第15回 コーディネーター会合
2014年3月11日〜12日 東京 三田共用会議所
2014年3月11日、12日に、東京・三田共用会議所において第15回FNCAコーディネーター会合が内閣府及び原子力委員会の主催(文部科学省の共催)により開催された。
本会合においては、FNCA日本コーディネーターである町末男氏が会合議長を務め、参加12ヵ国(オーストラリア、バングラデシュ、中国、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナム)及びRCA地域オフィスより、FNCAコーディネーター、プロジェクトリーダー、RCA地域オフィス所長等が出席した。
各セッションの内容は以下の通りである。
1) セッション 1:開会セッション
町コーディネーターの議長挨拶に続いて、近藤原子力委員会委員長が歓迎挨拶を行った。近藤委員長は、主催者代表として参加者に歓迎の意を表すとともに、東京電力福島第一原発事故後3年目での被災者の状況、日本政府の復興への取組を説明した後、アジア地域の発展への貢献を目指すFNCAへの期待と日本の確固たる支援を述べた。
2) セッション 2:2013年度のFNCA会合報告
2013年12月に東京で開催された第14回FNCA大臣級会合及び2013年8月に東京で開催された第5回パネル会合について、町コーディネーターから報告があり、同会合で採択された決議と会合サマリーの内容が報告された。
3) セッション 3:放射線利用開発
@放射線治療
本プロジェクトは、アジア地域で患者が多い子宮頚がんや上咽頭がんを対象とし、各国共通の治療手順を決め、その治療効果を比較しながら、アジア地域の標準となる治療方法を確立することを目的としている。
今次会合では、本プロジェクトに優れた貢献をしているベトナムよりFNCAプロジェクトにより開発された子宮頸がん放射線治療プロトコルの成功例が報告された。臨床試験中のプロトコル(CERVIX-IV)の追跡結果が報告され、治療後5年生存率と局所制御率から本プロトコルの有効性が示された。今後、更に高度な技術を要する新プロトコルの確立を目指すこと、IAEA/RCAとの協力強化、FNCA活動成果の広報活動にも積極的に取り組むことが合意された。
A放射線育種
本プロジェクトは、アジア各国でニーズの高い作物に対し、放射線照射による品種改良を行い、耐病性、耐虫性、耐旱性などに優れた品種を作り出し、アジア地域における食糧増産と作物の高品質化に貢献することを目的としたプロジェクトである。
今次会合では、先ずフィリピンより耐病性バナナ品種の成功例が報告された。また、2013年度より新たなサブプロジェクト「持続的農業のための稲の突然変異」が始まったが、既にベトナムとバングラデシュで良質多収性に加え環境ストレス抵抗性を持つ稲品種が登録されたとの報告があった。稲が主要作物であるアジアにおいて、窒素肥料の大量投与による収量増加の一方で、環境汚染の問題は無視できない段階に来ており、「持続的農業」への取組として、@環境ストレス抵抗性品種の育種、A有機農業など持続的な農業に適応する品種の育種、を今後の研究の方向性とすることが確認された。「バイオ肥料プロジェクト」との相乗効果を狙った連携も提案された。
Bバイオ肥料
本プロジェクトは、放射線滅菌を利用した高品質なバイオ肥料を開発・普及することにより、アジア地域における食糧生産を増加させるとともに、化学肥料の使用を低減し、環境と土壌の保全を図り、持続可能な農業を促進することを目指している。
今次会合では、マレーシアよりバイオ肥料の商業化の状況、課題が報告された。「放射線育種プロジェクト」との連携(多機能バイオ肥料の開発)、「電子加速器利用プロジェクト」との連携(照射オリゴキトサンの併用)での成果が期待できることなど、FNCAプロジェクト間での今後の相乗効果を狙った共同研究が提案された。
C電子加速器利用(天然高分子の放射線加工)
本プロジェクトでは、天然高分子由来の高吸水性ゲルの土壌改良剤の研究や、植物成長促進剤のフィールド試験及びコスト評価等が行われている。
今次会合では、インドネシアよりキトサン由来植物生長促進剤のインドネシア国内での商業化の進捗状況の報告があった。今後の方向性として、植物生長促進剤の利用拡大に向けて、高付加価値農作物(米、唐辛子など)でのフィールド試験結果を纏め、生長促進剤の散布回数や濃度などの情報を掲載したガイドラインの作成を進める。バイオ肥料と植物成長促進剤の相乗効果については、大豆での成長促進の結果が得られており、効果検証を継続すること、放射線加工分野にてIAEA/RCAとの協力関係継続が提案された。
4) セッション 4:研究炉利用開発
@中性子放射化分析
中性子放射化分析は、分析対象物に中性子を照射して構成元素を放射化させ、その放射能及びエネルギーを測定して元素分析を行う手法であり、試料の化学組成を非破壊で高感度に分析することが可能である。
今次会合では、第3フェーズ(2011年〜2013年))での地球化学試料、食品試料、海洋堆積物試料を分析対象とした活動の報告がされた。他方、本分析手法の実用化に向けたエンドユーザーとの連携確立が課題として認識された。
A研究炉ネットワーク
本プロジェクトでは、各国における研究炉の特徴や利用方法等の情報を共有し、ネットワークを構築することにより、研究者の技術基盤の向上、相互の有効利用の促進を目指している。
