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ワークショップ

FNCA 2012 バイオ肥料ワークショップ

FNCA 2012 バイオ肥料プロジェクトワークショップ
概要

2012年11月6日 - 11月9日
中国、北京市



ワークショップ参加者

 2012年度FNCAバイオ肥料プロジェクトワークショップが、平成24年11月6日(火)〜9日(金)までの5日間、文部科学省(MEXT)、中国国家原子能機構(CAEA)、中国農業科学院(CAAS)の主催により、中国の北京市において開催されました。中国、インドネシア、日本、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナムより計13名が参加しました。

開会セッション

 中国国家原子能機構(CAEA)副課長のXu Zhixiong氏、中国農業科学院(CAAS)国際協力部長のZhang Lubiao氏、および中国農業科学院(CAAS)農業資源・地域計画研究所副所長のXu Minggang氏より挨拶があり、すべての参加者に対し心より歓迎の意が表されました。続いて、日本文部科学省の斎藤毅氏、FNCA日本コーディネーターの町末男氏より挨拶があり、中国政府の温かい歓迎とワークショップ開催への協力に対して感謝の意が表されました。

 基調講演として、町氏より2011年〜2012年におけるFNCAの活動の概要と進展状況が報告されました。引き続き、日本PLである東京農工大学(TUAT)の横山正教授より、FNCAバイオ肥料プロジェクトの活動が総括され、本ワークショップの主要課題が提示されました。

中国のバイオ肥料の研究開発に関するオープンセミナー

 ワークショップの初日にはオープンセミナーが開催され、中国の研究所や大学の講演者により講演が行われました。まず、CAASのZhang Weili氏より、中国における持続可能な農業開発の戦略について発表が行われた後、町氏より、持続可能な農業のための原子力技術について講演が行われました。続いて、中国農業大学のLi Ji教授により、2つの有機圃場実験におけるバイオコンポストの効果と利用状況が報告されました。次に、中国PLであるFan Bingquan氏より、中国におけるバイオ肥料の現状と将来の展望が発表され、CAASの Li Jun氏より、中国における微生物肥料の開発と利用について説明が行われました。続いて、日本の国際農林水産業研究センターの安藤象太郎氏より、日本における持続可能な農業のためのバイオ肥料の利用と生産について発表が行われました。さらに、Kwai Hoe氏より、マレーシアのバイオ肥料の生産と利用のための放射線照射技術に関するサクセスストーリーが発表され、最後に、インドネシア原子力庁(BATAN)/ボゴール農業大学(IPB)のIswandi Anas氏より、インドネシアにおける持続可能な農業のためのバイオ肥料の使用が紹介されました。

カントリーレポート・トピック議論
 ワークショップに参加した8ヶ国が、それぞれ2012年の研究の概要を報告しました。また、トピック議論として、1) 商業用産に向けた放射線滅菌の拡大、2) 多機能バイオ肥料の開発および農家への拡大戦略、3) 2012年におけるバイオ肥料と照射オリゴキトサンの相乗効果試験の評価および今後の展望、についてそれぞれ報告と議論が行われました。


中国におけるバイオ肥料研究に関する特別講演
 中国農業大学から特別講演として、Chen Wenfeng氏より、中国における根粒菌の資源・多様性・利用について、また、Gu Feng氏より、中国における菌根バイオテクノロジーの農業への利用について、最後に、Chen Sanfeng氏より、「パエニバチルス属菌の窒素固定について、それぞれ報告がありました。


FNCAバイオ肥料品質分析ガイドラインの作成
 『FNCAバイオ肥料品質分析ガイドライン』について、バイオ肥料内の微生物の定量化方法を扱う第1巻が本年度中に発行されることが確認され、また、バイオ肥料の定義が国によって異なることから、FNCAガイドラインで用いられる定義を序章で説明する必要があることが確認されました。



