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同フォーラムには、主催国であるタイと日本の他、 オーストラリア、中国、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、ベトナム、 そしてオブザーバーとして国際原子力機関(IAEA)が参加した。
今回は、FNCA9ヵ国から閣僚級代表者および上級行政官が集まり、 アジア地域における今後の原子力協力活動の戦略や具体的な活動について発表および活発な意見交換を行った。
特に各国大臣等による円卓討議では、以下のトピックスについて議論された。 |
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各国の大臣級の代表者が一堂に介した第1回フォーラム |
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歓迎挨拶をするアーティット開会挨拶をするタイ科学技術環境大臣(左)と開会挨拶をする大島理森科学技術庁長官(当時:右) |
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まず「原子力利用の推進」では、大島大臣から原子力政策、 人材養成、原子力損害賠償制度の整備が重要性であると発言。各国からは、放射性廃棄物の
処理・処分のシナリオの重要性、核不拡散問題への配慮等について発言があった。 また「原子力安全」では、大島大臣よりJCO事故対策に触れ、原子力安全の重要性を訴えた。
緊急課題として、使用済み線源の管理について協力活動を開始することが提案された。 各国からは、安全規制および標準の整備を図る安全文化の重要性、放射性防護等の安全性に
ついての協力拡充、安全性確立のための人養成等について発言があった。 |
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「原子力協力の進め方」では、 大島大臣より、アジアとの原子力協力の重要性を踏まえ、 各国に目に見える成果を生む活動および可能な範囲で相互に資金的貢献の必要性に言及。
各国からは、訓練施設等の共同利用の提案、 エンドユーザーとの連携の必要性について発言があった。 さらにオブザーバーのIAEAから、 IAEAのアジア太平洋地域における技術協力協定(RCA)とFNCAは、
お互い協力して相乗効果が生まれるようにすることが必要との指摘があった。 これらの討議を踏まえ、共同コミュニケ等が採択された。 |
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