FNCA


FNCA パネルミーティング




パネルトップ

■2018年3月23日(金)、日本
パネル報告
プログラム
参加者リスト 各国の発表

■2017年3月8日(木)〜9日(木)、日本
パネル報告
プログラム
参加者リスト

■2016年3月10日(木)、日本
パネル報告
プログラム
参加者リスト

「原子力発電のための基盤整備に向けた取組に関する検討パネル」

■第6回 2014年8月26日(火)〜27日(水)、ベトナム
パネル報告
アジェンダ
参加者リスト

■第5回 2013年8月22日(木)〜23日(金)、日本
パネル報告
アジェンダ
参加者リスト

■第4回 2012年7月26日(木)〜27日(金)、タイ
パネル報告
プログラム
参加者リスト

■第3回 2011年7月5日(火)〜6日(水)、インドネシア
パネル報告
プログラム
参加者リスト

■第2回 2010年7月1日(木)〜2日(金)、韓国
パネル報告
プログラム
参加者リスト

■第1回 2009年7月30日(木)〜31日(金)、東京
パネル報告
プログラム
参加者リスト


「アジアの原子力発電分野における協力に関する検討パネル」

■第2回 2008年9月1日(月)〜2日(火)、東京
パネル報告
プログラム
参加者リスト

■第1回 2007年10月30日(火)〜31日(水)、東京
パネル報告
プログラム
参加者リスト


「アジアの持続的発展における原子力エネルギーの役割」

■第3回 2006年11月1日(水)〜2日(木)、敦賀
パネル報告
プログラム
参加者リスト

■第2回 2006年1月25日(水)〜26日(木)、東京
パネル報告
プログラム
要約

■第1回 2004年10月20日(水)〜21日(木)、東京
パネル報告
プログラム





アジア原子力協力フォーラム(FNCA)
第2回「アジアの持続的発展における原子力エネルギーの役割」


検討パネル 開催結果について

内閣府・原子力委員会の主催により、第2回「アジアの持続的発展における原子力エネルギーの役割」検討パネルを平成18年1月25日及び26日に開催した。
今回の会議では、カントリーレポートにおいて各国のエネルギー需給見通しを踏まえた原子力政策などの発表が行われた後、引き続きアジア地域におけるエネルギー情勢の展望及び原子力発電導入における共通課題(安全の確保、国民合意形成、経済性、人材養成、核不拡散等)を中心に意見交換を行った。

1.主 催
    内閣府 原子力委員会
2.開催時期
    平成18年1月25日(水)〜26日(木)
3.開催場所
    東京(三田共用会議所)
4.参加国
    中国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、日本
5.会議結果の概要
 (1)カントリーレポートの概要
○中 国:大規模な拡大計画を持っており、2020年までに原子力発電設備容量を現在の900万kWeから4000万kWe(シェア4%)まで増加する計画。
○ベトナム:具体的な原子力発電導入計画あり。2010年までに原子力発電所建設のためのFS(フィージビリティスタディ)を完了,2015年までに建設開始、2020年まで運転開始する計画。2006年1月に2020年までの原子力の平和利用戦略を首相が承認。
○インドネシア:具体的な計画あり。2016年に初号機(100万KW)の運転開始、2024年に原子力発電設備容量400万KWを目指す計画。
○タイ、フィリピン、マレーシア:長期的には選択肢として持っている国もあるが現時点で具体的な計画はない。しかし、将来におけるエネルギー源として原子力発電を導入する選択肢も考慮に入れている。

 (2)本会合における主要な意見交換の概要は以下のとおり。
○アジア地域のエネルギー需給の見通しについて
a. 急速な社会的・経済的発展により、FNCA参加国の地域のエネルギー需要は今後急速に増大する中、石油、天然ガス及び他の資源の輸入依存度は増大していくと予測されており、化石燃料価格高騰への影響が懸念される。

○原子力エネルギーの役割について
a. FNCA諸国の持続的発展のためには、エネルギー安定供給とともに地球温暖化対策を図る必要があり、原子力発電はそれらに貢献しうる重要なエネルギー源の1つである。
b. 原子力発電は発電過程では二酸化炭素を排出せず、地球温暖化対策に貢献するエネルギー源の1つであることの 認識について、欧州とアジアの間で対話を進めること、およびCDMに原子力発電を含めることの合理性について環境専門家と原子力関係者との対話が重要である。