2013〜2016年のプロジェクト活動計画
 本プロジェクトの今後の活動計画が討議され、以下の通り確認されました。
1. キャリアへの照射滅菌の利用と課題
 バイオ肥料の商業生産のためにキャリアのガンマ線照射滅菌の利用を拡大する努力をさらに進める。オートクレーブ滅菌よりもガンマ線照射滅菌の方が高い効果を示すことを確認するため、キャリアとバイオ肥料のさまざまな組み合わせで生残率を確認する試験をさらに行う必要がある。現在、マレーシア、インドネシア、フィリピンで、大量生産されるバイオ肥料のキャリアの照射滅菌が行われている。今後、他の国でもガンマ線照射滅菌を利用する。
2. 多機能バイオ肥料の開発
 今後も、複数の微生物の適合性を見極めることによって、多機能バイオ肥料の開発を継続する。また、バイオ肥料と有機肥料・化学肥料の最適な組み合わせを見出すための圃場試験の努力も続ける。
3. FNCAバイオ肥料品質分析ガイドラインの作成
 FNCAバイオ肥料品質分析ガイドラインを作成する。2012年度には、微生物の定量化に焦点を絞った第1巻を発表する。
4. 各国においてバイオ肥料と照射オリゴキトサンの相乗効果の評価を行う。
5. バイオ肥料普及の重要性を政府、政治家、製造業者、農家に理解してもらうため、バイオ肥料の利点を明確に示した写真入りの短い文書を準備する。

閉会セッション
 Fan氏より閉会の挨拶があり、また、町氏より中国の温かいもてなしに感謝の意が表されました。

テクニカルビジット
 11月8日には、テクニカルビジットとして全ての参加者がCAAS農業資源・地域計画研究所微生物部・中国農業菌株保存施設の研究室を訪問しました。また、北京の大東区にある研究拠点を訪問し、オリゴキトサンの相乗効果試験が行われている温室を見学しました。最後に、北京の通州区にあるバイオ肥料会社を訪問し、同社の副社長からバイオ肥料を含む同社の製品について説明を受けました。



FNCA 2012 バイオ肥料プロジェクトワークショップ
議事録

2012年11月6日 - 11月9日
中国、北京市



1) ワークショップの開催概要
 
i) 期日: 2012年11月6日〜9日
ii) 場所: 中国、北京
iii) 主催: 文部科学省(MEXT)、中国国家原子能機構(CAEA)、中国農業科学院(CAAS)
iv) 出席者: 中国、インドネシア、日本、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナムの8ヶ国より合計13名
(添付資料2参照)
v) 日程: 添付資料1

2) ワークショッププログラム

開会セッション
 中国国家原子能機構(CAEA)副課長のXu Zhixiong氏、中国農業科学院(CAAS)国際協力部長のZhang Lubiao氏、および中国農業科学院(CAAS)農業資源・地域計画研究所副所長のXu Minggang氏より挨拶があり、すべての参加者に対し心より歓迎の意が表された。続いて、日本文部科学省の斎藤毅氏、FNCA日本コーディネーターの町末男氏より挨拶があり、中国政府の温かい歓迎とワークショップ開催への協力に対して感謝の意が表された。また、フィリピンプロジェクトリーダー(PL)のJulieta A. Anarna氏、およびマレーシア原子力庁のPhua Choo Kwai Hoe氏が本ワークショップのラポターに指名された。

 基調講演として、町氏より2011年〜2012年におけるFNCAの活動の概要と進展状況が報告された。町氏はFNCAの10プロジェクトの総括を行い、2012年の計画を発表した。引き続き、日本PLである東京農工大学(TUAT)の横山正教授より、FNCAバイオ肥料プロジェクトの活動が総括され、本ワークショップの主要課題が提示された。

オープンセミナー - 中国のバイオ肥料の研究開発に関するオープンセミナー
 ワークショップの初日にはオープンセミナーが開催され、中国の研究所や大学の講演者により講演が行われた。まず、CAASのZhang Weili氏より、中国における持続可能な農業開発の戦略について発表が行われた後、町氏より、持続可能な農業のための原子力技術について講演が行われた。続いて、中国農業大学のLi Ji教授により、2つの有機圃場実験におけるバイオコンポストの効果と利用状況が報告された。次に、中国PLであるFan Bingquan氏より、中国におけるバイオ肥料の現状と将来の展望が発表され、CAASの Li Jun氏より、中国における微生物肥料の開発と利用について説明が行われた。続いて、日本の国際農林水産業研究センターの安藤象太郎氏より、日本における持続可能な農業のためのバイオ肥料の利用と生産について発表が行われた。さらに、Kwai Hoe氏より、マレーシアのバイオ肥料の生産と利用のための放射線照射技術に関するサクセスストーリーが発表され、最後に、インドネシア原子力庁(BATAN)/ボゴール農業大学(IPB)のIswandi Anas氏より、インドネシアにおける持続可能な農業のためのバイオ肥料の使用が紹介された。

