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放射線治療 ワークショップ

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ワークショップ

FNCA 2006 放射線治療ワークショップ

「2006年度FNCA放射線治療ワークショップが開催」


背景 :

2007 年 1 月 9 〜 13 日にベトナムのハノイとホー・チ・ミン市で、 2006 年度 FNCA 放射線治療ワークショップが開催され、中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、タイおよびベトナムの代表が参加した。また、バングラデシュから初のオブザーバー参加があった。この会合は、ベトナム国立がん研究所( K 病院)の主催、日本の文部科学省( MEXT )の共催、(社)日本原子力産業協会( JAIF )の協力により開催された。

本プロジェクトは、アジア地域で患者が多い 子宮頚がん 、上咽頭がん等に対する統一・基準化されたプロトコール ( 治療手順 ) を、参加各国の国際共同臨床試験を通じて確立し、アジア地域の放射線治療の水準向上をめざすことを目的としている。

「子宮頸がんに対する化学放射線療法( CERVIX-III )の第 II 相研究」について

登録された Cervix-III 患者数は、中国 18 、インドネシア 5 、日本 32 、韓国 10 、マレーシア 14 、フィリピン 12 、タイ 19 、ベトナム 10 である。 18.6 カ月の中間追跡調査データで見ると、 2 年の局所制御率が 87.6% 、 2 年間で再発がない割合が 68.5% 、 2 年の全生存率が 76.5% を示した。

「局所進行頸がんに対する新規臨床試験」について

傍大動脈リンパ節転移予防放射線療法およびアジュバント化学療法に関する徹底的な議論の後、新規共同研究として、「広範囲な領域に対する CCRT (骨盤および PALN に対する RT )」が選定された。

「上咽頭がん( NPC )に対する化学放射線療法の第 II 相研究( TxN2-3 )( NPC-I )」について

登録された NPC-I 患者数は、中国 3 、インドネシア 4 、マレーシア 15 、フィリピン 3 、タイ 5 である。第 II 相研究、 NPC-I の累積データでは登録された患者数は 28 であった。患者の 83% が最低 4 サイクルの同時併用化学療法( CTX )を終えている。一方、 36% はアジュバント化学療法を終えていない。発表されている他の臨床研究と比較すると、ひどい悪心/嘔吐および白血球減少の発生率は低かったが、重い粘膜炎の発生率は同じであった。

「 NPC に対する化学放射線療法の第 II 相研究( T3-4N0-1 )( NPC-II )」について

NPC-II (アジュバント CTX を行わないプロトコル)の登録患者数は 31 であった。患者の 86% は最低 4 サイクルの CTX を終えた。ひどい悪心/嘔吐および白血球減少の発生率は低いと考えられる。

「照射線量の品質保証/品質管理( QA/QC )」について

2002 年度から 2006 年度にかけて 8 カ国の 16 の病院で実施された密封小線源治療の訪問調査が完了し、 結果は満足のいくものであったと報告された。
  ガラス線量計を用いた外照射郵送調査は、 2006 年 11 月に中国で実施され、線量偏差は +/-2% 以内であった。次は韓国で行われ、 2007 年末までにすべての国で調査を終える予定である。

「将来計画とその他の活動」

  • より多くの患者を集めるために、 NPC-I および NPC-II プロトコールのスケジュールは延長する。
  • 外照射治療の新規 QA/QC 活動は継続し 2007 年に終える。
  • Cervix-II の論文草案は現在作成中であり、国際ジャーナルに提出される予定である。 ASTRO 、 ESTRO または地方学会への報告が奨励される。
    ワークショップの次回開催地として、政府の了解を条件にフィリピンが提案され、 2008 年 1 月 21 〜 27 日の暫定スケジュールが承認された。

その他 :

その他、ハノイにおいて、公開講座の開催と 108 陸軍中央病院サイバーナイフ・システムと国立がん研究所放射線腫瘍学部門の見学が行われた。また、ホー・チ・ミン市において、公開講座の開催とホー・チ・ミン市腫瘍病院放射線腫瘍学部門の見学が行われた。