○原子力発電の導入における共通課題について
a. 安全性
原子力発電の安全面における国民との理解活動が重要であり、そのための方法の1つとして適切な国際機関(IAEAの運転管理評価チーム(OSART)等)の支援・検査を受けつつ、その結果を提示するなどして、国民との相互理解を図ることが望ましい。
b. 人材育成
原子力発電を導入する国は、長期的な観点からの人材の確保・育成が重要であり、教育の充実や国際協力による研修、経験のシェアが重要である。また、昨年のFNCA大臣級会合で合意されたANTEP(原子力教育訓練プログラム)に対する期待が寄せられた。
c. 経済性
原子力発電の経済性比較は各国で化石燃料のコストが異なることから、各国固有のものであるが、一般的に、原子力発電は初期投資は大きいが長期的に見ると他電源に比べて経済的に競合できうる。また、途上国にとって初期投資の負担が大きいので、政府によりそれを軽減させる政策的な措置を講じることが有益である。
d. 国民合意形成
原子力発電導入に関する国民との相互理解を図るためには、国民参加及び透明性の確保等が重要である。韓国の中・低レベル廃棄物処分場決定の例を挙げると、決定プロセスの透明性と国民参加に加えて、特別法に対する信頼と処分場が立地される地域(周辺地域含む)に対する財政支援などが有効である。
e. 核不拡散
原子力発電を導入する際及び原子力に係る国際協力を行う際には核不拡散の担保が大前提である。IAEA包括的措置協定の締結と実施はNPT加盟の非核兵器国に必要不可欠であり、追加議定書保障がそれを強化する有効な手段であることが留意された。

○FNCAにおける協力のありかた(パネル会合の今後の進め方)について
本パネル会合は導入計画が無い国、具体的な計画がある国、既に導入している国、それぞれにとって、経験と情報を共 有できる有益で実りある会合であることが確認され、引き続き第3回会合で今後の協力のあり方を検討することとなった。また、今後の関心のある分野として人材育成、経済性分析、資金計画、国民合意等に強い関心が示された。また、エネルギー安定供給と地球温暖化対策における原子力の役割について得られた共通認識を踏まえ、次回会合において今後の協力のあり方について引き続き議論を行い、最終報告書を大臣級会合に提出することとされた。

参加者リスト
<海外からの参加者>
中国
Prof. Wu Chunxi (ウ・チュンシ) 中国核技科学術情報・経済研究院副院長・教授春喜 (兼セッション5講演者)
インドネシア
Dr. Sukma Saleh Hasibuan エネルギー・鉱業資源省 エネルギー情報センター長
(スクマ・ハシブアン)
Dr. Arnold Yohanes Soetrisnanto インドネシア原子力庁 (BATAN)
(アーノルド・ストリスナント) 原子力エネルギー開発センター長
マレーシア
Mr. Dol Malek Bin Md. Sap 首相府 経済計画局(EPU) エネルギー課 課長補佐
(ドル・マレク・サップ)
Mr. Jamal Khaer Ibrahim マレーシア原子力庁 国際原子力政策ユニット ユニット長
(ジャマル・イブラヒム)
フィリピン
Mr. Victor Emmanuel Dato エネルギー省(DOE)次官補
(ビクトール・ダトー)
Mr. Alan Deniega 在日フィリピン大使館 政治・経済部 二等書記官
(アラン・ダニエガ)
タイ
Dr.(Ms.)Mayurapan Sajjakulnukit 代替エネルギー開発能率省 (DEDE)
(マユラパン・サジャクルヌキット) エネルギー研究開発部 主任技術者
Mr. Pongse Ongwandee タイ発電公社(EGAT) 原子力技術部 主席事務官
(ポンス・オンワンディー)
ベトナム
Mr. Nguyen Van De ベトナム原子力委員会(VAEC)
(グエン・バン・デ) 原子力科学・技術院 原子力エネルギーセンター長
(セッション5の講演者として出席)
Dr. Myung-Jae Song 韓国水力原子力(株) (KHNP) 原子力環境技術院長
(ミョンジュ・ソン)

