『FNCAバイオ肥料の品質保証/管理のためのガイドライン』は、アジア原子力協力フォーラム(FNCA)のバイオ肥料プロジェクトの活動成果の一つとして、バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナムの9ヵ国のプロジェクト参加者とその他の専門家の協力により編集され、第1冊『バイオ肥料中の微生物の数え方』が2014年3月、第2冊『放射線技術を利用したバイオ肥料キャリアの生産』が2018年3月にそれぞれ発行されました。
第1冊は、1)序文(第1章)、2)バイオ肥料中の微生物数計測のための基礎的な共通技術(第2章〜3章)、3)根粒菌、窒素固定菌、アーバスキュラー菌根菌、リン・カリウム溶解菌等の多様な微生物の計数法(第4章〜10章)と大きく分けて3つの構成となっています。
本ガイドラインは、バイオ肥料の品質検査を実施する行政や政府機関等の参考資料となることを期待しており、さらに、バイオ肥料製造会社において、製品登録や一般市場での販売に向けた微生物数計測のための標準分析法としても利用可能と考えております。
第2冊は、バイオ肥料キャリアの滅菌(第1部)、キャリアの選択および準備(第2部)、ガンマ線照射を利用したキャリアの滅菌法(第3部)、バイオ肥料の接種(第4部)で構成されています。
本ガイドラインでは、放射線滅菌を利用することで保存期間が長くなり、より高品質なバイオ肥料の製造が可能であることが説明されており、バイオ肥料の開発・製造・販売に携わる企業・機関において参考資料となることを期待しています。
ファイルは下記よりご自由にダウンロード頂けます。本ガイドラインが、バイオ肥料の品質保証を通じてバイオ肥料技術の向上と普及に役立ち、そして化学肥料の過剰施用を軽減することによって環境に優しい持続可能な農業の強化に貢献することを願っております。
本ガイドラインに関するご質問はFNCAお問い合わせ先へご連絡願います。
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