FNCA

研究炉利用 ワークショップ

MENU
image

中性子放射化分析
プロジェクト紹介
プロジェクトリーダー
紹介
メッセージ
活動成果に関連した
論文リスト

終了・中断した研究炉利用プロジェクト

研究炉基盤技術(終了)
 + プロジェクト紹介
 + プロジェクトリーダー
   紹介
   メッセージ

Tc-99mジェネレータ
  (終了)
 + プロジェクト紹介

中性子散乱(中断)
 + プロジェクト紹介
 + プロジェクトリーダー
   紹介


ワークショップ


FNCA 2002 研究炉利用ワークショップ


概 要


2003年1月13日から17日までジャカルタ・スルポンで2002年度FNCA研究炉利用ワークショップが開催された。このワークショップでは、ラジオアイソトープ生産(TCG)、中性子放射化分析(NAA)の2つの異なる研究分野で議論が行なわれた。本ワークショップには、中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、及びベトナムからの科学者、技術専門家が出席した。

2002年度FNCA研究炉利用ワークショップ






議事録

研究炉利用ワークショップ サマリレポート(仮訳)
January 13-17, 2003 Jakarta/Serpong, INDONESIA

1. Tc-99mジェネレーターグループ ワークショップ報告

インドネシアのスルポンで開催された2002年度研究炉利用ワークショップのなかで、中国、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、及びベトナムからの代表1名、日本からの代表5名が、インドネシアの主催のもとに高分子ジルコニウム化合物(PZC)を中性子放射化(n, γ) Mo-99の吸着材として用いたTc-99mジェネレーター技術の開発を目的として参加した。

1.1 各国で行われた実験の評価

2001年11月に中国・北京で開催されたワークショップにおける合意に基づき、2002年4月、8月、10月にPZC材料が化研から参加各国に配布された。今回のワークショップでは、Mo-99吸着率、Tc-99m溶出率、及びMo-99脱離率に関する実験の結果が報告され、PZCに基づくTc-99ジェネレーターの性能の評価について討議が行われた。Mo-99吸着率に関する各国データは比較的良好で、Tc-99mの溶出率も妥当な結果だった。Mo-99脱離率もまた妥当であったが、アルミナ吸着剤による第二カラムの必要性を示唆するものであった。より高い放射能のMo-99が装填された場合、酸化剤を含む生理食塩水を使用することによってMo-99の優れた溶出率と非常に低い脱離率を得ることができる。

実験結果に対する各国からのコメントは次の通りである。

中国
実験は90℃で3時間という条件で優れたPZCの吸着能力を示した(Moに対する十分な吸着能力、Mo-99の高い吸着率及び非常に低い脱離率)。しかし、低溶出率の原因は今のところ不明である。

インドネシア
PZC材料とモリブデン酸塩のかたちの中性子照射済み天然Moを反応させて得られた核反応生成物を装填した高放射能Mo-99 ドライベッドジェネレーターの性能は、Tc-99m収率、Mo-99脱離、及び放射能濃度が、放射性医薬品キットの標識化に用いるための条件を満たしていることを示す。高いTc-99m収率及び低いMo-99脱離を維持するためには、溶出の段階で低濃度の酸化剤NaOClの存在が不可欠となる。将来の計画として、溶出液中のMo、Zr、及び酸化剤の全含有量に対する品質管理法を確立する。

韓国
Mo-99/Tc-99mジェネレーターを商業的に供給するための吸着剤としてPZCを使用するためには、以下の問題を考慮に入れる必要がある:
(a) 膨潤せず液体による解膠もしない粒状不溶生成物の作製を試みるべきである。これにより、流量が向上するだけでなく、蠕動性ポンプを使用することも少なくなる。
(b) 粒子サイズ及び流動性 に関連してMo-99の吸収後の重合体の安定性を改善するための適切なステップを設けるべきである。

マレーシア
用意された14のジェネレーターの溶出プロファイルは、市販されているフィッションタイプTcジェネレーターと比較した場合満足のいく溶出効率を示している。Moの含有量は英国薬局方によって規定されている0.1%以下という数値より高い。この場合、Mo-99の脱離を減少させるために第二アルミナカラムが必要になる。

フィリピン
実験数やカラムに装填されたMo-99 の放射能レベルは限られたものであるが、PZC に対して得られた結果は、ジェネレーターのカラム材料として期待できることを示した。このカラムを用いたジェネレーターが核分裂法によるコストより安価に手に入るのであれば、国内における医療用のTc-99m利用が増加することも十分予想される。

タイ
PZCはMo-99を高い吸着率で吸着し、Tc-99mは高効率で溶出されたが、溶出液中にMo-99の汚染が認められた。溶出液中のMo-99の汚染の問題は、アルミナカラムに溶出液を通過させることによって容易に解決された。
近い将来この技術はFNCAの枠組みの中で確立され利用されていくことが考えられ、それは小規模な原子炉を利用している国々においてMo-99/Tc-99m ジェネレーター製造における困難を克服するうえで役立つことになるだろう。

ベトナム
吸着溶液中のMo 含有量とMo 吸着能力、吸着率、Mo 脱離及びTc-99m溶出収率の良好な関係が見出された。重さ4グラムのPZCを用いたTc-99mクロマトグラフジェネレーターの製造に成功した。さらに多数の興味深い結果が得られた。

