)続いてパネルディスカッションが行われた。Rey H. de los Reyes氏および加藤真吾氏が本セッションの司会進行を行った。若月優氏(日本)およびKullathorn Thephamongkhol氏(タイ)がパネリストを務め、子宮頸がんの1症例について議論した。

(38)最終講演として、中野隆史氏(群馬大学大学院医学研究科教授)が「概要:今日のアジアにおける放射線治療の先端技術」と題して発表した。

(39)加藤真吾氏の挨拶をもってオープンレクチャーの午前セッションが閉会した。

(40)ワークショップは公式に閉会した。


2017年度FNCA 放射線治療プロジェクトワークショップ
プログラム

2017年度10月25日–28日
フィリピン・マニラ


1日目 2017年10月25日 場所:ノボテル・マニラ・アラネタセンター

08:40-09:00
レジストレーション
09:00-10:10
開会セレモニー
司会進行: Dr. Miriam Joy Calaguas氏、プロジェクトリーダー/ホセ・R・レイエス記念医療センター(フィリピン)
09:00-09:05
歓迎挨拶
 -  Soledad S. Castaneda氏、FNCA コーディネーター(フィリピン)
09:05-09:10
開会挨拶
 -  和田智明氏、FNCAコーディネーター(日本)
09:10-09:15
挨拶
 -  加藤真吾氏、プロジェクトリーダー(日本)
09:15-09:20
挨拶
 -  Carlo A, Arcilla氏、フィリピン原子力研究所所長(フィリピン)
09:30-09:45
プレゼンテーション:日本政府によるFNCAおよび人材育成プログラムの概要
 -  道川祐市氏、文科省(日本)
09:45-10:00
特別講演:フィリピンにおける放射線治療の現状
 -  Dennis V. Doromal氏、フィリピン放射線腫瘍学会長(フィリピン)
10:00-:10:05
メンバー紹介
10:00-10:10
アジェンダ採択
10:10-10:20
集合写真
10:20-10:30
休憩
10:30-12:00

セッション1:局所進行子宮頸がんに対する拡大照射野を用いた放射線治療と同時併用科学療法 (CERVIX-IV)
共同議長: TO Anh Dung氏(ベトナム) & Dr. Henry Kodrat 氏(インドネシア)
1) プロトコール紹介とレビュー
 - 小此木範之氏(日本)
2) 各国からの臨床データの発表報告
 - バングラデシュ
 - 中国
 - インドネシア
 - 日本
 - カザフスタン
 - 韓国
 - マレーシア
 - モンゴル
 - フィリピン
 - タイ
 - ベトナム
3) 臨床データのまとめ
 - 小此木範之氏(日本)
4) ディスカッション

12:00-13:30
昼食
13:30-15:00

セッション2:局所進子宮頸がんに対する3次元画像誘導小線源治療(3D-IGBT)の前向き観察研究(CERVIX-V)
共同議長:大野達也氏(日本)& A.F.M. Kamal Uddin氏(バングラデシュ)
1) 3D-IGBTの紹介
 - 小此木範之氏(日本)
2) カントリーレポート(臨床研究の進捗状況について)
 - バングラデシュ
 - 中国
 - インドネシア
 - 日本
 - カザフスタン
 - 韓国
 - マレーシア
 - モンゴル
 - フィリピン
 - タイ
 - ベトナム
3) ディスカッション

15:00-15:20
休憩
15:20-16:30 セッション3:3D-IGBTにおける品質保証・品質管理(QA・QC)
共同議長: Bambang Haris Suhartono氏(インドネシア)& Kum Bae KIM氏(韓国)& Pitchayut Nakkrasae氏(タイ)
15:20-15:40 1) 3D-IGBTの訪問調査について
 - 水野秀之氏(日本)
15:40-16:00 2) フィリピンにおける3D-IGBT
 - Julius Cezar Rojales氏(フィリピン)
16:00-16:10 3) FNCA 臨床データ用データベース構築の報告
 - 福田茂一氏(日本)
16:10-16:30 4) ディスカッション
19:00-21:30 Miriam Joy Calaguas氏主催の歓迎ディナー

2日目 2017年10月25日 場所:ノボテル・マニラ・アラネタセンター

08:30-10:00

セッション4:上咽頭がんに対する同時併用化学放射線療法(CCRT)の第II相試験(NPC-III)
共同議長: Lau Fen Nee氏(マレーシア)& Xu Xiaoting氏(中国)
1) プロトコール紹介
 - 牧島弘和氏(日本)
2) 各国からの臨床データの発表報告
 - バングラデシュ
 - 中国
 - インドネシア
 - 日本
 - カザフスタン
 - 韓国
 - マレーシア
 - モンゴル
 - フィリピン
 - タイ
 - ベトナム
3) 臨床データのまとめ
 - 牧島弘和氏(日本)
4) ディスカッション