セッション 1: カントリーレポート
 8ヶ国がそれぞれ2012年の研究の概要を報告した。各国の報告概要は添付資料3の通りである。

セッション 2: 商業用産に向けた放射線滅菌の拡大
 異なる照射線量で滅菌した、ピート、土壌、木炭、ココナツ殻炭、土壌と木炭の組み合わせなどの異なるキャリアによる試験が行われた。微生物の生残率と異なるキャリアの滅菌性の試験が行われ、ガンマ線照射の有効性が明らかになった。ガンマ線照射滅菌は、大量生産の効率、接種菌の生存期間、労力と時間の節減に関して、オートクレーブ滅菌よりも効果が大きかった。ガンマ線照射滅菌の有効性は証明されているが、この手法の利用は試験レベルにとどまっており、この技術を採用しているバイオ肥料会社はほとんどない。これは、照射施設が遠く、輸送費がかかるためである。したがって、質の高いキャリアの生産を促し、エンドユーザーに受け入れられる効果的なバイオ肥料を製造するためには、照射の利益に関する啓発と情報普及が望まれる。フィリピンは、2012年10月、バイオ肥料の商業生産にガンマ線照射滅菌の使用を開始した。

セッション 3: 多機能バイオ肥料の開発および農家への普及戦略
 多機能バイオ肥料は、多機能を持つ1つの株から作ることも、あるいは複数の微生物の組み合わせから作ることもできる。これらの機能には窒素固定、植物生長促進物質の生産、リンとカリウムの溶解などが含まれる。すべての参加国は、2013年に各国の多機能バイオ肥料における機能性微生物の分析を行うことに合意した。アゾスピリルム属菌は、日本の福島の汚染された土壌でセシウム吸収力が高いことが示された。

セッション 4: 2012年におけるバイオ肥料と照射オリゴキトサンの相乗効果試験の評価および今後の展望
 オリゴキトサンはFNCAの電子加速器利用プロジェクトで開発されたものであり、バイオ肥料と照射オリゴキトサンの相乗効果を評価するための実験が開始された。オリゴキトサンの施用濃度と量、および散布の頻度がまだ明らかになっていない。そのため、バイオ肥料と照射オリゴキトサンの相乗効果の評価の1年目として、各国は適切な試験条件を見出すことに努力を傾けた。現段階では、電子加速器利用プロジェクトからさらにオリゴキトサンの基本情報を得ることが必要である。今後、試験条件を明確化するこのプロジェクトの報告に基づき、すべての参加国によって試験方法の改善が確認されることになろう。中国、インドネシア、ベトナムで、照射オリゴキトサンを散布した植物に好ましい効果が見られた。

セッション 5: 中国におけるバイオ肥料研究に関する特別講演
 中国農業大学より、3人の講演者がそれぞれの研究活動について報告した。Chen Wenfeng氏は、中国における根粒菌の資源、多様性、利用について発表した。Gu Feng氏は、中国における菌根菌のバイオテクノロジーの農業利用について紹介した。また、Chen Sanfeng氏は、パエニバチルス属菌の窒素固定について発表した。

セッション 6: FNCAバイオ肥料品質分析ガイドラインの作成
 参加国間でバイオ肥料の品質マニュアルの必要性が確認された。タイトル、内容、編集の手順が討議され、合意された。『FNCAバイオ肥料品質分析ガイドライン』は、複数巻で構成され、バイオ肥料内の微生物の定量化方法を扱う第1巻が本年度中に発行される予定である。バイオ肥料の定義が国によって異なることから、FNCAガイドラインで用いられる定義を序章で説明する必要がある。

セッション 7: 2013〜2016年のプロジェクト活動計画
 本プロジェクトの今後の活動計画が討議され、以下の通り確認された。
1. キャリアへの照射滅菌の利用と課題
 バイオ肥料の商業生産のためにキャリアのガンマ線照射滅菌の利用を拡大する努力をさらに進める。オートクレーブ滅菌よりもガンマ線照射滅菌の方が高い効果を示すことを確認するため、キャリアとバイオ肥料のさまざまな組み合わせで生残率を確認する試験をさらに行う必要がある。現在、マレーシア、インドネシア、フィリピンで、大量生産されるバイオ肥料のキャリアの照射滅菌が行われている。今後、他の国でもガンマ線照射滅菌を利用する。
2. 多機能バイオ肥料の開発
 今後も、複数の微生物の適合性を見極めることによって、多機能バイオ肥料の開発を継続する。また、バイオ肥料と有機肥料・化学肥料の最適な組み合わせを見出すための圃場試験の努力も続ける。
3. FNCAバイオ肥料品質分析ガイドラインの作成
 FNCAバイオ肥料品質分析ガイドラインを作成する。2012年度には、微生物の定量化に焦点を絞った第1巻を発表する。
4. バイオ肥料と照射オリゴキトサンの相乗効果の評価
 添付資料4および添付資料5参照。
5. バイオ肥料普及の重要性を政府、政治家、製造業者、農家に理解してもらうため、バイオ肥料の利点を明確に示した写真入りの短い文書を準備する。

