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FNCA放射線育種 バナナ耐病性専門家会合

FNCA 2008 放射線育種プロジェクト バナナ耐病性専門家会合
概要

2008年6月30日〜7月3日
マレーシア、クアラルンプール


 FNCA2008放射線育種プロジェクトバナナ耐病性専門家会合が、2008年6月30日(月)〜7月3日(木)まで、マレーシア原子力庁(Nuclear Malaysia)および日本文部科学省の主催により、マレーシア、クアラルンプールのメリアホテルにおいて開催されました。

 バングラデシュ、日本、マレーシア、フィリピン、ベトナムの5カ国より計7名が参加しました。

会議の参加者達
会議の参加者達

【開会式、特別講演】

 初日の開会セッションでは、まずマレーシアのプロジェクトリーダー(PL)であるDr. Rusli Ibrahimより挨拶と参加者の紹介があり、続いてマレーシアのコーディネーターであるMr. Adnan Hj. Khalid(マレーシア原子力庁(Nuclear Malaysia)副長官)より開会の挨拶がありました。

 挨拶に引き続き、日本のプロジェクトリーダーである中川仁氏((独)農業生物資源研究所 放射線育種場長)より、FNCA放射線育種プロジェクトの総括が行われ、続いてマレーシアのプロジェクトリーダーであるDr. Rusli Ibrahimより、「マレーシアにおけるバナナの突然変異育種研究活動」と題する講演がありました。 さらに、夏秋 T. 啓子氏(東京農業大学)より「ウイルスからバナナを救え!」、Prof. Dr. Sariah Meon(マレーシアプトラ大学)より「フザリウム萎凋病の生物学的防除資材としてのエンドファイト利用」、Prof. Dr. Madya Hawa Jaafar(マレーシアプトラ大学)より「植物の抵抗性を高めるための二酸化炭素施用技術」の3つの特別講演が行われました。

  

【フォーラム・パネルディスカッション】

 Dr. Rusli Ibrahimが議長を務めてフォーラムが開催され、以下の4つの特別講演が行われました。講演後、中川仁氏、Prof. Dr. Rofina Yasmin Othman、 Prof. Dr. Norzulaani Khalid およびProf. Dr. S. Vikineswaryがパネリストとなり、パネルディスカッションが行われ、マレーシアにおいて、未だ遺伝子組み換え作物に関する市民の関心は低く、突然変異育種技術は、バナナの品質改良や他の栄養繁殖作物の改良において実用的であるとされていること、また、マーカーを利用した分子育種やその他の分子技術は、今後のバナナの品種改良において大きな支えとなるが、全てのシステムは精巧で高額な設備が必要であり、さらに最終ゴールまでには長い時間がかかり、フィールドにおいて耐性植物を選抜し評価を行うためには経験豊富な育種家の意見が必要とされることなどがまとめられました。

  1. 「Go bananas with tissue culture - from bench to market(組織培養によるバナナの普及−クリーンベンチから市場へ)」Prof. Dr. Norzulaani Khalid(マレーシア大学)
  2. 「Developing new molecular targets and approaches for control of fungal and viral diseases in bananas(バナナにおける新たな分子標的の開発および菌類病とウイルス病の防除に対するアプローチ)」Prof. Dr. Rofina Yasmin Othman(マレーシア大学)
  3. 「Biocontrol of Fusarium wilt-microbes the saviour(フザリウム萎凋病の生物的防除−微生物は救い主か)」Dr. S. Vikineswary(マレーシア大学)
  4. 「R-genes related to NBS-LRR in Musa(バナナにおけるNBS-LRR 抵抗性遺伝子ファミリーに関連するR遺伝子)」Dr. Azhar Mohamad(マレーシア原子力庁)

【テクニカル・ビジット】

 テクニカル・ビジットでは、セルダンにある民間の商業用組織培養研究所のJalur Lipur Sdn. Bhd.およびマラヤ大学を訪問しました。Jalur Lipur Sdn. Bhd.は設立後1年半の比較的新しい研究所であり、主要な活動としてバナナ品種‘Berangan’の培養による大量繁殖を行い、マレーシア農務省への供給を行っています。マラヤ大学では、構内の他、Rimba Ilmu 博物館で、マレーシアの動植物の標本や写真を閲覧した後、マラヤ大学の沿革や、農業バイオテクノロジー研究センター(CEBAR)に属する植物テクノロジーインキュベーダーユニットの活動について説明を受けました。

