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放射線育種サブプロジェクト

ソルガム・ダイズ耐旱性育種サブプロジェクト

活動期間:2002年〜2006年
参加国:
   ソルガム:中国、インドネシア
   ダイズ:インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム



 ソルガムはモロコシ属の穀物で、日本では馴染みが薄いですが、食糧としてだけでなく家畜飼料としても世界中で広く生産されており、コムギ、イネ、トウモロコシ、オオムギとともに世界五大穀物の一つに数えられています。また、近年では化石燃料に替わるバイオ燃料としても注目されており、ますます需要が高まっています。

 ダイズは豊富にタンパク質を含んだ穀物で、畑の肉とも言われています。日本におけるダイズの歴史は古く、縄文時代には既に存在したと考えられており、現在でも、豆腐、納豆、味噌、醤油、きなこ、枝豆、もやし、大豆油など、多種多様な形で食されている他、家畜飼料としても利用されています。

 「ソルガム・ダイズの耐旱性育種」のテーマは、灌漑(かんがい)用水の利用が困難な山地や沿岸部など、土地の乾燥のためこれまで作物の栽培に適さなかった土地でも育つ耐旱性に優れたソルガムとダイズの新品種の開発を目標として、2002年度にスタートしました。(ソルガムとダイズの耐乾性」立上げ会合討議メモ(仮訳)(2001年 インドネシア))

インドネシアで開発された耐旱性ソルガム
一番右が親品種、左4つが改良種

 5年間の活動の結果、ソルガムについては、中国で2系統が開発された他、インドネシアでも10系統が開発され、そのうちB-100は在来品種よりも30%耐旱性で多収となっており、民間会社によるバイオエタノール商業化のための生産にも利用されています。また、ダイズについては、インドネシアで8つの耐旱性系統が開発された他、ベトナムで開発されたDT-96が品種登録され、農家に配布され利用されています。このように各国において耐旱性の新品種や今後の育種における母材となる系統が育成され、当初の目標を達成したため、2006年度をもって終了しました。活動終了後も各国において活発な利用が続けられており、ベトナムにおいては、2012年5月現在でDT96の作付面積が30,000haに上り、ベトナム全体のダイズ作付面積の15%を占めるまでになっています。

 2009年3月には活動成果をまとめた成果書「Achievement of Sub-Project on Drought Tolerance in Sorghum and Soybean」が発行されました。(サブプロジェクト『ソルガム・ダイズの耐旱性育種』成果書



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