セッション 8: 議事録
 議事録と提言について討議が行われ、参加者全員によって合意された。これは2012年に日本で開催される第14回コーディネーター会合で報告される。2013年のワークショップの開催国候補は、ベトナムまたはマレーシアである。

提言
放射線照射によるバイオ肥料のキャリア滅菌
1. 農家によるバイオ肥料の利用拡大を図るためには、バイオ肥料接種材の品質保証/品質管理(QA/QC)が最も重要である。
2. キャリア滅菌への放射線照射の利用を拡大し、より品質が高く保存期限が長い接種材を生産するため、各国の原子力研究センターとFNCAプロジェクトチームは、放射線照射によるキャリア滅菌処理の利点についてバイオ肥料製造業者に十分に情報を伝えるよう全力を尽くすべきである。
3. バイオ肥料のキャリアの放射線照射滅菌がマレーシア、フィリピン、インドネシアで商業的に利用されており、日本のバイオ肥料会社はカナダを通して放射線照射されたピートキャリアを輸入していることが確認されている。
4. 放射線照射したピート土壌のバチルス属の接種材、放射線照射したキャリアのアゾスピリルム属菌(タイ)、放射線照射したココナツ殻炭のリン溶解菌(インドネシア)はオートクレーブ滅菌したキャリアの接種材よりも保存期限が長いことが確認されている。
5. 製造業者から照射施設へのキャリアの輸送費がバイオ肥料のコストを引き上げる可能性があるため、この費用を慎重に計算する必要がある。
バイオ肥料とオリゴキトサンの相乗効果
1. これまでのところ、バイオ肥料とオリゴキトサンの相乗効果は明確には観察されていない。
2. 今後、この相乗効果を確認する実験を行うため、FNCAのオリゴキトサンに関するプロジェクトから、溶液の濃度、面積当たりの施用量、散布の頻度など、オリゴキトサンの使用方法に関する詳細な情報が提供されるべきである。
3. オリゴキトサンは病原体に対する植物の免疫を活性化させるため、拮抗能を持つバイオ肥料とオリゴキトサンの間の相乗効果が期待される。
4. 超吸水材(SWA)は乾燥地域や砂地での農業に有益であることが指摘されている。バイオ肥料は活性を高めるために水分が必要であることから、バイオ肥料とSWAの間に相乗効果がある可能性がある。

閉会セッション
 Fan氏より閉会の挨拶があった。また、町氏より、中国の温かいもてなしに感謝の意が表された。

3) テクニカルビジット
 2012年11月8日、参加者らはCAAS農業資源・地域計画研究所微生物部・中国農業菌株保存施設の研究室を訪問した。
 すべての参加者は北京の大東区にある研究拠点を訪問した。この施設の温室でオリゴキトサンの相乗効果試験が行われており、イチゴとトマトに濃度50、100および150 ppmのオリゴキトサンを散布する試験では好ましい効果が得られている。また、北京の通州区にあるバイオ肥料会社を訪問し、同社の副社長からバイオ肥料を含む同社の製品について説明を受けた。

4) 添 付
   添付資料 1: FNCA 2012バイオ肥料プロジェクトワークショップ プログラム
   添付資料 2: FNCA 2012バイオ肥料プロジェクトワークショップ 参加者リスト
   添付資料 3: セッション 1: カントリーレポートサマリー
   添付資料 4: 試験II 植物病原菌抑制に関する試験
   添付資料 5: バイオ肥料と照射オリゴキトサンの相乗効果に関する試験計画