【最終報告、総合討論】

 各国よりバナナ耐病性育種プロジェクトの最終報告が発表され、総合討論において本サブプロジェクトの今後の計画、および評価について議論が行われた後、以下の事項がまとめられました。また、全ての参加国により、本サブプロジェクトにおいてバナナの新品種を獲得するという最終ゴールに到達するため、フェーズIIとして2010年まで延長することが提案されました。

 まとめ

  1. 全ての参加国はBBTV、フザリウム、線虫に耐病性のある有望な変異系統を確認することができ、本サブプロジェクトの目標を達成した。
  2. 本サブプロジェクトの成果、すなわち照射方法とBBTV、フザリウム、線虫のスクリーニングに関する手法、プロトコルを成果として発行する。
  3. 本プロジェクトの新しい参加国であるバングラデシュは全ての参加国が開発してきたスクリーニング方法を利用することができる。
  4. バングラデシュによって開発された、バナナの葯培養に関するプロトコルは他の参加国によって利用することができる。

 また、最終日には議事録が作成され、討議・採択が行われました。この議事録は10月27日から31日までベトナムのダラトで開催されるワークショップにおいて報告される予定です。

  


FNCA 2008 放射線育種プロジェクト バナナ耐病性専門家会合
議事録

2008年6月30日〜7月3日
マレーシア、クアラルンプール


 FNCA2008放射線育種プロジェクトバナナ耐病性専門家会合が次の通り開催された。

開催日: 2008年6月30日(月)〜7月3日(木)
場 所: マレーシア、クアラルンプール
メリアホテル(Hotel Melia)
主 催: 日本 文部科学省(MEXT)
マレーシア原子力庁(Nuclear Malaysia)
事務局: 財団法人 原子力安全研究協会(NSRA)
参加者: バングラデシュ、日本、マレーシア、フィリピン、ベトナムの5カ国より計7名が参加(添付資料5

開会セッション

 初日の開会セッションでは、まずマレーシアのプロジェクトリーダーであるDr. Rusli Ibrahim(マレーシア原子力庁(Nuclear Malaysia))より挨拶と参加者の紹介があった。続いてマレーシアのコーディネーターであるMr. Adnan Hj. Khalid(マレーシア原子力庁(Nuclear Malaysia)副長官)より開会の挨拶があり、バナナは重要な食用作物であるとともに、東南アジア諸国、とりわけマレーシアの経済活動において、農家の収入と輸出高の増加に繋がる可能性を持つ有望な作物であることを強調した。また、原子力技術や病害虫を防除するための他の技術を駆使して商業的価値を付加した、より有用な新品種の開発、さらにはFNCA参加国間におけるアイデアと経験の共有を目指した共同ネットワーク構築が大変重要であると述べられた。

セッション1 特別講演

 セッション1ではDr. Golam Ahmedが議長を務め、日本のプロジェクトリーダーである中川仁氏((独)農業生物資源研究所 放射線育種場長)によりFNCA放射線育種プロジェクトの総括が行われた。引き続きマレーシアのプロジェクトリーダーであるDr. Rusli Ibrahimより、「マレーシアにおけるバナナの突然変異育種研究活動」と題する講演があった。 さらに、日本およびマレーシアプトラ大学により以下の通り3つの特別講演が行われた。

  1. 「Save Banana from Viruses!  (ウイルスからバナナを救え!)」夏秋 T. 啓子氏(東京農業大学)
  2. 「Endophytic Microorganisms as Biocontrol Agents of Fusarium wilt (フザリウム萎凋病の生物学的防除資材としてのエンドファイト利用)」Prof. Dr. Sariah Meon(マレーシアプトラ大学)
  3. 「Carbon Dioxide Enrichment for Enhancement of Plant Resistance(植物の抵抗性を高めるための二酸化炭素施用技術)」Prof. Dr. Madya Hawa Jaafar(マレーシアプトラ大学)

セッション2 最終報告

 各国よりバナナ耐病性育種プロジェクトの最終報告がなされ、下記のようにまとめられた。

バングラデシュ
 バナナ品種「Sabri」のIn vitro(試験管内)突然変異誘発に関する研究は2007年初期に始められ、その後1年半以内で茎頂からの植物体再分化に関するプロトコル、およびin vitro条件の茎頂培養に対する適正線量(LD50)が明らかにされた。
 現在、このプロトコルに沿って、合計2664個体のM1V4苗が温室内においてフザリウム萎凋病に対するスクリーニングに供されている。この個体群から、高度に病原菌に汚染された圃場条件下における評価をするのに十分な数の有望株が選抜できることが期待されている。