「プロジェクトリーダーからのメッセージ」

放医研重粒子医科学センター 辻井博彦

放医研?重粒子医科学センター 辻井博彦 ベトナムのハノイとホーチミンで放射線の医学利用に関するワークショップ「 FNCA FY2006 Workshop on Radiation Oncology 」が開催された。このワークショップは、 1993 年の第 1 回(東京)から数えて今回で 14 回目になるが、ベトナムでの開催は初めてである。前にもベトナムでの開催計画があったが、他のWSと重なったり、日程調整がうまくいかなかったりしたため、結局今年度になったといういきさつがある。しかも今回の開催も、もともと 12 月の予定が、他の重要な会議と重なったため急遽 1 月に変更されたり、これまでとは違った意味での苦労があった。やっと開催にこぎつけたとの思いが強い。

 今回は、子宮癌の第3プロトコール( Cervix-3 )に続く第4プロトコールを作成することが課題の一つであった。科学的に意味があり、かつアジア地域で実現可能な治療法を巡って大いに議論が盛り上がった。最終的には全員合意のもと、新プロトコールの内容が決まり、 2007 年4月から新たな臨床試験を開始することになった。これは、進行子宮癌を対象に、抗がん剤同時併用のもと傍大動脈リンパ領域を含んだ拡大照射野で放射線治療を行うというものである。一方、上咽頭がんについては、 NPC-I と NPC-II の2つのプロトコールがあるが、今後、いずれのプロトコールも同じ治療法で症例を 100 例になるまで継続するということになった。つまり、現行のプロトコールを前期と後期に分け、すでに前期は終了したとみなし、今後は腫瘍効果をみるための後期臨床試験を行うことにしたのである。

 なお、今回の一般公開講座は、ハノイとホーチミンの2ヶ所で、ホスト国ベトナムにおける放射線治療の現状紹介や、最近の放射線治療の進歩についての教育講演が行われた。ホーチミンでは、参加者が50人以上と多く、質疑応答も活発で、現地の放射線治療に対する関心を高めるという本来の目的を十分に果たすことが出来たと思う。

 アジア地域で通用する治療法を開発するに当たっては、いろいろ考慮しなければならないことがある。風俗習慣はもとより、経済的基盤の異なるアジア地域で実行可能な治療法であるためには、単に科学的に面白いだけでは駄目で 、出来るだけ治療が短期間で済み、安価で、副作用が少なく、技術的に簡単で、さらにアジア地域だからこそ意味のある臨床試験であることが求められる。また、以前なら経済的理由で難しかった抗がん剤の併用も可能になっているが、目的はあくまで放射線を中心にした治療法を開発することであり、新しい抗がん剤の開発を行うことではないことに留意すべきである。以上の条件を満たした治療法であれば、特にアジア地域でなくても、他のすべての場合にも通用する理想的な治療法が開発されることになり、 FNCA 活動の意義がさらに重みを増してくるようである。

 振り返ってみると、この医学利用ワークショップが発足した当時は、アジア地域で臨床試験を行うこと自体が重要であった。しかし最近は、科学的に意味のある臨床研究に関心が向き、なかでも生存率の向上が見込めるような治療法の開発を目指すようになった。参加者の関心が、医学的エビデンスをつくることに関心が向くようになったのは、大きな違い(前進)である。


2006年度FNCA放射線治療ワークショップ議事録(仮訳)

2007年1月9〜13日
ベトナム、ハノイのグオマン・ホテルおよび
ホー・チ・ミン市のレックス・ホテル

(1)2006 年 3 月の第 7 回アジア原子力協力フォーラム( FNCA )コーディネーター会合および
2006 年 1 月の第 6 回 FNCA 会合の合意に基づき、 2007 年 1 月 9 〜 13 日にベトナムのハノイとホー・チ・ミン市で、 2006 年度 FNCA 放射線治療ワークショップが開催された。この会合は、ベトナム国立がん研究所( K 病院)の主催、日本の文部科学省( MEXT )の共催、 (社)日本原子力産業協会( JAIF )の協力により開催された。 FNCA8 カ国、すなわち 中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、タイおよびベトナムの代表がワークショップに参加した。バングラデシュの代表はオブザーバーとして参加した。