FNCA 2012 バイオ肥料プロジェクトワークショップ
プログラム

2012年11月6日 - 11月9日
中国、北京市



1日目: 11月6日(火)
09:00 - 09:30 登録
09:30 - 12:00 開会セッション
議長: Fan Bingquan氏、中国
1. 歓迎挨拶:
    Xu Zhixiong氏、中国原子能機構副課長 (CAEA)
    Zhang Lubiao氏、中国農業科学院国際協力部部長
    Xu Minggang氏、中国農業科学院農業資源・地域計画研究所副所長
    齊藤毅氏、日本文部科学省 (MEXT)
2. 開会挨拶
    町末男氏、FNCA日本コーディネーター
3. 参加者紹介
4. プログラム確認、およびラポター指名 (フィリピンおよびマレーシア)
5. 2011年〜2012年におけるFNCA活動の概要および進展
    町末男氏、FNCA日本コーディネーター
6. 記念撮影、休憩 (20分間)
7. FNCAバイオ肥料プロジェクトの概要およびワークショップの成果と目的
    横山正氏、FNCAバイオ肥料プロジェクト日本プロジェクトリーダー
12:00 - 13:00 昼食
13:00 - 17:00 中国におけるバイオ肥料の研究開発に関するオープンセミナー
議長: Fan Bingquan氏、中国
1. 中国における持続可能な農業発展の戦略
    Zhang Weili氏、CAAS (発表:20分、質疑応答:10分)
2. 持続可能な農業のための原子力技術
    町末男氏、FNCA日本コーディネーター (発表:20分、質疑応答:10分)
3. 2つの有機圃場試験におけるバイオコンポストの利用とその効果
    Li Ji氏、中国農業大学 (発表:20分、質疑応答:10分)
4. 中国におけるバイオ肥料の現状および展望
    Fan Bingquan氏、CAAS (発表:20分、質疑応答:10分)
15:00 - 15:20 休憩
  5. 中国におけるバイオ肥料生産
    Li Jun氏、CAAS (発表:20分、質疑応答:10分)
6. 日本における持続可能な農業のためのバイオ肥料利用および生産
    安藤象太郎氏、JIRCAS (発表:15分、質疑応答:10分)
7. バイオ肥料生産・利用のための放射線技術に関するサクセスストーリー
    Phua Choo Kwai Hoe氏、Nuclear Malaysia (発表:15分、質疑応答:10分)
8. インドネシアにおける持続可能な農業のためのバイオ肥料利用
    Iswandi Anas氏、IPB (発表:15分、質疑応答:10分)
 
2日目: 11月7日(水)
09:00 - 10:40 セッション 1: カントリーレポート (25分×4ヶ国) (発表:15分、質疑応答:10分)
議長: Iswandi Anas氏、インドネシア
議論のポイント:
  - プロジェクトの進捗状況
  - 個別の接種材に関する圃場試験の結果
  - キャリアの放射線滅菌に関する利点
  - バイオ肥料の商業利用に関する現状および戦略
  - バイオ肥料とオリゴキトサンの相乗効果に関するファーストテストのまとめ
10:40 - 10:55 休憩
10:55 - 11:45 セッション 1: (続き) (25分×2ヶ国)
議長: Phua Choo Kwai Hoe氏、マレーシア
11:45 - 13:00 昼食
13:00 - 13:50 セッション 1: (続き) (25分×2ヶ国)
議長: Delgermaa Bongosuren氏、モンゴル
13:50 - 15:10 セッション 2: 商業用産に向けた放射線滅菌の拡大
議長: Julieta A. Anarna氏、フィリピン
1. リードスピーチ: (10分×2ヶ国)
    Iswandi Anas氏、インドネシア
    横山正氏、日本
2. 各国からの報告 (5分×6ヶ国) および議論
議論のポイント:
  - 多様な土壌における放射線滅菌の効果
  - オートクレーブ滅菌と放射線滅菌における微生物の生存性効果
15:10 - 15:25 休憩
15:25 - 17:00 セッション 3: 多機能バイオ肥料開発および農家への拡大戦略
議長: Phatchayaphon Meunchang氏、タイ
1. リードスピーチ: (10分×2ヶ国)
    Julieta A. Anarna氏、フィリピン
    Pham Van Toan氏、ベトナム
2. 各国からの報告 (5分×6ヶ国) および議論
議論のポイント:
  - 多機能バイオ肥料のための微生物とメリット
  - 2013年に向けた多機能バイオ肥料開発戦略
  - バイオ肥料の経済的利益
 