Table 1. 各参加国によって行われた実験の結果
  99Mo 装填量 99Mo 吸着率 99mTc 溶出率 99Mo 脱離率

中国

68.5 mCi

98.3%

7〜17%

0.04〜0.06%

インドネシア

273 mCi

94〜95%

>90%

<0.03%

韓国

  10〜500μCi

   67〜88%  

67〜70%

0.03〜0.5%

マレーシア

2 mCi

82〜92%

74〜94%

0.2〜0.4%

フィリピン

18 mCi

99%

69〜75%

0.09〜0.20%

タイ

80 mCi

89%

65〜84%

0.3〜0.8%

ベトナム

100 mCi

90%

78〜91%

0.017〜0.02%



1.2 PZCに基づくTc-99m ジェネレーターの公開実験

 今回のワークショップのなかで、北京での2001年度ワークショップにおける同意に基づき
公開実験が行われた。実験の結果はTable 2に、各国の結果はTable 1にまとめられている。
実験用に2基のPZCカラムアセンブリーが用意された。結果は、保存中のPZC材料の不安定性によると考えられるやや低めのMo吸着比を示した。しかし、Tc-99m 溶出率は約80%で、溶出液中のMo-99の脱離率は医学利用の基準をクリアする十分に低い値であった。

Table 2. 公開実験の結果*
アセンブリー 99Mo 装填量 99Mo 吸着率 99mTc 溶出率 * 99Mo 脱離率 **

1

311.8 mCi

79.2%

79.6%

0.00029%

2

311.8 mCi

82.0%

83.8%

0.00032%

* 溶出の段階で酸化剤 (NaOCl) を使用
** 第二カラム (アルミナ)を適用

1.3 2003年度の実施計画

1.3.1 製造方法の標準化
2003年における活動に向けて、PZCに基づくTc-99m ジェネレーター製造方法の標準化を検討し確立すべきである。標準化の原案は化研及びインドネシア、日本、ベトナムのプロジェクトリーダーにより作成し、コメントを求めるため全参加国に配布されるものとする。それに関連して、化研の協力によりBATAN施設のセル内に設置する予定の自動Mo装填及びカラムパッキングシステムの重要性が強調された。

1.3.2 PZC材料の配布
1.3.1で述べたように、厳密な標準実験方法に基づくTc-99m ジェネレーター実験のために、PZC材料の配布を2003年にも継続して3回行う。化研が送付するPZC材料の量は毎回15グラムとする。これらの実験においては、Tc-99m溶出の段階でのNaOClを含む生理的食塩水及びアルミナ第二カラムの使用を義務づける。

1.3.3 (n, γ) Mo-99の供給
中国 (NPIC), インドネシア (BATAN) 及び韓国 (KAERI)が天然Mo-98 を照射して製造されたMo-99を、容器及び輸送費の自己負担を条件に無償で提供する。

1.3.4 他のジェネレーターとの比較
PZC型Tc-99mジェネレーター製造の技術的側面の比較は、核分裂型ジェネレーターについてはインドネシアが、ゲル型ジェネレーターについては中国とベトナムが纏める予定である。

1.3.5 Tc-99m ジェネレーターの市場調査
ガンマカメラの数、診断の件数、輸入ジェネレーターのコスト、及びジェネレーターの流通システムなどTc-99m ジェネレーター関連市場の潜在的規模を、なるべく早くFNCA各国のプロジェクトリーダーが調査して、日本のプロジェクトリーダーがとりまとめを行う。

1.3.6 Mo-99装填/PZC カラムパッキング装置の設置
自動Mo-99装填/PZC カラムパッキング装置を、BATAN・化研間の協力によりBATANのホットセル施設内に設置する予定である。

1.4 2004年の実施計画

1.4.1 標識化テスト
様々なリガンドを用いた標識化テストを通してPZC ジェネレーターから得られたTc-99m 溶液の品質を確認する。

2003年及び2004年の実施計画をTable 3にまとめる。

Table 3. 実施計画

実施計画

備考

2003

1) 製造方法の標準化
2) PZC 材料の配布
3) 必要に応じた (n, γ) Mo-99 の供給
4) 他のジェネレーターとの比較
5) Tc-99m ジェネレーター市場の調査
6) Mo-99 装填システムの設置

日本、インドネシア、ベトナム
15 グラム× 3 回 日本
中国、インドネシア、韓国
中国、インドネシア
全ての参加国
日本、インドネシア

2004

1) 標識化テスト

品質保証のため

1.4 コメント・提案

1) 各国におけるラジオアイソトープ及び放射性医薬品の供給を確保するために、ターゲット材料や試薬の相互供給及び原子炉の相互使用を円滑にするFNCA参加国間のネットワークの構築が望ましい。
2) Tc ジェネレーターグループの活動の結果得られた成果の刊行を、少なくともプロジェクトの終盤に行うべきである。
3) 高品質PZCベースのTc-99mジェネレータを普及させるうえで装填機を設置する重要性を説く文書を、FNCAから各国政府に送付されることが期待される。