10:00-10:20 休憩
10:20-12:00 セッション5:乳がんに対する寡分割放射線療法の第U相試験/術後放射線療法 (PMRT /BREAST-I)
共同議長:Navchaa Gombodorj 氏(モンゴル) & Jaemelyn Marie O. Fernandez氏 (フィリピン)
1) プロトコール紹介とレビュー
 - 河野佐和氏(日本)
2) 各国からのPMRT臨床データの発表報告
 - バングラデシュ
 - 中国
 - インドネシア
 - 日本
 - カザフスタン
 - 韓国
 - マレーシア
 - モンゴル
 - フィリピン
 - タイ
 - ベトナム
3) 臨床データのまとめ
 - 唐澤久美子氏(日本)
4) ディスカッション
12:00-13:00 昼食
13:00-14:30

セッション6:乳がんに対する寡分割放射線両方の第U相試験/温存術後乳房照射WBI /BREAST-I)
Wonil JANG氏 (韓国) & Tasbolat Adylkhanov氏 (カザフスタン) & Erdenetuya Yadamsuren 氏(モンゴル)
1) プロトコール紹介とレビュー
 - 河野佐和氏(日本)
2) 各国からのPMRT臨床データの発表報告
 - バングラデシュ
 - 中国
 - インドネシア
 - 日本
 - カザフスタン
 - 韓国
 - マレーシア
 - モンゴル
 - フィリピン
 - タイ
 - ベトナム

14:30-15:00 休憩
15:00-18:00 セッション7:ワークショップ議事録草稿
共同議長:Cao Jianping氏 (中国) & 牧島弘和氏 (日本) & Muzzamer Bin Mohammad Zahid氏(マレーシア)
1) ディスカッション(WSのレビュー & 将来計画)
2) WS議事録草稿
3) WSまとめと挨拶
 - 加藤真吾氏 (日本)、プロジェクトリーダー

3日目 2017年10月27日

07:30 ホテル出発
11:00 昼食(タガイタイ、エスカラ・ホテル)
13:00-16:00 セッション8 : St.フランセス カブリイ医療センターへのテクニカルビジット
セッション9: St. ルーク医療センターへのテクニカルビジット

4日目 2017年10月28日 場所:フィリピン肺センター

08:30-09:00 レジストレーション
09:00-12:00

セッション10: オープンレクチャー (Joint Symposium with Global Issues in Radiation Oncology)

09:00-09:10 開会セレモニー
09:00-09:05 歓迎挨拶
 - Elisa B. Valdez氏、JRRMMC医療専門家チーフ(フィリピン)
09:05-09:10 開会挨拶
 - Miriam Joy Calaguas氏、JRRMMC 放射線治療部門長
09:10-09:30 FNCAの紹介と概要
 - 和田智明氏(日本)
09:30-09:50 ホーチミンがん病院におけるNPCプロトコールの変遷と治療成績(FNCAプロトコール含む)
 - Dang Huy Quoc Thinh氏(ベトナム)
09:50-10:10 乳がん/寡分割照射治療にあたって
 - 唐澤久美子氏(日本)
10:10-10:30 休憩
10:30-10:50 子宮頸がんにおけるIGBTの役割
 - 大野達也氏(日本)
10:50-11:30 パネルディスカッション -子宮頸がんにおけるケースプレ船テーション-
司会進行: Rey Delos Reyes氏(フィリピン)&加藤真吾氏(日本)
パネリスト:若月優氏(日本)& Kullathorn Thephamongkhol氏(タイ)
11:30-11:50 今日のアジアにおける放射線治療の先端技術の概要(日本)
 - 中野隆史氏(日本)
11:50-12:00 閉会挨拶(午前の部)
 - 加藤真吾氏(日本)、プロジェクトリーダー
12:00-13:00 昼食
13:00-17:00 Joint Symposium with Global Issues in Radiation Oncology (国内の講師)
 

2017年度FNCA放射線治療プロジェクトワークショップ
参加者リスト

2017年10月25日-10月28日
フィリピン、マニラ


バングラデシュ

Dr.A.F.M.Kamal Uddin(プロジェクトリーダー)
Assistant Professor, Radiation Oncology,
National Institute of Ear, Nose & Throat

中国

Prof. CAO Jianping(プロジェクトリーダー)
Professor / Director
School of Radiation Medicine and Protection,
Soochow University

