(1) ワークショップ開催期間:1992年〜1999年度 計8回開催
(2) 内容と成果 |
●1991年度(インドネシア) |
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「研究炉の利用に関する科学フォーラム」において、各国から研究炉利用の現状報告がなされた。 |
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「中性子散乱実験」、「中性子放射化分析」、「RI製造実験」が
協力テーマとして選択された。 |
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●1992年度(インドネシア) |
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第1回研究炉利用ワークショップとして、「中性子散乱実験」、「中性子放射化分析」、「RI製造実験」について各国からの報告および討議が行われた。 |
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●1993年度(インドネシア) |
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中性子散乱実験に関する各国の研究報告と 「高分解能粉末中性子回折装置(HRPD)による高温超伝導体材料の結晶構造分析(OJT)」のサブ・ ワークショップが実施された。 |
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中性子放射化分析は、各国で行われた「環境資料」の測定結果が報告された。 |
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RI製造は、各国からゲル・ジェネレーター、 Mo/Zrゲル・ジェネレーターの公開実験、Mo-99 核分裂のための低濃縮ウラン使用等について議論した。 |
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●1994年度(インドネシア) |
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中性子散乱実験の各国の研究報告と
サブ・ワークショップが実施され、過去2回の実験をとおして各国で中性子ビーム利用に関する 利用者が増えたと評価。さらにニュースレターの発行も提案された。 |
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「中性子放射化分析」は、標準試料の分析結果、 各国の測定結果が報告された。 |
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「RI製造」のサブ・ワークショップが実施され、 99Mo-99mTcゲル・ジェネレーターの公開実験が行われた。またニュースレターの発行も提案された。 |
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●1995年度(インドネシア) |
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中性子散乱実験の各国の研究報告と
サブ・ワークショップの実験結果がまとめられた。 |
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「中性子放射化分析」は、各国の環境測定に関して条件を統一して測定することが合意された。 |
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「RI製造」は、99Mo-99mTcゲル・ジェネレーター関連技術、がん治療に向けたRI製造、品質保証の放射能側計測について討議された。 |
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「研究炉の運転・保守(安全確保)」のテーマが新規提案された。 |
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●1996年度(インドネシア) |
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中性子散乱実験のサブ・ワークショップの実験結果がまとめられるとともに、中性子散乱の小角散乱実験が提案された。 |
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小角中性子散乱実験が提案された。 |
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「中性子放射化分析」は、各国の環境資料の分析データが報告され、 今後の協力テーマが検討された。 |
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「研究炉の運転・保守(安全確保)」は、 各国の現状報告が実施されるとともに、今後の協力テーマが検討された。 |
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1996年度の研究炉利用ワークショップ
(11月25日〜11月28日、インドネシアにて)
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インドネシアジャカルタ郊外スルポンにある中性子散乱実験装置
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●1997年度(インドネシア) |
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「中性子散乱」は、 「高温超伝導体の研究」、「永久磁石材料の研究」、「超イオン伝導体の研究」について各国からの共同研究などが報告された。 |
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「RI製造」は、各国から医療用RI製造技術、 関連する研究について報告がなされた。さらにサブ・ワークショップでは、99Mo-99mTc用高分子ジルコニウム化合物(PZC)吸着材の公開実験が行われた。 |
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「研究炉の運転・保守(安全保障)」は「研究炉の高経年化の管理および研究炉の改造」が討議され、計画的な保守の重要性が確認された。 |
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●1998年度(インドネシア) |
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「中性子散乱」は、「中性子小角散乱測定の高分子 材料研究」を開始。中性子散乱実験装置で標準試料測定を含むOJTを実施。 |
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「RI製造」は、PZCを基本としたジェネレーターの改良、 評価、応用に関する地域内の協力が重要とされた。 |
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「中性子放射化分析」では、これまでの共同研究結果のとりまとめを行い、 プロジェクトを終了した。 |
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「研究炉の運転・保守(安全確保)」は、 改造の安全面、システムや構成 機器における経年変化検出の技法、研究炉の廃炉等の討議がなされ、 計画的な保守の重要性が確認された。 |
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●1999年度(日本) |
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「中性子散乱」では、産業分野への 応用を考慮して選定された「中性子小角散乱実験」、「機能材料の構造解析」が展開され、サブ・ワークショップでの実験結果および協力研究、研究課題の報告がなされた。 |
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「RI製造」では、99Mo-99mTcジェネレーター用カラム充填材のPZC試料の性能に関して、各国の報告をベースとして、評価が行われた。 |
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「研究炉の運転・保守(安全確保)」は、 研究炉の保守計画、その改造や安全性、高経年化管理等に参考となる共通認識が得て、当プロジェクトが終了した。 |
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