3日目: 11月8日(木)
09:00 - 10:30 セッション 4: 2012年におけるバイオ肥料と照射オリゴキトサンの相乗効果試験の評価および今後の展望
議長: 横山正氏、日本
1. リードスピーチ: (10分)
    町末男氏、日本
2. 各国からの報告 (5分×7ヶ国)
3. 議論および質疑応答
議論のポイント:
  - 試験結果の検証
  - 参加各国における試験方法の比較
  - バイオ肥料施肥およびオリゴキトサン接種の方法と期間
  - 羅病性評価のための技術
10:30 - 10:45 休憩
10:45 - 12:00 セッション 4: (続き)
議長: 横山正氏、日本
1. 試験結果のまとめおよび今後の試験に関する効果的な方法
    相野公孝氏、日本 (15分)
2. 議論および質疑応答
12:00 - 13:00 昼食
13:00 - 17:30 テクニカル・ビジット
- 農業科学院農業資源・地域計画研究所の実験室および中国農業菌種目録
- オリゴキトサン相乗効果試験温室 (大東区)
- バイオ肥料企業 (通州区)
 
4日目: 11月9日(金)
09:00 - 10:30 セッション 5: 中国におけるバイオ肥料研究に関する特別講演
議長: 安藤象太郎氏、日本
1). 中国における根粒菌の資源、多様性、および応用について
    Chen Wenfeng氏、中国農業大学
2). 農業における菌根菌バイオテクノロジーの応用
    Gu Feng氏、中国農業大学
3). Paenibacillus属の窒素固定
    Chen Sanfeng氏、中国農業大学
2. 議論
10:30 - 10:45 休憩
10:45 - 12:15 セッション 6: FNCAバイオ肥料品質分析ガイドラインの作成
議長: 相野公孝氏、日本
1. リードスピーチ: (10分×2ヶ国)
    Phatchayaphon Meunchang氏、タイ
    安藤象太郎氏、日本
2. 議論
12:15 - 13:15 昼食
13:15 - 14:30 セッション 7: 2013年度 - 2016年度のプロジェクト活動計画
議長: Pham Van Toan氏、ベトナム
1. リードスピーチ:
    横山正氏、日本(15分)
2. 議論
14:30 - 15:00 休憩
15:00 - 16:45 議事録
議長: Julieta A. Anarna氏、フィリピン
  - 議事録起案
  - 議事録採択
16:45 - 17:00 閉会
議長: Fan Bingquan氏、中国
閉会挨拶
    Fan Bingquan氏、中国プロジェクトリーダー
    町末男氏、FNCA日本コーディネーター


FNCA 2012 バイオ肥料プロジェクトワークショップ
参加者リスト

2012年11月6日 - 11月9日
中国、北京市


中国

Dr. FAN Bingquan (PL)
Vice Director of Division of Agricultural Microbial Resources and Utilization
Institute of Agricultural Resources and Regional Planning
Chinese Academy of Agricultural Sciences,
Vice Director of Agricultural Culture Collection of China (ACCC)

インドネシア

Dr. Iswandi Anas (PL)
Director of the Laboratory of Soil Biotechnology
Faculty of Agriculture, Bogor Agricultural University (IPB)

日本

Dr. Sueo Machi (Coordinator)
FNCA Coordinator of Japan
Senior Advisor to Japan Atomic Energy Agency (JAEA)

Mr. Takeshi Saito (MEXT)
Special Staff
International Nuclear Cooperation Division
Research and Development Bureau
Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (MEXT)

Dr. Tadashi Yokoyama (PL)
Professor
Faculty of Agriculture
Tokyo University of Agriculture and Technology (TUAT)

Dr. Masataka Aino
Deputy Director
Plant Protection Department Agricultural Technology Institute
Hyogo Prefectural Technology Center for Agriculture, Forestry and Fisheries

Dr. Shotaro Ando
Project Leader
Integrated Pest Management Project
Tropical Agriculture Research Front
Japan International Research Center for Agricultural Sciences (JIRCAS)

Ms. Aki Koike (Secretariat)
International Affairs and Research Department
Nuclear Safety Research Association (NSRA)

マレーシア

Ms. Phua Choo Kwai Hoe
Division of Agrotechnology and Biosciences
Malaysian Nuclear Agency (Nuclear Malaysia)

モンゴル

Dr. Delgermaa Bongosuren
Head of Soil Microbiology Laboratory
Mongolia, Plant Science Agricultural Research Institute

フィリピン

Ms. Julieta A. Anarna (PL)
University Researcher I
National Institute of Molecular Biology and Biotechnology (BIOTECH)
University of the Philippines Los Banos (UPLB)

タイ

Dr. Phatchayaphon Meunchang
Senior Researcher
Biofertilizer and Soil Microbiology
Department of Agriculture (DOA)

ベトナム

Dr. Pham Van Toan (PL)
Head
Postgraduated Training Department
Vietnam Academy of Agricultural Sciences (VAAS)



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