 全ての結果から、バナナの葯培養においてMS基本培地がN6基本培地より優れていると結論付けられる。しかしながら、葯からの再生頻度は非常に低い。そのため、培地の組成、あるいは培養条件を変えることによって葯培養の効率性を改良することが必要とされる。この研究の最終的な目的は、突然変異を誘発したバナナの生殖細胞から葯培養によって植物体を再分化させることであり、照射された葯から植物体を再分化させることに力を注いでいく予定である。

マレーシア
−バナナ品種「Berangan」の培養幼植物を大量増殖し、研究室内でM1V4世代養成まで進めた。
−培養植物およびコントロール植物はELISAテストによってスクリーニングを行い、BBTVやBSV、CMV等の深刻なウイルスを保毒していないことを確認した。
−現在までに、「Berangan」品種に照射した1,115個体の苗(育苗後2ヶ月)が、圃場での硬化/順化に成功し、その後、2007年7月に農家の圃場でフザリウム病に対するスクリーニングが行われた。
−処理された植物体はフザリウム病に対する反応の観察調査や、早熟性、矮性、および多収性などの農業特性に関して選抜が行われている。
−マレーシア原子力庁は、苗をホットスポットに移植してスクリーニングの前に行う、フザリウム病に対する以下の3つのプレスクリーニング法を開発した。

  a)   in vitro下の苗木の根茎部分を、萎黄病菌(Fusarium oxysporium f. sp. cubense (以下FOC) )の胞子数106/ mlに濃縮した懸濁液に2時間浸す。葉が黄化、偽茎が黒色化するなどのフザリウム感染を観察する。
  b)   ダブルトレーテクニック(Double-tray technique)
プラスチックのトレーで3、4週間ほど硬化した培養苗に、胞子数106/mlの濃度のFOCの胞子を接種する。葉が黄化、偽茎が黒色化するなどのフザリウム感染を観察する。
  c) 圃場において、培地土壌の混合物とともにプラスチックのトレーの中で3-4週間硬化させた変異体の苗に、胞子数106/mlに調整したFOCの胞子懸濁液を接種する。葉が黄化、偽茎が黒色化するなどのフザリウム感染を観察する。

フィリピン
−バナナ品種「Lakatan」におけるBBTVウイルスへの抵抗性がガンマ線照射と組織培養を行ったM1世代で誘発された。
−BBTVに対する抵抗性反応は放射線感受性(5-30 Gy)および大量照射(20/25 Gy)で確認された。
−BBTVへの抵抗性特性の安定性は、病原ウイルスに強度に汚染した圃場においてG1およびG2の変異系統で認められた。
−BBTVへの抵抗性の安定性は、温室内で人工接種された系統でも認められた。
−BBTVへの耐性のメカニズムは、寄主植物に対するアブラムシの非選択性に帰する可能性がある。
−突然変異G1植物においてR. similis線虫の耐性が認められた。
−突然変異G1系統の栽培的および収量形質は、対照となる培養苗に匹敵するか、あるいはそれ以上であった。

ベトナム
 全ての実験を通し、以下のように結論付けた。
  再分化培地:MS + 0.5 ppm NAA + 3 ppm BAP
  急増殖培地:MS + 0.5ppm NAA + 4ppm BAP
  発根培地:MS + 0.5ppm NAA + 0.2ppm IBA
 ガンマ線照射によって変異が誘発され、草丈、花茎や葉の色に変化が現れた。また、培養による変異頻度は1.8%から12.5%と変化があり、またガンマ線による突然変異誘発率は7.5%から15.7%と変化があった。
 適正線量は15あるいは20Gyである。バナナ植物に対する温室内での人工接種による耐病性の評価は以下の通りである。
 胞子濃度は、胞子の個体数が105/mlのものを利用し、感染には4種類の接種方法を用いた。4種類の中で、水耕栽培法が高い感染率となった。温室内においてFOCに対する高い抵抗性(感染率25%以下)を示す17系統を獲得した。RAPD解析により変異系統が遺伝的変異を示すことが明らかになった。
 圃場試験のデータにより、2つの突然変異系統がFOC萎凋病に対して抵抗性を持つことが示された。