ハノイの開会式

(2) ベトナムの国立がん研究所(K病院)のDr. To Anh Dungが司会を務めた。K病院のDr. Nguyen Ba Ducが歓迎の辞を述べ、ベトナムでは2番目に多い死因であるがんに対する放射線療法の 重要な役割を強調した。ベトナム原子力委員会(VAEC)のDr. Bui Van Tuanは、歓迎の辞で、 がんに対する国家戦略が2006年1月に政府で承認されたことを説明し、さらに、国際ネット ワークの重要性を強調した。ベトナム保健省の国際協力部門のDr. Tran Thi Giang Huongは、 歓迎の辞で、参加諸国の共同努力の重要性を表明した。最後に、参加諸国を代表して、日本 の放射線医学総合研究所(NIRS)の辻井 博彦氏が、ワークショップを主催したベトナムに感 謝の意を表明すると共に、FNCAの枠組みを説明し、オブザーバーとしてのバングラデシュの 参加を歓迎した。

(3)K病院のDr. Nguyen Ba Ducがベトナムの放射線療法の現状と、新国立がん研究所の設 立を含む将来の計画について特別講演を行った。日本の辻井 博彦氏は、FNCAプロジ ェクトの歴史と、本会合の目的について説明した。 議事次第が採用され、司会および報告者が選出された(添付資料1を参照)。新規参 加者として、中国のDr. YangおよびマレーシアのDr. Tangが紹介された。後に、バン グラデシュのDr. Alamが紹介された。

セッション 1: 子宮頸がんに対する化学放射線療法の第 II 相研究( CERVIX-III )

(4) 登録されたCervix-III患者の状況が各国によって発表された。(患者数:中国18、イ ンドネシア5、日本32、韓国10、マレーシア14、フィリピン12、タイ19、ベトナム10)。 日本の加藤 真吾氏が、120の症例について累積臨床データを発表した。追跡調査率は 91%である。急性毒性については、グレード3の白血球減少が21%であった。非血液毒 性では、上部消化器(GI)症状(グレード3以上)が6%であった。したがって、急性 毒性は容認できうると見なされた。18.6カ月の中間追跡調査値では、データは、2年 の局所制御率が87.6%、2年間で再発がない割合が68.5%、2年の全生存率が76.5%を示 した。遅発性合併症の中には、直腸/S字結腸にグレード3 - 4の遅発性毒性が3例あ った。腫瘍縮小効果、遅発性毒性、全生存率をモニターするために、さらなる追跡調 査が必要と思われる。

セッション 2: 子宮頸がんの傍大動脈リンパ節転移予防放射線療法 / アジュバント化学療法

(5) フィリピンのDr. De Los Reyesが、14の症例のd1、22、43についてCDDP 75mg/m2を用 いた化学放射線併用療法の臨床結果を報告し、治療法をさらに改善する必要性につい て意見を表明した。日本の加藤氏は、Cervix III研究から傍大動脈リンパ節(PALN) 転移が陰性の28人の患者のパターンを報告し、新規共同研究として、進行性子宮頸が んに対する傍大動脈リンパ節転移予防放射線療法(RT)の臨床試験を提案した。日本 の大野氏は、RTOG 79-20およびEORTCの試験等これまで発表された臨床結果を参照し ながら、進行性子宮頸がんに対する傍大動脈リンパ節転移予防放射線療法の効果を報 告した。タイのDr. Thephamongkholは、進行段階にある症例におけるアジュバント化 学療法の役割を再検討した。発表されたこれらのデータに基づき、傍大動脈リンパ節 転移予防放射線療法の役割が考察された。

セッション 3: 局所進行頸がんに対する新規臨床試験

(6) 傍大動脈リンパ節転移予防放射線療法およびアジュバント化学療法に関する徹底的 な議論の後、次の4つのオプションがさらに提案された。

  1. 骨盤のみに対するCCRT(化学放射線同時併用療法)
  2. 1. 骨盤に対するCCRTに続いてPALN RT(連続的)
    2. 広範囲な領域に対するCCRT(骨盤およびPALNに対するRT)
  3. CRT(骨盤)に続いてアジュバントCT
バングラデシュおよび中国はI、日本はII.1およびII.2、フィリピンはII.2およびIII、 タイはIII、他の国々はII.2に賛成投票した。さらに議論をした後、最終的にオプシ ョンII.2が選定された。辻井氏は、毒性試験をしていないので、第I/II相試験をする べきだと提案した。その後、新規プロトコルの適格性基準について議論が行われた。 PS 0-1のみが組み込まれた。CDDP投与量は、40mg/m2に維持されているが、急性毒性 のグレードに応じた投与量の変更が提案された。加藤氏が新規プロトコルの草案を作 成し、2007年3月までに電子メールで配布する予定である。

