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放射線安全・廃棄物管理 workshop

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ワークショップ


FNCA 2019 放射線安全・廃棄物管理 ワークショップ

FNCA2019 放射線安全・廃棄物管理(RS&RWM)プロジェクトワークショップ
概要

2019年10月1日〜3日
ベトナム、ハノイ


Group Photo

 2019年度FNCA放射線安全・廃棄物管理(RS&RWM)プロジェクトワークショップが、2019年10月1日〜3日の3日間、文部科学省とベトナム原子力研究所(VINATOM)共催の下、シルクパスホテル・ハノイにて開催されました。本ワークショップにはFNCA参加11ヶ国(オーストラリア、バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナム)から、放射線安全・廃棄物管理分野の政策、規制、運転そして研究開発に携わる29名の専門家が参加しました。プログラムは添付資料1、参加者リストは添付資料2を参照。

<ワークショップ>

 ワークショップ開会に際し、VINATOM副所長のチャン・ゴック・トアン氏およびFNCA日本コーディネーターの和田智明氏が歓迎の挨拶を述べました。開会セッションに続き、和田氏が2018〜2019年度のFNCA成果について、レ・チー・マイ・フォン氏がFNCA活動におけるベトナムの成果について発表しました。導入セッションの後、参加者は自国における低レベル放射性廃棄物処分場の現状に関する発表を行いました。国別報告に続き、ベトナムのグエン・バ・ティエン氏がNORM *1 /TENORM *2 について、マレーシアのノラサルワ・ビンティ・ザカリア氏が使用済み線源の処分について、それぞれ発表を行いました。2日目には、FNCA日本アドバイザーの南波秀樹氏より、文部科学省の人材養成プログラムおよび放射線安全・廃棄物管理プロジェクトに関連するFNCA活動について報告がありました。南波氏の発表の後、参加者は3つのグループに分かれて「低レベル放射性廃棄物処分に関する統合化報告書」のGeneral PartおよびSpecific Partの原稿について討議を行いました。午後には、11カ国が各国のホットトピックについて、ポスターセッションを行いました。

 最後に、レ・チー・マイ・フォン氏、小佐古敏荘氏および南波秀樹氏の閉会の挨拶をもって、ワークショップは正式に閉会しました。各発表の要旨は、添付資料3を参照。

*1 Naturally Occurring Radioactive Materials (NORM):自然起源放射性物質
*2 Technologically Enhanced Naturally Occurring Radioactive Materials (TENORM):人為的な過程を経て濃度が高められた自然起源の放射性物質

<テクニカルビジット>

 10月3日にイエンバイ省にあるYen Phu Rare Earth JSCへの視察が実施されました。

ポスターセッションの写真
ノラサルワ氏(マレーシア)によるポスターセッション
統合化報告書に関する討議の写真
統合化報告書に関する討議


FNCA2019 放射線安全・廃棄物管理(RS&RWM)プロジェクトワークショップ
議事録

2019年10月1日〜3日
ベトナム、ハノイ


i) 期日 2019年10月1日〜3日
ii) 会場 シルクパスホテル・ハノイ
iii) 主催 ベトナム原子力研究所(VINATOM)
文部科学省
iv) 参加者 オーストラリア、バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナムの11ヵ国より合計29名。(参加者リスト

 FNCA放射線安全・廃棄物管理プロジェクトワークショップが、2019年10月1日〜3日の3日間、シルクパス・ホテルにて開催された。本ワークショップはVINATOM及び文部科学省が主催した。

 オーストラリア、バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナムより、放射線安全・廃棄物管理分野の政策、規制、運転そして研究開発に携わる25名の専門家が参加した。ワークショップのプログラムは添付資料1を、参加者リストは添付資料2を参照。

[セッション1] 開会

 VINATOM副所長兼FNCAベトナムコーディネーターであるチャン・ゴック・トアン氏及びFNCA日本コーディネーターである和田智明氏より開会の挨拶が述べられた。両氏は、参加国における放射性廃棄物管理の重要性を強調し、ワークショップの成功を祈った。

