FNCA

大臣級会合

原子力を所管する大臣級代表による会合と上級行政官による会合で構成され、アジア各国との協力方策や、原子力政策について討議を行っています。

パネル

フェーズ毎に課題を設定し、原子力エネルギーの役割を検討・評価しています。原子力発電の導入に伴う課題に関する情報交換も進めています。

コーディネーター

参加国から1名ずつ選出されたコーディネーターにより、FNCAプロジェクトの全体計画を検討・調整しています。

プロジェクト

放射線利用開発、研究炉利用開発、原子力安全強化、原子力基盤強化の4分野において、7プロジェクトを実施し、各国のプロジェクトリーダーを中心としてワークショップ等を開催しています。

プロジェクト

放射線育種

イネやバナナなど、アジア諸国においてニーズの高い作物に対し、ガンマ線やイオンビーム等の放射線を利用して品種改良を行うことで、様々な環境耐性に優れ、かつ高品質な新品種の開発を目指しています。

プロジェクト

バイオ肥料

植物と共生し、植物の栄養素である窒素の固定を行う根粒菌や、リンの吸収を助ける菌根菌などの土壌微生物を利用したバイオ肥料を開発し、化学肥料の使用を軽減し、環境と調和した持続可能な農業の確立を目指しています。

プロジェクト

放射線加工・高分子改質

キチン・キトサンやデンプン、セルロース等、私たちの身近に存在する天然高分子に放射線加工を施し、植物成長促進剤・エリシターや、高品質な超吸水材ハイドロゲルの研究開発等を行っています。

プロジェクト

気候変動科学

原子力技術及び同位体を用いた実験と分析を通じ、過去の気候変動の仕組みと過程を理解し、新たな知見を解明するための専門知識を共有する事を目指しています。

プロジェクト

放射線治療

アジア地域で患者が多い子宮頸がんと上咽頭がんを対象として統一・基準化された治療手順を確立し、治療成績を評価する国際共同臨床試験を通じて標準的治療法を確立し、アジア地域の放射線治療の水準向上をめざしています。

プロジェクト

研究炉利用

FNCA参加国が所有する試験炉や研究炉の特性、使用状況、取り巻く環境等に関する相互理解を強化することに加え、研究者や技術者の技術向上と試験炉・研究炉の相互利用促進を目指しています。

プロジェクト

放射線安全・廃棄物管理

参加国が情報交換や意見交換を通じて、放射線安全および放射性廃棄物管理に関する経験・知見を共有することにより、アジア地域における放射線および放射性廃棄物の取り扱いに関する安全性の向上を図ることを目的とするプロジェクトです。

プロジェクト

核セキュリティ・保障措置

アジア各国が原子力発電新規導入を検討しているなか、本プロジェクトでは、核セキュリティ・保障措置の重要性を再認識し、各国における取組みに関する情報交換や討議を通じ、人材養成や基盤整備を支援することを目指しています。

アジア原子力協会フォーラム(FNCA)とは

近隣アジア諸国との原子力分野の協力を効率的かつ効果的に推進する目的で日本が主導する原子力平和利用協力の枠組みで、オーストラリア、バングラデシュ、中国、インドネシア、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナムが参加し、大臣級会合、コーディネーター会合、パネル、プロジェクト等の活動を行っています。

プロジェクト

食品産地偽装防止

サプライチェーンにおける不正行為を抑止するために、FNCA参加国間で放射性同位体及び核分析技術を使用して食品の産地を特定する技術プラットフォームを確立するための研究を行うことを目的としています。

プロジェクト

気候変動(森林土壌炭素放出評価)

本プロジェクトの目的は、陸域生態系(特に土壌)における炭素循環を引き起こす過程と気温上昇に対する感度を理解し、地球温暖化に対する炭素循環のフィードバックを予測することである。アジア地域は地球の陸地の3分の1を占め、世界で最も幅広い気候帯にまたがる最も多様な陸域生態系を有している。そこで、森林土壌のSOC特性についてのアジアスケールのデータベースと14C分析手法に基づくSOC動態の解明、ならびに土壌CO2放出モデルの構築をFNCA共同研究の目的とする。

  • 大臣級会合

  • パネル

  • コーディネーター

  • プロジェクト

  • 放射線育種

    放射線治療

    放射線加工・高分子改質

    研究炉利用

    食品産地偽装防止

    放射線安全・廃棄物管理

    気候変動(森林土壌炭素放出評価)

    核セキュリティ・保障措置

FNCAの成果 ANTEP NREP