今次会合では、医療用RI(放射性アイソトープ)の安定供給のためのFNCA地域ネットワークやFNCA各国の国内調整委員会の構築の進展が報告され、オーストラリア及び韓国での増産が達成された場合には2018年以降、FNCA地域内のMo-99の自給体制が確立できる見通しが提示された。更にOECD/NEAのハイレベル・グループとの連携が第2フェーズ(2014−2016)の方向性として提示された。
5) セッション 5:原子力安全強化・原子力基盤強化
@原子力安全マネジメント
本プロジェクトでは、オーストラリアの主導の下、独自の自己評価、ピアレビュー・ツールが作成され、参加各国の研究炉のピアレビューが年1回実施されている。今次会合では、2010年度以降にインドネシア、韓国、マレーシアで実施されたピアレビューの成果を踏まえ、その他の参加国への成果の普及のために2014年以降の第2フェーズへのプロジェクト延長が提案された。
A放射線安全・廃棄物管理
本プロジェクトはFNCA参加国間において放射線安全及び放射性廃棄物管理に関する情報や、経験により得られた知見を交換し共有することで、アジア地域における放射線及び放射性廃棄物の取り扱いに関する安全性の向上を図ることを目的としている。
今次会合では、2013年度の成果として本プロジェクトチームが纏めた「放射線安全に関する統合報告書」が作成され、本年3月末にFNCAウェブ掲載に至ったことが報告され、次期フェーズでは「緊急時における一般公衆の放射線安全の向上と、放射性廃棄物処理の状況」をテーマとすることが提案された。
B核セキュリティ・保障措置
本プロジェクトでは、核セキュリティ・保障措置の重要性を再認識し、各国における取組に関する情報交換や討議を通じ、人材養成や基盤整備の強化を図ることを目指している。本年2月開催の北京ワークショップでは、「核セキュリティ文化向上のための良好事例」、「人材育成のためのCOEの役割」等のテーマが議論された。
C人材育成
人材養成プロジェクトはアジア地域の人材育成・交流の促進により、原子力技術基盤を強化することを目的としたプロジェクトである。
今次会合では、2013年度の成果として、すべての参加各国が「国内の原子力人材育成関連機関のネットワーク化」と「人材育成に関する国際協力の対外窓口一本化」を達成したことが報告された。今後の方向性として、各国の人材育成ネットワークの強化、文科省の提供するANTEP(アジア原子力教育訓練プログラム)とNREP(研究者育成事業)の更に効果的な活用、原子力計画に対する国民の理解を促す原子力広報の専門家の育成などが提案された。
6) セッション 6:IAEA/RCAの活動とFNCAとの協力
RCAは、アジア・太平洋地域の加盟国を対象とした原子力科学技術に関する研究、開発及び訓練のための地域協力協定に基づき、加盟国間の技術支援協力を行なうIAEAの事業であり、FNCA参加国より11か国及び非FNCA参加国9か国(インド、パキスタン、スリランカ等)の20か国が参加している。
今次会合では、RCA地域事務所よりチョ・クン・モ所長が出席され、RCA活動の紹介があった。2013年はRCA・FNCA間の協力プロジェクトとして3件が施行された。2014年以降の協力プロジェクト候補として2件が提示された。RCA・FNCA間でのプロジェクトの重複を避け効果的な研究を行うことの提案もされた。
7) セッション 7:第14回大臣級会合のフォローアップ項目に関する討議
@「核セキュリティ文化の醸成」について
近藤原子力委員会委員長より、リードスピーチとして核セキュリティ文化の重要性と日本での取組みの紹介があった。千崎JAEA・ISCN(核不拡散・核セキュリティ総合支援センター)センター長より、ISCNによる核セキュリティ文化醸成の活動の報告、及び第14回大臣級会合での議長声明にある核セキュリティ文化醸成の良好事例のFNCAウェブへの掲載計画の進捗状況が報告された。また、韓国から、核セキュリティ文化の普及に向けた取組が紹介された。会合決議事項として、核セキュリティ文化の確立には政府及び原子力関連組織のトップのリーダシップが核心であることが確認された。
A「放射線利用開発の実用化促進のためのエンドユーザーとのネットワーク構築」について
町コーディネーターより、リードスピーチにて放射線利用開発の商用化促進策として「コーディネーション委員会」方式による研究部門、事業化部門、エンドユーザーとの連携強化と、「普及活動(セミナー、メディアPR等)の推進」について提案があった。会合決議事項として、各国コーディネーターは、プロジェクトリーダーとの連携にて、研究部門とエンドユーザーとのネットワーク構築に努めることが合意された。
B「人材養成における各国間の協力の在り方」について
町コーディネーターのリードスピーチで、これまでのFNCA人材養成プロジェクトの成果と課題が提示された。ベトナムより、同国の原子力発電プロジェクトに伴う人材養成計画の詳細が説明された。文科省より「原子力発電・放射線利用のためのアジア諸国向け人材養成支援プログラム」の実績および現状の説明があり、各国より文科省の支援への謝辞が述べられた。会合決議として、各国の人材養成ニーズへの影響力を高めるため、人材養成ワークショップへの各国上級行政官の参加を得て人材養成戦略の策定議論をすることが合意された。今後の人材養成計画にはステークホルダー対応のために「原子力広報の専門家(nuclear communicator)及び「人文系の科学者(social scientist)」の養成も合意された。