1.6 その他

1) PZC 材料の製造者及び特許権所有者である株式会社化研が、自動Mo装填/PZCカラムパッキング装置に関する詳細な計画、更にPZC技術に基づくTc-99m ジェネレータの実現に向けた将来計画を発表した。また、化研は、化研とBATANが共有する中性子照射済み天然モリブデンのPZC材料及び自動Mo装填/PZCカラムパッキング装置に基づくMo-99/Tc-99mジェネレーターシステムの共同特許が、2002年8月に日本で、2002年11月にインドネシアで、共に出願されたことを報告した。
2) 招待講演として、インドネシアにおける核分裂Mo-99及びTc-99m ジェネレーター製造の現状、核分裂型ジェネレーター及びPZC型ジェネレーターを使った Tc-99mキットの標識化の比較研究が、それぞれBATAN、BATANテクノロギーによって発表された。さらに、W-188/Re-188ジェネレーターへのPZCの適用の実験結果がJAERIより発表された。
3) PZC技術によるTc-99mジェネレーターを市販品として適用するための戦略について、始めに日本のFNCAコーディネータからリードオフスピーチがあった。それに続き、FNCA 参加国におけるTc-99mジェネレーターの傾向に関する報告が日本のプロジェクトリーダーから発表され、PZCジェネレーターの実現に関する計画が化研社長より提案された。



2. NAAグループ ワークショップ報告

2002年FNCA研究炉利用ワークショップ・NAAグループは、中国、インドネシア、韓国、日本、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムが参加し、2003年1月の13日〜17日にインドネシアのスルポンで開催された。ワークショップ初日には、東北公益文科大学の大歳恒彦教授から、中性子放射化分析について、「環境問題における分析手段としての中性子放射化分析」という表題で一般講演があった。

この報告は、 (i) 招待講演及び各国報告のまとめ、(ii) k0法の公開実験及びk0法ソフトウェアに関する報告のまとめ、(iii) 将来計画の3つの部分から構成されるものである。

2.1招待講演及び各国報告のまとめ

(招待講演)
1) 「インドネシアにおける大気環境の改善:微粒子及び粗粒子の研究」
Dr. Puji Lestari、バンドン工科大学、インドネシア
大気浮遊塵の細かい部分と粗い部分がバンドン市内5カ所で収集され、中性子放射化分析及びその他の方法によりその成分が測定された。結果は、粗粒子の濃度が日中増加し、微粒子に関しては日中と夜間で特に大きな違いがないことを示した。

2) 「インドネシアにおける大気汚染監視の現状」
Ms.Novy Farhani、インドネシア環境管理センター
1999年に、インドネシアのおよそ10の地域において大気汚染監視ネットワークが設置された。自動装置が5つのパラメーター(SO2、PM10、CO、NO2 、O3)を絶え間なく監視し、大気汚染の状態が汚染基準指標(PSI)によって評価されている。

(各国報告)
1) 「PM10粒子の中性子放射化分析法による2002年北京における大気汚染の研究:プログレスレポートのまとめ」 Prof. Bangfa Ni、中国原子能科学研究院
北京のChe Gong Zhuangで収集された浮遊塵試料がk0-NAA 法により分析された。この方法により1つの試料につき約45の元素が測定された。複数元素データが濃縮係数、因子分析などにより評価された。

2) 「日本における中性子放射化分析のためのサイズ別分画粒子の収集」
大歳恒彦、東北公益文科大学
日本の2カ所の監視サイトにおいて、中性子放射化分析用に浮遊塵試料が収集された。春季により高い粗粒子の濃度が観測されたが、通例の試料採取期間のPM10の平均濃度は都市部では0.031mg/m3、地方では0.022mg/m3であった。

3) 「日本の八王子及び酒田で収集された大気浮遊塵の機器中性子放射化分析」
大浦泰嗣、東京都立大学
日本の2カ所で収集された浮遊塵試料が中性子放射化分析法で分析された。Cr、Cl及びBrの測定には、ブランクフィルターの不純物が考慮されるべきであり、計算の際にはブランク値が控除されるべきである。測定された元素のうち、個々のサイズ分画におけるCl、Ag、Zn、Cuの濃度は、2カ所の監視サイトで異なるものであった。これはそれぞれの監視サイトにおけるエミッション源の違いによるものである。

4) 「バンドン及びレンバン地域における大気浮遊塵の元素定量」
Mr.Sutisna、インドネシア原子力庁
バンドン(都市部)、レンバン(地方)で収集された浮遊塵に中性子放射化分析が適用された。地方のサイトでは、微粒子が顕著であった。しかし、都市部では、より高い濃度で粗粒子が観測された。V、Br、Clなどの元素の濃縮係数は季節により差があった。

5) 「韓国における最近の中性子放射化分析の利用」
Dr. Yong Sam Chung、韓国原子力研究所
プロジェクトの活動に関して、k0 法の利用による大気汚染の研究及び予備実験が行われた。2つの地域(テジョン市郊外及び工業地帯)で収集された大気浮遊塵試料が中性子放射化分析により分析され、50のフィルター試料において25の元素の濃度が測定された。日本から配布された2つの保証付標準物質(CRMs)が分析精度管理に使用された。黄砂の影響により、春季により高い大気浮遊塵の質量濃度が観測された。黒色炭素の濃度が反射計を使って測定された。複数元素データのエミッション源の評価のために、微・粗粒子の濃縮係数及び相関係数が計算された。