[セッション2] 導入

 最初に和田氏が、2018年〜2019年におけるFNCAの成果について発表を行った。和田氏は、第19回FNCAコーディネーター会合で合意された「結論と提言」において、本プロジェクトが参加国の低レベル放射性廃棄物管理の安全性向上を支援することが提案された旨紹介した。次に、FNCAベトナムプロジェクトリーダーであるレ・チー・マイ・フォン氏が、FNCA活動におけるベトナムの成果について発表をおこなった。レ氏は、FNCA活動において参加国間で情報及び経験を共有することで、放射性廃棄物管理の特に技術側面についての理解と正確な情報の獲得が促進されたと説明した。最後に、FNCA日本プロジェクトリーダーである小佐古敏荘氏が、プロジェクトの概要について発表を行い、ワークショップ中に討議を行う統合化報告書について説明した。各発表の要旨は、添付資料3を参照。

[セッション3] 国別報告

 11ヵ国が、低レベル放射性廃棄物処分場に関する進捗、課題、問題及び将来計画について報告した。各発表の要旨は添付資料3を参照。

[セッション4] NORM/TENORM及び使用済み線源処分に関する発表

 ベトナムのグェン・バ・ティエン氏がNORM/TENORMについて、マレーシアのノラサルワ・ザカリア氏が使用済み線源処分について、それぞれ発表を行った。グェン氏は、ベトナムにおけるNORM/TENORMの処分について発表を行い、ウランの加工、海浜砂中鉱物の採掘、レアアース鉱石の開発、ジルコン(ZOC)製造において生じる尾鉱廃棄物管理に関する問題を紹介した。ザカリア氏は、マレーシアにおける使用済み線源の処分について、ボアホールシステムに言及しつつ発表を行った。また、立地、サイト特性調査、安全評価、今後数年間の計画についても説明を行った。各発表の要旨は添付資料3を参照。

[セッション5] 文部科学省の人材育成プログラム及び放射線安全・廃棄物管理プロジェクトに関連するFNCA活動

 FNCA日本アドバイザーである南波秀樹氏が、文部科学省の人材育成プログラム及び放射線安全・廃棄物管理プロジェクトに関連するFNCA活動について紹介した。小佐古氏によると、文部科学省の人材育成プログラムフェローの中には、プログラム終了後に自身の組織において委員長や所長を含む重要な役職に就いている者も存在する。さらに、本ワークショップ参加者のうち6名が、文部科学省の人材育成プログラムに参加した経験を持つ。各発表の要旨は添付資料3を参照。

[セッション6 & 7] 統合化報告書に関するグループ討議

 参加者は統合化報告書のGeneral Part及びSpecific Partについて討議を行った。両原稿の差し替え版は、2019年11月29日(金)までに各国から事務局に提出される。原稿は、各国のFNCAプロジェクトリーダーより提出される。

[セッション8] ポスターセッション

 11カ国が、自国のホットトピックについてポスターを使用して紹介した。各ポスターのタイトルは以下のとおり:

  • オーストラリア:オーストラリアの低レベル放射性廃棄物処分場における中レベル放射性廃棄物の貯蔵について:中レベル放射性廃棄物の集中貯蔵の利点と欠点
  • バングラデシュ:保健物理及び放射性廃棄物管理ユニット(HPRWMU)の活動
  • 中国:中国における原子力ブームと放射性廃棄物処分サイト建設の間の不均衡な開発
  • インドネシア:バンカ島の錫産業から発生するTENORM廃棄物のインベントリ及び貯蔵に関する研究
  • 日本:放射性廃棄物の除染評価及び減容/福島におけるJAEAの活動
  • カザフスタン:旧セミパラチンスク核実験場地区の安全状態への移行に関するカザフスタンの活動
  • マレーシア:国営放射性廃棄物管理センターにおける放射線安全強化及び施設のアップグレード
  • モンゴル:モンゴルにおける放射線安全及び放射性廃棄物管理
  • フィリピン:フィリピンにおける放射性廃棄物管理の前進
  • タイ:放射性廃棄物管理-レムチャバン港におけるメガポート・イニシアティブの支援
  • ベトナム:二次廃棄物を出さない赤泥からの凝固剤及び顔料の循環型生産に関する研究

各発表の要旨は、添付資料3を参照。

[セッション9] 3年評価

 本年度が現行フェーズの最終年度となるため、参加者は第6フェーズ(2017〜2019年度)のプロジェクト活動の最終報告完成に向けて討議を行った。討議結果は3年評価文書に反映される。来年度(2020年度)より開始される第7フェーズに向けた提案が討議された。次フェーズのテーマとして、主にNORM/TENORM管理が議論された。3年評価文書に対するコメントは、2019年12月20日(金)までに事務局に提出される。