●総合討論
 総合討論における論点は以下の通りである。

  1. 参加国間における植物体試料の交換は不可能なため、FOC およびBBTVに対する抵抗性遺伝子のマーカーの共有を行う。
  2. 本サブプロジェクトにおけるFOC、BBTVおよび線虫抵抗性のスクリーニング手法に関する効率的なプロトコルをマニュアル化して発行し、参加国間で共有する。
  3. FNCAを貯蔵庫とし、日本において突然変異体を保存できる可能性を確認する。

セッション3 まとめ

 中川仁氏が本セッションの議長を務め、参加者は添付資料2(PDF28KB)の通り研究の研究結果と成果をまとめた。

セッション4 フォーラム

 セッション4ではDr. Rusli Ibrahimが議長を務めてフォーラムが開催され、はじめに4つの特別講演が行われた。

  1. 「Go bananas with tissue culture - from bench to market(組織培養によるバナナの普及−クリーンベンチから市場へ)」Prof. Dr. Norzulaani Khalid(マレーシア大学)
  2. 「Developing new molecular targets and approaches for control of fungal and viral diseases in bananas(バナナにおける新たな分子標的の開発および菌類病とウイルス病の防除に対するアプローチ)」Prof. Dr. Rofina Yasmin Othman(マレーシア大学)
  3. 「Biocontrol of Fusarium wilt-microbes the saviour(フザリウム萎凋病の生物的防除−微生物は救い主か)」Dr. S. Vikineswary(マレーシア大学)
  4. 「R-genes related to NBS-LRR in Musa(バナナにおけるNBS-LRR 抵抗性遺伝子ファミリーに関連するR遺伝子)」Dr. Azhar Mohamad(マレーシア原子力庁)

●パネルディスカッション
 その後、中川仁氏、Prof. Dr. Rofina Yasmin Othman、 Prof. Dr. Norzulaani KhalidおよびProf. Dr. S. Vikineswaryがパネリストとなり、パネルディスカッションが行われた。ディスカッションにおいて挙げられた論点は以下の通りである。

  1. 植物にもR遺伝子がすでに存在していると考えられているが、発現していない。突然変異誘発がR遺伝子の発現誘因となる遺伝子配列の変化を創り出す可能性を有している。
  2. 植物が刺激を受けたとき、植物はそれに応答し、R遺伝子がスイッチオンの状態になるように誘発される。
  3. 圃場試験で選抜された変異系統の応答は、病気に対する応答或いは耐性の結果で決定される。
  4. マレーシアにおいて、未だ遺伝子組み換え作物に関する市民の関心は低い(小さい)。
  5. 突然変異育種のために、ガンマ線或いはイオンビームを利用することは簡単であるが、効率的かつ簡易なスクリーニング方法の構築、あるいは突然変異誘発の発生率を高めるための分子技術の応用など、改良が必要である。
  6. 突然変異誘発において、まず正確な表現型認識によって、最も適した変異体を決定することが不可欠である。一度同定されれば、突然変異形質あるいは表現型に関係する遺伝子を確認するために分子技術を利用することができる。また、同定された遺伝子はその後の品種改良などに利用できる。
  7. 突然変異育種技術は、バナナの品質改良や他の栄養繁殖作物の改良において、実用的であるとされている。
  8. マーカーを利用した分子育種やその他の分子技術は、今後のバナナの品種改良において大きな支えとなる。しかしながら、全てのシステムは精巧で高額な設備が必要であり、さらに最終ゴールまでには長い時間がかかる。また、フィールドにおいて耐性植物を選抜し評価を行うためには経験豊富な育種家の意見が必要とされる。

テクニカル・ビジット

 参加者はテクニカル・ビジットとして、まずセルダンにある民間の商業用組織培養研究所のJalur Lipur Sdn. Bhd.を訪問した。この研究所は設立後1年半の比較的新しい研究所であり、バナナ、パインアップル、マンゴスチンおよび薬用作物類について試験管内繁殖を行っている。しかし、主要な活動はバナナ品種‘Berangan’の培養による大量繁殖を行い、マレーシア農務省に供給することである。昨年は1,000,000のポリバッグに入れた‘Berangan’苗を生産した。参加者は、研究所長のMs. Marinaと、圃場作業長のMr. Jamilの案内で、研究所内と培養苗生産場所を視察した。
 昼食後、中川仁氏はマレーシア原子力庁の技術研究員、Mr. Ahmad Zaki Husseinに引率され、建設されたばかりのガンマーグリーンハウスを視察した。その後、参加者はマラヤ大学クアラルンプールを訪問し、Prof. Dr. Norzulaani Khalidの案内で構内を視察した。さらにRimba Ilmu博物館で、マレーシアの動植物の標本や写真を閲覧した後、マラヤ大学の沿革や、農業バイオテクノロジー研究センター(CEBAR)に属する植物テクノロジーインキュベーダーユニットの活動について説明を受けた。