6) 「クアラルンプールの大気中の微粒及び粗粒浮遊塵の特徴」
Dr.Khalik Haji Wood、マレーシア原子力庁(MINT)
クアラルンプール市内から1kmのサイトで収集された浮遊塵試料が中性子放射化分析法によって分析された。0.031mg/m3の微粒子の平均質量濃度は0.019mg/m3の粗粒子のそれよりも高いものであった。煙霧の発生が原因と考えられる高い浮遊塵濃度は試料採取期間中にはみられなかった。NIST SRM 1633aを使い、中性子放射化分析の精度管理が行われた。微粒子中のMn やCrなどの一部の元素は、監視サイト周辺に人為的汚染源が存在することを示すものであった。

7) 「大気浮遊塵の収集及び蛍光エックス線分析」
Ms.Flora Lopez Santos、フィリピン原子力研究所(PNRI)
マニラ市内中心地3カ所の監視サイトで収集された浮遊塵試料が蛍光エックス線分析法により分析された。FNCAプログラムのために指定された試料採取地点は、主要高速道路付近の商業地域に位置する。PNRIは原子炉に関する活動の再開に向けていくつかのオプションを検討しており、中性子放射化分析における専門技術の継続した有用性を確保することが必要である。得られたデータは、フィリピン国内での無鉛ガソリンの使用に起因する微粒子中のPb濃度の減少を示した。

8) 「タイの都市部における大気汚染の研究」
Dr.Wanna Chueinta、タイ原子力庁
バンコクのダウンタウンで収集された浮遊塵が中性子放射化分析法により分析され、20の元素が測定された。 黒色炭素は微粒子の主要な成分のひとつであった。SRMsを使った中性子放射化分析の精度管理研究は、1mg以下のような過小なSRMの量が、特に短寿命核種を用いて測定された元素についてあてにならない、もしくは非常に不確かな値をもたらすことを示した。

9) 「ダラト原子力研究所でのko-INAAを使った実証実験としての大気浮遊塵」
Mr.Ho Manh Dung、ダラト原子力研究所、ベトナム
2カ所の監視サイト(ホーチミン市内の工業地区、Datehの田園地区)で収集された浮遊塵がk0 法により分析された。
k0 法により両サイトにおいて約28の元素が測定された。k0法は中性子放射化分析における決まりきった計算過程を単純化できる利点がある。エミッション源を評価するとき、元素間の関係により高い再現性があるとして、k0-NAA 法はSRMsを使った従来の中性子放射化分析よりも効果的であると断言できる。

(一般討論)
上記各国報告の発表の後、一般討論が下記のように行われた。
(i) 中性子放射化分析における品質保証や品質管理の重要性を考慮し、品質保証・管理(研究所間の比較、研究所回送試験、 方法の検証)に関する努力を、提供された2つの保証付標準物質を使って継続して行い、その結果は今後のワークショップのなかで各国報告に盛り込まれていくということが確認された。
(ii) 試料採取方法論や浮遊塵試料採取サイトについていくつかの意見が取り交わされた。(Gent SFUサンプラーのカットオフの精度の悪さを考慮して、「PM2.5」に代わって「PM2」、もしくは「微粒子」を採用することが決定された。)
(iii) 中性子放射化分析を用いた研究の将来の展望とその商品開発に関するニーズについて討論が行われた。
(iv) k0法の利用は中性子放射化分析の効率を大いに向上させることが強調された。

2.2 k0実験とk0ソフトウェアに関する報告のまとめ

(k0 法実験)
k0 法を利用した中性子放射化分析の公開実験が行われた。これはBATAN においてk0 法を実際の試料に適用した最初の実験であったが、インドネシアの科学者たちが多大なる努力を費やした後、ようやく地質学標準岩石粉末試料の妥当なデータが得られた。この公開実験の成功はインドネシアと日本の人々の素晴らしい協力によって成し遂げられたものである。特に日本原子力研究所の笹島文雄氏の貢献は特筆すべきであろう。

(k0 ソフトウェアに関する報告)
1) 「NAA- k0法ソフトウェアADVNAAの紹介」
NI Bangfa、中国原子能科学研究院
中国原子能科学研究院の発表者によって開発され、ADVNAA と名付けられたk0ソフトウェアが紹介された。ヨーロッパのソフトウェア(KAYZERO/SOLCOI)には認められないいくつかの特徴について説明があった。

2) 「中国とヨーロッパのk0ソフトウェアの比較」
笹島文雄、日本原子力研究所
2種類のソフトウェア (KAYZERO/SOLCOI と ADVNAA) が環境標準比較試料(NIST 1632c、NIES No. 8及びGSJ JB-1)に適用することで比較された。基本的には、これらの分析結果に特に重要な違いはなかった。

3) 「CIAEのk0ソフトウェアの評価」
大浦泰嗣、東京都立大学
ADVNAAと上述されているCIAE で開発されたk0ソフトウェアが、DSM k0ソフトウェア(KAIZERO/SOLCOI)との比較のなかで批判的に評価された。笹島氏の結論と同様に、二つのソフトウェアの間に特に重要な違いは認められなかった。