8) セッション 8:FNCAの今後の活動について
町コーディネーターより、全プロジェクトについて個々に総括評価が提示され、それに引き続き、各国コーディネーターより各国の視点からのプロジェクト評価が発表され、各国とも概ね良好な成果を享受できたとの報告がなされた。これらを踏まえ、2013年度末が期限の7プロジェクトについて、2014年度以降の新フェーズに継続することが合意された。なお、2014年度のFNCAワークショップ及び主要会合のスケジュールについて、表1、2の通り承認された。
表1 ワークショップの開催地
表2 FNCA主要会合の開催地と開催日程
9) セッション9:閉会セッション
町会合議長から今次会合の「結論と提言」の案が提示され、以下が決議された。
結論と提言
1. |
2013年度、FNCAの10プロジェクト及び検討パネル会合が効果的に実施され、参加国に利益をもたらし、優れた成果を挙げたことが認められた。
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2. |
3年間の活動を終えた7つのプロジェクトが評価の対象となり、以下の点について言及がなされた。(注記:放射線育種、電子加速器利用、バイオ肥料の3プロジェクトについては、2012年あるいは2013年に延長が決定された。) |
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(1) 中性子放射化分析プロジェクト
食品安全のための魚類の汚染測定において、興味深い成果が挙がった。2014年度のワークショップにおいて、中性子放射化分析のエンドユーザーとの連携について確認すべきであり、それがプロジェクト延長の条件である。 |
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(2) 放射線治療プロジェクト
子宮頸がんの新しいプロトコルにおいて優れた成果が挙がった。さらに多くの医療関係者が頭頸部がんと乳がんのプロトコル研究に参加すべきである。 |
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(3) 研究炉ネットワークプロジェクト
医療用RI安定供給確保のために、FNCA参加国におけるRI生産者の調整を行うことが強く望まれる。FNCA地域においては、オーストラリア及び韓国での増産が達成された場合には、2018年以降、Mo-99の自給自足が可能である。FNCA参加国における新規の研究炉建設に向けた炉の設計と利用に関する情報交換が、今後の重要な活動である。 |
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(4) 人材養成プロジェクト
上級レベルの代表者が参加する次回のワークショップにおいて、必要とされるプロジェクトの変更について明確にする。ステークホルダーとの連携を強化するための「原子力コミュニケーター」の人材育成の重要性が確認された。 |
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(5) 原子力安全マネジメントシステムプロジェクト
参加国の専門家による、安全マネジメント向上のためのピアレビューは、目覚ましい功績を挙げた。中国、日本、カザフスタン、タイ、ベトナムといった、ピアレビューを受けたことのない国々におけるピアレビューの実施が強く望まれる。将来計画については、2014年にバングラデシュにおいて開催されるワークショップにおいて検討される。オーストラリアより、プロジェクトの2年間の延長が提案された。 |
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(6) 放射線安全・廃棄物管理プロジェクト
放射線安全の観点から、福島第一原子力発電所事故の教訓の共有をさらに進めるべきである。2013年モンゴルにおいて開催されたワークショップは、モンゴル政府により高く評価された。 |
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(7) 核セキュリティ・保障措置プロジェクト
核セキュリティ文化醸成と政府責任の重要性が指摘された。 |
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3. |
核セキュリティ文化構築の重要性、また政府と原子力関連機関の幹部による主導が核セキュリティ文化構築の要点となることが認識された。 |
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4. |
日本原子力研究開発機構(JAEA)核不拡散・核セキュリティ総合支援センター(ISCN)及び韓国核不拡散核物質管理院(KINAC)により、核セキュリティ・保障措置に関する訓練コースが、FNCA参加国に提供されていることについて、謝意が示された。また、核セキュリティ・保障措置プロジェクトのリーダーにより、核セキュリティ・保障措置に焦点を当てたFNCA大臣級会合を開催することが提案された。 |
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5. |