セッション 4: 上咽頭がん( NPC )に対する化学放射線療法の第 II 相研究( TxN2-3 )( NPC-I )

(7) 登録されたNPC-I患者の状態が国別に発表された。(患者数:中国3、インドネシア4、 マレーシア15、フィリピン3、タイ5。韓国とベトナムは、アジュバント化学療法を受 けない非プロトコル症例をそれぞれ、5および135と発表した)。

(8) 日本の大野 達也氏は、第II相研究、NPC-Iの累積データを発表した。登録された患者 数は28であった。患者全員が放射線療法を終えており、46%が中断の必要があった。 患者の83%が最低4サイクルの同時併用化学療法(CTX)を終えている。一方、36%はア ジュバント化学療法を終えていない。血液毒性については、同時併用CTX中にグレー ド4毒性を示した患者はおらず、アジュバントCTX中にグレード4を示した患者は4人い た。非血液毒性については、1人の患者がグレード4の粘膜炎を示し、同時併用CTX中 に1人がグレード4の痛みを示し、アジュバントCTX中にグレード4毒性を示した患者は いなかった。発表されている他の臨床研究と比較すると、ひどい悪心/嘔吐および白 血球減少の発生率は低かったが、重い粘膜炎の発生率は同じであった。CTスキャン検 査の遵守率(28例の内8例、29%)が低かったため、規定の6カ月の腫瘍除去率は計算 できなかった。さらなる追跡調査が必要と思われる。

(9)多くの研究所が治療後6カ月でCTスキャンを実施しなかったので、この方針は再検討 された。対象患者数25についても検討された。決定は次のセッションに延期された。

(10) タイのDr. Thephamongkholが、アジュバント化学療法の役割を発表した。同氏は文 献調査に基づき、遠隔転移の発生率は不適切な局所制御によるものと推定した。

セッション 5: NPC に対する化学放射線療法の第 II 相研究( T3-4N0-1 )( NPC-II )

(11) 大野氏は、NPC-II(アジュバントCTXを行わないプロトコル)の累積データを発表し た。登録患者数は31であった。1人の患者は放射線療法を終えておらず、13%が中断を 要した。患者の86%は最低4サイクルのCTXを終えている。血液毒性については、1人の 患者がグレード4の貧血を起こした。グレード4の非血液毒性を示した患者はいなかっ た。ひどい悪心/嘔吐および白血球減少の発生率は低いと考えられる。

(12)NPC研究の今後の計画について議論が行われた。プロトコルの変更は次のように決定 された。サンプルサイズは、NPC-IおよびIIの両方について、3年の全生存率を調べる ために十分な程度に増やす必要がある。正確な数は、後日、小林国彦氏が計算を行う。 両方の研究は患者の登録を継続する。

セッション 6: 照射線量の品質保証/品質管理( QA/QC )

(13) マレーシアのDr. Tang Tieng Sweeが、MINT-SSDLシステムを含むマレーシアにおけ る医学物理学の状況と、サラワク総合病院の状況について報告した。日本の水野 秀 之氏は、外部照射および一般的な監査システムの品質保証/品質管理(QA/QC)につ いて説明した。また、日本のQA状況についても紹介した。

(14) 日本の中村 譲氏は、完了した密封小線源治療の訪問調査について報告した。この調 査は2002年度から2006年度にかけて8カ国の16の病院で実施された。Ir-HDRマシンの 放射能の測定値は、+/- 3%以内の偏差を示した。RTPが計算したポイントAの線量精度 は、+/- 4%以内の偏差を示した。結果は満足のいくものであると見なされた。

(15)日本の水野氏は、郵送線量調査について将来の計画を説明した。調査はガラス線量 計とタフ・ウォーター・ファントムの郵送サービスによって実施される。水野氏がこ のシステムを2006年11月に中国で試したところ、線量偏差は+/-2%以内であった。郵 送調査は、2007年1月から2月にかけて韓国で行われる。2007年末までにすべての国で 調査を終えることを目指している。