<国内からの主な参加者>
近藤 駿介 原子力委員会委員長
町 末男 原子力委員会委員(FNCA 日本コーディネーター)
塩沢 文朗 内閣府大臣官房審議官(科学技術政策担当)
赤池 伸一 内閣府政策統括官(科学技術政策担当)参事官補佐(原子力担当)
大石 彦人 外務省総合外交政策局不拡散・科学原子力課 外務事務官
田中 大輔 外務省総合外交政策局国際原子力協力室
清水 美和子 文部科学省研究開発局原子力課調査員
水元 伸一 経済産業省資源エネルギー庁原子力政策課国際原子力企画官
村上 敦子 経済産業省資源エネルギー庁原子力政策課国際一係長
藤富 正晴 (財)日本エネルギー経済研究所常務理事・
アジア太平洋エネルギー研究センター( APERC)所長(兼セッション5講演者)
高橋 誠一郎 (社)日本原子力産業会議アジア協力センター長
濱地 一樹 (社)日本原子力産業会議アジア協力センター
(セッション5の講演者として出席)
水町 渉 (独)原子力安全基盤機構 特任参事
丸山 康樹 (財)電力中央研究所環境科学研究所研究参事
長野 浩司 (財)電力中央研究所 社会経済研究所上席研究員
内藤 香 (財)核物質管理センター専務理事


Program of the Second Panel Meeting on
“Role of Nuclear Energy for Sustainable Development in Asia”
Forum for Nuclear Cooperation in Asia (FNCA)

Date: January 25-26, 2006
Place: Mita- Kaigisho Tokyo, Japan
Organized by: Atomic Energy Commission (AEC) of Japan / Cabinet Office (CAO)
 
Wednesday, January 25
 9:30 − 10:00 Opening Session
  Chair: Dr. Sueo Machi, Commissioner, AEC of Japan, FNCA Coordinator of Japan
- Opening Remarks: Dr. S. Kondo, Chairman, AEC of Japan
- Introduction of the Participants
10:00 − 10:30 Session 1: Summary of the 6 th FNCA MM and Overview of the Panel
Reporter: Dr. S. Machi, FNCA Coordinator of Japan, Commissioner of AEC     
 
< 10:30 10:45 Coffee Break >
 
10:4511:45 Session 2:
    Country Reports “Sustainable Development and Roles of Nuclear Energy”
  Chair: Malaysia
  <Part 1>
    (1) China
    (2) Indonesia
    (3) Japan
11:4512:00 Memorial Photo
 
< Lunch 12:00 13:30 at Room “Mita”>
 
13:3014:45 Session 2(Cont'):
  Chair: Dr.Arnold Y. Soetrisnanto, BATAN, Indonesia
  <Part 2>
    (4) Malaysia
    (5) The Philippines
    (6) Thailand
    (7) Viet Nam
 
< 14:45 15:00 Coffee Break>
 
15:0016:00 Session 3: Long- Team Energy Outlook in Asia Region
  Chair: Mr. Victor E. Dato, Philippines
  15:00 − 15:30 (1) “Energy Outlook in Asia”
  - Lead off Speech: Mr. Masaharu Fujitomi, APERC, Japan
 
  15:30 − 15:55 (2)
    (1) Demand Increase of the Fossil Fuel and Limited Natural resource,
    (2) Environmental Effect by the Utilization of Fossil Fuel,
    (3) Advantage and Disadvantage of Non-Fossil Energy.
  - Report by Secretariat
  - Discussion
 
<15:55 16:15 Break>
 
16:1517:20 Session 4: Role of Nuclear Energy
  Chair: Dr. Sueo Machi, AEC, Japan
  16:15 - 16:45
  - Lead off Speech: Mr. Koki Maruyama, CRIEPI, Japan
  “The Role of Nuclear Power Generation to Mitigate Global
  Warming in the Future”
  - Report by Secretariat
  - Discussion
 
<18:00 − 19:30 Reception at Room “Mita”>
 
 
Thursday, January 26
9:3012:10 Session 5: “Common Issue of Introduction of Nuclear Power”
  Chair: Mr. Nguyen Van De, VAEC, Viet Nam
  9:30 - 10:25 (1) ” Safety on Nuclear Power Plant”
  - Lead off Speech: Mr. Wataru Mizumachi, JNES, Japan
  - Report by Secretariat
  - Discussion
   