4) 「ベトナムダラト研究炉でのNAA- k0標準化法 (k0-NAA) に関するソフトウェア及び実験の展開」   Ho Manh Dung、ダラト原子力研究所、ベトナム
ダラト原子力研究所の発表者によって開発されたk0ソフトウェアが紹介された。このk0ソフトウェアをNIST-1632cやNIES-8を含むいくつかの標準比較試料に適用することによって、発表者によって開発されたソフトウェアと実験手順を使ったk0法の大気浮遊塵に対する信頼性と実用性が示された。

2.3 将来の計画

(1) 大気浮遊塵研究
2002年には、大気浮遊塵研究の各国報告で述べられたように、それぞれの国において十分な進歩が達成された。現在まで、大気浮遊塵研究のプログラムを実行するうえで目立った問題は出ていない。このような有望な状況をふまえ、2003年の計画を以下のように定めた。
1). 2001年FNCAワークショップの合意に基づき、引き続き大気浮遊塵を収集し分析する。
2). 2002年の実験成果をまとめるために、2002年に収集された大気浮遊塵に関するすべてのデータを含む共同報告を作成することに合意する。その締め切りを以下のようにいくつかの段階に分けて設定する。
(i) (ステージ 1: 2003年6月30日) (データと実験条件の提出)
全てのデータを後日公表される日本の責任者に提出する。それぞれの国において多くて2つの試料採取サイト。各国は全ての分析データ(誤差を含む)に加え、試料採取に関し必要な条件を全て報告することを義務とする。分析上の不確実性を一つ示すこと。試料採取条件の記述フォーマットは各国に配布される。タイはそのフォーマットの準備・配布の責任国とする。早めの提出が望まれる。
(ii) (ステージ2: 2003年8月15日) (コメント・議論の提出)
全データが一つの表にまとめられ次第(おそらくEXCEL ファイル形式)、分析データを送った全員に送付される。その後、集められたデータに対する科学的コメント及び議論をNAAグループリーダー海老原教授におくること。
(iii) (ステージ3: 2003年9月30日) (草案のまとめ)
NAAグループリーダーは送られてきた全てのコメント・議論を整理し報告書をまとめる適当な者を指名すること。その草案の修正はEメールによって各提供者間で連絡をとりあうことで行われる。

(2) 品質保証/品質管理
2001年のワークショップにおいて、品質保証/品質管理問題に関して実験を行うことが合意された。残念なことに、ただ3カ国(韓国、マレーシア、タイ)だけがこの主題に関してワークショップで報告を行った。この主題に関して話し合いがもたれ、2003年に向けて以下のような新計画が立てられた。
大気浮遊塵のようなサイズの小さな試料を分析するうえでの不確実性を見極めるために、サイズの小さな試料の分析を繰り返し行うこととする。この目的のために、2つの標準比較試料(NIST 1632C 及びNIES No.8)1 mgを10回以上分析する。完全なる元素成分を決定するために化学標準試料かその他の標準比較試料を使用して、k0法または比較法(もしくは両方)が利用できる。
それ以外には、フィルター紙の不純物に関する懸念が指摘された。この問題は我々の品質保証/品質管理問題を評価するうえで重要なものである。よって、時折ブランクフィルターの分析を行うことが求められる。

(3) k0 ソフトウェアのインストールと開発
前回北京で開催されたワークショップでの議論に引き続き、我々の大気浮遊塵プロジェクトへのk0法の導入について話し合いが行われた。議論を積み重ねた後、以下のような結論が得られた。
1) すべての参加国において、大気浮遊塵分析へのk0法の導入は強く望まれるものである。k0法の導入は、k0ソフトウェアのインストールやソフトウェアを使った実験を含むものであるということに注意したい。
2) 一般ソフトウェアと個人ソフトウェアを我々のコミュニティー内で使用する利点や不利点を考慮し、現在ある3つのk0ソフトウェア(DSM 版、CIAE版、ダラト版)のうちどれでも適切なものを選択するということが認められた。そのうちCIAE版とダラト版はいわいる自家製(個人用)ソフトウェアであり、開発者は検討用としてワークショップ参加国間で無償で配布することも可能であるという方針を示した。これらの個人用ソフトウェアのインストールを希望する国は、インストール・使用法についてそれぞれ直接開発者に連絡をとることができる。
3) 次回の会議では、それぞれの国はk0法を用いて計算された大気浮遊塵のINAAのデータを発表することとする。
4) 将来、コミュニティー内で共有されるアップグレードされた共通k0法ソフトウェアを、CIAE及びダラト版をもとに開発することが望まれる。それぞれの開発者はそのようなソフトウェアを完成させる努力をすることに同意した。
5) k0 法の研修コースを、できれば次回のワークショップの前に開催することを要請する。そのような研修コースを次回のワークショップの一環として行うことも考えられるが、その場合早めの開催が現実的であり、望まれる。