セッション 7: 108 の陸軍中央病院と国立がん研究所の実地見学

(16) 参加者は108の陸軍中央病院の実地見学を行い、サイバーナイフ・システムを見学し た。その後、国立がん研究所を訪問し、放射線腫瘍学部門を見学した。

セッション 8: ハノイの公開講座

(17) ワークショップの一環として、国立がん研究所(K病院)で第1回公開講座が開催さ れた。医師、医学物理士、研究者を含むおよそ45人が参加した。FNCA参加者によって、 三つの講義が行われた(添付資料3.3ワークショッププログラム

(18) 最後に、ベトナムにおける放射線療法の将来計画に関する特別講演が、ベトナム原 子力委員会(VAEC)のDr. Vuong Huu Tanによって行われた。同氏は、ベトナムにお ける原子力の平和利用とVAECの役割について紹介した。

セッション 9: ホー・チ・ミン市腫瘍病院の実地見学

(19) 参加者は、ホー・チ・ミン市腫瘍病院の実地見学を行い、新リニアック(直線加速器) センターを含む放射線腫瘍学部門を見学した。

ホー・チ・ミン市の開会式

(20)ホー・チ・ミン市腫瘍病院のDr. Dang Huy Quoc Thinhが司会を務めた。ホー・チ・ ミン市腫瘍病院の副院長のDr. Pham Xuan Dungが歓迎の辞を述べ、続いて、放射線医 学総合研究所(NIRS)の辻井 博彦氏がFNCAプロジェクトを紹介した。

セッション 10: ホー・チ・ミン市の公開講座

(21)ワークショップの一環として、第2回公開講座が開催された。外科腫瘍医、内科腫瘍 医、放射線腫瘍医、医学物理士および学生を含むおよそ80人が参加した。FNCA参加者 によって、五つの講義が行われた(添付資料3.3ワークショッププログラム)。

セッション 11: 将来計画とその他の活動

(22) 日本の立崎 英夫氏が、がん治療の状況に関するアンケート案を発表した。関係病院 で放射線療法および他の治療法を受けた患者数に対する調査が提案され、若干の修正 後に決定された。

(23) 辻井氏は、プロジェクトの次回評価が2007年度末になることをグループに伝えた。 したがって、すべての臨床データをそのときまでに用意する必要がある。

(24) 将来の計画が議論され、承認された。
計画の内容:より多くの患者を集めるために、NPC-IおよびNPC-IIプロトコルのスケ ジュールが変更され、延長された。正確な数を計算し、後日通知する。追跡調査に使 用する様式は年に1度9月に送付される。データは、次回会合の1カ月前に、登録セン ターである放射線医学総合研究所に送付する必要がある。外照射治療の新規QA/QC活 動は継続し、2007年に終える。Cervix IIの論文草案は現在作成中であり、国際ジャ ーナルに投稿される。ASTRO、ESTROまたは各国の学会への報告が奨励される。

(25) 会合では、次回ワークショップの開催地として、フィリピン政府の了解を条件にフ ィリピンが提案され、2008年1月21〜27日の暫定スケジュールが承認された。

セッション 12: ワークショップ議事録の起草

(26) 報告者が提出した議事録草案が討議され、修正の後採択された。

閉会式

(27) 参加者は、MEXT、K病院、ホー・チ・ミン市腫瘍病院、会合を準備した現地スタッフおよびJAIFに感謝の意を表明した。特に参加者は、このプロジェクトに対する日本政府からの引き続く支援に謝意を表明した。閉会の辞で辻井氏は、受入機関および参加者に感謝の意を表明すると共に、プロジェクトの将来に対する期待を述べた。

施設訪問

(28)  参加者は国立がん研究所が手配した施設訪問を行った。


2006年度FNCA放射線治療ワークショッププログラム

2007 年 1 月 9 日 ( 火 ) 〜 13 日 ( 土 )
ベトナム、ハノイおよびホー・チ・ミン市


主催 ベトナム国立がん研究所(K病院)
共催 文部科学省(MEXT、日本)
協力 (社)日本原子力産業協会(JAIF)
会場・宿泊先 ハノイのグオマン・ホテルおよびホー・チ・ミン市のレックス・ホテル

1月8日(月)

ハノイ到着、ホテルに移動。

1月9日(火)