  10:25 - 11:10 (2) “Human Resource Development and Development of
  Technology Infrastructure”
  - Lead off Speech: Prof. Wu Chunxi, CAEA, China
  - Report by Secretariat
  - Discussion
 
< 11:10 11:25 Coffee Break >
 
  Chair: Prof. Wu Chunxi, CINIE, China
  11:25 - 12:10 (3) “On the Economics of Nuclear Power”
  - Lead off Speech: Dr. Koji Nagano, CRIEPI, Japan
  - Report by Secretariat
  - Discussion
 
< 12:10 13:40 at Room “Mita” >
 
13:4015:20 Session 5(Cont'):
  Chair: Dr. Mayurapan Sajjakulnukit, DEDE, Thailand
  13:00 - 14:25 (4) “Common Problems of Introduction of Nuclear Power Generation”
  - Lead off Speech: Dr. Myung Jae Song, KHNP, Korea
  - Report by Secretariat
  - Discussion
   
  Chair: Japan
  14:25 - 15:20 (5) “State's Role in Nuclear Non- Proliferation”
  - Lead off Speech: Mr. Kaoru Naito, NMCC, Japan
  - Report by Secretariat
  - Discussion
 
<15:20 15:35 Coffee Break>
 
15:3516:10 Session 6: Possible FNCA Cooperation on Strategic Energy Plan
         and Nuclear Power
  Chair: Dr. Sueo Machi, AEC, Japan
  - Report by Secretariat
  - Discussion
 
<16:10 17:00 Break>
Summary Drafting
 
17:0017:30 Session 7: Wrap-up Discussion and Confirmation of Summary
  (1) Confirmation of Summary
  (2) Future Plan
  (3) Closing Remarks

第2回パネル要約

アジア原子力協力フォーラム(FNCA)
第 2回 「アジアの持続的発展における原子力エネルギーの役割」 パネル会合
サマリーレポート(案)

2006年1月25日(水)〜26日(木)
場所:三田共用会議所(東京)

1.アジア原子力協力フォーラム(FNCA)第2回「アジアの持続的発展における原子力エネルギーの役割」 検討パネル会合は日本の近藤駿介原子力委員会委員長の開会挨拶により開会された。参加者は、FNCA参加7ケ国20人であった。

2.セッション1においては、日本の町末男原子力委員会委員が議長を務め、第6回大臣級会合の結果及びパネルの全体計画を説明した。町委員はアジア地域におけるエネルギー需要の増大傾向の中での世界的な原子力エネルギーの役割と地球温暖化対策の必要性が高まっていることを報告した。

3.セッション2のカントリーレポートにおいて、各国代表から自国のエネルギー需給見通し、原子力エネルギーの役割、及び原子力発電導入における共通課題について報告があった。前半はマレーシアの Mr. Dol Malek Bin Md. Sap 首相府経済計画局(EPU)エネルギー課課長補佐が、後半はインドネシアのDr. Arnold Yahanes Soetrisnanto インドネシア原子力庁(BATAN)原子力エネルギー開発センター長が議長を務めた。

4.セッション3においては、フィリピンの Mr. Victor Emmanuel Dato エネルギー省(DOE)副次官が議長を務め、アジア太平洋エネルギー研究センター(APERC)の藤冨正晴所長が「Energy Outlook in Asia -Role of Nuclear Power-」についてリードオフスピーチを行った。その後各国間で討議を行い、以下の点につき参加各国間で共通認識を得た。

(1) 急速な社会的・経済的発展により、FNCA参加国の地域のエネルギー需要は今後急速に増大する。
(2) FNCA地域では化石燃料資源の確認埋蔵量は限られていて、その中で石油、天然ガス及び他の資源の依存度は増大していくと予測されている。化石燃料価格高騰の影響が懸念される。
(3) 化石燃料の燃焼から排出される炭酸ガスによる地球温暖化と石炭燃焼で排出される亜硫酸ガス、窒素酸化物による汚染により地球環境が悪化している。
(4) エネルギー安定供給及び地球温暖化対策のためには、省エネルギー、化石エネルギー利用効率の向上を進め、太陽光や風力などの新エネルギーや原子力をそれぞれの特徴を生かしつつ最大限活用していく、いわゆるエネルギーベストミックスを採用することが、今後の有効な選択肢として考えられる。

