FNCA 2012 中性子放射化分析プロジェクトワークショップ 概要
2012年11月27日〜11月30日 ベトナム ハノイ
2012年度の中性子放射化分析(NAA)ワークショップは、2012年11月27日より11月30日までの4日間、ベトナム原子力研究所(VINATOM)、ベトナム放射線・原子力安全庁(VARANS) および日本の文部科学省(MEXT)の主催により、ベトナム・ハノイにおいて開催されました。
オーストラリア、バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ及びベトナムの12カ国が参加し、参加人数は事務局を含め計18名でした。
本プロジェクトは、研究炉を用いる中性子放射化分析(NAA)技術をさまざまな分析対象物に適用し、研究面ばかりでなく、社会経済的に大きく貢献することを目指します。NAAは試料を破壊せずに内部に存在する複数の元素を一度に高感度分析できるという優れた特徴をもちます。本プロジェクトは2011年度から第4フェーズに入り、前フェーズにひきつづき、「地球化学図作成と鉱物探査」、「食品汚染モニタリング」、「海洋環境のモニタリング」の3つのサブプロジェクトに対し、NAA技術の利用促進活動を行います。
今回のワークショップは以下の6セッションから構成され、各国から参加サブプロジェクトの進捗状況について発表がなされました。
セッション 1: 地球化学的試料のNAAによる元素分布図の作成と鉱物探査
セッション 2: NAA関連発表
セッション 3: 食品試料のNAAによる汚染モニタリング
セッション 4: 海洋堆積物のNAAによる環境モニタリング
セッション 5: 議事録草稿作成
セッション 6: 議事録報告
「施設訪問」
11月29日、セッション4終了後、原子力科学技術研究所(Institute for Nuclear Science and Technology)の原子力科学コンピューターセンターや、訓練ラボ、ガンマ放射線量校正室等の施設を見学しました。
「オープンセミナー」
11月30日、ワークショップ終了後、オープンセミナーが開催されました。Dr. Cao Dinh Thanhベトナム原子力研究所副所長、町末男FNCA日本コーディネーターから開会の挨拶の挨拶のあと、ワークショップ参加者の海老原充(日本)、Cao Vu (ベトナム)、John Bennett(オーストラリア)によって、中性子放射化分析(NAA)の利用について講演がなされました。
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