Dr. XU Xiaoting
Radiation Oncologist/ Associate Professor /Vice-Director of the Departmnet of Radiation Oncology
The First Affiliated Hospital of Soochow University

インドネシア

Dr. Henry Kodrat(プロジェクトリーダー)
Medical Staff, Radiotherapy Department,
Cipto Mangunkusumo Hospital

Mr. Bambang Haris Suhartono
Medical Physicist of Radiotherapy Department
Dr. Soetomo General Hospital

日本

和田 智明 氏
FNCA日本コーディネーター

加藤 真吾 氏(プロジェクトリーダー)
埼玉医科大学
国際医療センター 放射線腫瘍科
教授

中野 隆史 氏
国立大学法人群馬大学
大学院医学系研究科 病態腫瘍制御学講座腫瘍放射線学 教授
重粒子線医学研究センター センター長

唐澤 久美子 氏
東京女子医科大学
放射線腫瘍学
教授・講座主任

大野 達也 氏
国立大学法人群馬大学
重粒子線医学推進機構 重粒子線医学センター
教授

若月 優 氏
自治医科大学
放射線科 / 中央放射線部
教授

福田 茂一 氏
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
放射線医学総合研究所臨床研究クラスタ
放射線品質管理室
研究統括

水野 秀之 氏
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
放射線医学総合研究所
計測・線量評価部外部被ばく線量評価チーム
主任研究員

小此木 範之 氏
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
放射線医学総合研究所
臨床研究クラスタ
重粒子線治療研究部骨盤部腫瘍臨床研究チーム 医師 / 婦人科腫瘍科長

牧島 弘和 氏
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
放射線医学総合研究所
臨床研究クラスタ
重粒子線治療研究部骨盤部腫瘍臨床研究チーム
医師

河野 佐和 氏
東京女子医科大学
助教

道川 祐市 氏
文部科学省
研究開発局研究開発戦略官付(核融合・原子力国際協力担当)
核不拡散科学技術推進室
室長補佐

山田 愛(事務局)
公益財団法人原子力安全研究協会

カザフスタン

Prof.Tasbolat Adylkhanov
Chairman of Oncology and Visual Diagnostics Department
Semey State Medical University

韓国

Dr. Kum Bae KIM
Senior Researcher, Medical Physicist
Korea Institute of Radiological & Medical Sciences(KIRAMS)

Dr. Wonil JANG
Chief
Department of Radiation Oncology
Korea Institute of Radiological & Medical Sciences(KIRAMS)

マレーシア

Dr. Lau Fen Nee(プロジェクトリーダー)
Senior Consultant / Clinical Oncologist
National Cancer Institute,Putrajaya, Malaysia

Mr. Muzzamer Bin Mohammad Zahid
Medical Physicist
National Cancer Institute,Putrajaya, Malaysia

モンゴル

Dr. Yadamsuren Erdenetuya
Radiation Oncologist of Raiothrapy Department
National Cancer Center of Mongolia

Dr. Navchaa Gombodorj
Radiation Oncologist
National Cancer Center of Mongolia

Postdoctoral Researcher
Molecular Pharmacology and Oncology Department
Gunma University

フィリピン

Dr.Miriam Joy CALAGUAS(プロジェクトリーダー)
Chairman,
Department of Radiotherapy,
Jose R. Reyes Memorial medical Center

Senior Consultant
Departmet of Radiation Oncology
St.Luke's Medical Center

Dr. Rey H. De Los Reyes
Dean,
Institute of Medicine, Far Eastern University
Nicanor Reyes Medical Foundation(FEU-NRMF)

Professor & Senior Consultant,
Dept. of Obstetrics and Gynecology,
School of Medicine and Medical Center
Nicanor Reyes Medical Foundation(FEU-NRMF)

Medical Specialist IV,
Depatment of Obstetrics and Gynecology,
Section of Gynecologic Oncology
Jose R. Reyes Memorial Medical Center

Dr.Jaemelyn Marie O. Fernandez
Visiting Consultant
Jose R. Reyes Memorial Medical Center

タイ

Dr. Kullathorn Thephamongkhol
Assistant Professor
Siriraj Hospital, Mahidol University

Mr.Pitchayut Nakkrasae
Medical Physicist
Siriraj Hospital, Mahidol University

ベトナム

Dr. To Anh Dung
Head of Breast and Gynecology Radiotherapy Department,
National Cancer Hospital(K Hospital)

Dr.Dang Huy Quoc Thinh
Vice Director- Head of Radiation Oncology
Ho Chi Minh City Oncology Hospital


Forum for Nuclear Cooperation in Asia