持続可能な発展及び福祉のための放射線利用開発に関するFNCAプロジェクトは卓越した成果を挙げており、実用化に向け、エンドユーザーに対し移転がなされるべきである。そのために、コーディネーターは各プロジェクトリーダーと協力し、原子力研究機関とエンドユーザーとのネットワーク立ち上げといった課題に取り組むべきであることが合意された。 |
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6. |
参加国のHRDに関するニーズにより良い効果をもたらすために、人材養成プロジェクトの実施方法を変更すべきであることが言及された。上級行政官が参加する人材養成プロジェクトワークショップにおいては、特定の人材育成プログラムの戦略に関する議論がなされるべきであることが合意された。以下の点が議論のテーマとして挙げられる。 |
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(1) ステークホルダーとの連携強化のための原子力コミュニケーターの育成と、社会科学者の関与
(2) ベテランと若い世代の間にある知識・経験の差の解消
(3) 原子力発電のための専門家の育成 |
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またワークショップにおいては、参加国が主催する個別の訓練プログラムについて、提案が行われる。 |
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7. |
上級管理者が参加する人材養成プロジェクトワークショップにおいては、人材育成政策・戦略及び可能な地域協力の調査に関する議論と情報交換がなされるべきである。 |
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8. |
2014年の大臣級会合の前に開催される上級行政官会合において、原子力人材育成に関し議論を行うべきであるとの提言が出された。 |
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9. |
ベトナム政府が原子力人材育成のために1億ドルもの予算を計上したこと、また原子力発電導入のために具体的な人材育成計画を策定したことが取り上げられた。 |
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10. |
文部科学省が原子力研究者育成事業(NREP)及び講師育成研修(ITP)によりFNCA参加国を支援していることについて、謝意が示された。 |
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11. |
放射線育種プロジェクトのリーダーに対し、バイオ肥料プロジェクトと、(植物生長促進剤(PGP)を開発する)電子加速器利用プロジェクトとの間で、潜在的な相乗効果を探るための検討を行うことが奨励された。 |
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12. |
コーディネーターはワークショップに際し適切な参加者、原則的にはプロジェクトリーダーを指名すべきであることが合意された。またプロジェクト活動強化のため、プロジェクトリーダーに加え参加各国・機関の資金により追加的に専門家を派遣することが奨励された。 |
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13. |
原子力発電の経験を共有するためのFNCA検討パネルが高く評価され、次回ベトナムで開催される検討パネルにおいては、中小型炉(SMR)、技術支援機関(TSO)及び研究機関の役割、原子力発電のためのステークホルダーとの連携強化戦略、福島の現状、緊急時対応・準備(EPR)を議題とすることが合意された。 |
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14. |
放射線育種、天然高分子の放射線加工(電子加速器利用)、放射線治療の分野において、相乗効果と経験・情報の交換のため、FNCAとIAEA/RCAとの協力を継続することが合意された。またこの協力は、FNCAに参加していないRCA加盟国に対し、FNCA活動に関する情報を得る良い機会を提供していることが指摘された。 |
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15. |
FNCA活動に関する情報更新のために、FNCAウェブサイトを最大限に活用するべきであることが提言された。 |
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16. |
参加国において、植物生長促進剤(PGP)とバイオ肥料の費用便益比率を定量的に評価することが勧められた。 |
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17. |
評価の対象となった7つのプロジェクトについて、上述の通り、プロジェクト改善の上で、延長することが合意された。 |
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18. |
プロジェクトワークショップ及び検討パネルの開催国に関する提案について、合意がなされた(添付1)。 |
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