2.5 その他

1) (将来の活動) NAAグループの将来の活動として、参加者より以下のテーマが提案された。
(i) 重金属のための海洋試料のINAA
(ii) 固形廃棄物試料のINAA
(iii) 採鉱へのNAAの適用
(iv) 即発ガンマ線分析(PGA)の開発
今後数年間全参加国において大気浮遊塵の研究が問題なく行われる予定であることをふまえ、(近い)将来上述のテーマの一部に関して活動を延長する可能性もある。そのうち、海洋試料がNAAグループの共同分析に最も適したテーマとして提言され、同意された。詳細な手順は次回のワークショップで話し合われるであろう。その間、何か一般的な試料を分析し、そのデータを次回のワークショップで発表することが望まれる。マレーシアはその試料を準備し全参加国に配布する責任を担う。

2) (その他)
(i) 我々の分析データが環境政策に反映されていることが目的とされる。そのためには、環境汚染問題に関わるしかるべき関係者、機関、研究所などにアプローチする方法を模索する必要がある。 
(ii) 参加国が、FNCAの枠組み内において活動を拡大させるために、かつてのSTAフェローシップのような様々な交流事業に積極的に参加することを奨励する。日本の(サブ)グループリーダーには、そのような交流事業がFNCA活動の発展にとって重要なものであるということを文部科学省に訴えかけることを求める。


3. 2002年FNCA研究炉利用ワークショップからの実施計画及び提言

3.1 2001年3月のFNCAコーディネーター会議からのFNCA「研究炉利用分野における今後3年間の活動に関する提案」に基づき、FNCA参加国のニーズに応え、エンドユーザーに社会経済的効果をもたらすために、ワークショップは次回の研究炉利用ワークショップに向けて下記の実施計画及び提言を作成することに合意する。

(1) Tc-99m ジェネレーター
・ PZCに基づくTc-99m ジェネレーター製造方法の標準化が検討され確立されることが望ましい。方法の原案は化研及びインドネシア、日本、ベトナムのプロジェクトリーダーにより作成され、全参加国に配布されるものとする。
・ PZC材料の配布は、厳格な標準実験方法に基づくTc-99m ジェネレーターのためのMo吸着剤PZCの実験のために、2003年に3回にわたり継続される。化研から送られるPZC材料の量は毎回15グラムである。これらの実験において、Tc-99m溶出の段階でのアルミナ第二カラム及びNaOClを含む生理食塩水の使用は義務とする。
・ 中国 (NPIC), インドネシア (BATAN) 及び韓国 (KAERI)が天然Mo-98 を照射して製造されたMo-99を、容器の費用及び輸送費を除き無償で提供できる。
・ PZC型Tc-99mジェネレーター製造の技術的側面の比較は、核分裂型ジェネレーターはインドネシア、ゲル型ジェネレーターは中国とベトナムによってまとめられる予定である。
・ ガンマカメラの数、分析のための試験数、輸入ジェネレーターのコスト、及びジェネレーターの流通システムに関するTc-99m ジェネレーター市場の潜在的規模の調査。
・ 自動Mo-99装填/PZC カラムパッキング装置は、BATAN・化研間の協力によりBATANのホットセル施設に設置される予定である。

(2) 中性子放射化分析
・ 2001年FNCAワークショップの合意に基づき、大気浮遊塵は継続して収集され分析されるものとする。2002年の実験成果をまとめるために、2002年に収集された大気浮遊塵に関するすべてのデータを含む共同報告を2003年に作成する。
・ 次回のワークショップでは、それぞれの国はk0法を用いて計算された大気浮遊塵のINAAのデータを発表することになっている。この目標を実行に移すために、できれば2003年のワークショップ開催前、もしくはそのワークショップの一環としてk0法の研修コースが実施されることが望まれる。
・ それぞれの国において、k0法の導入の際にDSM版、CIAE版、ダラト版のうちどれでも選択することができる。しかし、INAAデータを効果的かつ効率的に評価するために、我々コミュニティー内で共通ソフトウェアが使用されることが強く望まれる。そのようなソフトウェアは、NAAワークショップメンバー間の協力のもと開発されることが求められる。
・ 大気浮遊塵に加えて、海底堆積物試料が活動範囲に盛り込まれる。2003年の期間が新方針の調整に当てられる。

3.2 付言

ワークショップは、次年度ワークショップの開催地候補として以下の国々をFNCAコーディネーター会議で提案することに合意する。
(1) ワークショップ主催国としてベトナム テーマ:1)環境分析へのNAA技術の適用2)研究炉及びその利用に関する情報交換、関連するトピックの討論
(2) サブワークショップの主催国としてインドネシア テーマ:1) Tcジェネレーター技術の確立 2) TPE開発における中性子散乱技術の利用





プログラム


1月13日(月) 開会式
09:30-10:00  歓迎・開会の挨拶
Soedyartomo Soentono 、 インドネシア原子力庁・長官
白川哲久、文部科学省研究開発局長(立川信夫代読)
竹下功、日本原子力研究所東海研究所・副所長
10:30-12:30 一般講演
「持続可能な開発のための原子力技術とFNCA活動」
 町末男、日本原子力産業会議
「インドネシアにおける99m Tc ラジオアイソトープの医学利用」
 Soebowo Soemewo、Pertamina中央病院
「環境問題における分析手段としての中性子放射化分析」
 大歳恒彦、東北公益文科大学
13:40-15:00 研究炉運転についての各国報告
「中国における研究炉利用の現状」  Yuan Luzheng 中国原子能科学研究院
「インドネシアの研究炉運転・利用」 Iman Kuntoro インドネシア原子力庁
「日本における研究炉の状況」竹下功 日本原子力研究所東海研究所・副所長
「HANARO原子炉とその利用の現状」 Hyon Soo Han 韓国原子力研究所
15:30-16:50

