2000年12月12日(火)〜15日(金)にオーストラリアのシドニー市内で、放射性廃棄物管理のワークショップが開催された。ワークショップは、オーストラリア原子力科学技術機構(ANSTO)、科学技術庁(STA)<注1>の共催で、(社)日本原子力産業会議(JAIF)が協力した。
参加者は、オーストラリア、中国、インドネシア、韓国、日本、マレーシア、フィリピ ン、タイ、ベトナム(9カ国)、国際原子力機関(IAEA)から35名が参加した。 |
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第6回放射性廃棄物管理ワークショップーFNCA体制2000
2000年12月12日〜15日、オーストラリア・シドニー |
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1) 国別報告 |
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放射性 廃棄物管理の現状、進捗状況の報告がなされた。また、本年の特別セッションとして、使用済線源の管理状況の報告もあり、活発な討議が行われた。 |
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2) サブ・ミーティング |
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ワークショップの間に、「放射性廃棄物の減容技術」と「放射性廃棄物と使用済線源のデータベースフォーマット」についてのサブ・ワークショップを開催した。 |
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3) 3カ年計画 |
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今後3年間のアジア地域協力計画を、参加者全員で議論した。主要な活動項目として、以下が合意された。
a.使用済線源管理の強化 |
b. 統合報告書の作成 |
c.情報ネットワークの強化 |
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a.使用済線源管理タスク・グループの設立
使用済線源管理強化は、ワークショップ/サブ・ミーティングだけでは、対応が困難であり、有志国によりタスク・グループを設置し、対応していくことが承認された。タスク・グループは、日本その他の有志国がモデル国と共同してモデル国の強化策を検討するもので、フィリピン、タイよりモデル国となる意志のあることが示された。 |
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b.ワークショップ
ワークショップでは、統合報告書、放射性廃棄物の国境間移動に関する規制体系、リスク管理/緊急時対応プラン等について議論していく事とした。統合報告書は、現在までの協力の成果、各国の放射性廃棄物管理の状況をまとめるもので、内容、作成分担などを定めた。 |
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C. ベトナムの代表から、次回のワークショップを2001年(仮に10月)に、開催したいとの希望表明があった。2002年の開催国は韓国、2003年はインドネシアから開催希望表明があった。 |
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d.サブ・ミーティング
来年度のテーマは、「TENORM<*1>」と「使用済線源の貯蔵所」が選択された。
<*1>:Technology Enhanced Naturally Occurring Radioactive Materials |
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e.情報ネットワーク
今後もニュースレター、ホームページを活用していくこととした。 |
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写真上: |
保管タンクでは、排出規制に適合しているか確認のため、放射能モニタリングが行われる |
写真左: |
使用済み燃料は、原子炉から取り出され、冷却と放射線遮蔽のため、水中に貯蔵される |
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図1 廃棄処分の分類と処分方法 |
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図2 廃棄体の放射能レベル分布 |
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