セッション3 総合討論

 参加者により今後の計画について討論され、添付資料3(PDF10KB)のようにまとめられた。
 参加者は本サブプロジェクトの今後の計画、および評価について議論を行い、また議事録がまとめられた。この議事録は10月27日から31日までベトナムのダラトで開催されるワークショップにおいて報告される予定である。

まとめ

  1. 全ての参加国はBBTV、フザリウム、線虫に耐病性のある有望な変異系統を確認することができ、本サブプロジェクトの目標を達成した。
  2. 本サブプロジェクトの成果、すなわち照射方法とBBTV、フザリウム、線虫のスクリーニングに関する手法、プロトコルを成果として発行する。
  3. 本プロジェクトの新しい参加国であるバングラデシュは全ての参加国が開発してきたスクリーニング方法を利用することができる。
  4. バングラデシュによって開発された、バナナの葯培養に関するプロトコルは他の参加国によって利用することができる。

プロジェクトの今後について

 全ての参加国は、以下の理由によって、本サブプロジェクトにおいてバナナの新品種を獲得するという最終ゴールに到達するため、フェーズIIとして2010年まで延長することに合意した。

フィリピン
−すでにBBTVに耐性のあるバナナ品種「Lakatan」の有望な変異系統が5つ同定されており、複数の試験地で系統適応性検定試験(農家の圃場)を2年間行い、スクリーニングする予定である。
−突然変異系統は育種家の権利のため変異体を新品種登録する予定である。
−変異体を流通させるために増殖を行う予定である。

ベトナム
−すでにフザリウム病に耐性のあるバナナ品種「Tay」の有望な変異系統が2つ同定されている。
−北部及び中央部の2ヶ所において系統適応性検定試験を行う予定である。
−変異体を生産用に増殖する予定である。

マレーシア
−すでに、フザリウム病に耐性で早生、矮性、多収といった農業上有用な形質を備えた、バナナ品種「Berangan」の有望な変異系統が3つ同定されている。
−商業用プランテーションと協力し、3カ所で2年間の系統適応性検定試験でスクリーニングを行う予定である。
−変異体を品種登録し、培養によるクローン苗の大量増殖を行う予定である。

バングラデシュ
−2007年に本サブプロジェクトをスタートしたため、今後は他の参加各国で構築された突然変異育種技術を採用していく。
−すでに葯の培養に関し、他の参加各国においても適応できるような優れたプロトコルを確立した。

 添付資料1 プログラム
 添付資料2 最終報告サマリー(PDF28KB)
 添付資料3 今後の研究計画(PDF10KB)
 添付資料4 テクニカル・ビジットについて(写真)
 添付資料5 参加者リスト


FNCA 2008 放射線育種プロジェクト バナナ耐病性専門家会合
プログラム

2008年6月30日〜7月3日
マレーシア、クアラルンプール



開催日: 2008年6月30日(月)〜7月3日(木)
場 所: マレーシア、クアラルンプール
メリアホテル(Hotel Melia)
主 催: 日本 文部科学省(MEXT)
マレーシア原子力庁(Nuclear Malaysia)
事務局: 財団法人 原子力安全研究協会(NSRA)


6月30日(月)

  開会セッション
09:00 - 09:30 登録
09:30 - 09:40 開会挨拶(Mr. Adnan Hj. Khalid)
09:40 - 10:00 記念撮影及び休憩
  セッション1 特別講演
議長 : バングラデシュ
10:00 - 10:20 放射線育種プロジェクトレビュー(中川 仁氏)
10:20 - 10:50 「マレーシアにおけるバナナの突然変異育種研究について」(Dr. Rusli Ibrahim)
10:50 - 11:30 特別講演1「ウイルスからバナナを救え!」(夏秋 啓子氏)
11:30 - 12:10 特別講演2「フザリウム病のバイオコントロール機関としての内生微生物」(Prof. Dr. Sariah Meon)
12:10 - 12:50 特別講演3「植物耐性向上のための二酸化炭素濃縮」(Prof. Madya Dr. Hawa Jaafar)
12:50 - 14:00 昼食
  セッション2 最終報告
議長 : 日本
14:00 - 14:30 バングラデシュ
14:30 - 15:00 マレーシア
15:00 - 15:30 フィリピン
15:30 - 15:45 休憩
15:45 - 16:15 ベトナム
16:15 - 16:45 質疑応答
16:45 - 17:15 サブプロジェクトの今後の活動および展望