「MINT研究炉の利用」 Abdul Khalik Haji Wood マレーシア原子力庁
「研究炉利用及び他の関連活動の現状」 
 Elvira Z. Sombrito フィリピン原子力研究所
「タイの研究炉とその利用」 Sakda Charoen タイ原子力庁
「ダラト研究炉の運転と利用の現状」 Le Van So ダラト原子力研究所


   
1月14日(火) RI 製造 (TCG)
  PZCに基づく 99Mo/99mTc ジェネレーターについての各国報告
09:00‐10:30 「ゲル 99mTc ジェネレーターの性能」「PZCジェネレーター実験結果」
 Liu Yishu  中国核動力研究設計院
「韓国における99mTcラジオアイソトープとそのジェネレーターの開発と製造の状況」  Hyon Soo Han 韓国原子力研究所
「99mTc ジェネレーターのクロマトカラムとしてのPZCの利用と性能」
 Zulkifli Mohamed Hashim、マレーシア原子力庁
11:00-12:00 「F.p.99Mo/99mTcジェネレーター及びPZCに基づく99Mo/99mTcジェネレーターから得られた99mTcによる放射性医薬品キット標識化の比較研究」
招待講演:Adang H. Gunawan、インドネシア原子力庁
「99Mo/99mTcジェネレーターの新しいクロマトグラフィー材料の性能テスト」
Elvira Z. Sombrito、フィリピン原子力研究所
13:00-14:00

「PZC材料及び照射済み天然モリブデンを使った99Mo/99mTcジェネレーター実験の評価」 Sakda Charoen、タイ原子力庁
「クロマトグラフィーTc-99mジェネレーター調製のためのPZCの性能に関する研究」 Le Van So、ダラト原子力研究所

14:30-15:30 招待講演
「PZCの188W/188Reジェネレーターへの適用」松岡弘充 日本原子力研究所
「インドネシアにおける核分裂生成物Mo-99及びTcジェネレーター製造の現状」
 Mulyanto Soerjodibroto インドネシア原子力庁
15:30-16:30

PZCに基づく 99Mo/99mTc ジェネレーターについての各国報告
「 (n, gamma)99Mo-99mTc ジェネレーターのためのPZCの性能と現状」
 蓼沼克嘉、化研
「PZC及び中性子照射済み天然モリブデンに基づく (n, γ )99Mo-99mTc ジェネレーターの性能」  A. Mutalib 、インドネシア原子力庁


1月14日(水) 中性子放射化分析
  招待講演
09:00-10:30

「インドネシアにおける大気環境の改善:微粒子及び粗粒子の研究」
 Puji Lestari、バンドン工科大学
「インドネシアにおける大気汚染監視の現状」 Iman Hendargo、Env. Impact

11:00-12:00 大気浮遊塵研究についての各国報告
「PM10粒子の中性子放射化分析法による2002年北京における大気汚染の研究: プログレスレポートのまとめ」 Ni Bangfa 中国原子能科学研究院
「日本における中性子放射化分析のためのサイズ別分画粒子の収集」
 大歳恒彦 東北公益文科大学
「日本の八王子及び酒田で収集された大気浮遊塵の機器中性子放射化分析」
 大浦泰嗣 東京都立大学
13:00-14:00

「バンドン及びレンバン地域における大気浮遊塵の元素定量」
 Sutisn インドネシア原子力庁
「韓国における中性子放射化分析を用いた大気汚染監視」
 Yong Sam Chung 韓国原子力研究所
「クアラルンプールの大気中の微粒及び粗粒浮遊塵の特徴」
 Ab. Khalik Bin Haji Wood マレーシア原子力庁

14:30-15:30 「大気浮遊塵の収集及び蛍光エックス線分析」
 Flora L. Santos、フィリピン原子力研究所
「タイの都市部における大気汚染の研究」 W. Chueinta タイ原子力庁
「ダラト原子力研究所でのko-INAAを使った実証実験としての大気浮遊塵」
 Ho Manh Dung ダラト原子力研究所
15:30-16:30 一般討論



1月15日(木) RI 製造 (TCG)
09:00-9:20 99mTc ジェネレーター製造の公開実験準備に関する討論
09:20-10:30 PZC 材料及び中性子照射済み天然モリブデンに基づく 99Mo/99mTc ジェネレーター製造の公開実験
11:00-12:00 PZC材料及び中性子照射済み天然モリブデンに基づく99Mo/99mTcジェネレーター製造の公開実験
13:00-14:00 PZC材料及び中性子照射済み天然モリブデンに基づく99Mo/99mTcジェネレーター製造の公開実験
14:30-15:00