[セッション10] サマリー

 本議事録が、参加者によって承認された。

[セッション11] 閉会

 レ氏、小佐古氏及び南波氏の閉会の挨拶をもって、ワークショップは正式に閉会した。

[テクニカル・ビジット] Yen Phu Rare Earth JSC(イエンバイ省)

 10月3日にイエンバイ省にあるYen Phu Rare Earth JSCへの視察が実施された。

 


FNCA2019 放射線安全・廃棄物管理(RS&RWM)プロジェクトワークショップ
プログラム

2019年10月1日〜3日
ベトナム、ハノイ


1日目:2019年10月1日(火)

08:44 - 09:00 参加登録
09:00 - 09:15 セッション1:開会
司会:Assoc. Prof. Dr Le Thi Mai Huong(ベトナム)
1) 歓迎挨拶 - Dr Tran Ngoc Toan(3分)
2) 開会挨拶 - 和田智明氏(3分)
3) 参加者自己紹介(3分)
4) 記念撮影(1分)
09:15 - 10:15 セッション2:導入
(発表15分+質疑応答5分)
司会:Mr Yevgeniy Tur(カザフスタン)
1) 2018年〜2019年のFNCA成果 - 和田智明氏
2) FNCAにおけるベトナムの成果 - Assoc. Prof. Dr Le Thi Mai Huong
3) プロジェクト概要と目標 - 小佐古敏荘氏
10:15 - 10:35 休憩(20分)
10:35 - 11:50 セッション3:国別報告
(発表20分+質疑応答5分)
司会:Dr Dadong Iskandar(インドネシア)
1) オーストラリア
2) バングラデシュ
3) 中国
11:50 - 13:00 昼食(70分)
13:00 - 14:40 セッション3:続き
(発表20分+質疑応答5分)
司会:Ms Kristine Marie Dacallo Romallosa(フィリピン)
4) インドネシア
5) 日本(齋藤氏)
6) カザフスタン
7) マレーシア
14:40 - 15:00 休憩(20分)
15:00 - 16:40 セッション3:続き
(発表20分+質疑応答5分)
司会:Mr Qin Guoqiang(中国)
8) モンゴル
9) フィリピン
10) タイ
11) べトナム
16:40 - 17:40 セッション4:NORM/TENORMおよび使用済み線源処分に関する発表
(発表15分)
司会:Mr Nikom Prasertchiewchan(タイ)
1) NORM/TENORM:Mr Nguyen Ba Tien(15分)
2) 使用済み線源処分Dr Norasalwa Binti Zakaria(15分)
3) サマリー:日本(10分)
4) 討議(20分)
18:00 - 20:00 VINATOM主催による歓迎レセプション

2日目:2019年10月2日(水)

09:00 - 09:10 セッション5:文部科学省の人材養成プログラムおよび放射線安全・廃棄物管理プロジェクトに関連するFNCA活動
司会:小佐古敏荘氏(日本)
1) リードスピーチ - 南波秀樹氏(10分)
09:10 - 10:20 セッション6:統合化報告書に関するグループ討議(General Section)
司会:Dr M Moinul Islam(バングラデシュ)
1) リードスピーチ - 小佐古敏荘氏(5分)
2) 討議(60分)
  *討議は各グループのリード国が進行
  *太字の国がリード国
  日本/モンゴル/フィリピン
  オーストラリア/中国/タイ/ベトナム
  カザフスタン/マレーシア/バングラデシュ/インドネシア
10:20 - 10:40 休憩(20分)
10:40 - 11:40 セッション7:統合化報告書に関するグループ討議(Specific Section)
1) 討議(60分)
*討議は各グループのリード国が進行
*太字の国がリード国
  日本/モンゴル/フィリピン
  オーストラリア/中国/タイ/ベトナム
  カザフスタン/マレーシア/バングラデシュ/インドネシア
11:40 - 12:50 昼食(70分)
12:50 - 14:20 セッション8:ポスターセッション
(発表15分)
司会:小佐古敏荘氏
1) オーストラリア
2) バングラデシュ
3) 中国
4) インドネシア
5) 日本(橋本氏)
6) カザフスタン
14:20 - 14:40 休憩(20分)
14:40 - 15:55 7) マレーシア
8) モンゴル
9) フィリピン
10) タイ
11) ベトナム
15:55 - 16:55 セッション9:3年評価
司会:小佐古敏荘氏+事務局
1) 討議
2) 3年評価作成
16:55 - 17:10 セッション10:サマリー
司会:Mr Duncan Kemp(オーストラリア)
1) 確認と承認
17:10 - 17:20 セッション11:閉会
司会:Ms Uranchimeg Batdelger(モンゴル)
1) 閉会挨拶 - Assoc. Prof. Dr Le Thi Mai Huong
2) 閉会挨拶 - Prof Toshiso Kosako
3) 閉会挨拶 - Dr Hideki Namba