08:30-09:00  参加登録受付
09:00-10:00  開会式
司  会: Dr. To Anh Dung(国立がん研究所、婦人科放射線治療部門副主任)
歓迎挨拶: Dr. Nguyen Ba Duc(国立がん研究所所長)
Dr. Bui Van Tuan(ベトナム原子力委員会(VAEC)、副委員長)
Dr. Tran Thi Giang Huong(ベトナム保健省、国際協力部門)
 挨  拶:辻井 博彦プロジェクトリーダー(PL)(放射線医学総合研究所(NIRS)、日本)
 特別講演:「ベトナムの放射線治療の現状」Dr. Nguyen Ba Duc(ベトナム)
 全般説明: 辻井博彦PL
議事次第採択
 司会および報告者の選出
 新規参加者紹介
 集合写真撮影
10:15-12:15  セッション1: 子宮頸がんに対する化学放射線療法の第U相研究 (Cervix-V)
司会:Dr. Rey H. De los Reyes(フィリピン)
    加藤真吾委員
10:15-12:15  1)各国の臨床データの発表
        中国
        インドネシア
        日本
        韓国
        マレーシア
        フィリピン
        タイランド
        ベトナム
2)臨床データの要約       加藤委員
3)議論
12:15-13:30  <昼食>
13:30-15:00  セッション2: 子宮頸がんの傍大動脈リンパ節転移予防放射線療法 / アジュバント化学療法
司会: Dr. Beena Devi(マレーシア)
    中野隆史委員
13:30-14:00  1)各国の予備試験の臨床データの発表
2)予備試験の要約         加藤委員
14:00-15:00  3)子宮頸がんの傍大動脈リンパ節転移予防放射線療法
       -報告された臨床試験について発表 大野達也委員
4)議論
15:20-17:00  セッション3: 局所進行頸がんに対する新規臨床試験
司会: Dr. Miriam Joy C. Calaguas(フィリピン)
    大野委員

       1)新たな臨床試験の提案       加藤委員
       2)議論
18:00-  <夕食>

1月10日(水)

09:00-10:45  セッション4: 上咽頭がん(NPC)に対する化学放射線療法の第II相研究 (TxN2-3)(NPC-I)
司会: Dr. Dang Huy Quoc Thinh(ベトナム)
    井上武宏委員
09:00-10:30  1)各国の臨床データの発表
        中国
        インドネシア
        韓国
        マレーシア
        フィリピン
        タイ
        ベトナム
2)臨床データの要約         大野委員
3)議論
        ?)治療プロトコールの遵守について
        ?)アジュバント化学療法の役割について
        ?)将来計画について
        ?)その他について
11:00-13:30  セッション5: NPCに対する化学放射線療法の第II相研究(T3-4N0-1) (NPC-II)
司会: Dr. Chul-Koo Cho(韓国)
    Dr. Kulllathorn Thephamongkhol(タイ)
11:00-12:00  1)各国の臨床データの発表
        中国
        インドネシア
        韓国
        マレーシア
        フィリピン
        タイ
        ベトナム
2)臨床データの要約         大野委員
12:00-13:00  <昼食>
13:00-13:30  3)議論
13:30-14:45  セッション6: 照射線量の品質保証/品質管理(QA/QC)
司会:中村讓氏
    Dr. Raden Susworo(インドネシア)

1)マレーシアでの放射線治療の品質保証/品質管理(QA/QC)について
Dr. Tang Tieng Swee(マレーシア)
2)外照射におけるQA/QCについて    水野秀之氏
3)訪問調査の報告について      中村氏
4)次回調査日程について 水野氏
5)議論
15:00-17:00  セッション7: 108の陸軍中央病院サイバーナイフ・システムと国立がん研 究所の実地見学

1月11日(木)

09:00-11:00 セッション8: ハノイの公開講座
司会: Dr. Nguyen Ba Duc(ベトナム)
    辻井PL

1)子宮頚がんに対する放射線治療の最近の発達
 Dr. To Anh Dung(ベトナム)
2)ブラキセラピィ(近接照射療法):高線量率と低線量率
 井上委員
3)IMRT(強度変調放射線治療)に重点をおいた3次元原体照射療法
 Dr. Miriam Joy C Calaguas(フィリピン)
4)ベトナムの放射線治療に関する将来計画
 Mr. Vuong Huu Tan(ベトナム原子力委員会、委員長)
12:00-13:00   <昼食>
13:00-   ホー・チ・ミン・市に向け、出発
17:00  ホー・チ・ミン・市到着

1月12日(金)