7月1日(火)

  セッション 3 円卓討論
議長 : 日本
09:00 - 10:30 最終報告書の作成
10:00 - 10:30 休憩
10:30 - 12:30 引き続き最終報告書の作成
12:30 - 14:00 昼食
  セッション 4 講演会
議長 : マレーシア
マレーシアの招待講演者による特別講演、及びパネルディスカッション
14:00 - 14:30 「バナナの組織培養−実験室から市場へ−」(Prof. Dr. Nurzulaani Khalid)
14:30 - 15:00 「新分子標的の開発およびバナナの病害コントロールへのアプローチ」(Prof. Dr. Yasmin Othman)
15:00 - 15:20 休憩
15:20 - 15:50 「フザリウム病のバイオコントロール−細菌救世主−」(Prof. Dr Viki)
15:50 - 16:20 Musa におけるR遺伝子とNBS-LRRの関係」(Dr. Azhar Mohamad)
16:20 - 17:00 パネルディスカッション
中川 仁氏
Prof. Dr. Rofina Yasmin Othman
Prof. Dr. Norzulaani Khalid
Prof. Dr. Viki

7月2日(水)

  テクニカル・ビジット
09:00 - 12:00 1商業用組織培養研究所  Jalur Lipur Sdn. Bhd. Serdang
12:00 - 14:00 昼食
14:00 - 16:00 2マレーシア大学(クアラルンプール)

7月3日(木)

  引き続きセッション 3 円卓討論
議長 : 日本
09:00 - 10:30 サブプロジェクトの今後の活動および展望
10:30 - 10:45 休憩
10:45 - 12:30 サブプロジェクト「バナナ耐病性育種」評価
12:30 - 14:00 昼食
14:00 - 15:30 議事録作成
15:30 - 15:45 休憩
15:45 - 16:30 議事録採択
16:30 - 17:00 閉会

FNCA 2008 放射線育種プロジェクト バナナ耐病性専門家会合
参加者リスト

2008年6月30日〜7月3日
マレーシア、クアラルンプール



No.

名前/所属

1. バングラデシュ Mr. Golam Ahmed
Principal Scientific Officer
Plant Biotechnology and Genetic Engineering Division
Institute of Food and Radiation Biology
Bangladesh Atomic Energy Commission (BAEC)
2. 日本 (PL) Dr. Hitoshi Nakagawa
Director
Institute of Radiation Breeding
Division of Genome and Biodiversity Research
National Institute of Agrobiological Sciences (NIAS)
3. 日本 Dr. Keiko Natsuaki
Professor
Faculty of International Agriculture and Food Studies
Tokyo University of Agriculture
4. マレーシア (PL) Dr. Rusli Bin Ibrahim
Rice Breeder
Agrotechnology & Biosciences Division
Malaysian Nuclear Agency (Nuclear Malaysia)
5. マレーシア Dr. Azhar Mohamad
Research Officer
Industrial Crop Group
Agrotechnology and Biosciences Division
Malaysian Nuclear Agency (Nuclear Malaysia)
6. フィリピン Dr. Olivia P. Damasco
University Researcher
Crop Science Cluster-Institute of Plant Breeding,
University of the Philippines Los Banos
7. ベトナム Dr. Dang Trong Luong
Head of Genetic Engineering Lab.
Agricultural Genetics Institute (AGI)


*** マレーシア原子力庁 ***

Patron
Datuk Dr. Daud Mohamad
Advisor
Dr. Nahrul Khair Alang Md. Rashid
Chairman
Dr. Wan Manshol Wan Zin
Course Director
Dr. Rusli Ibrahim
Secretariat
Dr. Azhar Mohmad
Dr. Sobri Hussein
Norazlina Noordin
Alvina Lindsay Mijen
Salahbiah Abdul Majid
Everina Nuri
Event Management (Training Centre)
Zuhaira Hashim
Mariatulkhibtiyah Noor

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