5.セッション4においては、日本の町委員が議長を務め、丸山康樹(財)電力中央研究所環境科学研究所研究参事が、The role of nuclear power generation to mitigate global warming in the futureについてリードオフスピーチを行った。その後各国間で討議を行い、原子力発電の役割について以下の点につき共通認識を得た。
(1) エネルギー需要が急速に増大するFNCA諸国の持続的発展のためには、地球温暖化への懸念とともにエネルギー安定供給を図る必要がある。
(2) 原子力発電は発電過程では二酸化炭素を排出せず、地球温暖化対策に貢献する実用的なエネルギー源の一つである。欧州とアジアの間で対話を進めること、および CDMに原子力発電を含めるために環境専門家と原子力関係者との対話が重要である。
(3) 原子力発電は、エネルギーの安定供給に貢献する。
(4) 参加国のうちの何人かは、原子力発電が安全で、長期にクリーンエネルギーを供給している現状を踏まえ、COPに対し CDMへの原子力取込みを再考するよう訴える提案に興味を示した。

6.セッション5においては、原子力発電導入における共通課題について以下の点につき整理を行った。

(1) 原子力発電の安全性について(議長:ベトナム)
 a) 日本の水町渉原子力安全基盤機構特任参事がリードオフスピーチを行い、日本の法体系や、原子力発電の安全性、仕組みについて紹介した。さらに、絶対安全であるという技術はなく、立証された技術をもつ原子力発電所は、確実な安全機能を有すると述べた。
 b) 公衆は、未だに原子力の安全について懸念しているため、適切な国際機関の支援を得て安全問題について公衆と対話することが望ましいと指摘された。
 c) 経済的実現可能性をともなう安全性の保証は実現している。

(2)人材養成と技術基盤整備について(議長:ベトナム)
 a) 中国のProf. Wu Chunxi 中国核科学技術情報・経済研究院副院長・教授が リードオフスピーチを行い、中国における人材育成と技術開発の現状及び将来計画を紹介した。
 b) 各国代表は、特に原子力発電を導入する国は、長期的な観点からの人材の確保・育成が重要であるということを確認した。
 c) 昨年のFNCA大臣級会合で報告されたANTEPの活動は人材養成に貢献することが期待される。

(3)原子力の経済性について(議長:中国)
 a) 日本の長野浩司(財)電力中央研究所社会経済研究所上席研究員 がリードオフスピーチを行い、時間軸による原子力発電の経済分析が紹介 された。
 b) 一般的に原子力発電は初期投資は大きいが長期的に見ると他電源に比べて経済的に競合できるとの共通認識を得た。
 c) 原子力発電と火力発電の経済性比較は各国で化石燃料のコストが異なることから、各国固有のものであるべきである。

(4)国民合意形成に向けた取組について(議長:タイ)
 a) 韓国のDr. Myung Jae Song 韓国水力原子力(株)(KHNP)原子力環境技術院長 がリードオフスピーチを行い、韓国における中・低レベル廃棄物処分施設のサイト決定に係る国民合意形成の過程が紹介された。
 b) 原子力発電のパブリックアクセプタンスのためには国民の理解と信頼が不可欠であり、原子力発電推進活動において透明性の確保が重要であることが確認された。

(5)核不拡散(議長:日本)
 a) 日本の内藤香(財)核物質管理センター専務理事 がリードオフスピーチを行い、保障措置、核物質防護、輸出管理の重要性について紹介した。
 b) 原子力発電を導入する際及び原子力に係る国際協力を行う際には核不拡散の担保が大前提であることが理解された。
 c) IAEAの包括的保障措置協定の締結と実施はNPT加盟の非核兵器国に必要不可欠であり、追加議定書がそれを強化する有効な手段であることが指摘された。

7.セッション6においては、原子力発電の導入計画がない国、導入計画がある国、すでに導入している国の参加者は、経験と情報を共有することにより、パネルが有益で、実りある会合であったことを合意した。各国代表は、原子力における人材育成、パブリックアクセプタンス、経済性分析、資金調達に強い関心を示した。
 各国代表はパネルメンバーの協力を得て、FNCA第 3回パネル会合に最終報告書草案を提出することに合意した。


Forum for Nuclear Cooperation in Asia