2日目:2019年10月3日(木):テクニカルビジット

イエンバイ省Yen Phu Rare Earth JSC
レアアース鉱山

 


FNCA2019 放射線安全・廃棄物管理(RS&RWM)プロジェクトワークショップ
参加者リスト

2019年10月1日〜3日
ベトナム、ハノイ


オーストラリア

Mr Duncan Kemp(ダンカン・ケンプ)
オーストラリア原子力科学技術機構(ANSTO)
原子力オペレーション
廃棄物管理サービス
マネージャー

バングラデシュ

Dr M. Moinul Islam(M.モイヌル・イスラム)
バングラデシュ原子力委員会(BAEC)
主席研究員
*プロジェクトリーダー

中国

Mr Qin Guoqiang(チン・グオチアン)
中国核工業集団(CNNC)
環境防護・放射線安全部
副部長

インドネシア

Dr Dadong Iskandar(ダドン・イスカンダル)
インドネシア原子力庁(BATAN)
放射性廃棄物技術センター
上級研究員

日本

和田 智明 氏
FNCA日本コーディネーター

南波 秀樹 氏
FNCA日本アドバイザー

小佐古 敏荘 氏
東京大学 名誉教授
*プロジェクトリーダー

齋藤 龍郎 氏
日本原子力研究開発機構
バックエンド統括本部 企画部
廃棄体化推進室 技術副主幹

橋本 周 氏
日本原子力研究開発機構
高速炉・新型炉研究開発部門 大洗研究所
放射線管理部 環境監視線量計測課
課長

カザフスタン

Mr Yevgeniy Tur(エフゲニー・トゥール)
カザフスタン国立原子力センター(NNC)
上席技師
*プロジェクトリーダー

マレーシア

Dr Norasalwa Binti Zakaria(ノラサルワ・ビンティ・ザカリア)
マレーシア原子力庁
ユニットマネージャー
*プロジェクトリーダー

モンゴル

Ms Uranchimeg Batdelger(ウランチメグ・バットデルゲル)
モンゴル原子力委員会
上級調査官

フィリピン

Ms Kristine Marie Dacallo Romallosa(クリスティーン・マリー・ダカロ・ロマロサ)
フィリピン原子力研究所(PNRI)
管理科学研究専門官

タイ

Mr Nikom Prasertchiewchan(ニコム・プラサートチアオチャーン)
タイ原子力技術研究所(TINT)
放射性廃棄物管理センター
センター長

Mr Witsanu Katekaew(ウィッサヌ・ケイトケオ)
タイ原子力技術研究所(TINT)
放射性廃棄物管理センター
放射性廃棄物管理部
部長

ベトナム

Dr Tran Ngoc Toan(チャン・ゴック・トアン)
ベトナム原子力研究所(VINATOM)
副所長
*FNCAコーディネーター

Assoc. Prof. Dr Le Thi Mai Huong(レ・チー・マイ・フォン)
放射性・希土類元素研究所(ITRRE)
副所長
*プロジェクトリーダー

Mr Nguyen Ba Tien(グエン・バ・ティエン)
ベトナム原子力研究所(VINATOM)

Ms Doan Thi Thu Hien(ドアン・チー・スー・ヒエン)
ベトナム原子力研究所(VINATOM)

Mr Le Hong Minh(レ・フォン・ミン)
ベトナム原子力研究所(VINATOM)

事務局

谷田 彩子
公益財団法人 原子力安全研究協会
国際研究部



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