活動報告及び将来計画に関する討論
「 PZC 技術によって製造された Tc-99m ジェネレーターの商業化戦略」
  冒頭スピーチ:町末男、日本原子力産業会議 日本FNCAコーディネータ
「FNCA参加国における 99mTc ジェネレーターの動向」
   源河次雄、日本原子力産業会議
「 PZC を使った( n, γ)法に基づく 99mTc ジェネレーターの実現に向けた提案と将来計画」  蓼沼克嘉、化研


1月15日(水) 中性子放射化分析
  k0 ソフトウェアとその適用
09:00-10:30 k0 法の公開実験
11:00-12:00 k0 法の公開実験
 


招待講演

13:00-14:00

「 NAA-ko 法ソフトウェア ADVNAA の紹介」
  Ni Bangfa 中国原子能科学研究院
「中国とヨーロッパのk0ソフトウェアの比較」 笹島文雄 日本原子力研究所

14:30-15:30

「 CIAE の ko ソフトウェアの評価」 大浦泰嗣 東京都立大学
「ベトナムダラト研究炉での INAA-ko 標準化 (ko-INAA) に関するソフトウェア及び実験の展開」  Ho Manh Dung  ダラト原子力研究所

15:30-16:00

一般討論



1月16日(木) RI 製造 (TCG)
09:00-10:30 活動報告及び将来計画に関する討論
11:00-12:00 PZC 材料及び中性子照射済み天然モリブデンに基づく 99Mo/99mTc ジェネレーター製造の公開実験
13:00-14:00 PZC 材料及び中性子照射済み天然モリブデンに基づく 99Mo/99mTc ジェネレーター製造の公開実験
 
報告の準備
14:30-16:30

ワークショップ報告の準備


1月16日(木) 中性子放射化分析

  討議
09:00-10:00 活動報告及び将来計画に関する討議
10:30-12:00 活動報告及び将来計画に関する討議

13:00-14:30

ワークショップ報告

15:00-16:30

ワークショップ報告



1月17日(金) 
  全体会議
09:00-10:30 円卓会議
  ワークショップのまとめ
  コーディネータ会合への提案
11:00-11:30 閉会の挨拶:
  源河次雄、プロジェクトリーダー代行
  町末男、日本FNCAコーディネータ
  Hudi Hastowo 、インドネシアFNCAコーディネータ



参加者リスト


中国

リュウ・イシュウ 中国核動力設計院 助教授
ニ・バンファ 中国原子能科学研究院 核物理部 教授
ユアン・ルーツェン 中国原子能科学研究院 研究炉工学設計部 主席設計員


インドネシア

フディ・ハストオ インドネシア原子力庁 次官
ソエボウォ・ソエメウォ ペルタミナ病院
アブダル・ムタリブ インドネシア原子力庁 放射性同位元素開発センター 放射線医学課長
ムルヤント・ S  BATAN テクノロジー 
バンバン・プルワディ  BATAN テクノロジー
スティスナ インドネシア原子力庁 物質科学研究開発センター 産業物質課 研究員
プジ・レスタリ バンドン技術研究所
イマム・ハンダルゴ・イスモヨ 衝撃制御施設
プラティウィ ジャカルタ紙
イマン・クントロ インドネシア原子力庁 研究炉啓発センター長


日本

立川 信夫 文部科学省 研究開発局 原子力課 調査員
町  末男 日本原子力産業会議 常務取締役
竹下  功 日本原子力研究所 東海研究所 副所長
源河 次雄 日本原子力産業会議 アジア協力センター 調査役
松岡 弘允 日本原子力研究所 東海研究所 研究炉部 研究開発課 課長代理
蓼沼 克嘉 株式会社化研 取締役社長
菱沼 行男 株式会社化研 技術部長
海老原 充 東京都立大学 理学研究科 教授
大歳 恒彦 東北公益文科大学 公益学部 教授
大浦 泰嗣 東京都立大学 理学研究科 助手
笹島 文雄 日本原子力研究所 東海研究所 研究炉部研究炉利用課 課長代理
大友 昭敏 日本原子力研究所 国際原子力総合技術センター 技術交流推進室長
白井 英次 放射線利用振興協会 特別参与
今井  盟 日本原子力産業会議 アジア協力センター 調査役


韓国

ハン・ヒョンソ 韓国原子力研究所 ハナロセンター 放射性同位元素製造利用部長
チュン・ヨンサム 韓国原子力研究所 中性子放射化分析プロジェクト
           プロジェクトマネージャー


マレーシア

ズルカルフィ・モハメッド・ハシム マレーシア原子力庁 医薬技術部 研究員
アブダル・ハリック・ウッド マレーシア原子力庁 産業技術部 主席研究員


フィリピン

エルビラ・ソムブリト フィリピン原子力研究所 科学技術部 科学研究課 上席研究員
フローラ・ロペス・サントス フィリピン原子力研究所 原子力研究部 分析測定研究課
                  上席研究員


タイ

サクダ・シャロン タイ原子力庁 放射性同位元素製造プログラム 課長
ワンナ・チュエインタ タイ原子力庁 科学物質研究プログラム 科学研究員


ベトナム

レ・バンソー ベトナム原子力委員会 ダラト原子力研究所 放射性同位元素製造部長
ホ・マンドゥ ベトナム原子力委員会 ダラト原子力研究所 核物理技術部 研究室長



Forum for Nuclear Cooperation in Asia