原子力を所管する大臣級代表による会合と上級行政官による会合で構成され、
アジア各国との協力方策や、原子力政策について討議を行っています。
フェーズ毎に課題を設定し、原子力エネルギーの役割を検討・評価しています。
原子力発電の導入に伴う課題に関する情報交換も進めています。
参加国から1名ずつ選出されたコーディネーターにより、FNCAプロジェクトの全体
計画を検討・調整しています。
放射線利用開発、研究炉利用開発、原子力安全強化、原子力基盤強化の4分野に
おいて11プロジェクトを実施し、各国のプロジェクトリーダーを中心としてワークショップ等を開催しています。
放射線育種
イネやバナナなど、アジア諸国においてニーズの高い作物に対し、ガンマ線やイオンビーム等の放射線を利用して品種改良を行うことで、様々な環境耐性に優れ、かつ高品質な新品種の開発を目指しています。
バイオ肥料
植物と共生し、植物の栄養素である窒素の固定を行う根粒菌や、リンの吸収を助ける菌根菌などの土壌微生物を利用したバイオ肥料を開発し、化学肥料の使用を軽減し、環境と調和した持続可能な農業の確立を目指しています。
電子加速器利用
キチン・キトサンやデンプン、セルロース等、私たちの身近に存在する天然高分子に放射線加工を施し、植物成長促進剤・エリシターや、高品質な超吸水材ハイドロゲルの研究開発等を行っています。
放射線治療
アジア地域で患者が多い子宮頸がんと上咽頭がんを対象として統一・基準化された治療手順を確立し、治療成績を評価する国際共同臨床試験を通じて標準的治療法を確立し、アジア地域の放射線治療の水準向上をめざしています。
医療用PET・サイクロトロン
本プロジェクトは、病気の早期発見によるアジア人の健康増進を目的として、アジアの国々の核医学診断技術の向上と普及を目指すものです。PETとサイクロトロンについて「画像診断技術」と「放射線安全」を中心とした活動を行っています。
研究炉基盤技術
研究炉基盤技術プロジェクトは、研究炉の安全かつ安定的な運転による研究炉の効率的な利用のため、炉心管理に関する核計算技術や炉の安全運転のための安全解析技術の共有化活動を通して、研究炉の基盤技術強化を推進しています。
中性子放射化分析
中性子放射化分析は、研究炉を用いて物質内に含まれる諸元素を一括して高精度定量する技術です。本プロジェクトでは、社会経済に貢献する為「食品」と「環境」の汚染監視と「資源探査」を選択し、本技術の利用推進活動を行っています。
原子力安全マネジメントシステム
FNCA参加各国の原子力施設において、安全マネジメントシステムの重要側面を特定するため、各国の施設において自己評価を行うとともに、相互理解に基づき、ピアレビューを実施します。
放射線安全・廃棄物管理
参加国が情報交換や意見交換を通じて、放射線安全および放射性廃棄物管理に関する経験・知見を共有することにより、アジア地域における放射線および放射性廃棄物の取り扱いに関する安全性の向上を図ることを目的とするプロジェクトです。
人材養成
人材養成は原子力科学技術開発にとって国家的な課題であり、各分野のFNCAプロジェクトに共通する横断的なテーマです。協力活動や相互支援を通じて、同地域のHRD交流の促進と原子力技術基盤の強化に役立てることを目的としています。
原子力広報
各国における広報活動について情報交換を行い、互いに認識を深め、より効果的な広報活動のあり方を探るために、国際原子力機関(IAEA)との共催による広報担当者のトレーニングや原子力に関する世論調査を実施しています。
近隣アジア諸国との原子力分野の協力を効率的かつ効果的に推進する目的で
日本が主導する原子力平和利用協力の枠組みで、オーストラリア、バングラデシュ、
中国、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムが参加し、大臣級
会合、コーディネーター会合、パネル、プロジェクト等の活動を行っています。