07:15 ホー・チ・ミン市腫瘍病院に向け出発
08:00-09:00  ホー・チ・ミン市の開会式
セッション9: ホー・チ・ミン市腫瘍病院の見学
09:00-12:00   セッション10: ホー・チ・ミン市の公開講座
司会:中野委員
    Dr. Dang Huy Quoc Thinh(ベトナム)

開会挨拶:Dr. Nguyen Chan Hung(ホー・チ・ミン市腫瘍病院、院長)
1)ホー・チ・ミン市腫瘍病院における放射線治療の現状
 Dr. Dang Huy Quoc Thinh (ベトナム)
2)子宮頸がんに対する放射線治療
 加藤委員
3)進行性子宮頸がんに対する化学放射線併用療法
 大野委員
4)進行性上咽頭がんに対する化学放射線併用療法
 Dr. Kulllathorn Thephamongkhol(タイ)
5)3次元原体照射療法
 Dr. Chul-Koo Cho(韓国)
12:00-  レックス・ホテルに移動
13:30-14:30  セッション11: 将来計画とその他の活動
司会:辻井PL
    Dr. Zhou Juying(中国)

1)将来計画
2)各国での放射線治療の状況調査について 立崎英夫委員
3)その他
4)次回ワークショップの日程
14:30-16:00 セッション12: ワークショップ議事録の起草
司会:立崎委員
    Dr. Miriam Joy C Calaguas(フィリピン)

議論
  議事録の採択
16:00  閉会式
挨拶:辻井PL

1月13日(土)

08:30-12:30 国立がん研究所企画による施設訪問
18:00- 空港へ移動、各自の旅程により帰国。


参加者リスト

バングラデシュ

Shahida Alam
国立がん研究所病院
放射線腫瘍治療部門、医療技官

中国

Zhou Juying
蘇州大学第一病院
放射線腫瘍治療部門 主任

Yang Yuxing
蘇州大学附属常州腫瘤医院
放射線腫瘍治療部門 主任

インドネシア

R. Susworo
インドネシア大学医学部
医学教師

Nana Supriana
チプト・マングスモ病院
医師

日本

辻井 博彦
(独)放射線医学総合研究所
重粒子医科学センターセンター長

井上 武宏
大阪大学 大学院
医学系研究科内科系臨床医学専攻放射線統合医学講座放射線治療学教室 教授

中野 隆史
群馬大学 大学院
医学系研究科 病態腫瘍制御学講座腫瘍放射線学 教授

小林 国彦
埼玉医科大学
呼吸器内科 助教授

加藤 真吾
(独)放射線医学総合研究所
重粒子医科学センター病院 診断課 臨床検査室長

立崎 英夫
(独)放射線医学総合研究所
緊急被ばく医療研究センター被ばく医療部障害診断室室長

大野 達也
(独)放射線医学総合研究所
重粒子医科学センター病院 治療課 医長

中村 讓
埼玉医科大学
放射線腫瘍科 物理室長

水野 秀之
(独)放射線医学総合研究所
重粒子医科学センター 放射線治療品質管理室 研究員

高橋 誠一郎
(社)日本原子力産業協会
アジア協力センター、担当役

加藤 毅彦
(社)日本原子力産業協会
アジア協力センター、調査役

韓国

Chul-Koo Cho
韓国がん中央病院、韓国原子力医学院(KIRAMS)
放射線腫瘍治療部門 部長

マレーシア

Tang Tieng Swee
サラワク総合病院
上級医学物理士、放射線腫瘍治療部門

C.R. Beena Devi
サラワク総合病院
上級顧問臨床腫瘍医、放射線腫瘍治療部門

フィリピン

Miriam Joy Calaguas
聖ロカ医療センター
助教授、放射線腫瘍治療部門 部長

Rey H. De los Reyes
ジョーズ・レイエス記念病院
助教授、産婦人科 部長

タイ

Pittaya Dankulchai
マヒドン大学医学部シリラジ病院
放射線腫瘍科  医師

Kulllathorn Thephamongkhol
マヒドン大学医学部シリラジ病院
講師

ベトナム

Nguyen Ba Duc
国立がん研究所
所長

To Anh Dung
国立がん研究所
胸部及び婦人科放射線治療部門 副主任

Nguyen Chan Hung
ホー・チ・ミン市腫瘍病院
院長

Dang Huy Quoc Thinh
ホー・チ・ミン市腫瘍病院
放射線腫瘍治療第2部門長


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